巨人(★1対6☆)DeNA =リーグ戦24回戦・東京ドーム=
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DeNA
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巨人
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勝利投手:東 克樹(11勝5敗0S)
敗戦投手:吉川 光夫(6勝6敗0S)

本塁打
【DeNA】大和(2号・1回表ソロ),ロペス(21号・3回表3ラン),ロペス(22号・5回表ソロ)
【巨人】マギー(21号・7回裏ソロ)

  DAZN
◆DeNAは初回、大和の先頭打者本塁打で幸先良く先制する。その後は、3回表にロペスのNPB通算150本塁打となる3ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・東が8回1安打1失点の快投で今季11勝目。敗れた巨人は、打線が散発の2安打と振るわなかった。

◆新人王筆頭候補のDeNA東が60年ぶりの快挙に挑む。今日19日に4戦4勝の巨人戦で先発。勝てば今季11勝目で、球団の新人左腕では58年鈴木隆以来の数字となる。 最優秀防御率のタイトルも視野に入る登板とあり「自分の中でもチームにとっても一番重要な試合」と1・5差で猛追する敵地に乗り込む。

◆DeNAホセ・ロペス内野手が、通算150号を放った。1点リードの3回2死一、三塁の場面で、カウント2-2からど真ん中の直球を左翼スタンドへ運んだ。序盤に大量リードを奪う貴重な22号3ランは節目の150本目。9月8日ヤクルト戦で王手をかけてから8試合足踏みが続いたが、9試合ぶりの快音で到達した。 ロペスは「150号本塁打まで、あと1本ということでプレッシャーを感じていましたが、やっと打つことができうれしいです。次の打席からはリラックスして入ることができると思います」とコメント。すると5回、2打席連続となる151本目の本塁打を放った。

◆DeNA東克樹投手が完全試合を逃した。 7回2死まで1人も走者を出さなかったが、巨人マギーに本塁打を浴びた。 完全試合達成となれば、94年巨人槙原以来史上16人目の快挙。巨人が完全試合を許すと球団史上初の出来事だった。

◆DeNA東克樹投手が8回1失点の好投で11勝目を挙げた。球団の新人左腕の11勝は58年鈴木隆以来60年ぶり快挙となった。 7回2死まで1人も走者を出さない完全試合ペースだった。しかし、マギーにソロ本塁打を許し大記録は消えた。それでも集中を切らすことなく8回まで投げ切った。 これで巨人戦5戦5勝。5日巨人戦(富山)で新人としては史上初となる巨人戦4戦4勝の快挙を達成しており、さらに記録を更新した。 <過去の巨人キラー> ◆金田正一(国鉄) 通算65勝(72敗)は巨人戦最多勝利。完封勝ちも最多の14試合あり、57~58年に10連勝をマークした。 ◆平松政次(大洋) 金田に次ぐ51勝(47敗)を記録。長嶋を打率1割9分3厘に抑え、70年5~7月に3試合連続完封勝ち。 ◆権藤博(中日) 通算は18勝も、プロ2年目の62年に9勝。62~63年にマークした巨人戦11連勝は現在でも破られていない。 ◆星野仙一(中日) 71~73年に10連勝するなど、通算35勝31敗で勝率5割3分。巨人戦30勝以上では最も高い勝率。 ◆川上憲伸(中日) 通算24勝20敗。02年8月1日には松井、高橋由らがいた巨人相手に1四球のノーヒットノーランを達成。

◆新人王筆頭候補のDeNA先発東は7回まで完全試合ペースの好投。7回にマギーに21号ソロを浴び、完全試合は逃したが8回1安打1失点で11勝目。巨人戦5戦5勝と記録を伸ばした。巨人は先発吉川光が誤算。打線も東を打ち崩せず連敗となった。

◆巨人吉川光夫投手(30)が今季2番目の短さでKOされ、6敗目を喫した。出ばなをくじかれた。 初回、先頭打者の大和に2号ソロを浴びて、先制を許した。3回には2死一、二塁からロペスに3ランを許し、4回2死二塁から大和に適時打を浴びて、5失点。先発した試合では5月30日の日本ハム戦に並ぶ今季2番目の早さとなる3回2/3でマウンドを降りた。 「チームに申し訳ない。ああいう形で先制点を取られて、中盤まで1点で粘らないといけない。甘く入った分、打たれてしまっている。もっと丁寧に行かなくてはいけない」と振り返った。

◆巨人が2連敗し、借金が今季最多の8にふくれあがった。DeNA先発の東に屈した。初回から打者20人連続で凡退。先発野手8人全員が右打者と苦手左腕攻略への打線を組んだが、伸びのある直球とチェンジアップを打ち崩せなかった。 完全試合ペースで進んだ7回2死でマギーが右翼席へと21号ソロをたたき込んで1点を挙げたが、そこまで。9回も2番手エスコバーの前に内野安打を放つのがやっとで、2安打で敗れた。東にはこれで5戦5敗となり、DeNAとのゲーム差も0・5と縮められた。 完敗の試合内容で高橋由伸監督(43)は16年の就任後、初めて試合後の会見を行わなかった。村田真一ヘッド兼バッテリーコーチは「あの内容じゃ、監督も話すことがない」と投打にかみ合わない内容を嘆いた。

◆DeNAが巨人に完勝、4位に浮上した。 大和の2号先頭打者本塁打で幕を開けたゲームは、ロペスの通算150号を含む2発などで大量リード。援護を受けた先発東克樹投手が、7回途中までパーフェクト投球で封じた。 巨人打線は東対策で先発野手8人全員右打者が並び、アレックス・ラミレス監督は「ラインアップを見たら、今日は簡単にはいかないと思っていた」と苦戦を予想したが、終始主導権を握り続けた。 3位巨人と0・5差と迫り「直近5戦で4勝。チームの状態はよくなっている。2位の希望も大きくなってきた。前しか見ないで、突き進んでいきたい」と力強く言い放った。

◆DeNA東克樹投手(22)が、8回1失点で11勝目を挙げた。7回途中までパーフェクト投球で巨人打線を沈黙させ、巨人戦5戦5勝とキラーぶりを発揮。新人ながら防御率2・54で1位菅野に肉薄した。 ▼ルーキー東が巨人戦で初登板から5戦5勝。新人では今月5日に4戦4勝した時点で新記録となったが、「新人」の条件を外しても巨人戦で初登板から5戦5勝は、巨人から移籍した79年小林(阪神)と交流戦で05~07年小林宏(ロッテ)がマークして以来、3人目のタイ記録だ。これで東の防御率はリーグ2位の2・54。新人の防御率1位ならば99年上原(巨人)以来だが、過去DeNAの新人では62年稲川の5位が最高。東は防御率3傑入りでも球団史上初めてになる。

◆巨人が完全に沈黙した。高橋由伸監督(43)がDeNA戦に完敗後、就任3年目で初めて試合後の会見を拒否した。球団ワーストの13連敗を喫しても、優勝を逃しても、欠かさず言葉をつむいでいた。だが、この日の会見場は主を失ったまま。広報担当が会見には応じないと説明し、異様な空気のまま幕を閉じた。 感情を整えられなかったのか。それほど完膚なきまでに、DeNA東に5度目の苦杯を味わわされた。2番に5年ぶりの長野。最近は先発を外れているゲレーロ、陽岱鋼もスタメンに据え、8番まで右打者を並べた。だが左右の対戦打率があまり変わらない東に効果は出なかった。7回2死、マギーの単発ソロで平成2度目の快挙を阻止するのがやっとだった。 選手は言葉を振り絞った。長野は「2番で使ってもらっているのに、出塁できずに申し訳ない」。14日DeNA戦での右手死球後、15打席連続無安打の岡本は「真っすぐが良かった。明日から投手も変わるし、しっかり集中したい」と切り替えた。最下位阪神との1・5ゲーム差は変わらないが、DeNA、中日との差が縮まり、今日20日にも7月8日以来となるBクラス転落の危機だ。村田真ヘッドコーチは「恥ずかしい。あの内容じゃ、監督も話すことがない。見せ場がないんだから。明日も小川といういい投手。何とかしないと」と指揮官の思いを代弁した。【広重竜太郎】

◆小さな巨人の力で、巨人の背中に急接近! DeNA東克樹投手(22)が、8回1安打1失点で11勝目を挙げた。7回途中までパーフェクト投球で巨人打線を沈黙させ、巨人戦5戦5勝とキラーぶりを発揮。新人ながら防御率2・54で1位菅野に肉薄した。チームも3位巨人と0・5ゲーム差に迫り、クライマックスシリーズ(CS)出場圏内の3位が見えてきた。 パーフェクトがついえても、東はマウンドで笑みを浮かべた。7回2死まで無安打無失点。巨人マギーに右翼スタンドへ運ばれる1発にも動揺はなかった。「ヒットじゃなくてよかった。バタバタ崩れるよりもランナーが出ずに点を取られてよかった」。駆け寄るロペスから「リラックスすれば大丈夫」と言われた。続く4番岡本を二ゴロに打ち取り、最少失点にとどめた。8回1安打1失点。堂々たる結果を残した。 5回までに6得点の大量援護が、肩の力を抜いた。巨人打線は、先発野手8人全員右打者を並べた。直球を軸にカウントを稼ぎ、チェンジアップで打ち取る。右打者の内と外に投げ分けて、凡打の山を築いた。研ぎ澄まされた集中力で、いつもは口ずさんでしまうスタンドの応援歌も、耳に入ってこなかった。「入り込んでいたのかな?」。自分でも理解できない領域に踏み込んだ。 巨人戦デビュー5連勝。前人未到を1人で歩く。同戦4勝目を挙げた9月5日、富山での試合後。筒香から食事に誘われた。日本海の魚に舌鼓を打ちながら言われた。「投手が投手にアドバイスを求めるのは当たり前。でもバッターが何を考えているのか知るためには、バッターに聞かないと。俺は投手の気持ちを知るために、聞くようにしているよ」。入団当初から先輩投手に助言を求めていたが、打者に聞く発想に目からうろこが落ちた。研究されても、進化の歩みを止めないから抑え続けている。 球団では60年ぶりとなる新人左腕の11勝目で、チームは4位に浮上し3位巨人と0・5差。「巨人に勝ったというより、チームにとっても個人にとっても大事な試合で勝ったことが自信になる」。まだまだ未完成の小さな巨人がDeNAを押し上げる。【栗田成芳】

◆DeNA東克樹投手(22)が、8回1安打1失点で11勝目を挙げた。7回途中までパーフェクト投球で巨人打線を沈黙させ、巨人戦5戦5勝とキラーぶりを発揮。新人ながら防御率2・54で1位菅野に肉薄した。 東は初回を投げ終えると、すぐにバナナをほおばった。食事の際はリコピン摂取のためトマトを食べ、ベンチ裏では紫色のアサイードリンクを飲む。アサイーはチームの方針で夏前から配置された。鉄分が多く含まれ、体内の酸欠状態を防ぐといわれている。「練習終わりには1パック飲むようにしている。最初は苦手でしたけど」。東のもぐもぐタイムは改良を続ける。 先発では唯一開幕からローテーションを守り続ける。22試合登板はチームトップ。この試合もマギーの1発がなければ、9回まで投げきる予定だった。新人ばなれしたスタミナ。その裏には、幸せの黄色いバナナ、情熱の赤いトマト、神秘のパワーを持つ紫のスーパーフードがあった。

◆絶対に負けられない戦いだ! 19日に3位・巨人との直接対決に臨む5位・DeNAは18日、横浜スタジアムで一部投手陣が練習を行った。19日に先発するドラフト1位、東(あずま)克樹投手(22)=立命大=は巨人戦で初登板から4戦4勝中。クライマックスシリーズ(CS)争いが過熱する中、"Gキラー"が必勝を誓った。  3位・巨人とは1・5ゲーム差。大一番を前に、東の表情が引き締まる。新人左腕の目には責任感があふれていた。  「明日は何としてでも勝たなければいけない。順位も関わってくるし、残り試合も少ないので、今までで一番重要です」  プロ初勝利を飾った4月12日の巨人戦(東京ドーム)から4戦4勝。正真正銘の"Gキラー"だが、心に隙はない。  セ・リーグは3位以下が大混戦を演じている。CS進出へ、最後の椅子を確保するために、1位・広島、2位・ヤクルトを除く、4チームが1・5ゲーム差にひしめいている。現在5位のDeNAは3年連続のCS進出を勝ち取るために、19日の直接対決は絶対に負けられない。  新人選手の巨人戦初登板から4戦4勝は、すでに1961年の中日・権藤博らの3戦3勝を上回り、プロ野球記録を更新中。それでも、「対応力が違った」という同い年の岡本や坂本勇を警戒し、「得点圏に上位打順で回さないようにしたい。どう組み立てていくか、考えていかないといけない」と入念な対策を練っている。  くしくも20、22日に巨人と対戦するヤクルトも"Gキラー"を投入予定。DeNAは、新人左腕の力で"大混セ"を抜け出す。 (川並温美)

◆DeNA・ロペスが巨人戦(東京ドーム)の三回に左翼席へ21号3ラン。8日のヤクルト戦以来の一発で日本での通算150号に到達し、「(150号まで)あと1本ということでプレッシャーを感じていたが、やっと打つことができてうれしい」と笑みを浮かべた。  さらに「次の打席からリラックスして入ることができると思う」とコメントすると、五回に2打席連続の22号ソロを放った。

◆DeNAの大和がプロ13年目で初の初回先頭打者本塁打を放った。内角低めの直球を、体をくるりと回して左翼席中段に運んだ。通算5本塁打目、今季2号の一発に「勝手に体が反応した。まぐれ」と照れた。  4-0の四回2死二塁でも内角の直球を同じようなスイングではじき返して左中間フェンス直撃の適時二塁打をマーク。8月中旬から主に1番を任されると、それまで2割2分台だった打率が2割5分台まで急上昇。クライマックスシリーズ進出に向けて「今日の勝ちは大きい。何とか勝ち続けられるようにしたい」と気持ちを込めた。 ラミレス監督(8回1安打1失点の東に) 「ここまでやるとは予想していなかった。本当にアンビリーバブル」 ロペス(三回の21号3ランで通算150本塁打) 「ずっと本塁打が出ていなくて、あと1本の重圧を感じていた。打ててうれしい」

◆巨人のケーシー・マギー内野手(35)が19日、DeNA24回戦(東京ドーム)に「3番・三塁」で先発出場。打線が1人の走者も出せない中で迎えた七回二死からの第3打席で右翼席への21号ソロを放った。  G党からは歓喜の声があがり、安堵(あんど)の声が漏れた。試合前までで、4戦4敗と苦杯をなめているDeNAのD1位・東(立命大)にこの日も七回二死まで、完全投球をされていた。DeNAファンがルーキーの大記録に期待を寄せる中、助っ人がそれを打ち破った。  甘く入った144キロの直球を捉え、右翼席へ。諦めない執念を見せた。

◆4位のDeNAが3位の巨人に快勝し、ゲーム差を0・5にした。先発したドラフト1位・東克樹投手(22)=立命大=が8回を投げ1安打1失点と圧巻の投球で11勝目(5敗)。5番のホセ・ロペス内野手(34)が三回に来日通算150号となる21号3ランを放つなど2本塁打で打線を引っ張った。  巨人は左腕・吉川光が先発した。DeNAは一回、大和の左越え先頭打者2号本塁打で1点を先制した。さらに三回二死一、二塁から、ロペスが来日通算150号アーチとなる左越え21号3ランを放ち、4-0とリードを広げた。四回には二死二塁から、大和が中越え適時二塁打を放ち、5-0。  五回にも二死から、ロペスがこの日2発目となる左越え22号ソロを2番手・野上から放ち、1点を加えた。  巨人は七回二死からマギーが右越え21号ソロを放ったが、打線が沈黙した。これで東は巨人戦5戦5勝となった。

◆4位のDeNAが3位の巨人に快勝し、ゲーム差を0・5にした。先発したドラフト1位・東克樹投手(22)=立命大=が8回を投げ1安打1失点と圧巻の投球で11勝目(5敗)。快勝にラミレス監督も試合後、選手をねぎらった。以下は一問一答  --東が8回1安打1失点と好投  「ここまでやるとは想像していなかった。ヒットを1本、本塁打を1本だけですし、本当に素晴らしいピッチングをしてくれた」  --これで東は巨人に対して5戦5勝  「巨人戦はプレッシャーもあると思いますが、巨人は非常にいいチームですので、その中で5勝を挙げて、素晴らしいピッチングをしていると思います」  --8回で交代になったのは  「あの時点で100球と、かなり投げていたのでリリーフを使う方がいいと判断しました」  --攻撃面では大和が先頭打者本塁打、ロペスも2打席連続本塁打  「大和の先頭打者本塁打で非常に勢いがつきましたし、ロペスの3ランが記念すべき150号でさらに勢いついたと思います」  --これで3位・巨人に0・5ゲーム差  「12連戦も待っていますし、一日一日をしっかりと戦っていきたいと思います」

◆4位のDeNAが、3位の巨人に快勝し、ゲーム差を0・5にした。先発したドラフト1位・東克樹投手(22)=立命大=が8回を投げ1安打1失点と圧巻の投球で11勝目(5敗)。5番のホセ・ロペス内野手(34)が三回に来日通算150号となる21号3ランを放つなど2本塁打で打線を引っ張った。  --最初の本塁打を放った第2打席を振り返って  「ずっと本塁打が出てなくて、あと1本とプレッシャーを感じていました。やっと1本が出てすごくうれしいです」  --日本に来て通算150号  「150という数字に自分でもびっくりしていますけど、来日6年目で達成することができて、DeNAのファンのみなさん、巨人のファンのみなさんにも感謝したいです」  --かつて所属していた巨人を相手に東京ドームで決めたというのは大きいか  「自分のキャリア1試合目も東京ドームだったので、巨人には日本で野球をするチャンスを与えてくれて本当にうれしく思っています」  --第3打席も完璧な当たり  「1本目よりも完璧な当たりだったので打った瞬間、行くと思いました」  --ルーキーの東が七回二死までパーフェクトピッチング  「いいピッチングをしてくれて、守っていてパーフェクトゲームだとわかっていた。マギーには本塁打を打たれてしまったがよかったと思います」  --援護していきたい気持ちもあったか  「いま大事な時期なので、東だけじゃなくてすべてのピッチャーを助けて行きたいと思っています」  --3位・巨人との直接対決を勝ってゲーム差0・5に  「うれしいです。すべてのピッチャーや野手が一試合一試合集中していくことが大事だと思います」  --残り試合、明後日からは12連戦  「100%の力を出して、プレーオフに行けるようにがんばりたい」

◆巨人の吉川光は四回途中までで5失点と崩れ、6敗目を喫した。一回に大和の先頭打者本塁打で先制を許すと、三回は2死から走者をためてロペスに3ランを浴びた。四回にも2死からの連打で失点し降板した。  打線に元気がないだけに、序盤の失点が命取りになった。「うまく粘らないといけなかった。甘く入ってやられてしまった」と反省した。 巨人・吉村打撃総合コーチ(東に抑え込まれ) 「明日頑張ります」

◆DeNAは19日、巨人24回戦(東京ドーム)に6-1で完勝。  ロペスが三回、左翼席へ21号3ランを放った。8日のヤクルト戦以来、9試合ぶりの一発は日本通算150本塁打。五回にも2打席連発の22号を放ち、「(150号は)あと1本というところから、やっと1本出てくれてうれしい。数字は自分でもビックリしている」と振り返った。21日からは12連戦。「全員が集中力を切らないことが大事」と気持ちを引き締めた。 自身初の先頭打者弾となる2号ソロにDeNA・大和 「まぐれ。勝手に体が反応した。(東の好投で)久しぶりに緊張感の中で守った」

◆DeNAは19日、巨人24回戦(東京ドーム)に6-1で完勝。ドラフト1位・東克樹投手(22)=立命大=が七回二死まで1人の走者も許さず、8回1安打1失点で11勝目(5敗)をマークした。巨人相手に5戦5勝という"キラー"の大活躍で、2連勝のチームは4位に浮上。  東の父・直史さん(45)は、三重・四日市市の実家で息子の快投を見守った。「久々によかったんじゃないですか。いつもは初回に荒れるけど、きょうはそれがなかった」。完全試合も視界に入る投球内容だったが「それはまだ早いかな」と笑った。「普段は普通の子だけど、野球になるとスイッチが入り、堂々としますよね」と、頼もしそうに語った。

◆吉川光は四回途中5安打5失点(自責4)で、6敗目(6勝)を喫した。一回、先頭の大和に先制ソロを浴びると、三回はロペスに3ランを被弾。四回、自身の悪送球も絡んで1点を失って降板し、「内角に投げきれなかったので、こういう結果になってしまった。チームに申し訳ない」と唇をかんだ。

◆巨人は19日、DeNA24回戦(東京ドーム)に1-6で敗れた。今季の東京ドームでの成績は、これで27勝32敗1分け。1997年(28勝33敗、最終順位は4位)以来、21年ぶりに本拠地でのシーズン負け越しが決まった。  「(東に負けるのは)5回目やからな。見せ場がなかった。切り替えてやるしかない」と村田ヘッド兼バッテリーコーチ。左腕の東対策として1番から8番まで右打者を並べたが、七回二死にマギーの21号ソロが飛び出すまでパーフェクト投球を許した。  新人の東に対し、5戦5敗。DeNAに6連敗で借金は今季ワーストの8。順位(3位)は変わらないものの、4位・DeNAとのゲーム差を0・5まで縮められた。  高橋監督は2016年の監督就任以来、初めて試合後の会見を行わなかった。残り9試合。4打数無安打2三振の坂本勇は「(東は)本当によかったですね。(球種やコースを)絞りながらいっていたけど...。一戦一戦やるしかない」と気丈に振る舞った。 (吉村大佑)

◆DeNAは19日、巨人24回戦(東京ドーム)に6-1で完勝。ドラフト1位・東克樹投手(22)=立命大=が七回二死まで1人の走者も許さず、8回1安打1失点で11勝目(5敗)をマークした。巨人相手に5戦5勝という"キラー"の大活躍で、2連勝のチームは4位に浮上。クライマックスシリーズ(CS)出場圏内の3位・巨人に、0・5ゲーム差と迫った。  思わずマウンドで苦笑い。東は七回二死、マギーにソロを浴び、完全試合の夢は途絶えた。G党の安堵(あんど)の歓声と、ベイ党の失望のため息。大記録をめぐって異様な空気が渦巻いた中、新人左腕は冷静だった。  「本塁打でよかった。安打でリズムが崩れるよりも、ランナーが出ずに点を取られてよかった」  その後4人を抑え、8回1失点。圧巻の投球は一回、坂本勇の右飛から始まった。力強い速球と、直球と変わらぬ鋭い腕の振りから放たれるチェンジアップを軸に、右打者8人を並べてきた巨人打線を手玉にとった。  「走者を出していないことは分かっていたけど、完全投球という気持ちはなかった。それよりも先頭打者を抑えることに集中した」  立命大で2度の無安打無得点試合を達成しているが、記録より勝利がほしかった。マギーに被弾後、すぐに内野の先輩たちがマウンドに集まった。ロペスには「いい投球をしているから、リラックスすれば大丈夫」と肩をたたかれた。捕手の伊藤からは「本塁打は予想していなかった。ゴメン」との言葉。東はまた笑った。仲間に守られながら後続を断ち切った。  普段はマウンドで相手球団の応援歌を口ずさむほどの度胸を誇るが、この日は何も聞こえなかった。「交代して九回に(応援歌に)気づきました。それだけ試合に入り込んでいたんですかね」。巨人相手に5戦5勝と、キラーぶりはさらに磨きがかかった。  「東がすばらしかった。直球でも緩急をつけて、コンビネーションがよかった」とラミレス監督の信頼は不動。11勝目(5敗)で、新人王も当確ランプだ。  最近5試合を4勝1敗で3位・巨人に0・5ゲーム差に迫り、クライマックスシリーズ出場圏内が見えてきた。21日からは試練の12連戦。毎朝、練習後に疲労回復に効果のあるアサイードリンクを愛飲している東もフル回転に備える。昨季はリーグ3位から日本シリーズに進出と、勢いに乗れば強いDeNA。今季も猛追が始まる。 (湯浅大) 東をリードしたDeNA・伊藤 「真っすぐを両サイドに投げ切れた。右打者が並んでいたけど、変な意識はなかった。いつも通りのピッチングをしてくれた」

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
75512 0.595
(-)
M4
(-)
15656
(-)
581
(-)
168
(-)
78
(-)
0.265
(-)
4.12
(-)
2
(-)
ヤクルト
65622 0.512
(↑0.004)
10.5
(↑0.5)
14602
(+9)
617
(+4)
122
(+3)
64
(-)
0.268
(-)
4.26
(↑0.01)
3
(-)
巨人
61694 0.469
(↓0.004)
16
(↓0.5)
9587
(+1)
550
(+6)
140
(+1)
59
(-)
0.257
(↓0.001)
3.88
(↓0.01)
4
(1↑)
DeNA
59682 0.465
(↑0.005)
16.5
(↑0.5)
14517
(+6)
610
(+1)
164
(+3)
70
(-)
0.252
(-)
4.4
(↑0.02)
5
(1↓)
中日
61712 0.462
(-)
17
(-)
9578
(-)
615
(-)
91
(-)
58
(-)
0.266
(-)
4.38
(-)
6
(-)
阪神
56671 0.455
(↓0.004)
17.5
(↓0.5)
19522
(+4)
553
(+9)
81
(-)
65
(-)
0.256
(-)
4.09
(↓0.04)