ソフトバンク(☆6対4★)オリックス =リーグ戦22回戦・福岡ヤフオクドーム=
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ORIX
00000031041102
ソフトバンク
02200101X61202
勝利投手:千賀 滉大(12勝6敗0S)
(セーブ:森山 孔介(2勝4敗31S))
敗戦投手:山岡 泰輔(6勝12敗0S)

本塁打
【オリックス】宗 佑磨(2号・7回表3ラン),吉田 正尚(23号・8回表ソロ)
【ソフトバンク】デスパイネ(26号・3回裏2ラン),グラシアル(7号・8回裏ソロ)

  DAZN
◆ソフトバンクは2回裏、甲斐の適時打などで2点を先制する。その後は3回にデスパイネの2ランでリードを広げると、1点差で迎えた8回にはグラシアルのソロで貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・千賀が今季12勝目。敗れたオリックスは、終盤に追い上げを見せるも及ばなかった。

◆オリックス宗佑磨内野手が、逆襲の2号3ランを放った。 0-5の7回2死一、二塁。ソフトバンク千賀のフォークをふり抜いた。打球は低い弾道のままフェンス上部をかすめて右翼テラス席に飛び込んだ。宗は「体が反応してくれました。興奮してあまり覚えてないです!」と振り返った。

◆オリックス山岡泰輔投手が、またも鷹に屈した。5回2/3、10安打5失点でリーグワーストタイの12敗目を喫した。 2回、甲斐に先制の適時二塁打を許すと、3回にはデスパイネに左越え2ランを被弾。これでプロ2年間でソフトバンク戦に通算10試合登板して未勝利となぜか相性が悪い。 23歳の誕生日に快投とはならず、山岡は「先制点もそうですが、なんとかホームランを防がなければいけませんでした。もっと長いイニングを投げられるようにしたかったです」と悔しがった。

◆ソフトバンクのストッパー森唯斗投手が、9回を3人で締めて31セーブ目を挙げた。2死後、宗に13球粘られたが二ゴロに仕留めた。 「3人で終わられたし、よかった。調子はいいです」。セーブ数もリーグトップのオリックス増井に1差。タイトルも視野に入ってきた。「(タイトルを)取れるに越したことはないけど、それを気にしたら自分の投球がおかしくなる」とあくまで平常心を貫く構え。来週からは12連戦も控えるが「全部投げますよ。誰もやったことないでしょ」と気合十分だった。

◆「ココロのちず」に導かれた? ソフトバンク千賀滉大投手(25)が7回途中3失点の投球で12勝目を挙げた。 5点のリードをもらいながら7回には宗に2号3ランを献上。「最後は球場の雰囲気を悪くして...」と反省を忘れなかった。 前回15日西武戦では気合が入りすぎて5回途中7失点KO。チームもそこから3連敗した責任を感じていた。平常心に戻すためか、この日は先発転向した16年から2年間、登場曲にしていたアニメ「ONE PIECE(ワンピース)」の主題歌「ココロのちず」に戻した。 「本当は安室奈美恵さんのやつにしようと、7月くらいからずっと思っていたけど、引退の時に各球団でけっこう流していたんで。使ったら、いまさら? って思われるし」と、安室奈美恵が歌うワンピースの曲「Hope」の登場曲使用を断念した。試合後、初めて2人でお立ち台に立った育成出身バッテリーの甲斐は、「ココロのちず」に戻したことに「千賀らしくていいとは思います」と笑った。 工藤監督は「今日くらい、燃えるものを内に秘めて落ち着いてくれれば、どっしり感も見える」と、千賀のマウンドでの姿を評価した。大好きな「ワンピース」の曲も、千賀の心を落ち着かせたようだ。

◆ソフトバンク甲斐拓也捕手(25)が攻守で活躍し、4連勝に導いた。2回に右越え先制二塁打。6回にも同じく右越えに適時二塁打を放った。前進していた右翼手のはるか頭上を甲斐の打球が抜けると、オリックス山岡はガックリと肩を落とした。 今季の甲斐はオリックス山岡に8打数6安打と得意にしている。どちらの二塁打もスライダーを攻略した。「結果的なもので、相性がいいとは思っていない。いい投手なので気持ちで負けないように。スライダーもいい球なので頭に入れていた」。工藤監督からも捕手として配球を考えて打席に入るように言われているが、しっかり読みが当たった。 負けられない戦いが続く中、甲斐には早めの代打を送られるケースが増えていた。19日から捕手2人制になったが、この日は3年目谷川原が昇格し再び捕手3人制に戻した。「自分の実力だと思う。結果も残していない。歯がゆい気持ちもある」と素直な思いを吐露していた。 工藤監督が「いい打撃といいリードもしてくれた」とほめたように、育成出身バッテリーとして9月2戦2敗だった千賀を7回途中3失点とリードした。昨年から正捕手の甲斐にとって負けられない戦いが続くのは初めての経験だ。甲斐は「しんどいが、いい意味で充実している」と、プラスにとらえた。この日、5年連続でのCS出場が決定した。だが、目標はあくまで逆転優勝。残り15試合、全勝へ突き進む。【石橋隆雄】

◆オリックスは4年連続でシーズン勝ち越しが消滅した。 先発山岡が誤算。6回途中10安打5失点で、同僚の西と並びリーグワースト12敗目を喫した。終盤に宗の3ラン、吉田正のソロで1点差まで迫ったが届かず。福良監督は「いい粘りは見せてくれたけどね。(山岡は)いつも外国人にやられる」と渋い表情だった。

◆ソフトバンクのデスパイネが2-0の三回に26号2ランを放った。山岡の甘く入った初球を捉え、打球は左翼フェンスを越えた。右膝痛から約1カ月ぶりに19日に1軍復帰し、3試合目の出場で初本塁打をマークした。「打ったのはカットボール。バットの先だけど、入ってくれて良かった」とベンチで表情を緩ませた。  大逆転優勝へ、主砲の活躍が欠かせない。「もう負けられないので、打って勝てるようにするだけ」と話した。

◆ソフトバンクが4連勝を飾った。二回に甲斐、高田の連続適時打で2点を先行。三回はデスパイネの2ラン、六回は甲斐の適時二塁打で加点した。千賀は七回途中3失点で12勝目。オリックスの山岡は六回途中5失点で12敗目を喫した。

◆ソフトバンクの千賀が12勝目を挙げた。前回登板、15日の西武戦で7失点した二の舞いは避け「野手の皆さんが早い回に点を取ってくれたので、楽な気持ちで投げられた」と話した。  三回無死一、二塁から3者連続三振を奪うなど走者を出しながら粘った。ただ、5-0の七回は宗に低めのフォークボールを拾われ、2号3ランを浴びる。この伏兵の一打で降板し「本塁打はもったいなかった」と反省も忘れなかった。 工藤監督(甲斐に) 「いいリードをしてくれたし、いい打撃をしてくれた」 高田(二回に適時打) 「詰まったが、いい所に落ちてくれた」

◆オリックスの山岡は5回2/3を投げて5失点と踏ん張れず、12敗目を喫した。二回に3連打で2点を失い、三回はデスパイネへの初球が甘く、2ランを献上。六回2死二塁では甲斐に適時二塁打を浴びた。23歳の誕生日に快投とはならず「何とか本塁打を防がなければいけなかった。もっと長い回を投げられるようにしたかった」と話した。  福良監督は走者を背負ってからの投球に「あいつの課題ですよね。クイック(投法)は」と注文をつけた。 宗(七回に2号3ラン) 「興奮してあまり覚えていない」 吉田正(八回に23号ソロ) 「いい感じでスイングできたし、しっかりと押し込むことができた」

◆打撃不振の甲斐が二回に5試合ぶりの安打となる先制二塁打を放つと、六回にも適時二塁打。育成出身の同期でバッテリーを組む千賀を辛抱強くリードし、チームの4連勝に貢献した。首位西武とは6・5ゲーム差のままだが「最後まで信じて、一戦一戦全力で勝ちにいくだけ」と逆転優勝は諦めていない。 右膝痛から復帰後3試合目で初本塁打(26号2ラン)を放ったソフトバンク・デスパイネ 「バットの先だけど、入ってくれて良かった。もう負けられないので、打って勝てるようにするだけ」

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
80502 0.615
(↑0.003)
M7
(↑1)
11749
(+5)
615
(+3)
181
(+1)
123
(+2)
0.276
(-)
4.35
(↑0.02)
2
(-)
ソフトバンク
72551 0.567
(↑0.004)
6.5
(-)
15617
(+6)
528
(+4)
184
(+2)
77
(-)
0.268
(↑0.001
3.96
(-)
3
(-)
日本ハム
68593 0.535
(↑0.003)
10.5
(-)
13554
(+5)
549
(+1)
135
(+1)
84
(-)
0.253
(-)
3.89
(↑0.02)
4
(-)
ORIX
60695 0.465
(↓0.004)
19.5
(↓1)
9504
(+4)
533
(+6)
97
(+2)
91
(-)
0.243
(↑0.001
3.7
(↓0.02)
5
(-)
ロッテ
54703 0.435
(↓0.004)
23
(↓1)
16479
(+3)
548
(+5)
64
(-)
114
(-)
0.25
(-)
3.97
(↓0.01)
6
(-)
楽天
54743 0.422
(↓0.003)
25
(↓1)
12477
(+1)
543
(+5)
121
(+1)
61
(-)
0.241
(-)
3.87
(↓0.01)