日本ハム(★0対10☆)オリックス =リーグ戦21回戦・札幌ドーム=
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ORIX
202000330101600
日本ハム
0000000000400
勝利投手:山岡 泰輔(6勝11敗0S)
敗戦投手:有原 航平(8勝5敗2S)
  DAZN
◆オリックスは初回、吉田正と中島の連続適時打で2点を先制する。その後は、3回表に中島の2点適時打が飛び出すなど、終わってみれば16安打で10得点を挙げた。投げては、先発・山岡が4安打完封で今季6勝目。敗れた日本ハムは、投打ともに振るわなかった。

◆オリックス中島宏之内野手(36)が2試合連続のタイムリーを放った。1点リードした1回2死二塁。日本ハム有原の低め直球をセンター前に転がした。 中島は「初回の追加点のチャンスでしたし、なんとかランナーをかえすことができてよかったです」とコメント。3回にも2死一、三塁からセンターへ2点適時打を放った。

◆オリックス吉田正尚外野手が負傷交代した。7回の打席に、日本ハム公文の投じた内角球が右手小指根元付近に直撃。そのままベンチに退いた。 吉田正はここまで今季全試合に出場。この日も4番右翼で出場し、1回に適時二塁打を放つなど3安打をマークしていた。

◆今季は序盤から失点を重ねることの多い日本ハム有原航平投手が、この日も3回までに4点を失った。 1回にオリックス吉田正、中島に連続適時打を浴びて2点を先制されると、降板する6回まで毎回の11被安打で4失点。「立ち上がりに点を取られてしまい、その後も三者凡退がなかったのでリズムに乗れない苦しいピッチングになってしまいました。6回で降板し、中継ぎ陣の皆さんにも負担をかけ、チームに申し訳ないことをしてしまいました」。チームは、前日14日に震災後初めての本拠地試合に勝利。一夜明けた大事なマウンドだったが、プレーボール直後には主導権を手放した。

◆日本ハムが、完封負けに沈んだ。 先発有原が、立ち上がりから崩れた。1回に2失点で先制を許すと、その後も立て直せないまま連打を浴び続け6回4失点。試合前の時点で、対オリックス戦は防御率0・53の好相性を生かせず。2番手公文、4番手玉井も3失点ずつ重ねた。打線は先発山岡を打ち崩せず、散発4安打。 栗山英樹監督は「思うようにいかないこともある。明日からは、しっかり勝ちきる姿を見せたい」と仕切り直しを誓った。

◆オリックス白崎浩之内野手が1軍昇格即スタメンで2安打2打点と活躍した。 この日は午前5時に起床して札幌へ。6番三塁で出場すると、3回に左前打。7回には1死二、三塁から左前へ2点タイムリーを放った。 実家は北海道・岩見沢市にある。震災が起こってすぐに連絡し、家族の無事を確認。「停電とか断水とかあったみたい。まずは(家族が)生きていたことで安心しました」。水や食料などの物資も送ったという。今季途中にDeNAから移籍した白崎は「1戦1戦大事に戦っていきたい」と全力プレーを誓った。

◆スタンドで観戦していた子どものファンが、思わず居眠りしてしまうほどの負けっぷりだった。日本ハムは投打の"キラー"が活躍できず、オリックスに0-10と大敗。今季12度目の零敗で、本拠地はため息に包まれた。 守っては、今季ここまでオリックス相手に防御率0・53と抜群の成績を残していた先発の有原航平投手(26)が、想定外の乱調だった。1回、先頭打者にこの日の初球を二塁打されると、歯車が狂った。2死三塁から中軸に連続長短打を許して2失点。3回も、2死一塁から踏ん張りきれずに3連打を浴び失点を重ねた右腕は「毎試合、初回は意識しているけど、うまくいっていない。(追い込んでからも)決めきれていないのが課題」と、反省しきりだった。 攻めては、オリックス山岡に対して、散発の4安打。開幕から前日14日まで、オリックス戦で17試合連続出塁を続け、対戦打率4割4分8厘を誇った3番近藤健介捕手(25)が、2三振を含む4打数無安打と封じられた。1回無死一、二塁で右飛に倒れた、チームが誇るヒットメーカーは「うまく打たされてしまった感じでした。あそこで1点を取っていたら、山岡もあんなに尻上がりに調子を上げなかったはず」と、悔しがった。 札幌ドームには、前日より1万2000人以上多い3万6795人が集った。「思うようにいかないこともある。これだけ沢山の人たちが見に来てくれたのに、ごめんなさい」と本拠地のファンに謝罪した栗山英樹監督(57)は「明日は勝ちきる姿を見せたい」と言葉に力を込め、逆襲を期した。【中島宙恵】

◆オリックス先発山岡が自身2度目の完封勝ちを収めた。 16安打10得点と大量援護も受けて序盤からテンポのいい投球を展開。日本ハムを散発4安打に抑えて6勝目を挙げた。これで8月中旬に先発再転向となって5戦4勝。昨年8月26日西武戦以来の完封勝利に「今日は早く点を取ってもらったんで楽に投げさせてもらった」と野手に感謝した。

◆オリックスは一回に吉田正の適時二塁打と中島の適時打で2点を先行し、三回に中島の2点打、七回に中島の適時二塁打などで3点と着実に加点した。山岡は散発4安打で6勝目を今季初完封で飾った。日本ハムは投打に精彩を欠いた。

◆日本ハムは8月21日以来の2桁失点を喫し完敗した。今季、オリックスに2戦2勝だった有原が先発したが、序盤に4点を失い主導権を奪われた。救援陣も失点を重ね、計16安打を浴びた。  首位西武とのゲーム差は6・5に広がった。栗山監督は「この試合を取れなくて申し訳ない。こっちの責任」と険しい表情だった。 有原(5敗目) 「リズムに乗れない苦しい投球になってしまった」 日本ハム・吉井投手コーチ(6回4失点の有原に) 「そんなに調子は悪くなかった。(課題は)追い込んでからの配球だったり、制球ですね」

◆オリックスの吉田正が七回の打席で右手小指根元付近への死球で負傷交代した。球団によると、病院に行く予定はないという。福良監督は「ちょっと心配。骨じゃないと思うが」と話した。

◆オリックスの中島が3安打4打点で勝利を呼び込んだ。安打は全て適時打で「得点圏で回ってくるのが多かった。どんな形でも(走者を)かえしたいと思っていた」と胸を張った。  一回は1点を先制してなおも2死二塁で有原の151キロの速球を中前へ運んだ。三回2死二、三塁では変化球を中前にうまく落として2人をかえし「追い込まれていたので、思い切り振らんとこ、と思った」と納得顔。七回1死一、二塁では右中間二塁打。「いい感じで打ちにいけています」と笑顔だった。 福良監督(16安打の打線に) 「いつもこれくらい打ってくれたらいいんですけど。中島がやっぱり大きかった」 吉田正(一回に左翼線へ先制二塁打) 「追い込まれていたが、コースに逆らわずに打ち返すことができた」 白崎(1軍に昇格して2安打2打点) 「結果が出たので良かった」

◆山岡は日本ハム打線を散発4安打に封じ、自身2度目、今季初の完封で6勝目。「1年に1回はしたいですね」と笑顔を見せた。「早く点を取ってもらったので、なんとか四球を少なく、テンポよくと思った。楽に投げさせてもらった」。福良監督も「(完封が)できる投手ですからね」と評価していた。

◆8月31日のロッテ戦以来の先発となった有原が、6回11安打4失点。打線も散発4安打と今季12度目の零封負けを喫し、首位西武とのゲーム差は6・5に広がった。前日14日は6日に発生した北海道地震後、本拠地で初めての試合に勝利。この日も、3万6795人が詰めかけただけに、栗山監督は「これだけの人が応援してくれた。全部がうまくいくわけではないが申し訳ない」と頭を下げた。

◆オリックスベンチに嫌な空気が漂った。七回一死一塁で、吉田正が右手小指付近に死球を受けて悶絶。代走を送られ、ベンチ裏へ引き揚げた。  「たぶん、大丈夫です。骨にはいっていないと思うし、あしたも(試合に)出る方向で、と思います。あしたの朝になってみないとわからないですけど」  4番離脱となればチームは大打撃だが、右手をテーピングで固定した本人は試合後、軽傷を強調した。この日は一回二死三塁で左翼線に先制二塁打。三、五回に右前打と今季9度目の猛打賞。今季はチーム唯一、全試合出場中の大砲だけにヒヤリとする場面だった。球団によると、病院に行く予定はないという。  前日14日にリーグ優勝の可能性は完全消滅したが、打線は今季最多タイ16安打と奮起。吉田正を軸に、クライマックスシリーズ進出をあきらめない。 (西垣戸理大)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
74502 0.597
(↑0.004)
(-)
17702
(+11)
594
(+5)
170
(+3)
118
(+1)
0.273
(-)
4.4
(↓0.01)
2
(-)
ソフトバンク
68531 0.562
(↓0.005)
4.5
(↓1)
21589
(+5)
499
(+11)
181
(+3)
72
(+1)
0.267
(-)
3.91
(↓0.06)
3
(-)
日本ハム
66553 0.545
(↓0.005)
6.5
(↓1)
19526
(-)
510
(+10)
130
(-)
80
(-)
0.252
(↓0.001)
3.77
(↓0.06)
4
(-)
ORIX
58665 0.468
(↑0.005)
16
(-)
14482
(+10)
510
(-)
93
(-)
85
(+1)
0.241
(↑0.001
3.67
(↑0.02)
5
(-)
ロッテ
54643 0.458
(↓0.004)
17
(↓1)
22467
(+3)
519
(+10)
62
(+1)
111
(+2)
0.253
(-)
3.97
(↓0.04)
6
(-)
楽天
51723 0.415
(↑0.005)
22.5
(-)
17457
(+10)
527
(+3)
116
(+3)
60
(+1)
0.241
(↑0.002)
3.89
(↑0.01)