西武(☆7対4★)日本ハム =リーグ戦20回戦・メットライフドーム=
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日本ハム
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西武
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勝利投手:多和田 真三郎(15勝5敗0S)
敗戦投手:加藤 貴之(5勝7敗0S)

本塁打
【日本ハム】大田 泰示(14号・7回表3ラン)
【西武】秋山 翔吾(20号・1回裏ソロ),浅村 栄斗(28号・2回裏2ラン),山川 穂高(42号・5回裏ソロ)

  DAZN
◆西武が一発攻勢で5連勝。西武は初回、秋山の先頭打者本塁打などで2点を先制する。続く2回裏に浅村が2ランを放つと、5回には山川のソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・多和田が今季15勝目。敗れた日本ハムは、9回に近藤の適時打で1点を返すも、反撃は及ばなかった。

◆西武の1番秋山翔吾外野手(30)が、今季5本目の先頭打者本塁打を放った。 2ボール1ストライクから、144キロの直球を左翼席に運んだ。 20号ソロに「先頭なので、勢いをつけられるように思い切りいきました」と言った。 17日にマジック11を点灯させてから初めての試合で、チームの勢いを象徴するかのように1回に2点を先制した。 2回には3番浅村栄斗内野手(27)が右翼席へ28号2ランを運んだ。 「打ったのはフォークです。打てて良かったです」とコメント。リーグトップを走る打点を115に伸ばした。

◆西武が序盤から得点を重ねて逃げ切り5連勝。先発西武多和田は15勝目で最多勝争い独走となった。初回、秋山の先頭打者本塁打などで2点。2回には浅村が2ラン。西武は5回、山川が42号ソロ。6回には浅村の適時打でさらに1点を追加。日本ハム先発加藤は、6回途中6失点で降板。日本ハムは7回、西武2番手の野田から大田が14号3ランを放ち反撃したが、及ばず。

◆日本ハム加藤貴之投手(26)が、3被弾など6回途中6失点で7敗目を喫した。 1回、秋山に左翼スタンドへ先頭打者本塁打を打たれるなど、いきなり2失点。続く2回には、浅村に右翼席へと運ばれる2ランを浴びた。5回は4番山川に42号ソロなど10安打を打たれ、強力打線を抑えきれなかった。 前回5日の西武戦(旭川)では、7回無失点で今季5勝目を挙げていたが、首位相手に連勝とはならなかった。「序盤からホームランで点を取られてしまい試合を作れませんでした。チームに迷惑をかけてしまい、申し訳ない気持ちしかありません」と反省しきりだった。

◆西武先発の多和田真三郎投手(25)は、7回途中1失点でパ・リーグトップの15勝目(5敗)を挙げた。 スタンドには両親、夫人に加え、8月28日に生まれた長男が初観戦。 ヒーローインタビューでは「勝ったぞー!」と絶叫。「見に来ていたので力が入ったとかはないですけど、結果としてうまくいったので良かったと思います」と喜んだ。 毎回走者を出しながら粘りの投球で要所を締めた。「ランナーを出しても焦ることなく攻めることができた。打撃陣が打ってくれるので、点を取られても最少失点でという気持ちで投げてます」と感謝した。

◆日本ハムは、優勝がマジックが点灯した西武の勢いを止められなかった。 先発加藤は初回、秋山に先頭打者本塁打を浴びるなど6回途中6失点でKO。打線は7回に大田の14号3ラン、9回にも近藤の適時打が飛びだしたが、点差をはね返せなかった。 これで首位西武とは8・5差、ロッテに勝った2位ソフトバンクにも2差と広げられた。栗山英樹監督は「みんな、一生懸命やろうとしているんだよ。誰が、ではない。勝ちきれないのは、そうしてあげられない監督の責任」と話した。

◆西武の1番秋山翔吾外野手が、今季5本目の先頭打者本塁打で試合の流れを引き寄せた。 カウント2-1から、139キロ直球を左翼席へ運んだ。20号の節目となり「珍しく打った瞬間の手応えがすごく良かった」と振り返った。辻監督は「秋山の本塁打で、得点が入ったのが大きかった」と称賛した。 秋山は第2打席の2回に右前打、6回の第4打席にも右前打を放ち、5打数3安打の猛打賞。「みんながつないでくれるおかげで、自分の仕事ができている」とチームメートに感謝していた。 チームは5連勝でマジックを1つ減らし、10とした。「とにかく、目の前の試合。やることは、変わらないです」と淡々と話した。

◆西武秋山翔吾外野手の先頭打者本塁打は今季5本目で、通算ではリーグ9位タイの16本目。 西武で16本は、石毛30本、松井18本に次ぎ、高倉と並ぶ3位タイとなった。

◆西武山川穂高内野手がメットライフドームで今季25本目の本塁打。同球場のシーズン最多本塁打は03年カブレラ(西武)の28本だが、日本人で25本は11年中村(西武)に並ぶ最多タイ。 また浅村栄斗内野手も1発を放ち、2人のアベック弾は今季13度目。アベック本塁打のシーズン最多記録は85年バースと掛布(阪神)の16度、パ・リーグ記録は01年カブレラとマクレーン(西武)の15度があるが、日本人コンビでは68年王と長嶋(巨人)の14度が最多で、あと1度に迫った。

◆西武の秋山翔吾外野手(30)が、今季自身5本目の先頭打者本塁打で山賊打線に火をつけた。カウント2-1から日本ハム先発加藤の139キロ直球を左翼席へ。節目の20号を「珍しく打った瞬間、手応えがすごくよかった。先制点は大きい」と振り返った。 マジックが点灯し初めて迎えた試合。ソフトバンクに3連勝した勢いのまま、2回に浅村の28号2ラン、5回に山川の42号ソロで追加点。硬さはなく、勢いは変わらなかった。8年目の秋山も、初めての優勝争いを経験するシーズン終盤だが「マジックがついても、普段通りできたことは良かった」。試合前、橋上作戦コーチに「マジックはどう減らすんですか?」と質問した。返答は「マジックは消えるもの。(残りが)片手にならないと、勝敗は気にならないよ」。自然体に、いつも通り臨んだ。 メモリアルな1発でもあった。山川、浅村、中村に次いで20号に到達。西武で20本塁打以上の打者が4人そろったのは、08年以来10年ぶり8度目。日本人選手オンリーでの達成は球団史上初だ。さらにこの1点がチームの今季719点目となり、04年を上回って球団最多得点を更新した。辻監督は「よく打っているということ。すごいですよ」と目を細めた。 5連勝でマジック10。秋山は「まだ何も成し遂げていない。この先も、大事な試合が続くので」と言った。獅子が、頂上まで駆け上がる。【保坂恭子】 ▼秋山が初回先頭打者本塁打でシーズン20号。今季の西武はすでに山川、浅村、中村が20本塁打以上。チームの4人が20発以上は、西武では5人が記録した08年(中村、ブラゼル、中島、G・G・佐藤、ボカチカ)以来8度目。日本人選手4人がマークしたのは07年巨人(高橋由、阿部、小笠原、二岡)以来で、球団では初めて。

◆逆転優勝への希望がかすむ、手痛い1敗だ。日本ハムは先発加藤が5回までに3本塁打を浴びるなど6回途中6失点と乱調。打線も7回に大田の14号3ランなどで追い上げたが、及ばなかった。 これで首位西武とは8・5ゲーム差。栗山監督は「全てを受け入れるしかない。これも野球だろう」と、悔しさを押し殺していた。

◆逆転優勝への希望がかすんでいく...。日本ハムが首位西武との直接対決で完敗した。先発した加藤貴之投手(26)が3本塁打を浴びるなど6回途中6失点でKO。警戒していた1番秋山に先頭打者本塁打を浴びるなど3安打3得点され、山賊打線の勢いに火を付けてしまった。これで、首位とのゲーム差は今季最大タイの8・5。2年ぶりのリーグ制覇へ崖っぷちに立たされた。 加藤は左翼ポール際へ伸びた打球を、ぼうぜんと見つめた。初回、1番秋山への4球目。外角低めを狙った直球が、真ん中高めへ浮いた。山賊打線をけん引する好調なトップバッターは、見逃してくれなかった。「力みがあった」。先頭打者本塁打を浴び、先制点を献上した。 バッテリーを組んだ鶴岡と立てた戦略も、いきなり崩れた。要注意人物に挙げていたのが秋山。試合前まで4試合連続で初回に3得点以上挙げるなど猛威を振るう打線のキープレーヤーと見ていた。鶴岡は「思い切りがいい。積極的に打ってくるから、ファウルを打たせていきたかった」という。カウント2-1から、外角低めへの直球でファウルさせるつもりが、手痛い失投。「秋山に出ばなを、くじかれてしまった」と、ベテラン捕手も嘆いた。 加藤は2回に浅村、5回に山川にも1発を浴びた。旭川で行われた5日の同カードで7回無失点に抑えた相手に、5回1/3を3本塁打を含む10安打6失点で7敗目。「西武打線は、すごかったです...」。肩を落としながら、球場を後にした。 これでチームも最近6試合で5度目の初回失点となった。栗山監督も「ここ何試合か、ウチらしい試合展開になっていない。みんな一生懸命やろうとはしている。そこは監督の責任」と、誰も責めることはしない。2位ソフトバンクも勝ち、上位3チームの中で独り負け。「全てを受け止めるしかない。これが野球だろう」。逆転優勝へ向けて、立場が厳しくなったのも現実だが、可能性が消えていないのも現実。まずは今日19日、西武にやり返したい。【木下大輔】

◆西武は18日、日本ハム20回戦(メットライフドーム)の試合前に、球場正面で北海道地震の被災地支援のための募金活動を行った。辻監督、榎田、伊藤に加え、日本ハムからも栗山監督、有原、上沢が参加し募金を呼びかけた。  地震が起きた6日未明の前日5日の日本ハム戦(旭川)戦に先発した榎田は、「少しでも早く北海道が復興してもらえるように役立てたら」と真剣なまなざし。  日本ハム・栗山監督は「プロ野球のある意味、使命としてやらなければいけないことがはっきり存在している。まだ苦しい思いをしている人もたくさんいるので...」と被災地に心を寄せていた。

◆西武は自慢の「獅子おどし打線」が機能し、7-4と快勝した。一回に秋山の20号先頭打者弾で先制すると、二回に浅村の28号2ラン、さらに五回には本塁打争いトップの山川が42号ソロを放つなど効果的に点を重ね、5連勝。優勝マジックを「10」に減らした。先発した多和田は6回1/3を投げ7安打1失点と好投し、リーグトップとなる今季15勝目(5敗)を挙げた。  前日に優勝マジック「11」が初点灯した西武。一回から、狭山丘陵は沸きに沸いた。秋山が今季5本目の先頭打者弾となる左越え20号ソロ、さらに二死満塁から、森が押し出し四球を選び2点目を追加した。  二回は二死二塁で、浅村が右越え28号2ランを放って4ー0。五回には先頭の山川の左越え42号ソロが飛び出し、5-0とした。六回にも一死三塁から、浅村の右前適時打で1点追加。七回一死一、三塁では、金子のニゴロを日本ハム・杉谷がファンブルし、その間に三走が生還し7点目を加えた。  日本ハムは七回に大田が西武2番手・野田から中越え14号3ランを放ち、さらに九回にも1点を返したが、反撃は及ばなかった。

◆西武の秋山が今季5本目となる初回先頭打者本塁打を放った。加藤の浮いた直球を逆らわずに流し打ち、20号を左翼席へ運び「先頭なので勢いを付けられるように思い切りいった」と喜んだ。  この一発で今季のチーム総得点は719となり、2004年に記録した球団のシーズン最多記録718を更新した。

◆西武の山川が2試合ぶりに、リーグトップを独走する42号ソロを放った。4-0の五回、先頭打者で加藤のカーブを豪快に振り抜き、左翼席へ放り込んだ。緩い変化球を仕留め「うまく打てた。追加点が取れて良かった」と笑みを浮かべた。  40号に到達した15日のソフトバンク戦後に「40本は超えたいと思っていた。残り試合もいけるところまでいきたい」と本塁打へのこだわりを口にした。初のタイトル獲得へ貪欲に突き進んでいる。 辻監督(12安打7得点の打線に) 「皆が仕事をしてくれている。ソフトバンクとの3連戦で心身が疲れている中、集中してやってくれている」

◆西武は自慢の「獅子おどし打線」が機能し、7-4と快勝した。一回に秋山翔吾外野手(30)の20号先頭打者弾で先制すると、二回に浅村の28号2ラン、さらに五回には本塁打争いトップの山川が42号ソロを放つなど効果的に点を重ね、5連勝。優勝マジックを「10」に減らした。今季5度目の先頭打者弾を含む3安打と勝利に貢献した秋山は、ヒーローインタビューで充実感を漂わせた。  --先頭打者として見事な一発。ご自身で振り返っていただけますか  「初回に点を取るとピッチャーも楽に投げれますし、その勢いで勝ちにつながることもあるので、1番としていい仕事ができたなと思います」  --先頭打者弾は、秋山さんにとってどんなイメージ  「たまたまです」  --その後にヒット重ねて3安打。全部ホームに還ってきましたね  「それは僕が塁に出るというのが仕事なので、それを還してくれる後ろのバッターがいますし、今はどこからも点が取れる形になってるので、ほんとにいい流れになってるんじゃないかなと思います」  --ホームランで踏んだホームがチーム今季719点目で球団新記録となった。チームが今季得点取れてる要因はどう感じる?  「足も使いながら、もちろんホームランもありますけど、フォアボールで塁にでて次のバッターにつなぐという意識が開幕からみんなができてると思うので、それの積み重ねかなと思います」  --チームとしても5連勝。マジックも減って、優勝に向けて一歩一歩近づいていてる。このムードでゲームが出来ているというのはどうですか  「マジックがついて試合をするというのが僕自身も初めてなので、この先どうなるのか本当にわからないこともありますけど、マジックはあくまで目安なので自分たちの力で一つずつ目の前の試合を戦っていきたいと思います」  --最後にファンへ向けてお願いします  「ほんとにたくさんの声援の中、選手にほんとに励みになっている。ホームのときほんとにアドバンテージを感じてるので変わらぬ声援を最後までいただけるように頑張りたいと思いますので、これからも応援よろしくおねがいします」

◆西武の多和田は七回途中まで7安打1失点でリーグトップの15勝目を挙げた。毎回走者を背負いながらも六回まで無失点。七回一死で安打を許して降板し「できるだけ長いイニングをと思っていた。最低でも7回はいけるようにしないと」と喜びは控えめだった。  最多勝争いで2位のロッテのボルシンガーに2勝差をつけ、3年目で初のタイトルに前進した。「まずはチームの優勝を第一にやっている」ときっぱりと言い切った。 西武・土肥投手コーチ(多和田に) 「ボールの力もあったし、良かった」

◆日本ハムの加藤は六回途中まで3本塁打を含む10安打6失点と打ち込まれて7敗目を喫した。前回5日の対戦では7回無失点で白星を挙げていたが、この日は二回までに4点を先行され、早々と主導権を奪われた。  首位西武に攻撃力を見せつけられ、ゲーム差は8・5に広がった。栗山監督は「打線の状態がいいのは分かっている。みんな一生懸命にやろうとしている。僕の責任」と険しい表情で話した。 加藤(7敗目) 「序盤から本塁打で点を取られてしまい試合をつくれなかった。チームに迷惑を掛けてしまい申し訳ない」

◆日本ハムのレアードが左背部の痛みを訴えて欠場した。球団トレーナーによると、試合前の打撃練習中に痛みが増した。19日に病院で診察を受ける可能性もある。

◆先発の加藤が序盤から西武打線に打ち込まれ、痛恨の敗戦。首位と8・5ゲーム差に広がり逆転Vは絶望的になった。この日は26本塁打、65打点のレアードが試合前の打撃練習中に背中の張りを訴え欠場。打線は毎回出塁も決定打を欠いた。栗山監督は「チームとしてイメージしていることができていない。それはこっちの責任です」と悔しさを押し殺した。

◆多和田が七回途中1失点で15勝目(5敗)。七回一死で安打を許して降板し「できるだけ長いイニングを、と思っていた。最低でも7回はいけるようにしないと」と控えめに喜んだ。この日は8月末に生まれた長男と夫人がそろって観戦。最多勝争いで2位のボルシンガー(ロッテ)に2勝差をつけ、3年目で初のタイトルに前進。それでも「チームが優勝すること。それを第一にやっている」と"無心"を強調した。

◆西武は18日、日本ハム20回戦(メットライフ)に7-4で5連勝を飾り、前日17日に初点灯した優勝へのマジックナンバーを「10」とした。一回に1番・秋山翔吾外野手(30)が今季5本目の先頭弾となる20号ソロを放ち、2004年の718得点を抜いて球団新記録を樹立。浅村栄斗内野手(27)に28号2ラン、山川穂高内野手(26)にも42号ソロが飛び出し、またも自慢の"獅子おどし打線"が爆発した。  高~く舞い上がった秋山の打球が、左翼ポール際に吸い込まれた。一回、リードオフマンの20号先頭弾で「獅子おどし打線」が、また新たな歴史を切り開いた。  「珍しく手応えがすごくよかった。初回に先頭が出るか出ないかは大きい。ああいう形になったけど、よかったです」と秋山。左腕・加藤の直球を見事な流し打ちで、4連勝中のチームに勢いを運んだ。  前日17日にチーム総得点が和田、カブレラ、フェルナンデスら長距離砲を擁して、日本一となった04年の球団記録(718点)に到達。秋山の先頭弾で新記録を達成し"レオ史上最強打線"の称号も手に入れた。  二回は浅村が自己新の28号2ラン。五回は山川にパ本塁打1位を独走する42号ソロ。26本塁打の中村も合わせ、日本選手4人の20号到達は球団史上初。前日17日に点灯した優勝マジックは「10」となった。  2015年にシーズン216安打でプロ野球新記録を樹立した秋山。昨季は首位打者(・322)&最多安打(185)の2冠に輝いたが、納得していなかった。  「200という数字をもう一回やりたい-」。シーズン前は今季の目標にヤクルト・青木以来となる2度目のシーズン200安打を掲げた。この日の3安打で今季176安打。残り14試合で2度目の大台達成も夢ではないが「けっこう厳しい数字になっているのは分かっている。『優勝する』。今はそれだけが目標です」。安打製造機はチームの勝利と優勝を今は追い求めている。  秋山の活躍に辻監督も「1人で1点。こんなに大きいことはない」と目尻を下げた。最短Vは24日。リードオフマンの打棒が、10年ぶりのリーグ制覇を加速させる。 (花里雄太) 二回に自己最多の28号2ランを放った西武・浅村 「入るとは思わなかった。チームの勝ちにこだわってやってきた結果、数字がついてきている」 五回に42号ソロを放った西武・山川 「(前回対戦で)加藤に3三振していてショックだった。リカバーできてよかった」 ★2004年の西武VTR  レギュラーシーズンを2位で終えたが、プレーオフで日本ハムとダイエー(現ソフトバンク)、日本シリーズで中日を下して12年ぶり12度目の日本一に輝いた。松井稼頭央が03年オフに米大リーグのメッツへ移籍したが、和田一浩が2年連続で30本塁打、03年に4本塁打の中島裕之が27本塁打、ロッテから移籍した来日2年目のフェルナンデスが33本塁打、6月後半に故障から復帰したカブレラが25本塁打。破壊力満点の打線はシーズン718得点を記録した。

◆西武打線の試合に入る集中力は、すさまじいとしか、いいようがない。  前カードのソフトバンク3連戦で、すべて一回に先制。日本ハム・加藤も、そこは十分注意しながらプレーボールを迎えたと思うし、前回登板(5日)で7回2安打無失点に抑えている手応えも、残っていたはずだ。  西武打線は、それを上回る集中力で、いきなり2点。二回にも2点と、たたみかけた。集中力に加えて、つながっていく打線の厚み。その攻撃は鳥肌モノだった。  序盤からここまで優位に試合を進めてくれると、先発投手にも好影響が波及する。極端な話、「3、4失点くらいなら取り返してくれるだろう」と楽な気持ちで投げられる。すると投球に余裕が出て、ますます好結果につながる。投打の好循環が生まれるわけだ。  ただ、この日は3者凡退に抑えたイニングが1度もなかった。無駄な四球は出さない、切るべきところで反撃を切る...などと、テーマを明確に掲げて、整備する必要もあるだろう。打ち勝っているからヨシ、ではない。打てなくなったときに備えて、1-0、2-1と、投手力で勝つ試合を作っていくことも、大事な課題だ。 (サンケイスポーツ専属評論家)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
77502 0.606
(↑0.003)
M10
(↑1)
14725
(+7)
604
(+4)
176
(+3)
119
(-)
0.275
(↑0.001
4.37
(↑0.01)
2
(-)
ソフトバンク
69551 0.556
(↑0.003)
6.5
(-)
18599
(+4)
517
(+2)
182
(-)
73
(-)
0.267
(-)
3.97
(↑0.01)
3
(-)
日本ハム
67573 0.54
(↓0.005)
8.5
(↓1)
16538
(+4)
527
(+7)
131
(+1)
84
(+2)
0.253
(↑0.001
3.81
(↓0.02)
4
(-)
ORIX
60675 0.472
(↑0.004)
17
(-)
11497
(+5)
521
(+3)
93
(-)
91
(+4)
0.243
(↑0.001)
3.66
(↑0.01)
5
(-)
ロッテ
54673 0.446
(↓0.004)
20
(↓1)
19472
(+2)
533
(+4)
64
(+1)
113
(-)
0.251
(-)
3.97
(-)
6
(-)
楽天
53733 0.421
(↓0.003)
23.5
(↓1)
14470
(+3)
535
(+5)
119
(-)
61
(-)
0.241
(↓0.001)
3.86
(↓0.01)