中日(★0対2☆)ヤクルト =リーグ戦23回戦・ナゴヤドーム=
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ヤクルト
0011000002700
中日
0000000000900
勝利投手:原 樹理(6勝7敗0S)
(セーブ:石山 泰稚(3勝2敗30S))
敗戦投手:ガルシア(13勝8敗0S)
  DAZN
◆ヤクルトは3回表、山田哲の適時打で先制点を挙げる。続く4回には、2死二塁から井野に適時打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・原が5回無失点と試合をつくり、今季6勝目。敗れた中日は、打線が相手を上回る9安打を記録するも、無得点とつながりを欠いた。

◆ヤクルトが、山田哲人内野手の適時打で先制した。 3回2死二塁、中日先発ガルシアの初球145キロのツーシームを右前打とし、二塁走者の青木が生還した。山田哲は「ツーアウトだったので、何とかしてタイムリーを打とうと思っていました」とコメントした。 さらに4回には、2死二塁で8番井野卓捕手が131キロのスライダーを中前に運び、追加点を挙げた。リードを2点に広げ「コンパクトに打つことだけを心掛けて打席に入りました。ラッキーな当たりでしたがタイムリーになって良かったです」と話した。

◆中日の逆転CS入りに黄信号が灯った。チーム勝ち頭のオネルキ・ガルシア投手(29)が先発したが、7回2失点の好投も実らなかった。打線は5回までの4併殺。ヤクルトの継投の前に0を並べて、今季9度目の完封負けを喫した。 「併殺は塁に走者がいないと出ない。負けは負けで認めないとしょうがない。シーズン序盤なら、打線がどうのと言えるが。負けたのは俺の責任。俺の采配が悪かったと言いたいんでしょ」と、森監督も最後は報道陣に問いかけて会見を終えた。1ゲーム差に肉薄していた3位巨人のゲーム差も、3連敗で一気に「3・5」まで広がった。

◆ヤクルト先発の原樹里投手が、5回無失点と試合を作り6勝目を手にした。 初回に1死満塁のピンチを迎えるも、中日アルモンテを併殺。27球を要しながら、無失点で切り抜けた。 2回以降も毎回走者を背負いながら、粘りの投球でホームを踏ませなかった。5回を被安打8の無失点、92球で降板した。「全体的に不安定な投球をしてしまった。調子も悪かったけど、無失点で抑えていれば、必ずどうにかしてくれると思っていた。粘れたことが良かった」と振り返った。 1、3、4、5回には、それぞれ併殺でピンチを切り抜けた。コースを突いた投球に加え、野手陣にも助けられた。6回以降は救援陣の完封リレーで勝利し「併殺が取りたいと思って投げていた。野手の人に守ってもらって、中継ぎの人に抑えてもらいました」と感謝していた。

◆ヤクルトの守護神石山泰稚投手(30)が、節目の30セーブを挙げた。 2-0で迎えた9回に、5番手として登板。中日高橋を直球で追い込み、最後は137キロのフォークで、3球三振に仕留めた。続く亀沢は右翼手上田の好守もあり、2球で右飛とした。続く代打藤井に右前打を許したが、最後は代打福田を捕邪飛に抑え、完封リレーを締めた。「しっかり打ち取っていこうと、走者をためないように、なんとか無失点で終われるようにと思っていました」と振り返った。 ヤクルトでは、15年のバーネット以来の30セーブ達成となった。日本人選手に限ると、05年の石井弘寿現投手コーチ以来、球団4人目の記録。それでも石山は「積み重ねてきた結果だと思う。チームが勝つために、やってきたことが、結果的にこうなっている。中継ぎがみんなしっかり抑えて、回してくれるおかげです」とチームメートに感謝していた。

◆ヤクルト石山泰稚投手(30)がプロ入り初の30セーブ。ヤクルトで30セーブ以上は15年バーネット41S以来で、高津4度、林昌勇3度、バーネット2度、五十嵐1度、石井弘1度に次いで6人目になる。 昨年のヤクルトは1、2点差の接戦で23勝42敗、勝率3割5分4厘と大きく負け越したが、今年は32勝21敗、勝率6割4厘。2点差以内の試合で23セーブを挙げている石山のおかげで接戦に強くなった。

◆ヤクルトの石山泰稚投手(30)はいつも通り、スコアボードの9回に「0」を入れた。13球で完封リレーを締め、チームでは15年バーネット以来の30セーブ達成。「非常にうれしいですし、ここまでできるとは思っていなかった。中継ぎの人が回してくれるおかげです」と普段と変わらない表情だった。 ヤクルトの日本人選手に限ると05年の石井弘寿(現投手コーチ)以来、4人目。高津(2軍監督)、五十嵐亮、石井弘という偉大な先輩に肩を並べ「みんなすごすぎて、そこには(自分の名前が)入りづらいですよ」と恥ずかしそうに笑った。 投手に専念したのは金足農(秋田)入学後だが、小4で初めてもらった背番号は「22」だった。「大魔神」佐々木主浩氏(日刊スポーツ評論家)、ヤクルト高津、阪神藤川らが背負った守護神の番号。佐々木氏と同じ東北出身の石山は「初めての背番号が一緒だったから、佐々木さんのファンでした。今思うと守護神の背番号ですね。たまたまですけど(笑い)」と振り返る。大魔神に憧れた石山少年は時を経て、同じフォークを決め球とする燕の「守護神」になった。「毎日毎日、緊張して、大変だけど、やりがいがあります」。 セーブ数は、トップのDeNA山崎と2差。タイトルも視野に入るが「タイトルより、チームが勝つことが優先です」ときっぱり。15年以来のCS進出へ「1戦1戦、全力で悔いなくやっていく」と誓った。【保坂恭子】 ▼石山がプロ入り初の30セーブ。ヤクルトで30セーブ以上は15年バーネット41S以来で、高津4度、林昌勇3度、バーネット2度、五十嵐1度、石井弘1度に次いで6人目。昨年のヤクルトは1、2点差の接戦で23勝42敗、勝率3割5分4厘と大きく負け越したが、今年は32勝21敗、勝率6割4厘。2点差以内の試合で23セーブを挙げている石山のおかげで接戦に強くなった。

◆ヤクルト近藤が球団新記録となる35ホールド目を獲得した。4番手で8回にマウンドへ。中日のクリーンアップを12球で3者凡退に仕留めて石山へつないだ。 救援登板68試合目で、10年松岡の球団記録を塗り替える35ホールド。「僕につく数字はチームの数字。励みになりますが、その場面にしてくれたチーム、ベンチの数字」と控えめに喜んだ。

◆中日の逆転CS入りに黄信号が灯った。13勝の勝ち頭でナゴヤドームで10勝、ヤクルト戦も2戦無敗のガルシアを先発に送ったが打線が不発。ヤクルト原に5回まで4併殺を喫し、継投の前に0を並べた。完封負けは今季9度目だ。 21日のDeNA戦からの残り9試合は、相性重視で必勝ローテを組んだが、3連敗と空回り発進。森監督は「併殺は塁に走者がいないと出ない。負けは負けで認めないとしょうがない。シーズン序盤なら、打線がどうのと言えるが。負けたのは俺の責任。俺の采配が悪かったと言いたいんでしょ」と、最後は報道陣に問いかける形で会見を終えた。 20日時点で3位巨人に1ゲーム差まで迫っていたが手痛い3連敗を喫し、この日で3・5ゲーム差まで広がった。残り6試合、いよいよ負けられなくなった。【伊東大介】

◆中日はガルシア、ヤクルトは原が先発した。ヤクルトは三回、二死二塁とすると山田哲が右前適時打を放ち先制した。四回には二死二塁で井野が中前適時打を放ち、2-0とした。先発の原は五回まで8安打を浴びながら無失点と試合を作っている。   ヤクルト・山田哲 「打ったのはツーシーム、ツーアウトだったのでなんとかしてタイムリーを打とうと思っていました」   ヤクルト・井野 「打ったのはスライダー、コンパクトに打つことだけを心掛けて打席に入りました。ラッキーな当たりでしたがタイムリーになって良かったです」

◆2位・ヤクルトが中日に競り勝った。優勝へのマジックナンバーを2としている首位・広島はナイターでDeNA戦を控えるが、この日の優勝はなくなった。ヤクルトは三回に山田哲人内野手(26)の適時打で先制すると、四回にも追加点を挙げた。先発した原樹理投手(25)が5回8安打無失点と粘投し、今季6勝目(7敗)を挙げた。  中日はガルシア、ヤクルトは原が先発した。ヤクルトは三回、二死二塁とすると山田哲が右前適時打を放ち先制した。四回には二死二塁で井野が中前適時打を放ち、2-0とした。  ヤクルトは六回から継投策でハフ、梅野、近藤とつなぎ、九回を石山が締めた。

◆2位・ヤクルトが中日に競り勝った。優勝へのマジックナンバーを2としている首位・広島はナイターでDeNA戦を控えるが、この日の優勝はなくなった。ヤクルトは三回に山田哲人内野手(26)の適時打で先制すると、四回にも追加点を挙げた。先発の原樹理投手(25)が5回8安打無失点と粘投し、6勝目(7敗)を挙げた。以下は九回を無失点で30セーブ目を挙げた石山の一問一答は以下の通り。  --2点差での登板だった  「一人一人、しっかり打ち取っていくという意識を持って投げました」 --節目の30セーブ  「チームが勝てばいいと思って投げている結果が、こういう数字につながってうれしい」  --タイトルも狙える  「タイトルよりはチームが勝つほうが優先なので、チームが勝てるようにしっかり貢献したい」  --抑えとしての難しさは  「難しさもあるが中継ぎの近藤さんや梅野が頑張ってくれているので、しっかり投げなきゃと思っている。そういう人たちがいるからがんばれている」  --抑えとして心がけていること  「絶対勝つという強い気持ちを持って投げることです」

◆ヤクルトの原は毎回走者を背負いながらも粘りの投球で5回無失点とし、6勝目を挙げた。「少しは我慢強く投げられたのかな。チームが勝てて良かった」とほっとした表情で話した。  一回1死満塁ではアルモンテを速球で遊ゴロ併殺に仕留めるなど、計4併殺を奪ってピンチを切り抜けた。田畑投手コーチも「粘れるようになったのが成長。辛抱強く投げてくれた」とねぎらった。 山田哲(三回に先制の適時打) 「好機で打てたのはうれしい。初球からいこうと決めていた」 井野(四回に中前適時打) 「コンパクトに打つことだけを心掛けた。ラッキーな当たりだったが、適時打になって良かった」

◆68試合目の登板となった近藤が、八回の1イニングを無安打無失点で35ホールド目を挙げた。2010年に松岡が記録した球団記録を更新し「僕だけの数字ではない。(ホールドがつく)場面で出してくれる首脳陣、中継ぎの人がいてこそ。チームの数字」と謙遜しながらも、うれしそうな表情。秋吉が持つ登板記録(15年、74試合)も視界に捉え「なかなかない機会なので」と意欲を示した。

◆ヤクルトを上回る9安打を放ちながら、今季9度目の零敗。4併殺などちぐはぐな攻撃で残塁は9を数え、森監督は「塁をにぎわせたが、乗り切れなかった。負けは負けとして認めるしかない」と声を落とした。数日前まですぐ手の届くところにあった3位の座。この3連戦は計3点しか奪えず、3連敗で一気に霧の中へかすんでいった。残りは6試合だ。 7回2失点も8敗目の中日・ガルシア 「先に点を取られたことは反省点だが、しっかり投げられた」

◆石山泰稚投手(30)が九回を1安打無失点に抑え、自身初のシーズン30セーブを達成。球団では2015年のトニー・バーネット(現レンジャーズ)以来6人目、日本投手4人目の大台に乗せた。  ブルペンを担当する石井投手コーチは、自身以来となるヤクルトの日本投手30セーブに「立派な数字。抑えをやった当初より、球威も質も考え方もよくなっている」と目を細めた。昨秋のキャンプでは、石山にストライクゾーンへフォークボールを投げ込めるよう指導。「決め球にもカウント球にも使えるようになった」という。「けがのないように、ケアをしっかりしてほしい」とし、今後も自身の経験を伝えていく考えだ。

◆ヤクルトは23日、中日23回戦(ナゴヤドーム)に2-0で勝ち、本拠地・神宮球場でのクライマックスシリーズ(CS)開催へ、また一歩前進した。石山泰稚投手(30)が九回を1安打無失点に抑え、自身初のシーズン30セーブを達成。球団では2015年のトニー・バーネット(現レンジャーズ)以来6人目、日本投手4人目の大台に乗せた。  「うれしいです。ここまでできると思っていなかった。でも、これを目指すためにやってきたわけではない」  4投手がつないだバトンを受け、そのままゴールテープを切った。それでも、投手キャプテンは記録よりチームの勝利を喜んだ。  シーズン途中に中継ぎから抑えに転向し、2位に躍進するチームを支えている。今季64試合目の登板は同僚の近藤に次ぐリーグ2位。自身初となる最多セーブのタイトルも視界に捉える。  子供の頃の憧れは横浜、マリナーズで活躍した魔神・佐々木主浩。「野球を始めたときにもらった背番号が『22』。そのとき、ちょうど同じ番号で投げていたプロ野球選手が横浜の佐々木さんだった」。宮城・東北福祉大の先輩でもある剛腕と同じ"職場"で今、石山も奮闘している。  広島のリーグ3連覇を1日遅らせる結果にもなった1勝。「非常に心強く、たくましい」とたたえる小川監督に、石山は「重圧はあるけれど、やりがいのある場所」と言い切った。本拠地でのCS開催は、残り12試合で7勝すれば自力で決められる。"燕の魔神"が檜舞台にチームを導く。 (横山尚杜) 8安打を浴びながらも5回無失点で6勝目(7敗)を挙げたヤクルト・原 「我慢強く投げられた。一回のピンチを併殺で切り抜けられたのが大きかった」 三回二死二塁で決勝の右前適時打を放ったヤクルト・山田哲 「勝ちにつながったのでよかった。外角中心だったので初球からいこうと決めていた」

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
77532 0.592
(↑0.003)
M1
(↑1)
11673
(+2)
603
(+1)
170
(-)
82
(+1)
0.264
(-)
4.13
(↑0.02)
2
(-)
ヤクルト
66632 0.512
(↑0.004)
10.5
(-)
12604
(+2)
622
(-)
122
(-)
64
(-)
0.267
(↓0.001)
4.21
(↑0.03)
3
(-)
巨人
63694 0.477
(↑0.004)
15
(-)
7594
(+2)
551
(+1)
141
(-)
60
(-)
0.256
(↓0.001)
3.83
(↑0.02)
4
(-)
DeNA
61692 0.469
(↓0.004)
16
(↓1)
11531
(+1)
615
(+2)
168
(+1)
71
(-)
0.252
(-)
4.33
(↑0.02)
5
(-)
阪神
58691 0.457
(↓0.003)
17.5
(↓1)
15544
(+1)
570
(+2)
83
(-)
67
(+1)
0.258
(-)
4.09
(↑0.02)
6
(-)
中日
61742 0.452
(↓0.003)
18.5
(↓1)
6581
(-)
630
(+2)
93
(-)
59
(+1)
0.266
(-)
4.4
(↑0.01)