ヤクルト(☆9対4★)阪神 =リーグ戦22回戦・明治神宮=
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阪神
1102000004510
ヤクルト
60011001X91013
勝利投手:大下 佑馬(2勝1敗0S)
敗戦投手:岩貞 祐太(7勝8敗0S)

本塁打
【ヤクルト】山田 哲人(33号・1回裏2ラン),西浦 直亨(9号・1回裏3ラン),西浦 直亨(10号・4回裏ソロ)

  DAZN
◆ヤクルトは1点を先制された直後の1回裏、山田哲の2ランと西浦の3ランなどで6点を奪い、逆転に成功する。その後は4回に西浦の2打席連続本塁打となるソロ、5回には雄平の適時打で加点した。投げては、2番手・大下が今季2勝目。敗れた阪神は、先発・岩貞が試合をつくれなかった。

◆ヤクルトの石山泰稚投手(30)はここまで29セーブをマーク。 ヤクルト投手でシーズン30セーブを挙げると、15年バーネット以来。日本人選手に限れば99、01~03年高津、04年五十嵐亮、05年石井に次いで球団4人目となる。

◆元AKB48渡辺麻友(24)が19日、神宮球場で行われたプロ野球ヤクルト-阪神戦で、始球式に初挑戦した。この日の試合は「『ヤクルトのはっ酵豆乳』ナイター」と銘打たれ、「ヤクルトのはっ酵豆乳」6000個が入場者に配られた。 試合開始30分前、カウガールの姿でスタジアムに登場した。自身がウェブ動画に出演している「ヤクルトのはっ酵豆乳」をPRした。隣にいたマスコットキャラクターのつば九郎からデジカメで何度も隠し撮りされ、「気になりますね~」と笑った。 試合開始直前、始球式に臨んだ。「この『ヤクルトのはっ酵豆乳』は、吸収しやすいはっ酵豆乳です。今回は、ヤクルトのある選手の投球フォームを練習して、吸収してきました!」と宣言し、マウンドへ上がった。深呼吸をした後、「ライアン」こと小川泰弘投手をほうふつとさせるダイナミックに左足を上げるフォームで、投げ込んだ。ボールはストライクゾーンに向かってまっすぐ飛び、ツーバウンドしてキャッチャーミットにおさまった。 投球後、ほっとしたように笑顔を見せると、スタンドから「まゆゆ~」と歓声を浴びた。

◆ヤクルト西浦直亨内野手が、2打席連続本塁打を放った。 1回1死一、二塁で阪神岩貞のチェンジアップを左翼へ9号3ラン。「チャンスだったので積極的にいこうと思いました。シッカリと自分のスイングが出来ました」と納得の表情で振り返った。 6-4で迎えた4回の第2打席では先頭打者として打席に入り、左中間に10号ソロ。「僅差になってきていたので、なんとか追加点を取りたいところでした。出塁するつもりでしたが、いい角度であがってくれました」とコメントした。

◆阪神先発岩貞祐太投手は4回6安打7失点(自責6)で8敗目を喫した。1点リードの1回。先頭坂口の二塁へのゴロを、糸原が失策する不運なスタートとなった。 続く2番青木に左中間を破られる適時二塁打で先制点を献上。さらに続く山田哲には33号2ランを左中間に運ばれた。さらに1死一、二塁のピンチを招き、西浦に9号3ランを被弾。1回に6失点を喫した。 2回、3回は3者凡退に切り抜けたが、自軍がビハインドを2点に縮めた後の4回に、またしても西浦に10号ソロを被弾。83球で降板となった。「初回に先制してもらったにもかかわらず、長打で簡単に逆転を許してしまいました。追い上げムードの中で打たれてしまった4回のホームランも反省しなければいけません。自分の役目を果たすことができず、チームと中継ぎ投手の方に申し訳ないです」と振り返った。

◆ヤクルト山田哲人内野手が自身が持つ球団シーズン記録の119得点に並んだ。 1回無死二塁、阪神岩貞から今季33号2ランを放って生還した。 リーグ制覇した15年に119得点で球団シーズン記録を樹立している。

◆阪神糸井嘉男外野手は通算1500安打到達に王手をかけた。1回2死二塁で一塁坂口を強襲する先制打。これが1499安打目となった。 この日は2四球を含めて3出塁。それでもチームのV逸が決定し、「4番の悪さですね。本当に、本当に」と厳しい表情。ここまで打率3割1分2厘、16本塁打、21盗塁と結果を残しているが、悔しそうに責任を背負い込んだ。

◆阪神は2位ヤクルトに完敗し、13年連続のV逸が決まった。1点を先制した直後の1回裏に先発岩貞が6失点。打線も反撃ムードを高めきれず、借金は今季ワーストの11まで膨らんだ。 金本知憲監督はV逸決定直後、目の前の試合を集中して戦うだけか、という問いに「そらそうですよ。また明日、あるんだから」と強調。逆転CS進出へ、「明日、頑張っていくしかないです」と力を込めた。

◆ヤクルト青木宣親外野手が、バットでチームを勢いづけた。 1点を先制された直後の1回無死一塁、阪神岩貞から左中間に同点適時二塁打で打線を奮い立たせ、この回一挙6得点。5回には先頭打者として右前打で出塁し、雄平の適時打を呼び込んだ。「1回のつながりは重要だった。(5回は)とにかく追加点が欲しかったので、流れが向こうに行かないようにという気持ちだった」と納得の表情。小川淳司監督は「青木の適時打が打線に勇気を与えたというか、火を付けたんじゃないか」と賛辞を惜しまなかった。

◆1発の出やすい神宮。絶好調男のバットに虎党の期待は高まるばかりだったが、最後まで豪打は飛び出さなかった。7試合連続で3番に座った阪神大山は4打数無安打に終わった。 初回1死一塁で迎えた第1打席、積極的に初球を打ちに出るも投ゴロ。その後は走者のいない場面での打席だったが、快音は響かなかった。 開幕スタメンも手にした2年目は夏場まで苦しみ抜いたが、シーズン終盤で覚醒。16日DeNA戦(横浜)では、1試合3発を含む6打数6安打。9月はここまで12球団最多の8本塁打、19打点をマーク。今月は残り10試合。田淵幸一、真弓明信両氏が持つ、球団日本人選手最多記録の月間11本も射程圏内に捉えている。 試合後は敗戦の悔しさをかみしめ、コメントを残すことはなかった。だが、目線は前へ。切り替えて、眼前での広島胴上げ阻止に向かう。

◆阪神が19日のヤクルト戦(神宮)に完敗。13年連続のV逸が決まった。この日は先発岩貞祐太投手(27)が初回にいきなり6失点するなど炎上。粘りを見せた打線も中盤以降は継投にかわされた。金本知憲監督(50)にとっては就任3年目でもっとも手応えのあるシーズンのはずが、誤算続きで現在最下位に沈む。ただ、クライマックスシリーズ(CS)進出争いは大混戦で、3位まで1・5ゲーム差。リーグ最多の残り19試合で逆襲を狙う。 容赦なき無数の怒声が金本監督の背中に突き刺さった。「コラッ!! カネモトーッ!!」。2位ヤクルトに完敗だった。肩を落として神宮の三塁側ファウルゾーンを歩いた。 1回に6失点を喫した先発岩貞の背信がすべてだった。「(カウント)0-2から打たれて2ランをドーンと...。次もそうでしょ。0-2から(大引に)ヒットを打たれて、3ランを。そういうところですよね」と苦言を呈した指揮官。今季124試合目で優勝の可能性が完全に消滅したことには、悔しさを押し殺しながら「あぁ、そう...」と話すのが精いっぱいだった。 金本阪神3年目は誤算が重なった。2月の沖縄・宜野座キャンプ最終日、金本監督は「3年間のなかのチームでは、一番強い」と胸を張ったが思惑は外れた。キャンプで圧倒的な飛距離を見せた4番ロサリオは変化球多投の日本野球に適応できず、肝心の9月も2軍でプレーする。75試合出場で本塁打は8本にとどまる。中谷や高山ら若手が伸び悩んだ。打線は破壊力を欠き、41歳福留と37歳糸井のベテラン頼みの「いびつさ」が際立った。 先発陣も定まらない。エース格として期待された藤浪は今季も本来の姿を示せず、2軍降格を味わった。16日DeNA戦(横浜)で今季3勝目を挙げたが、剛腕の不振が戦いに暗い影を落とす。大勝負の終盤戦にメッセンジャーと秋山を欠き、先発ローテーションもやりくりが厳しい状況だ。 今季は金本監督にとって3年契約1年目。若手強化は道半ばだ。球団首脳が「既定路線です」と話すように、来年も就任4年目の指揮を託す方針だ。今日20日からの広島3連戦中には拡大編成会議を開き、今季の戦力を検証し、来季の補強方針を立てる。5位中日に0・5ゲーム差の最下位だが、3位巨人と1・5ゲーム差。金本監督は言う。「また明日あるんだから。明日、頑張っていくしかない」。残り19戦。クライマックスシリーズ進出を目指して死力を尽くすしかない。【酒井俊作】 ▼阪神がヤクルトに敗れ、今季の優勝が完全消滅した。阪神が残り19試合を全勝すると75勝67敗1分けの勝率5割2分8厘。首位広島が残り15試合を全敗しても75勝66敗2分けの勝率5割3分2厘で及ばない。阪神のV逸は06年から13年連続。

◆流れる東京音頭に、揺れ続ける傘...。懸命に腕を振ったが、阪神岩貞祐太投手(27)は止めることが出来なかった。悪癖が顔を出して主導権を渡すと、歯止めが利かなかった。1回に痛恨の6失点。6連戦初戦を4回7失点で降板し「申し訳ないの一言です」とうつむいた。虎党のわずかな希望も消え去る8敗目が、重くのしかかった。 1点の援護をもらって立った1回のマウンド。しかし先頭の坂口を二塁手糸原の失策で出塁させると、リズムが狂い始めた。無死一塁から2番青木を2球で追い込んだが、3球目ファウルの後、4球目を左中間に運ばれる適時二塁打。続く山田哲には2ランを被弾。さらに走者をため西浦に3ランを浴びて1回に6失点。2、3回は立ち直ったかに見えたが、2点差まで追い上げた4回にも西浦に被弾した。 岩貞の悪癖が顔を出した。この日浴びたのは6安打。そのうちフルカウントを含むと追い込んでから4安打を浴びた。カウント0-2から浴びた安打も2本。「有利なところなので、防がないといけないところ。練習します」と猛省した。香田投手コーチも「青木に2ストライクから簡単に適時打。いつもそう。ずっとそう」と厳しかった。 もったいない投球が目立っている。今季フルカウントを含む、追い込んでからの被打率は、メッセンジャーが321打数49安打で1割5分2厘、3被弾に対し、岩貞は243打数50安打で2割5厘、6被弾。同じくローテを守る小野の209打数38安打、1割8分1厘、3被弾と比べても高い数字が並ぶ。 気の焦りか、バッテリーの呼吸か。同じ失敗を繰り返すわけにはいかない。週の頭を託される左腕だ。期待も責任も背負い、成長の糧にするしかない。【池本泰尚】 ▼阪神がヤクルトに完敗し、これでヤクルト戦は8月19日から7連敗。ヤクルトに7連敗するのは、00年5月から7月にかけて8連敗して以来18年ぶり。最下位に沈んだ96年には、4月から7月にかけて15連敗を喫したことがある。

◆ヤクルトの山田哲が一回に33号勝ち越し2ランを放って119得点とし、自身が2015年にマークした球団記録に並んだ。「自分が打って決めたいのもあるし、走者でホームインするのも仕事。欲を言えばどっちもしたい」と話していた通りの活躍を見せた。  1-1の無死二塁で岩貞の外角直球を鋭いスイングで捉えて左中間席に運び「走者をかえすことだけを考えていたが、最高の形になった」と9日以来の一発を喜んだ。

◆ヤクルトは3本塁打が飛び出すなど9点を奪って阪神に快勝。一回に山田哲人内野手(26)の33号2ランなどで一挙6点を奪って試合の主導権を握った。また西浦直亨内野手(27)が一回と四回に2打席連続の本塁打を放つなど5打点の活躍を見せた。ヤクルトが勝ったため、この日は試合がなかった広島の優勝へのマジックナンバーは4のまま。  ヤクルトはブキャナン、阪神は岩貞が先発した。阪神は一回、二死二塁のチャンスを作ると、糸井が右前適時打を放ち先制した。ヤクルトはその裏、無死一塁で青木が左中間に適時二塁打を放ち、同点。続く山田が左翼席へ33号2ランを放ち、勝ち越した。なおも一死一、二塁とすると、西浦が左中間に9号3ランを放ち6-1とした。  阪神は二回、一死満塁とし、糸原の右犠飛で1点を返した。四回には無死二、三塁で梅野が左中間に2点二塁打を放ち、2点差とした。ヤクルトはその裏、先頭の西浦が2打席連続となる10号ソロを放ち7-4。五回には一死一、二塁から雄平の中前適時打で8-4とした。九回には一死二塁で西浦が右前適時打を放ち、突き放した。  ヤクルトは七回から梅野、近藤、石山とつなぎ、阪神の反撃を許さなかった。 ヤクルト・西浦 「(1本目の本塁打に)チャンスだったので積極的に自分のスイングをしていこうという形だった。(2本目の本塁打に)シーズン10本は目標にしていた。自分のバッティングができているということだと思う」

◆どうもこの仕事についてズーッとトラ番が長かったせいか、よく友人や家族から「そんな根性がひん曲がった性格はどこからきたの?」と言われてきた。  少なくとも俺はそんなにひん曲がったとは思ってはいない。ところが正直にいうが、あの司馬遼太郎さんの東大阪の自宅の応接間でいろんな話をしているときに、コーヒーを運んできた夫人は「あなたは素直なのねぇ...」とホメられたことがある。  が、それを聞いた司馬先生はプッと吹いて「どこが...だい」といわれちまった。その時にあわてて「そりゃあ阪神タイガースというチームのせいですョ。勝つと思えばコロッと負ける。どうせ負けるだろ...と思って記者席でフテくされていると勝つんですョ。女房を一度、外野席で試合を見せたら彼女も思わず『人生観が変わったヮ』なんていってました」と言った。卑怯にも、こういう恨みがましい性格になった責任を、あの甲子園のチームになすりつけてしまったのであります。  そのせいか、正直に告白しますと昼頃から編集局の窓際席であちこちに「俺さぁ...なんとなく大坂なおみ選手は『東レ・パンパシフィック・オープン』の凱旋初戦でコロッと負けそうな気がするんや。えてしてそんなもんや...だからもし神宮で阪神が負けた場合は"大坂なおみアレレの敗戦"がトップニュースになるかもしれんぞ...」といって、運動部の当番デスク席で難しい顔をしていた野下俊晴にちょっと意味のない"なぐさめ"を言ってしまった(イヤなヤツでしょ)。  すると野下は「覚悟してますョ。だけど、とにかく阪神に執着して僕はかかります」ときぜんとしていった。  多分、現場の神宮のわがトラ番たちも"グレイな気分"だったかもしれない。というのは、どいつもこいつも電話の第一声は「渡辺麻友が始球式でかわいかった」というのである。フジテレビ系のドラマで今、人気が出てきている元AKB48のメンバー。わがサンスポのトラ番紅一点の箭内桃子まで「かわいいので私も彼女は好きです」なんていうのだ。それにどこの記者席でも"牢名主"みたいな貫禄の上田雅昭までが「渡辺麻友ちゃんを知りまへんのか...あの"まゆゆ"を...」だと。  どうやらトラ番たちは無意識にバリアをはっていたと思われる。試合前からそれだけ"弱気"なのだ。あの口も性格も悪いおっさんに『虎ソナ』でヘンなこと書かれんように、カワイ子チャンの話をふろうゼとばかりにほとんど全員がまゆゆを口にしてきたのだ。  その頃、2軍戦(鳴尾浜)を取材した竹村岳がいよいよウエスタンのVに"王手"をかけた矢野燿大2軍監督の話をシミジミと伝えてきた。  「五回の3点の取り方について矢野さんは感慨深げに分析しながら『それぞれの選手が臨機応変の攻めをしてくれたョ』とうれしそうでした」  試合前には球団OBのマートン氏も登場した鳴尾浜。その細かい内容については、このコラムの隣りにある竹村記者の記事でお読みください。  そしてついに2軍はVに「あと1勝」だ。今日の試合は甲子園で行われるが、勝てば矢野2軍監督が甲子園で胴上げされる...。シニカルなことを書きたくはないが...1軍は神宮で...ついに「優勝」の糸がプツンと不気味な音を立てた。  この非情な現実をどう受け止めればいいのか。  そして...メットライフドームでは西武・榎田が強力打線の支えも背に10勝目をあげている...。  「見る所狭ければ自分の汽車の動くのを知らで、隣の汽車が動くように覚ゆる...」(自分の狭い考えに閉じ籠もって、そのなかで価値判断に頼ることは愚かだ)と指摘したのは1902年のこの9月19日に35歳で逝った正岡子規です。あえてこの子規の言葉を...。

◆2番・青木が2安打1打点。1点を追う一回無死一塁から左中間に同点二塁打を放ち、反撃の流れを作った。「(先制を許した直後の一回が)重要なイニングだった。みんながつないで6点取れたのが大きかった」と笑顔。小川監督は「青木のタイムリーが打線に勇気を与えた」とたたえた。 2番手で2回を無安打無失点。2勝目のヤクルト・大下 「球数をかけても一人一人、丁寧にいこうと思っていた」 ブキャナンを四回で降板させたことにヤクルト・田畑投手コーチ 「球数(85球)がいっていたし、ベンチの判断」

◆先発の岩貞は4回7失点で今季8敗目(7勝)。1点を先制した直後の一回に2被弾含む6失点と試合をつくれなかった。「申し訳ないのひと言です」。4-6と追い上げた後の四回にも先頭の西浦に2打席連続となる本塁打を浴びた。追い込んでからの失点が多く「(カウントが)有利なところなので防がないといけないところでした」と険しい表情だった。 岩貞について阪神・香田投手コーチ 「せっかく先制してもらったのに、立ち上がりとはいえ青木に2ストライクから簡単に打たれた。反省してほしい。(立ち上がりが課題か? との問いに)いつもそう」

◆神宮の本塁後方にのぼった秋の月を見て、ガックリと肩を落としたのだった。人類が月旅行に行こうって時代に、わが阪神はCSにも行けねーのかよ!! てか、本日の試合はもはや、虎党いじめの社会問題でしょう?!  一回にヨーイドンで先発の岩貞が6点を奪われるわ、九回は勝敗はさておき、五回以降出なかったヒットを糸原が最後のお土産に打ってくれて、スタンドは大盛り上がり...のはずが、リクエストでアウトのゲームセット!! 大敗プラスこの煮えきらなさ、どーしたらいいの?  ここ8試合で先発が7試合も一回に失点というのは深刻な問題なのだ。そこで俺からの提言! 打撃練習を10分早く切り上げて、その日の阪神の先発と打線が真剣勝負の一回を行うべし!!  先発の球数は少々増えるけど、CSへの生き残りの修羅場に、一回に得点を許して相手主導の試合をされるより、よっぽどマシやー!!  3位の巨人が負けたことにより、ゲーム差が広がらなかったからまだツキがある? コラー! 他人のフンドシをあてにするな!! 広島を自力で倒さないと、月に代わってお仕置や!!

◆先発・岩田が7回を2安打無失点と好投した。「一番、腕が振れる位置や指のかかり方を考えながら投げて、それが結果的によかった」。前回12日のオリックス戦(鳴尾浜)でも6回9安打1失点で、2戦続けて好調をアピール。矢野2軍監督も「とにかく素晴らしかった」とたたえた。34歳のベテラン左腕は「(1軍に)呼ばれれば、しっかり投げたい」と意気込んだ。

◆--先発が試合を作れないと  金本監督 「なりますわね、どうしても」  --糸原の失策から始まった  「まぁ、それよりは、その次の打者が大事でしょう。2ボールから...。2-0から打たれて3ラン、ドーンと。次もそうでしょ? ヒットを打たれて、3ラン。そういうところですよね」  --同じような試合展開が続いている  「先発投手に頑張ってもらうしかない」  --四回の西浦のソロも痛かった  「そうですよね。追い上げムードがね...やっぱり、あの一発、同じ西浦か。気をつけてほしいけどね」  --リーグ優勝の可能性がなくなった。CS圏内は残っている  「もう、そうしかないよね。頑張っていくしかないです、ハイ」

◆代打の準備をしていた福留は、ネクストバッターズサークルでそのときを迎えた。  「自分たちのやれることを、目いっぱい1つずつやっていくだけ」  11日の中日戦(甲子園)で右太ももを痛め、7試合連続でスタメンを外れた。5点を追う九回二死一塁で次打者に控えたが、最後は相手のリクエストで判定が覆って出番なくゲームセット。打率・294、14本塁打、67打点と虎をけん引してきた41歳も、悔しいひとつの幕切れを迎えた。  そして、開幕時のロサリオに代わりチーム最多の69試合で主砲を務めた糸井も「4番の悪さですね。ホントに、ホントに」と責任をかぶった。チーム3冠の打率・312、16本塁打、68打点。この日は2打数1安打で通算1500安打に「あと1」と迫ったが、中盤からは2四球。ベテランの両輪が、誰よりも悔しがっていた。  CSを目指すしかない-と問われ福留は「そうだね。やることを1つずつやっていって。あしたも試合があるから」と語気を強めた。やるべきことを、2人でチームに示し続けていく。 (長友孝輔)

◆来季に向けて、徹底的分析&見直しや! 阪神はヤクルトに4-9で敗れ、13年連続でリーグ優勝の可能性が完全消滅。自力2位も消滅した。球団首脳は今シーズンも貧打や投手陣のやりくりなどに苦しんだことを考え、金本知憲監督(50)を支えるコーチ陣を検証する意向。借金「11」は今季ワーストを更新。来季へ向けて動き始める。  終わった。糸原の遊撃内野安打がヤクルト・小川監督のリクエストによってアウトに変わると、スタンドから次々とメガホンが投げ込まれた。虎党からは「やめろ」「何回、同じこと繰り返しとるんじゃ」とヤジが飛んだ。13年連続のV逸が決定。集大成の就任3年目も、不発だった。  「あぁ、そう...」  試合後、金本監督は淡々とつぶやき、目の前の試合に集中するだけか? と問われると「そりゃそうですよ。また明日あるんだから。頑張っていくしかないです」とわずか1分半で席を立った。  暗黒時代と呼ばれた2000年以来となるヤクルト戦7連敗。一回に先発・岩貞が山田、西浦に一発を浴びるなど一挙6失点と炎上し、打線も五回以降、気が抜けたように無安打。「これまでのチームで一番強い」と豪語し、1月に急逝した星野仙一氏(享年70)に涙ながらに宣言した夢は、またもかなわなかった。  今季から新たに3年契約を結んだ。球団首脳は「来季も金本監督に育成と勝利を求めることには変わらない」と既定路線の続投を示唆する一方で「結果は受け止めないといけない。なぜ、こうなったのか。指導力も含めて、検証したい」とコーチ陣刷新も視野に動き出すことを明らかにした。  年俸3億4000万円で獲得した新外国人ロサリオが機能しなかった誤算はあったが、昨年からの貧打を解消できなかった。大山が終盤に兆しを見せたものの、中谷、高山らの底上げには失敗。負傷をかかえる糸井や41歳の福留に頼らざるを得ない状況は変わらず、オーダーも固定できなかった。攻撃陣の分析は最優先事項だ。  投手陣も藤浪を3年連続で立て直せず、秋山の不調、メッセンジャーの故障もあって、ここにきて先発陣は深刻なコマ不足。マテオと高橋聡が故障離脱した中継ぎ陣も藤川、能見のベテランに頼らざるをえず、伸びしろをみせたと言いがたい。  なぜ、もっと早く軌道修正できなかったのか。指導方法に問題はなかったか。金本監督は現コーチ陣の残留を望んでいるもようだが、抜本的な改革が必要ならば、行う。  借金は今季ワーストの「11」で単独最下位。自力2位の可能性も消え、本拠地でのクライマックスシリーズ(CS)が厳しくなった。とはいえ、3位巨人までは1・5ゲーム差。残り19試合、CS進出の可能性は十分残されているだけに、指揮官は「もう、そうしかないよね、もう」と言葉をつむぐ。20日からは首位広島と3連戦(マツダ)。2年連続で目の前で胴上げを見ることだけは避けたいが...。  金本監督の続投が正式決定すれば、来季こそ正念場になる。もう結果しか求められない。現場、フロントが一丸となって金本内閣を見直す。 (阿部祐亮) 優勝の可能性が完全消滅したことについて阪神・谷本副社長兼球団本部長  「前を向いて戦っていきます。(1つでも上の順位を狙う?)もちろんそうです。声援、お願いします」

◆セ・リーグ2位のヤクルトは19日、阪神22回戦(神宮)に9-4で勝った。山田哲人内野手(26)が一回に勝ち越しの33号2ランを放てば、西浦直亨内野手(27)は一、四回に2打席連続本塁打を放つなど、3安打5打点と大暴れ。自身初の2桁本塁打に乗せた。強力な二遊間コンビの活躍で阪神戦7連勝。3位・巨人とのゲーム差を今季最大の5.5に広げ、2位以内を確保し本拠地でのクライマックスシリーズ開催へ、大きく前進した。  東京の夜空へ、目の覚めるようなアーチ3発で、試合を支配した。1点ビハインドを追いついた一回、無死二塁。山田哲が左翼席へ勝ち越しの33号2ランを放った。  「芯で捉えられたし、打った瞬間入ると思った。しっかり仕留められた」  主軸の一発に、二遊間コンビを組む西浦が続いた。同じ一回に9号3ラン、四回には10号ソロと2打席連続本塁打。八回にも右前適時打を放って3安打5打点と、正遊撃手が主役に躍り出た。  「積極的に自分のスイングをすることを心がけました。10本を目標にしていたので、うれしい」  自身初の5打点、1試合2発、そして本塁打を2桁に乗せた。ここまで124試合に出場し、遊撃手として113試合を守った。球団で110試合以上出場し、2桁本塁打を放った遊撃手は2009年の川島(現ソフトバンク)以来。長らく不在といえたヤクルトの正遊撃手のポジションに、堂々と座っている。  「打席も、守りも多くやらせてもらっている。一個一個できることは増えている」と、シーズン中でも成長を実感。前半戦7つあった失策も、後半戦は2つ。この日も7つのゴロを堅実にさばき、併殺も完成させた。  プロ5年目の今季にかける思いを、打撃用手袋とリストバンドの色である「赤」にこめた。普段から喜怒哀楽は表情に出さない。この日も2本のアーチを描いたが、仲間とハイタッチをかわすとすぐに切り替えた。「気持ちは絶対熱くないといけない。表情には出ないかもしれないけれど、内面では燃える気持ちでやっています。そういう思いから、情熱の赤を選びました」。  法大から入団して1年目の14年開幕戦、プロ初打席で本塁打を放った男も、昨季まで16、17年の72試合が最多出場。規定打席到達も今季が初めてだ。「きついのは確か。未知の世界です。残り試合、守り抜くしかない」と腹はくくっている。この日もお立ち台後に素振りし、スイングを体に染みこませた。  12日間で11試合を戦うチームは大事な初戦を取り、3位・巨人とのゲーム差を今季最大の5・5とした。残り14試合で10勝すれば、他球団の結果に左右されず、本拠地でクライマックスシリーズを開催できる。小川監督は「一回は効果的に本塁打が出たおかげで、中押し、駄目押しといくことができた。(西浦の)3安打は今後にいい材料となる」とたたえた。守備でも、打撃でも、二遊間コンビがヤクルトを支える。 (横山尚杜) 西浦についてヤクルト・宮本ヘッドコーチ 「(打球を)捕って投げるということに関してはよくなっている。試合を感じて動かすというには、まだまだ」

◆東京音頭が鳴り響く神宮の夜に、阪神の優勝の可能性は完全消滅した。「1つの終戦」を見届けたサンケイスポーツ専属評論家の田尾安志氏(64)と佐野慈紀氏(50)は激辛チェック対談。問題点を挙げつつ、まだ残っている日本一へのエールも忘れなかった。  佐野 もう誰も優勝できるとは思っていませんでしたが、数字の上でV消滅の日にこの展開とは...。おなじみになった一回の失点が致命傷。投手の立ち上がりは永遠の課題ですが、うまくいかないまま9月まで来た感じです。  田尾 戦力的には十分に戦えるシーズンだっただけに残念。個々の力をうまく生かせなかったという部分では首脳陣がどう考えているのか。  佐野 投手では小野、才木ら若い選手に可能性を感じましたが、藤浪、秋山らが大きな誤算でした。特に藤浪はもったいなさ過ぎます。  田尾 藤浪はやり方次第でこんな結果にならなかったはず。首脳陣の考え方を前に出して対処しようとしたけれど、逆にプレッシャーを大きくした感じ。藤浪がどうしたいか、彼の考え方を尊重すれば違っていたと思うよ。  佐野 藤浪に象徴されますが、このチームは結果が出ないと選手が下を向きすぎる。おとなしすぎる。もっと悔しさを前面に出せば...。使う側は、投手が打たれても「ナニクソ」という姿を見せてくれれば、起用法も変わってくる。  田尾 打つほうではロサリオ。僕は今でも打てると思っている。キャンプのあのスイングができるのなら...。精神的に弱い部分があったみたいだけれど、首脳陣は結局直せなかった。藤浪同様、やり方次第で結果は違っていた。  佐野 大山もようやく状態を上げてきましたが、ちょっと遅すぎ。シーズン通していえば、期待はずれになった。  田尾 素晴らしい能力はあるけれど、無理やりポジションを与えたことが結果的にはうまくいってない。競争の中で育てないと。  佐野 ただ、シーズンはまだ終わっていません。日本一の可能性は残っています。  田尾 そう。広島とここまで差をが開く戦力ではない。何が何でも3位以内。首脳陣にも、選手にも、最後の意地を見せてもらいたい。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
75512 0.595
(-)
M4
(-)
15656
(-)
581
(-)
168
(-)
78
(-)
0.265
(-)
4.12
(-)
2
(-)
ヤクルト
65622 0.512
(↑0.004)
10.5
(↑0.5)
14602
(+9)
617
(+4)
122
(+3)
64
(-)
0.268
(-)
4.26
(↑0.01)
3
(-)
巨人
61694 0.469
(↓0.004)
16
(↓0.5)
9587
(+1)
550
(+6)
140
(+1)
59
(-)
0.257
(↓0.001)
3.88
(↓0.01)
4
(1↑)
DeNA
59682 0.465
(↑0.005)
16.5
(↑0.5)
14517
(+6)
610
(+1)
164
(+3)
70
(-)
0.252
(-)
4.4
(↑0.02)
5
(1↓)
中日
61712 0.462
(-)
17
(-)
9578
(-)
615
(-)
91
(-)
58
(-)
0.266
(-)
4.38
(-)
6
(-)
阪神
56671 0.455
(↓0.004)
17.5
(↓0.5)
19522
(+4)
553
(+9)
81
(-)
65
(-)
0.256
(-)
4.09
(↓0.04)