1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ヤクルト | 0 | 0 | 2 | 0 | 3 | 2 | 0 | 2 | 0 | 9 | 15 | 0 | 1 |
広島 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 6 | 1 | 0 |
勝利投手:ハフ(3勝6敗0S) 敗戦投手:野村 祐輔(7勝5敗0S) 本塁打 |
◆ヤクルトは1点を追う5回表、雄平の3ランが飛び出し逆転に成功する。その後は、6回に坂口と青木の連続適時打で2点を加えると、8回には青木と雄平の適時打でリードを広げた。2番手・ハフが今季3勝目。敗れた広島は、先発・野村が7失点と振るわなかった。
◆ヤクルト雄平外野手が、14年(23本)以来4年ぶりの2ケタ本塁打を達成した。2-3の5回2死一、二塁、広島野村のカットボールを強振。逆転の10号3ランを、右翼席の最前列にライナーで運んだ。 「山田とバレンティンがつないでくれて得点圏だったので、何とかしてでも打ちたかったです。本塁打になって良かったです」と、2死からの連続安打でお膳立てしてくれた2人に感謝した。
◆広島野村祐輔投手が7失点と打ち込まれた。1点を勝ち越した直後の5回、雄平に逆転3ランを浴びた。6回にも2点を取られて、途中降板。5敗目(7勝)を喫した。 優勝決定の翌日という難しい状況ではあったが「今日は走者の出し方もよくなかったし、その走者を出してからも粘りきれなかった。自分の投球ができず悔しいです」と振り返った。
◆ヤクルトは3回、山田哲の二塁打とバレンティンの右前打で2点先制。広島はその裏、野間の三塁打と安部の犠飛で追いついた。 広島は4回に田中の犠飛で勝ち越したが、ヤクルトは5回に雄平が逆転10号3ラン。6回は坂口の三塁打と青木の中前打で2点。 効果的に加点したヤクルトがリードを守った。4回途中から星を救援したハフが3勝目。広島は先発野村が7失点で5敗目。
◆広島は優勝決定翌日にスタメンを大きく入れ替えて臨んだ。一時は勝ち越すも、先発野村が踏ん張れずに大量失点を喫した。広島緒方孝市監督(49)の談話は以下の通り。 -先発野村が粘れなかった 緒方監督 修正できなかったね。悪い方、悪い方に行ってしまった。持ち直せないなと思ってはいたけど、もうちょっと投げて欲しいところもあった。 -スタメンの入れ替えはコンディションか 緒方監督 コンディションもあるし、状態が悪いのに出し続けてもね。トータル11連戦を戦わないといけないのでね。最初から考えていた部分もある。若い選手はチャンスだと思って、この経験の場を無駄にしないように。でも個人的にはこの(足が使える選手が並ぶ)打順は好きな打線。こういうのが好きだから。 -残り試合の捉え方 緒方監督 もちろん消化試合をするつもりはない。すべて勝ちにこだわるわけじゃないが、しっかり戦う。戦う限り、勝たないと。そこを目指して。投手にしても、野手にしてもそう。ただ、コンディションが悪いのに無理をさせようとは思わない。ここから先の戦いがあるわけだから。先発の人たちはあと1回。(大瀬良)大地は2回になるだろうけど、しっかりと内容のある投球を求めている。中継ぎも3連投させようとは思わないけど、しっかり投げてもらう。 -西川を一塁で起用 緒方監督 今しかないから、試せるのが。打撃も今日、いいものを見せてくれたし、打順には入れたいなと。打撃には光るものがある。あそこで使うなら、今しかない。
◆ヤクルトが15安打9得点で、前日に3連覇を達成した広島に完勝した。3回に山田哲とバレンティンの連続適時打で2点を先制。直後に逆転を許したが、5回に雄平が4年ぶりの2ケタ本塁打となる10号逆転3ラン。6回には坂口と青木が適時打で中押しを決め、8回には青木と、この日4安打目となる雄平の適時打と効果的に加点した。 マツダスタジアムでは今季10戦目で2勝目(8敗)を挙げて、同球場での連敗を3でストップ。対広島の連敗も7で止めた。小川淳司監督は「先制して逆転を許したけど、すぐに返したのが大きかった。(5回は)2死走者なしから安打、安打でつないで、雄平が良く打ってくれた。理想的な、絵に描いたような本塁打。いい打撃だった。(雄平は)4本でしょ。明日が心配ですね」と冗談交じりで、4安打4打点の雄平を絶賛した。 クライマックスシリーズに進出して勝ち上がれば対戦する広島戦の連敗も止めたが「マツダでなかなか勝ててなかったのがあるから、勝ててよかった。うちはどんな試合でも勝たないといけない状態。相手うんぬんじゃない。自分たちがしっかりやることしか考えていなかった」と、表情を引き締めた。
◆広島の安部が0-2の三回、同点の犠飛をマークした。野間の適時三塁打で1点を返し、2者連続四球でなおも一死満塁。追い込まれながらも、7球目を捉えて左翼へ高々と飛球を打ち上げ「頂いたチャンスだったので、食らい付いていった」と喜んだ。 右手中指の骨折から25日に1軍に復帰すると、3試合連続の先発出場。優勝を決めた前夜の試合でも、2安打1打点で大勝に貢献した。短期決戦に向け、存在感をアピールしている。
◆ヤクルトが15安打9得点で快勝し、広島戦の連敗を7で止めた。2-3の五回に雄平の3ランで逆転すると、その後も着実に加点。雄平は4安打4打点の活躍だった。好救援したハフが3勝目。広島は野村が粘れなかった。
◆球団初の3連覇から一夜明けた広島は完敗し、2位ヤクルト戦の連勝が7で止まった。主力の鈴木や菊池が先発メンバーから外れる中、前夜の大勝から一転流れをつかめなかった。 ビールかけや深夜まで続いたテレビ出演で疲労の残る優勝翌日だったが、普段と変わらず、一戦必勝の姿勢で臨んだ。 緒方監督は疲れた表情も見せず、午前8時半に球場入り。昼には若手野手陣らが早出練習で汗を流した。敗戦にも、監督は「しっかりと勝つために戦うだけ」と残り試合へ意気込んだ。
◆広島の野村は六回途中7失点でKOされ、7日以来の5敗目を喫した。背信の内容に「自分の投球ができず悔しい」と唇をかんだ。 三回に2点を先行され、3-2の五回は雄平に逆転3ランを献上。六回にも2点を失った。クライマックスシリーズで当たる可能性のある相手に不安の残る投球。「走者の出し方も良くなかったし、走者を出してからも粘れなかった」と反省しきりだった。 野間(三回に適時三塁打) 「何とか必死に食らい付いていった」 西川(一塁で先発出場) 「出るためにいろいろやっていかないと。一塁もできれば、もっとチャンスがあると思う」
◆広島の丸は2四球を選んで今季の四球を123個とし、シーズン記録でプロ野球歴代9位の王貞治に並んだ。連続試合出塁も46に伸ばして、セ・リーグ単独5位に立ち「自分のやれることを準備して、何とかベストな結果が残せるようにやっている」と胸を張った。
◆ヤクルトの青木が2安打2打点を挙げ、メジャー時代を通じても自己最多となる67打点に到達。「打点は勝ちにつながるので大事。こういう勝てる試合を拾えたのは大きい」とうなずいた。 六回は一死三塁で中前打、八回は無死一塁で右中間二塁打を放ち、勝利に貢献した。ともに坂口を走者に置いての適時打で「打点は前を打つ打者がよく出てくれているおかげ」と感謝した。 山田哲(三回に適時二塁打) 「集中して打席に入った。残りの試合、全部勝つつもり」 坂口(六回に適時三塁打) 「ちょうどいいところに抜けてくれた」 ハフ(好救援で3勝目) 「自分の役割を果たせた。勝てて良かった」 近藤(70試合登板) 「大きな数字ではあるが、周りのフォローのおかげ。守ってくれる野手とリードしてくれる捕手に感謝」
◆青木が六、八回に適時打を放ち、2安打2打点。2009年を超える自己最多のシーズン67打点をマークした。「前のぐっち(坂口)がよく出てくれているから。打点は勝ちにつながり、すごく大事。勝てる試合を拾えてよかった」とうなずいた。三回には二盗も決め、「まだ走れるでしょ」と上機嫌だった。
◆次なる目標は34年ぶりの日本一だ。その前に突破しなければいけないのが、クライマックスシリーズ(CS)。短期決戦に向けた新たな試みとして、広島・西川がプロ初の「一塁手」でスタメン出場した。 「経験です。違和感はありました。ただ試合に出るからにはいろいろやっていかないといけない」 25日に安部が1軍復帰。守備が課題の西川は三塁を明け渡していた。もともと打撃センスは抜群。この日は2安打を放ち、緒方監督も「打撃はいいものを見せてくれている。打順に入れたい」とCS突破にその打力は不可欠だ。 「試合で一塁を守るのは高校以来。きょうは打球が飛んでこなかったのでどんどんさばいていきたい」 西川が一塁を守れることでチームの可能性もさらに広がる。敗れはしたものの収穫を感じる試合となった。 (原田遼太郎)
◆セ・リーグ2位のヤクルトは27日、広島24回戦(マツダ)に9-3で勝ち、広島戦の連敗を7で止めた。雄平外野手(34)が2-3の五回二死一、二塁から右中間席へ逆転3ランを放つなど4安打4打点で、広島と並ぶリーグトップの38度目の逆転勝利に貢献した。3年ぶりのクライマックスシリーズ(CS)進出は、条件次第で28日にも決まる。 意地を見せた。前夜は目の前で胴上げを見せられたが、この日は15安打で9点を奪い、快勝。2-3の五回二死一、二塁で雄平が逆転3ラン。「初球はいつも狙っている。積極的にいこうと思っていました。一番最高の形になりました」と会心の笑みを浮かべた。 八回二死二塁では駄目押しの左前適時打を放ち、締めて5打数4安打4打点の大暴れ。9月は打率・370、4本塁打、18打点で、この日も10度目の複数安打と絶好調。本塁打を2014年以来となる2桁に乗せた。 バットは2本塁打を放った8日のDeNA戦(横浜)で使用した870グラムのバットより、さらに軽い860グラムを使用した。「調子が上がっている感じはないけれど、軽くして前に飛ぶ確率が増えて、いい結果につながっている」。貪欲なまでの探求心が5番打者の武器だ。 チームは広島戦の連敗を7で止め、試合前まで今季1勝8敗だったマツダスタジアムでの勝利をつかんだ。小川監督は「雄平がよく打ってくれた。理想的な絵に描いたような本塁打だった。先制して逆転されたけど、すぐに返せたのがよかった」と広島に並ぶリーグトップ、38度目の逆転勝利に満足そうだった。 条件次第で28日にも3位以上が確定し、CS進出が決まる。「相手うんぬんよりも、自分たちがしっかり勝つこと」と指揮官。CSファイナルステージで再び敵地に乗り込む可能性があるだけに、苦手意識を軽減する価値ある1勝となった。 (横山尚杜) 2安打1打点のヤクルト・山田哲 「(三回の適時打は)二死から点をとれてよかった。残り試合、全部勝つつもりでいく」 八回に70試合目の登板で1回無失点のヤクルト・近藤 「勝ててよかった。守ってくれた野手、リードしてくれた捕手に感謝したい」
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
広島 |
78 | 56 | 2 | 0.582 (↓0.004) | 優勝 (-) |
7 | 694 (+3) | 624 (+9) | 172 (-) | 86 (+2) |
0.265 (-) | 4.15 (↓0.03) |
2 (-) |
ヤクルト |
69 | 64 | 2 | 0.519 (↑0.004) | 8.5 (↑1) |
8 | 626 (+9) | 640 (+3) | 125 (+1) | 66 (+1) |
0.268 (↑0.001) | 4.2 (↑0.01) |
3 (-) |
DeNA |
64 | 69 | 2 | 0.481 (↑0.004) | 13.5 (↑1) |
8 | 547 (+4) | 626 (+3) | 175 (+3) | 71 (-) |
0.252 (-) | 4.31 (↑0.01) |
4 (1↓) |
巨人 |
63 | 69 | 5 | 0.477 (-) | 14 (↑0.5) |
6 | 594 (-) | 551 (-) | 141 (-) | 60 (-) |
0.255 (-) | 3.79 (-) |
5 (-) |
阪神 |
58 | 70 | 2 | 0.453 (↓0.004) | 17 (-) |
13 | 547 (+3) | 574 (+4) | 84 (+1) | 70 (+3) |
0.256 (-) | 4.05 (-) |
6 (-) |
中日 |
61 | 76 | 2 | 0.445 (-) | 18.5 (↑0.5) |
4 | 586 (-) | 643 (-) | 95 (-) | 59 (-) |
0.265 (-) | 4.42 (-) |
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