日本ハム(☆5対1★)楽天 =リーグ戦22回戦・札幌ドーム=
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楽天
0000100001501
日本ハム
00050000X51021
勝利投手:村田 透(6勝3敗0S)
敗戦投手:則本 昂大(8勝11敗0S)

本塁打
【楽天】内田 靖人(9号・5回表ソロ)
【日本ハム】横尾 俊建(9号・4回裏ソロ)

  DAZN
◆日本ハムが連敗を3で止めた。日本ハムは4回裏、横尾のソロで先制する。その後も西川と大田泰の連続適時打が飛び出すなど打者一巡の猛攻で、この回一挙5点を奪った。投げては、先発・村田が今季6勝目。敗れた楽天は、打線が6回以降は無安打に終わるなど沈黙した。

◆日本ハム横尾俊建内野手が、先制の9号ソロを放った。 4回、先頭で迎えた第2打席。楽天先発エース則本の外角151キロ真っすぐを振り抜き、右翼席へ運んだ。横尾の本塁打は、7月27日オリックス戦(札幌ドーム)以来。 「(球種は)真っすぐですね。完璧でした。良いピッチャーなので、自分のスイングをすることだけを考えて打席に入りました」。現在3連敗中と苦しむチームに勢いをもたらす、豪快な一打となった。

◆日本ハム西川遥輝外野手(26)が、4試合ぶりとなる適時打を放った。 1-0の4回1死満塁、楽天先発の則本から、中前に放った。「チャンスだったので、何とか追加点を取りたいと思っていました。いい所に落ちてくれて良かったです」と振り返っていた。

◆日本ハム大田泰示外野手(28)が、貴重な2点適時打を放った。 2点リードで迎えた4回1死満塁の第3打席。楽天先発則本から、しぶとく右前へ運び、塁上で大きくガッツポーズをして喜んだ。 「必死になって食らいついていきました。何としても勝たないといけないので。勝ちきれるように気合入れて頑張ります」とコメントした。

◆日本ハム近藤健介捕手(25)が4回1死一、三塁で迎えた第3打席、先発村田を援護する貴重な左犠飛を放った。 「西川さん、タイシさん(大田選手)といい形でつないでもらったので、その流れに乗せてもらいました。いい投手が相手なので、得点できるチャンスは限られている。1点でも多い方がいいですし、村田さんを援護できて良かったです」と喜んだ。

◆日本ハム村田透投手(33)が、8月15日のロッテ戦(札幌ドーム)以来の今季6勝目へ、5回5安打1失点と勝利投手の権利を持ってマウンドを降りた。 4回まで、楽天打線を2安打に抑える好投。味方打線から、大量5点の援護を受けた直後の5回、先頭内田に1発を浴びたものの、後続を断ち切り最小失点に抑えた。 村田は降板後「(清水)優心が良いリードをしてくれたことは間違いないですし、野手の方がしっかり守ってくれたことが大きかったです。打線でも横ちゃん(横尾)のホームランから始まり、大量得点で援護してくれたので感謝したいです。そんな中、先制してくれた直後、先頭に対してホームランを打たれてしまったことは反省材料です。もう少し長いイニングを投げられれば良かったです」とコメントした。

◆日本ハムは投打がかみ合い、連敗を3で止めた。 先発村田が5回5安打1失点と力投。6回以降は継投で、リリーフ陣が無失点リレーを決めた。打線も4回に横尾が先制の9号ソロを放って口火を切ると、打者11人の猛攻で5点を奪い、楽天則本を攻略した。 栗山英樹監督は「村田は状態も良さそうで、いい形で(試合に)入ってくれた。(横尾は)よく打ってくれた」と投打のヒーローを称賛。ただ、勝利の中でも犠打失敗などもあり「もう少し丁寧に点を取っていかないといけないところもある」と、勝ってかぶとの緒を締めた。 23日からは敵地で2位ソフトバンクと今季最後の2連戦に臨む。「こっちは1つも負けられない状況。全力で、ぶつかっていきます」と、CS本拠地開催が可能な2位以上に浮上するため、気合を入れていた。

◆楽天平石洋介監督代行(38)が、来季から監督に昇格する可能性が高いことが22日、分かった。 今季はヘッド兼打撃コーチを務めていたが、梨田監督の辞任を受け6月17日から監督代行に就任。若手主体のメンバーに切り替えながら粘り強く戦い、22日現在で33勝33敗2分けの勝率5割と健闘している。球団創設時からの生え抜きに対する評価は一貫して高く、今後の取締役会などを経て正式決定する見込み。 22日の日本ハム戦に敗れCS進出の可能性が完全に消滅したチームは、自軍の体制を整えることと同時に、来季に向けた戦力補強を積極的に推し進める方針。今季国内FA(フリーエージェント)権を取得した西武浅村栄斗内野手(27)と、すでに海外FA権を取得している西武炭谷銀仁朗捕手(31)が権利を行使した場合に備え、調査を行っていくことも明らかになった。 センターラインの強化は最重要の補強ポイントだ。浅村が主戦場とする二塁手には藤田がいるが、来季37歳を迎えるベテラン。一塁から銀次を回すなどしてやりくしたが、固定には至らなかった。浅村は年齢も若い上、打撃でも22日時点で打率3割1分6厘、29本塁打、118打点と文句なしの成績を残している。正捕手の嶋を脅かす捕手が台頭し切れていない現状もあり、経験豊富な炭谷の動向も注視していく。 立花球団社長は日本ハム戦後「シーズンが終わってからオーナー、石井GMも交えて話すことになる」と話した。13年以来の日本一を掲げた今季は悔しい1年となったものの、平石代行は「まだ試合が残っている。全力で目の前の試合を戦っていきます」と従来の姿勢を強調した。一戦必勝の姿勢で残り12試合を戦いながら、並行して巻き返しの準備を進める。

◆日本ハム横尾俊建内野手(25)が、一振りでチームを救った。楽天22回戦(札幌ドーム)の4回、決勝の9号ソロを右翼席へ放った。打者一巡の猛攻の口火を切り、1イニング一挙5得点の立役者になった。プロ2度目の3安打猛打賞で、チームの連敗を3で止めた。不動の三塁手レアードが左腹斜筋肉離れで離脱し、クライマックス・シリーズ(CS)出場も不透明。だが「すしボーイ」の代役「おにぎりくん」が、持ち味全開に頭角を現した。 「すし」不足の打線を「おにぎり」で満たした。4回の先頭。横尾が、握った。楽天のエース則本の2球目。直球151キロを伸びやかに、逆方向の右翼席に放り込んだ。決勝の9号ソロ。7月27日オリックス戦以来、約2カ月ぶりの1発に「本当に手応えあったので、入ってくれるかなと思いました」。チームメートに迎えられ、恒例の「おにぎり」を握るパフォーマンス。丸い手をさらに丸くさせて、満足げに握りしめた。 「友達」が抜けた穴を、堂々と埋めた。不動の三塁手レアードが、左脇腹を痛め離脱。CSファーストステージの出場も微妙で、チームトップ26本塁打の助っ人の代役に抜てきされた。かねて英語でコミュニケーションを図り、食事に出かけるなど「ライバルというより友達」という間柄。「代わりになれるとは思っていない。単打でも長打でも、自分のスタイルで」とポリシーを貫いていく。今季は主に代打出場も、6打席連続三振など持ち味の長所は影を潜めていた。プロ入り当初は「スランプになったことがない」と公言していたが、苦しみを味わい、受け入れた。今月19日の再昇格後は3試合連続安打で、12打数6安打。「技術は何も変えていないです。日頃の行いですかね」と笑った。栗山監督は「横尾らしさを持ちながら、戻ってきてくれて良かった」と目尻を細めた。決勝アーチを含め、プロ2度目の3安打猛打賞と奮起した。お立ち台では、この日から発売スタートした「おにぎりTシャツ」を着てPR。「本当に似ている。発売日に良い打撃が出来て、チームの勝利に貢献出来て良かった」と歓喜の余韻は増した。勝負の秋はラストスパート。「今まで全然ダメだったので。これからです」。特上の「おにぎり」を握って、勝利を実らせる。【田中彩友美】◆レアードの現状 18日西武戦(メットライフドーム)の試合前練習で左脇腹に違和感を訴え、その日は欠場。翌19日に都内の病院で左腹斜筋肉離れ(2度)と診断され、出場選手登録を抹消された。この日は札幌ドームを訪れて首脳陣らに現状を報告。体の動作にも制限があるため、当面はチームを離れ、自宅のある札幌市内でリハビリを行う予定。試合復帰までは3~4週間を要する見通しとなっており、10月13日開幕のCS出場は微妙な状況。

◆右肩大円筋肉離れで離脱していた日本ハム井口が、再昇格即登板で好投した。 6回に2番手としてマウンドに上がると、1イニングを内野ゴロ3つの3者凡退に仕留めた。8月16日ロッテ戦以来の1軍登板に「緊張や不安もありましたけど、結果として残せてよかったです」とほっとした表情を見せていた。

◆日本ハムが連敗を3で止めた。四回に横尾の9号ソロや西川の適時打、大田の2点適時打など打者一巡の攻撃で一挙5点を先制した。村田は5回1失点で8月15日以来の6勝目を挙げた。楽天は今季の4位以下が決まった。

◆楽天の則本は5回5失点で自己ワーストに並ぶ11敗目を喫した。0-0の四回、先頭打者の横尾に先制ソロを浴びるなど5安打を集められ、一挙5失点。悪い流れを断ち切れずに痛打され「試合をつくれず、申し訳ないです」と言葉を絞り出した。  自身の連勝も2で止まり、今季はまだ8勝にとどまる。中6日の登板を続ければ、今季の残る登板は2試合。プロ入りから6年連続での2桁勝利へ黄信号がともった。

◆楽天は今季の4位以下が確定し、クライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が完全に消滅した。平石監督代行は「今季は苦しい戦いで、ファンの皆さんに申し訳ない」と謝罪した。  ミスで流れを手放した。三回の攻撃で1死一塁から田中がエンドランでゴロを打ち、捕球した二塁手が一塁へ送球したが、走者の村林が二塁へスライディングした後にベンチに戻ろうとしてタッチアウトに。二塁で封殺されたと勘違いしたようで「視野が狭かった。凡ミスです」と肩を落とした。平石監督代行は「やってはいけないミスをすると、来る流れも来なくなる」と怒り心頭の様子だった。 内田(五回に9号ソロ) 「点を取られた後の先頭だったので、塁に出ることだけを考えていた。しっかり仕留めることができた」

◆日本ハムの村田が5回5安打1失点と踏ん張り、8月15日以来の6勝目を挙げた。「野手の方がしっかり守ってくれたことが大きかった」と控えめに喜んだ。  投球を打者の手元で動かしてタイミングを外し、打たせて取って試合をつくった。これで今季の楽天戦は3試合に先発して3勝と相性の良さが際立つ。先発と救援の両方でチームに貢献している。 栗山監督(横尾に) 「本当によく打ってくれた。らしさが戻ってきた」

◆D1位・清宮(早実高)は「6番・DH」で出場したが、3打数無安打1四球。5月19日以来となる則本との対戦に「捉えたと思ったらファウルになって、やっぱり力がある」と脱帽した。しかし、20日のソフトバンク戦では約1カ月ぶりの5号を放つなど復調気味。「タイミングの取り方だったりは悪くない」と前向きだった。

◆「5番・三塁」の横尾が3試合連続安打となる二回の左前打に続き、四回に7月27日以来の9号ソロ。「完璧だった。まぐれ」という逆方向への先制弾を口火に、打線は打者11人で一挙5点を奪った。くしくもこの日は愛称「おにぎり君」をモチーフにしたグッズの発売日。お立ち台では真新しいTシャツを着て「みなさん買ってください」とPRした。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
80502 0.615
(↑0.003)
M7
(↑1)
11749
(+5)
615
(+3)
181
(+1)
123
(+2)
0.276
(-)
4.35
(↑0.02)
2
(-)
ソフトバンク
72551 0.567
(↑0.004)
6.5
(-)
15617
(+6)
528
(+4)
184
(+2)
77
(-)
0.268
(↑0.001)
3.96
(-)
3
(-)
日本ハム
68593 0.535
(↑0.003)
10.5
(-)
13554
(+5)
549
(+1)
135
(+1)
84
(-)
0.253
(-)
3.89
(↑0.02)
4
(-)
ORIX
60695 0.465
(↓0.004)
19.5
(↓1)
9504
(+4)
533
(+6)
97
(+2)
91
(-)
0.243
(↑0.001)
3.7
(↓0.02)
5
(-)
ロッテ
54703 0.435
(↓0.004)
23
(↓1)
16479
(+3)
548
(+5)
64
(-)
114
(-)
0.25
(-)
3.97
(↓0.01)
6
(-)
楽天
54743 0.422
(↓0.003)
25
(↓1)
12477
(+1)
543
(+5)
121
(+1)
61
(-)
0.241
(-)
3.87
(↓0.01)