広島(☆7対2★)DeNA =リーグ戦20回戦・マツダスタジアム=
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DeNA
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広島
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勝利投手:一岡 竜司(4勝6敗1S)
敗戦投手:エスコバー(2勝3敗0S)

本塁打
【DeNA】細川 成也(1号・4回表ソロ),桑原 将志(8号・9回表ソロ)
【広島】菊池 涼介(13号・5回裏ソロ)

  DAZN
◆広島が連敗を6で止めた。広島は1点ビハインドの5回裏、菊池のソロで同点とする。そのまま迎えた7回には、丸、鈴木、松山の3者連続適時打で3点を奪い、勝ち越しに成功した。投げては、2番手・一岡が今季4勝目。敗れたDeNAは、打線がつながりを欠いた。

◆高卒2年目のDeNA細川成也外野手が、1号先制本塁打を放った。 4回、フルカウントから左翼スタンド上段席へ運んだ。今季初出場となった前夜の先制V打に続く先制打。細川は「打ったのはフォークです。追い込まれていたので、低めのボールを振らないよう意識していました。うまく拾うことができました」と手応え。昨季最後の2試合で2発放っており、これで4戦3発となった。

◆広島菊池涼介内野手(28)が5回に13号同点ソロを放った。 4回まで無安打に抑えられたDeNA東に対し、すでに2安打の菊池は、東のスライダーを捉えて、左翼席に突き刺した。試合を振り出しに戻す同点弾。ベンチでチームメートに迎えられた菊池は、ホームランガールから手渡されたスラィリー人形を引退を表明した新井にプレゼント。「食らいついて思い切って行きました。新井さんにスラィリーを届けることが出来て良かったです」。8月5日DeNA戦以来の猛打賞となり、笑顔を見せた。

◆広島が同点の7回、丸佳浩外野手、鈴木誠也外野手、松山竜平外野手のクリーンアップ3連打で勝ち越した。 7回1死三塁から丸が右翼へのクリーンヒットで勝ち越すと、4番鈴木は中堅頭上を襲う三塁打で続いた。さらに5番松山も右前打でこの回、一気に3点を勝ち越した。

◆広島が逆転勝ちし、今季ワーストだった6連敗をストップした。 5回に菊池が同点ソロ。7回は丸、鈴木、松山の3者連続適時打で勝ち越した。8回には菊池の満塁走者一掃の二塁打でダメ押しした。先発の九里は6回1失点、2番手の一岡が1回無失点で4勝目を手にした。緒方孝市監督(49)の談話は以下の通り。 緒方監督(自ら切り出し)ナイスゲーム。まず九里が6回1失点で試合をしっかりつくってくれたし、その後の中継ぎ陣もしっかり投げてくれた。打線はやっぱり7回のところ。クリーンアップの3人がいい打撃をしてくれて、大きな3点が取れたイニングだった。 -丸、鈴木の勝負強さについて 緒方監督 丸にしても誠也にしても、それまでチャンスで打てていなかったからね。そういった中で、勝負どころでしっかり走者をかえす打撃をしてくれた。また明日から続けて欲しい。

◆広島が同点の7回、丸佳浩外野手(29)、鈴木誠也外野手(24)、松山竜平外野手(32)のクリーンアップ3連打で勝ち越した。 7回1死三塁から丸が右翼へのクリーンヒットで勝ち越すと、4番鈴木は中堅頭上を襲う三塁打で続いた。さらに5番松山も右前打でこの回一気に3点を勝ち越した。 結果的に決勝打となった丸は「形はどうであれ、何とか走者をかえしたかった。しっかり打ち返すことが出来ました」と振り返った。

◆DeNAアレックス・ラミレス監督が勝負に出た。 1-1の6回、1死満塁から7番伊藤光が空振り三振。次打者は5回1失点と好投する東克樹だった。そこで代打佐野恵太を送り、勝ちに出た。しかし中飛に打ち取られ同点のまま。すると、7回にミス絡みで勝ち越しを許し、最後は大きく突き放された。同監督は「あそこはどうしても点が欲しかったところ」と強気の采配に出たが、はまらなかった。 試合前には雨が断続的に降り、背中の張りを訴えていた宮崎敏郎内野手を急きょラインアップから外した。今季チーム唯一の全試合出場を果たしていた、昨季首位打者を欠く打線は2点止まり。同監督は「明日万全を期すために今日は完全に休みにした。明日はラインアップに戻ってくる」と明言した。

◆広島新井が連敗脱出に胸をなで下ろした。 今季限りの現役引退を表明した5日から6連敗が続いていた。気にしていたかと聞かれて「当たり前でしょ。(敗戦が)続いていたのでかなり気にしていた。勝ったらうれしい」。 打席では6回の好機に代打で三振も、白星に笑顔だった。

◆高卒2年目のDeNA細川が1号先制ソロを放つも、空砲となった。 2戦連続先発出場。4回、広島九里のフォークを左翼席上段へ運んだ。昨季のプロデビューから4戦3発で、4戦連続打点をマーク。「パワーはあるから、よりコンパクトに振ることを意識した。その中でもしっかり振ることは忘れないようにした」と振り返った。 ▼細川が4回に先制本塁打。この日が通算4試合目の細川だが、デビュー戦の17年10月3日中日戦から3打点→同4日1打点→18年9月11日1打点→同12日1打点。ドラフト制後(66年以降)、デビュー戦から4試合連続打点は81年松永(阪急)の3試合連続を抜く新記録だ。しかも、細川は先制→勝ち越し→先制→先制と、4試合すべて肩書付きの打点を記録している。

◆広島が今季ワーストだった連敗を6で止めた。同点の7回、クリーンアップが3者連続適時打で3点を勝ち越した。決勝打は丸。初球の捕逸によって1死二塁が三塁となり、前進した内野の間をライナーで抜いた。「楽になった。前にさえ飛べばと思っていた。球が速いのでコンパクトに」とDeNAエスコバーの156キロ直球をたたいた。 鈴木が続いた。代わった三上から中堅フェンス直撃の三塁打。「走者をかえすことができて良かった」。打席に入る前には、ベンチで新井から三上のスライダーについて助言をもらっていた。すかさず松山が右前に適時打を運んだ。 丸、鈴木のアベック打点は6試合ぶり。投手陣の粘りも大きいが、主軸が打てば優位に進む。緒方監督も「ナイスゲーム。我々のゲームをすれば勝ちにつながってくる」とうなずいた。優勝マジックは2つ減って「7」となった。

◆感謝祭じゃ!! 広島菊池涼介内野手(28)が、同点ソロを含む4安打4打点の活躍で引退表明の新井に勝利を届けた。1点を追う5回に、10日ぶりの1発となる13号ソロで6連敗中の重苦しい空気を振り払うと、3点リードの8回は3点二塁打で試合を決めた。チームの連敗を止める大暴れで、優勝マジックも7に減らした。 本当にプレゼントしたかったのは、スラィリー人形ではなかった。1点ビハインドの5回。菊池は迷いなく振り抜いた。放物線を描いて左翼席に突き刺さしたアーチが、重苦しい空気も吹き飛ばした。広島打線が苦しむDeNA東に3打席連続安打で猛打賞となる同点ソロ。戻ってきたベンチでは受け取ったスラィリー人形を"新井さん"に手渡した。そして3点リードの8回には3点二塁打。8日ぶりに手にした勝利でマジックを7に減らし、新井に勝利を届けた。 勝てていなかったことは分かっていた。「人間的にも野球人としても育ててくれたお兄ちゃん」である"新井さん"が引退を表明してから始まった連敗は6にまで伸びた。一部の選手を除き、チームに伝えられたのは5日阪神戦終了後だったが「僕の中ではうすうす感じていたところがあった」と第六感が別れのときを予感させた。 連敗の中、菊池も苦しんだ。今季は思うように結果が出ない。自己犠牲を払った打撃でつなぎ、シーズン自己最多の45四球を記録するなど我慢の打席は続く。魅力のひとつである長打も昨季の自己最多14本にあと1本となる13号。打率は思うように上がらなかったが、8月5日DeNA戦以来、今季2度目の4安打で打率をようやく2割4分3厘まで戻した。 緒方監督は「重苦しい雰囲気がキクの1発で追いついてくれて流れが変わった」と形勢を変える働きをたたえた。ようやく連敗を止め、再び優勝へのカウントを刻んだ。「記録よりも記憶に残るシーズンにしたい」と菊池。"新井さん"には言葉では表せない思いがある。そのためにも必要だった勝利-。ともに3連覇。そしてその先に日本一へ向けて、広島が再び1歩を踏み出した。【前原淳】

◆DeNAの細川が1軍昇格から2試合連続で先制打を放った。四回二死無走者、フルカウントから九里の変化球にタイミングを外されても粘り腰ですくい上げ、左越えに今季1号アーチ。「追い込まれていたので低めの球を振らないよう意識していた」と喜んだ。  この日は1軍公式戦で初めて中堅で先発。打線をけん引してきた宮崎が背中の張りで先発を外れた苦境で、先月20歳になったホープが存在感を示した。

◆広島はDeNAに快勝し、連敗を6で止め、優勝へのマジックナンバーを7とした。同点で迎えた七回に丸佳浩外野手(29)の適時打などで3点を勝ち越し、八回にも3点を入れ逃げ切った。  広島は1-1で迎えた七回に主軸打者が勝負を決めた。DeNAの2番手・エスコバーを攻め、一死三塁とすると、丸の右前適時打で勝ち越し。さらに鈴木の中越え適時三塁打、松山の右前適時打で4-1とした。  八回には一死満塁で菊池が左中間に3点二塁打を放ち7-1とした。リードを広げると九回に中崎が1点を失ったものの、試合を締めた。

◆DeNAは勝負手が不発に終わった。同点の六回二死満塁でラミレス監督は好投の東に代打佐野をコール。東は新人ながらエース格でこの日は打っても2安打。まだ80球での交代という大胆策は佐野が凡退して実らなかった上、救援陣が総崩れで試合を壊した。  監督は「野球は勢いのスポーツ。好機をものにできなかったら流れが向こうに行く」と説明。11勝目は持ち越しとなった東は三者凡退の回がなかったことを反省し「5回で代わったのが敗因。ふがいない投球だったから代えられた」と責任を背負った。 ラミレス監督(背中の張りで今季初の欠場となった宮崎に) 「休ませるつもりだった。明日はラインアップに戻す予定」 DeNA・小川打撃コーチ(細川に) 「低めの変化球の見極めが良くなり、打つべき球の選択ができている。本塁打より次の四球を評価したい」

◆広島の菊池が4安打4打点と大暴れした。チームの連敗ストップに貢献した2番打者は「1本目のヒットからラッキーだった。あそこから気持ちが楽になった」と猛打の要因を口にした。  五回に同点の13号ソロを左越えに運び、今季で引退する新井に球団マスコット人形をサプライズでプレゼント。「(引退)発表があってから、マツダで打ったら絶対に渡してやろうと決めていた。達成できて良かった」とおどけた。

◆背中の張りを訴えていたDeNA・宮崎敏郎内野手(29)が12日、広島20回戦(マツダ)で今季初めて欠場した。ラミレス監督は「完全に休ませた。あす(13日)はラインアップに戻ると思う」と説明した。

◆勝負どころで1本が出ず大敗。ラミレス監督は同点の六回二死満塁で先発のD1位・東(立命大)に代打・佐野を送って勝負をかけたが中飛に倒れ、「野球は勢いのスポーツ。ものにしないと流れが相手にいってしまう」と悔しがった。東は5回1失点ながら5四死球と波に乗りきれず、「攻撃のリズムを作れなかった。ふがいない投球で五回で代わったのが敗因」と責任を背負い込んだ。

◆絶対、絶対、絶対、本拠地胴上げ!! 広島・丸佳浩外野手(29)がDeNA戦の七回、右前に勝ち越しタイムリーを放ち、連敗を6でストップ。優勝へのマジックナンバーを「7」とした。思わぬ連敗で足踏みしたが、丸は地元ファンに本拠地マツダスタジアムでの胴上げを約束した。   昨季のセ・リーグMVP、そして今季も絶好調の男のバットで連敗を脱出した。七回に決勝タイムリーを放ってヒーローになったのは丸だ。"あまちゃんロス"ならぬ"新井さんロス"に陥っていた赤ヘルと鯉党を救った。  「最近、勝てていなかったのでどんな形でもいいので1点をと思っていました」  1-1で迎えた七回に先頭の野間が四球。菊池の送りバントと捕逸で一死三塁とし、追い込まれてからエスコバーの剛速球を右前へ弾き返した。さらに4番鈴木、5番松山が連続タイムリーを放ち、連敗を6で止めた。  チームは新井の現役引退を発表後初勝利。8月28日の巨人戦(東京ドーム)から今季最長の7連勝とラストスパートをかけたが、くしくも新井が引退会見した今月5日の阪神戦(マツダ)から勝てなくなった。ナゴヤドームで中日に3連敗、本拠地に戻ってのDeNA戦でも負けて今季ワーストの6連敗まで伸びた。「新井さん」のために力が入りすぎて金縛りに遭っていたチームが、ようやく一呼吸できた。  連敗ストップの立役者は新井チルドレンだ。新井を「お兄ちゃん」と慕う菊池が1点を追う五回の13号同点ソロを含む4安打4打点の大暴れ。さらにプライベートでも親交がある丸、鈴木、松山がタイムリーを放った。  本来のカープらしい豪快な逆転劇。新井は引退発表後の連敗を「かなり気にしていた。当然でしょ!!」と胸中を明かし「勝ってうれしい」と喜びを口にした。再び優勝に前進した緒方監督も「ナイスゲーム!!」と評価した。  お立ち台に上がって真っ赤に染まった本拠地を見渡した丸は「何としても地元で胴上げできるようにしたいです。チーム一丸となって戦っていきたいです」と1991年以来、27年ぶりの悲願を誓った。ヤクルトが引き分けてマジックは「7」に減り、最短優勝は19日。思わぬ連敗で足踏みしたが、20日からは本拠地9連戦が待っており、本拠地胴上げが現実味を帯びてきた。試練を乗り越えてこのままの勢いで突っ走る。 (柏村翔) 五回に13号同点ソロを放った広島・菊池はアーチを打つともらえるスラィリー人形を新井にプレゼント 「(引退の)発表があってから、マツダで打ったら絶対に渡そうと決めていました」 ★広島の本拠地VならずVTR  ◆2016年 9月8日、マジック2で迎えた中日戦(マツダ)。一回に丸が先制の19号ソロを放つと、二回に5点を奪い勝負あり。7-4で勝利し吉報を待ったが、2位・巨人も勝利したためマジックは1止まり。10日の巨人戦(東京ドーム)で優勝を決めた  ◆17年 9月16日、マジック1でヤクルトとマツダで対戦。終盤に逆転を許し、4-5で敗れて優勝を決めることはできなかった。翌17日は台風の影響で試合中止となり、18日の阪神戦(甲子園)に勝ち、胴上げした

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
73502 0.593
(↑0.003)
M7
(↑2)
18643
(+7)
572
(+2)
164
(+1)
77
(-)
0.266
(-)
4.15
(↑0.02)
2
(-)
ヤクルト
61612 0.5
(-)
11.5
(↓0.5)
19577
(+1)
603
(+1)
117
(-)
63
(-)
0.267
(↓0.002)
4.37
(↑0.04)
3
(-)
巨人
60644 0.484
(-)
13.5
(↓0.5)
15568
(+1)
526
(+1)
134
(+1)
58
(-)
0.259
(↓0.001)
3.88
(↑0.03)
4
(-)
阪神
55621 0.47
(↑0.004)
15
(-)
25488
(+8)
518
(+5)
76
(+2)
62
(+1)
0.256
(↑0.001)
4.01
(↓0.01)
5
(-)
DeNA
55662 0.455
(↓0.003)
17
(↓1)
20494
(+2)
578
(+7)
154
(+2)
69
(-)
0.253
(-)
4.35
(↓0.02)
6
(-)
中日
58702 0.453
(↓0.004)
17.5
(↓1)
13558
(+5)
595
(+8)
88
(-)
56
(-)
0.265
(-)
4.36
(↓0.02)