ソフトバンク(☆2対1★)日本ハム =リーグ戦25回戦・福岡ヤフオクドーム=
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日本ハム
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ソフトバンク
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勝利投手:大竹 耕太郎(3勝1敗0S)
(セーブ:森山 孔介(2勝4敗33S))
敗戦投手:上沢 直之(11勝6敗0S)

本塁打
【日本ハム】清宮 幸太郎(6号・9回表ソロ)
【ソフトバンク】松田 宣浩(28号・5回裏2ラン)

  DAZN
◆ソフトバンクが6連勝。ソフトバンクは5回裏、1死二塁から松田宣の2ランで先制に成功する。投げては、先発・大竹が7回途中無失点の好投。その後は4人の継投で逃げ切った。敗れた日本ハムは、先発・上沢が8回2失点14奪三振の力投を見せるも、打線が振るわなかった。

◆日本ハムのルーキー清宮幸太郎内野手(19)が、9回に6号ソロを放って気を吐いた。ソフトバンク森のカットボールを右翼席中段へ。前日23日の対戦では、バットに1度もかすらなかった相手投手のボールを、しっかり捉えた。 「打てて良かったです」とは言ったものの、笑顔はない。チームはこの日、リーグ優勝の可能性が完全に消滅。ソフトバンクにも7連敗となった。19歳は「チャンスで打てなかったので、申し訳なかった」と悔しがった。

◆ソフトバンクの新人左腕・大竹耕太郎投手(23)が、7回途中3安打無失点の好投で3勝目を挙げた。 立ち上がりから3イニング連続で先頭打者に安打を許したものの、2併殺など後続をしっかり打ち取ると波に乗った。「初回から直球が走っていた」。前回16日の西武戦(メットライフ)では2回途中8失点KO。この1週間は気持ちの切り替えと休養に重点を置き調整した。「以前なら(打たれると)落ち込んで、悩んで気持ちがふさぎ込んでしまっていたけど、きちんと気持ちを整理することができた」。 メンタル面の充実を図るため、きっかけとしたのが大先輩・摂津の言葉だった。後輩投手に「気持ちを切り替えるタイミングを考えろ」とアドバイスしている摂津の言葉を聞いて、自らも取り入れたという。 6回は3者連続三振に切るなど登板後半も気持ちを切らすことはなかった。「苦戦しているときにしっかり流れを持ってこられるような投球をしたい」。本拠地ヤフオクドームでは初勝利。逆転Vを目指すチームにとって新人左腕は頼もしい存在となってきた。

◆ソフトバンク松田宣浩内野手(35)が投手戦を制する28号2ランを打った。 両チーム無得点だった5回、この日唯一のチャンスとなった1死二塁で甘いフォークを逃さなかった。左翼テラス席へきっちり運ぶ決勝弾に「とにかく自分のスイングを意識して、ランナーをかえすことだけを考えていた。最高の結果で良かった」と喜んだ。 首位西武に優勝マジックがついてからは負けなしの6連勝。「負けられないし、負けたくない。残り試合、必ず勝つつもりで必死に戦っていきたい」と力強く話した。

◆日本ハムの2年ぶりリーグ優勝の可能性が消滅した。 先発の上沢直之投手が5回、松田宣に決勝アーチとなる2ランを献上。前夜23日同戦で完封負けの打線は、追撃の糸口をつかむことが出来なかった。9回2死走者なしで、清宮の6号ソロで22イニングぶり得点を挙げるのが、精いっぱい。ソフトバンクには7連敗で今季最後の対決を終えた。 栗山英樹監督は「優勝を逃したことに関しては、オレの責任なので。それは十分感じています」。ソフトバンクとはクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージで、再戦する可能性が高い。「まだまだ日本一のチャンス、勝負が出来るわけだから。日本一だけを見据えて、しっかりやっていきます」と前を向いた。

◆ソフトバンク森唯斗投手(26)がプロ野球タイ記録となる、チームの6試合連続で6連続セーブを挙げた。 2点リードの9回、2死から清宮にソロを浴びたが後続を断ち試合を締めた。33セーブ目はリーグトップだ。森は「チームが勝ったことはうれしい。(記録は)周りはそうやって言ってくれますが、間に1日空いているし6連投したという感じはあんまりないです。明日もまた試合があるので、しっかり勝って、いい形でメットライフドームに行けるようにしたい」と27日からの敵地での首位直接対決を見据えた。

◆ソフトバンク嘉弥真新也投手が球団タイ記録の31試合連続無失点を達成した。 2点リードの8回無死で登板。先頭の代打杉谷に四球を与えたが、続く西川を一ゴロ。1死を取ったところで交代し、加治屋が後続を抑えた。11年ファルケンボーグの記録に並んだ。 6月24日オリックス戦から、丸3カ月無失点が続いている。「今日は加治屋のおかげです。あまり良くないときでも、他のピッチャーが抑えてくれている。チームが勝ったことが一番大きい」と感謝。並んだファルケンボーグとは「1年一緒にやりましたね。ブルペンで見ていました。えぐい球を投げていた。ぼくは全然レベルが違うので、記録はたまたま。記録よりも、シーズンが終わるまで0に抑えるのが仕事。残り試合も抑えていきたいと思います」と話した。

◆ソフトバンク松田宣が28号2ランを放ち、息詰まる接戦を制して6連勝だ。0-0の5回1死二塁。上沢のフォークを左翼テラス席へ。おなじみの「熱男!」パフォーマンスに、奇跡を信じる鷹ファンも声を合わせた。「前と後の打席は三振だったのも僕らしいけど、チームが勝って良かったです」と会心の笑みだ。 "奇跡"を知る男だ。「ソフトバンク」になってから初のリーグ優勝を果たした10年シーズンをレギュラーとして戦った。残り6戦で西武と3・5差の2位。西武の優勝マジック4で迎えた直接対決に3連勝した。最後はゲーム差なしの勝率の差で逆転優勝だった。そんなシビれる激戦を経験しているからこそ「今みたいな雰囲気でやれたらいい。今まで通り、自分の仕事をしたい」と冷静だ。西武も9連勝でゲーム差は6のままだが、残り13試合で直接対決4試合を残す。状況は厳しくても、まだ誰も諦めていない。【山本大地】

◆日本ハムのルーキー清宮が放った1発は、またもや空砲に終わった。2点を追う9回2死、ソフトバンク森のカットボールを右翼席中段へ運び、チーム唯一の得点をたたき出した。12打席ぶりの安打が6号ソロとなったが、本塁打した試合はこれで1勝1分け4敗。優勝の可能性が完全に消え「チャンスをつぶして、勝ちに結びつけられなかった。悔しくて、情けない」と、4打数1安打1打点だった自身を責めた。 前日23日に抑えられた相手に雪辱した。前日は9回1死二、三塁の場面で、森のカットボールに1度もバットを当てられず、空振り三振。チームも0-2で敗れた。「少しバットを振りすぎていたし(ボールに)差されていた。今日は打てて良かったです」。反省を、しっかりと生かした。 本塁打数では、尊敬するソフトバンク王球団会長の1年目の記録に、あと1本と迫った。栗山監督から「前日、大事なところでやられた投手に、やり返せたのは良かった」と評価された。リーグ制覇は逃したが、まだ日本一への挑戦権は残っている。クライマックスシリーズ進出を見据える19歳は「次は勝ちにつながる打撃ができたら」と前を向いた。【中島宙恵】

◆ソフトバンク森が6試合連続セーブのプロ野球記録に並んだ。2点リードの9回に登板。9回2死から清宮に6号ソロを献上したが後続を断ち、リーグ単独トップの33セーブで6連勝に貢献した。「とにかくチームが勝ったことがうれしい。明日も試合がある。いい形で(27日からの)西武戦に行けるように頑張りたい」。サファテ不在の穴を埋める鉄腕ストッパーは気合を入れ直した。 ▼ソフトバンクは18日ロッテ戦から6連勝となり、この6試合すべて森がセーブを挙げた。チーム6試合連続セーブは、01年小林雅(ロッテ)05年岩瀬(中日)07年藤川(阪神)12年青山(楽天)13年涌井(西武)15年呉昇桓(阪神)に次いで7人目のプロ野球タイ記録。

◆日本ハムはソフトバンク2連戦で、奪った得点はわずか1点。主将で4番の中田は「(連敗は)打撃陣の調子が原因。もっと積極的にいかないといけなかった」と分析した。 自身は2試合連続安打も、得点にはつながらず。CS進出、その先の日本一と目標は残しているが、それを争うソフトバンクに7連敗となった。チームをまとめる背番号6は「全力でやっていく。頑張るしかない」と、自分自身に言い聞かせた。

◆日本ハムの2年ぶりのリーグ優勝が完全消滅した。ソフトバンクとの今季リーグ最終戦(ヤフオクドーム)に敗れ、残り11試合を全勝しても首位西武を上回れず、リーグ2位以下が確定した。勝負どころの8、9月を17勝22敗2分けと波に乗れなかった。対ソフトバンクは7連敗となったが、先発した上沢直之投手(24)は8回2失点完投。クライマックスシリーズ(CS)で対戦が濃厚な相手に爪痕を残した。 紡いできた細い糸が、ついに切れた。日本ハムの2年ぶりリーグ優勝の夢が、途絶えた。2点を追う9回2死。清宮のソロで一矢報いたが、反撃は遅かった。今季最後のソフトバンク戦は、7連敗で終幕。首位西武の背中は、12ゲーム差まで遠くなった。「優勝を逃したことに関しては、オレの責任なので。それは十分、感じています」。現実を受け入れた栗山監督は、サバサバした表情で言葉を選んだ。 講じた策に、勝利は付いてこなかった。先発上沢は今季ソフトバンク戦4勝1敗、防御率2・91。チーム勝ち頭11勝のエースに試合を託した。0-0の5回1死二塁、松田宣に決勝点となる2ランを浴びた。主導権を引き渡した1発は、22日楽天戦5回からこの日5回まで18イニング連続無得点中の打線に重くのしかかった。前日23日同戦は、内野安打2本の完封負け。起爆剤と期待された大田が、この2連戦8打数無安打に沈むなど、一向に上向かなかった。反撃の糸口すらつかめず、9回2死から放った清宮の1発が精いっぱいだった。 収穫は、上沢が体現した責任感だった。2点ビハインドの7回2死。再び松田宣の前に安打で走者を出した。その瞬間。マウンドでしゃがみ込み、グラブをたたき付けた。空振り三振で後続を断ったが、自らが再び招いたピンチに、珍しく感情を爆発させた。この試合の重要性を誰より知る男は、2点は失ったが8回を118球で完投。自身2度目の2桁、自己最多を3つ更新する14奪三振の力投を見せた。「ここから先、しっかり諦めずに最後まで戦うことが大事」と前を向いた。 CSファーストステージで対戦濃厚な相手に、痛恨の連敗となった。指揮官は「オレに何が足りなかったのか、しっかり考えるので1日くれよ」と報道陣に頼み込んだ。明日26日オリックス戦(京セラドーム)から、最終盤9連戦がスタートする。「まだまだ日本一のチャンス、勝負が出来る。日本一だけ見据えて、しっかりやります」。さらなる先にある頂へ、夢をつないでいく。【田中彩友美】

◆ソフトバンクの森唯斗投手が24日、日本ハム最終戦(ヤフオクドーム)の九回に登板してセーブを挙げ、チーム6試合で6試合連続セーブのプロ野球記録に並んだ。パ・リーグでは小林雅英(ロッテ)、青山浩二(楽天)、涌井秀章(西武)に続き4人目、両リーグでは7人目。

◆日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎内野手(19)=早実高=が24日、ソフトバンク最終戦(ヤフオクドーム)で右越え6号ソロを放った。0-2の九回二死、相手の守護神・森唯斗投手(26)の145キロカットボールを右翼席中段へ運び、「打ててよかった。なかなか結果が出ない中でも1軍で使っていただいているので、たくさんの経験ができている」とうなずいた。  これで6本中4本がソフトバンクから。ただ、ヤフオクドームではこれまで4試合で安打が1本も出ておらず、19打席目での初安打が本塁打となった。このままの順位ならクライマックスシリーズではこの球場でソフトバンクと対戦となり、「安打が出ていないのは分かっていた。最後の最後で打ててよかったし、少しでも嫌な印象を与えていられたら」。チームは1-2で敗れ、優勝が完全消滅したが、ルーキーが価値ある一発を放った。

◆日本ハムは24日、ソフトバンク最終戦(ヤフオクドーム)に1-2で敗れ、今季の優勝が完全消滅した。11試合を残して首位・西武とのゲーム差が「12」に開いた。  栗山英樹監督(57)は「申し訳ないです。まだシーズンが終わったわけじゃない。チャンスがある以上、日本一に向けてやっていく」と前を向いた。主将の中田翔内野手(29)も「最後まで頑張るしかない」と力を込めた。

◆ソフトバンクの嘉弥真が31試合連続無失点で、2011年にファルケンボーグが樹立した球団記録に並んだ。八回から登板し、先頭四球の後、一ゴロで一死二塁として降板。後を受けた加治屋が2者連続三振で切り抜け「きょうは加治屋のおかげです」と控えめに喜んだ。  救援陣を支えるサウスポー。失点は6月19日が最後で、自責点は5月24日までさかのぼる。リーグ記録の34試合連続無失点も目前で「シーズンが終わるまで、ゼロで抑えられるようにしたい」と意気込んだ。

◆ソフトバンクの松田宣が五回に決勝の28号2ランを放った。甘く入ったフォークボールを捉え、打球は左翼フェンスを越す。打線は上沢に8回で先発全員の14三振を喫するなど苦しめられただけに「とにかく自分のスイングをすることを意識した。最高の結果」と値千金の一発を喜んだ。  9月は2本塁打目で、打率2割と低迷しており、ここから浮上したい。工藤監督は「ちょっと調子を落としていたけど、打席での集中力だと思う」とたたえた。 森(チーム6試合で6試合連続セーブのプロ野球記録に並び) 「そうなんですか。しっかり明日(25日)も勝っていけるようにしたい」

◆松田宣が決勝2ランを放った。五回一死二塁で左越えに12試合ぶりの28号。「(上沢は)めちゃくちゃよかった。簡単に打てないし、いい投手にはこういう試合(展開)で勝つしかない」。チームとして初めての得点圏で値千金弾。他の2打席は空振り三振で「僕らしいかな」と苦笑いした。先発全員の14三振も、ひと振りで勝利。「投手も野手もやるべきことができているし、とにかく自分の仕事を」と連勝を誓った。 31試合連続無失点で、2011年にファルケンボーグが樹立した球団記録に並んだソフトバンク・嘉弥真 「シーズンが終わるまで、ゼロで抑えられるようにしたい」

◆1-2で敗れたが、D1位・清宮(早実高)が九回二死で守護神・森から右翼席中段へ6号ソロを放ち、2試合連続の零封負けを回避。高卒1年目では2014年の森(西武)の6本に並び、「勝ちに結びつけられないのは悔しいが、打ててよかった」と振り返った。今季の優勝は完全消滅したが、ソフトバンク戦では4本目で、クライマックスシリーズにもつながる一撃となった。 優勝が完全消滅した日本ハム・栗山監督 「まだシーズンが終わったわけじゃない。チャンスがある以上、日本一に向けてやっていく」 8回4安打14奪三振2失点で完投も6敗目(11勝)を喫した日本ハム・上沢 「いつもより三振も多かったし、(CSへ)少しは嫌なイメージを与えられたと思う」

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
81502 0.618
(↑0.003)
M6
(↑1)
10753
(+4)
618
(+3)
185
(+4)
126
(+3)
0.275
(↓0.001)
4.32
(↑0.03)
2
(-)
ソフトバンク
74551 0.574
(↑0.004)
6
(-)
13621
(+2)
529
(+1)
186
(+1)
77
(-)
0.268
(↓0.001)
3.91
(↑0.02)
3
(-)
日本ハム
68613 0.527
(↓0.004)
12
(↓1)
11555
(+1)
553
(+2)
136
(+1)
84
(-)
0.252
(-)
3.87
(↑0.01)
4
(-)
ORIX
60705 0.462
(↓0.003)
20.5
(↓1)
8506
(+2)
541
(+8)
98
(+1)
91
(-)
0.243
(-)
3.73
(↓0.03)
5
(-)
ロッテ
56703 0.444
(↑0.004)
22.5
(-)
14495
(+8)
553
(+2)
67
(+1)
116
(+1)
0.251
(-)
3.95
(↑0.01)
6
(-)
楽天
54763 0.415
(↓0.004)
26.5
(↓1)
10483
(+3)
555
(+4)
122
(-)
62
(-)
0.241
(-)
3.88
(↑0.01)