ソフトバンク(☆1対0★)オリックス =リーグ戦21回戦・福岡ヤフオクドーム=
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ORIX
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ソフトバンク
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勝利投手:バンデンハーク(10勝7敗0S)
(セーブ:森山 孔介(2勝4敗27S))
敗戦投手:西 勇輝(8勝12敗0S)
  DAZN
◆ソフトバンクは0-0で迎えた5回裏、今宮の適時打で先制する。投げては、先発・バンデンハークが7回無失点の好投。その後は、加治屋、森とつなぎ、完封リレーで逃げ切った。敗れたオリックスは、先発・西が7回1失点の力投を見せるも、打線が援護できなかった。

◆昨年13勝を挙げたソフトバンクのリック・バンデンハーク投手(33)が2年連続の2桁勝利を目指す。 ソフトバンクの外国人投手が2年以上続けて10勝するとと、60、61年、63~65年スタンカ、14、15年スタンリッジ以来球団3人目。通算11勝1敗と得意のオリックス戦で節目の白星なるか。

◆ホークスの球団80周年を記念する「レジェンドデー」のイベントとして、OBの松中信彦氏(44)と新垣渚氏(38)が1打席対決を行った。 新垣氏がマウンドへ、松中氏が打席へ向かうとスタンドからは松中氏の現役時代のヒッティングマーチが流れ始めた。初球のボール球を見逃し、2球目は低めを空振り。3球目をファウルにし打球が後方スタンドに飛ぶと、ひときわ大きな歓声が上がった。ボール、ファウルを挟んで、新垣氏、松中氏の「もう一丁」もあり9球目。外角直球を松中氏が打った。打球が大きな放物線を描くと、大きなどよめきに。惜しくも失速し、中堅右へのフライに倒れた。 松中氏は「気持ちよかったです。もっといいところを見せられたら良かったんですけど、(新垣)渚のボールが速すぎた。練習して、禁酒までしてきたので打ちたかったですが、そんなに甘くないですね」と苦笑い。出番直前まで、球場に向かう通路で熱心に素振りを繰り返すほど気合が入っていただけに悔しそうだった。 現在、首位西武を追いかけるチームについては「まだ7試合、直接対決があるし、十分にチャンスはある。西武にプレッシャーをかけていければ。こっちは優勝経験者もいる」と逆転優勝を期待していた。

◆オリックス西勇輝投手が7回6安打1失点と力投もリーグワーストの12敗目を喫した。序盤から得点圏に走者を背負う苦しい立ち上がりだったが、要所を締めてピンチを脱出。失点は5回、今宮の左前適時打による1点と踏ん張った。 ただ、打線の援護に恵まれず最少失点で敗戦投手に。西は「若月がしっかりとリードしてくれたので、ピンチの場面でも攻めのピッチングをすることができたと思います。しかし、先制点を取られてしまったことを反省しなければいけません」とコメントした。

◆ソフトバンクのリック・バンデンハーク投手(33)が2年連続2桁勝利をマークした。球団では60、61年、63~65年スタンカ、14、15年スタンリッジ以来3人目。 バンデンハークは今季初の無四球投球でテンポよくアウトを重ねた。3回から6回は完全投球。最大のピンチとなった7回2死二、三塁では宗を遊飛に打ち取った。7回無失点で今季10勝目を挙げ「自分の中で今年一番良かったと思う。あれだけストライク先行していれば、いい投球になる。この時期の1勝はどんな勝ち方でもチームにとって大きい」と喜んだ。工藤監督は「投げていて安心して見ていられた。頼もしく思っています」とたたえた。

◆ソフトバンクが今季2度目の「1-0勝利」を収めた。4発12点で大勝した翌日だったが、堅実に最少点差を守り切った。1点リードの9回2死一塁。マウンド上には抑えの森だ。中島が左前にはじき返すと、一塁走者の小田は果敢に三塁を狙った。しかし左翼中村晃は冷静に三塁へ好返球しタッチアウト。3失策の相手に対し、守り勝ちを象徴するようなプレーで試合を締めた。工藤監督は「最後に(中村)晃くんがいいボールを投げて、アウトにしたのが大きかった。打つだけでなくて、守って勝つことができた試合だったと思います」と胸を張った。 試合を作ったのは先発バンデンハークだ。今季初の無四球投球でテンポよく投げ込んだ。最大のピンチは7回2死二、三塁。粘る宗を11球かけて打ち取った。7回0封で今季10勝目。ソフトバンクの外国人では3人目の2年連続2桁勝利となり「自分の中で今年一番良かったと思う。この時期の1勝はどんな勝ち方でもチームにとって大きい」と喜んだ。 これでチームは7日オリックス戦の4回から24イニング無失点を継続中。西武、日本ハムがともに勝った中で大きな1勝を挙げ、貯金は今季最多14に伸びた。明日11日からは20日まで長い遠征となる。工藤監督は「ホームで勝ち越せたことは大きい。長い遠征になるが、負けられない試合が続く。下にいるので、とにかく勝つしかない。とにかく1個1個です」と気持ちを次戦に向け切り替えた。【山本大地】

◆オリックスは打線がふるわず2試合連続のゼロ封負けを喫した。この試合までオリックス戦15試合で11勝1敗の苦手バンデンハークに、7回3安打無得点。9回には2死一塁から中島の左前打で一塁走者小田が三塁に暴走し、タッチアウト。あっけない形で試合が終わった。 福良監督は「0点じゃ勝てないですね」とガックリ。直近10試合で5度目のゼロ封負けとなった。

◆ソフトバンクの球団創設80周年を記念した「レジェンドデー」のゲストに、2004年に平成唯一の三冠王に輝いた松中信彦氏(44)が登場した。オリックス戦前のセレモニーで打席に入り、同年に最多奪三振を獲得した新垣渚氏(38)と真剣勝負した。  「元気な姿を見せられて、少しは喜んでもらえたかな」  7球の予定だったが、ボール球とファウルが続いて10球目に決着した。132キロの直球を打ち返して中飛。「フライの方がいい。『おお』という歓声も聞こえたので」。右中間への大飛球でホームラン打者らしい打撃を披露した。  現役最後の試合は4打席連続三振に終わった舞台だ。「ふがいない試合以来だったので」とバットを振り込み、ジムでトレーニングも行って臨んだ。「禁酒もした」と本気。現役時代の登場曲と応援歌に包まれて「気持ちよかったし、懐かしくて鳥肌も立ちました」と感傷に浸った。  西武を猛追している後輩たちに「ここまで追い上げられるんだから、ホークスの力は間違いなくある。こっちは優勝経験もあるし、追いかけられる西武の方がプレッシャーはあると思う」とエール。残り数試合で西武を逆転した2010年の再現を期待した。

◆ソフトバンクが無失点リレーで競り勝った。バンデンハークが7回3安打無失点で10勝目を挙げ、森が27セーブ目。打線は五回、四球を足がかりに2死二塁から今宮の適時打で1点を奪った。オリックスは2試合連続の零敗を喫した。

◆オリックスの西は7回1失点と好投したが打線の援護がなく12敗目。0-0の五回に先頭の甲斐に四球を与え、二死二塁から今宮に適時打を許した。「先制点を取られてしまったことを反省しなければいけない」とうなだれた。  ただ、6安打2四球と走者を出しながらも粘り、「若月がしっかりリードしてくれたので、ピンチの場面でも攻めの投球ができた」と手応えも口にした。 福良監督(2戦連続零敗の打線に) 「チャンスはあっただけにね。打つ方がずっと今年の課題。スコアリングポジション(での攻撃)ですよね」

◆ソフトバンクの今宮は0-0の五回二死二塁で三遊間をゴロで抜く適時打。「あんまりいい当たりではなかったが、気持ちで打った」と喜んだ。結局、この得点が決勝点になった。  前半戦は右肘痛で離脱した期間もあったが、後半戦は8月16日~9月6日に16試合連続安打をマークするなど打撃好調。「前半やれなかった分、やり返したい気持ちが強い」との思いで臨んでいる。 工藤監督(バンデンハークに) 「低めに集まっていた。安心して見ていられた」 森(27セーブ目) 「点差は気にせず投げている。体の状態はいい」

◆今季初の2試合連続完封負け。打線は好機であと1本が出ず、福良監督は「0点じゃ勝てないでしょ。スコアリングポジションでの打撃ですね、この3試合は」とあきれ顔だ。0-1の九回二死一塁の場面で中島が左前打も、一走・小田が三塁を狙って憤死。判断ミスに将は「(左翼手の)目の前の打球ですからね。暴走」と苦言を呈した。ソフトバンク戦の5年連続で負け越し決定。借金は今季ワーストタイの「8」となった。 7回1失点も今季12敗目のオリックス・西 「若月がしっかりとリードしてくれたので、ピンチの場面でも攻めの投球ができたと思います。先制点をとられてしまったことは反省しなければいけません」

◆剛速球がうなり、ソフトバンクが守り勝ち。バンデンハークが無四球の7回3安打無失点で10勝目を挙げ、4ゲーム差の西武に食らいついた。  「どの打者にもいい球をストライクゾーンに投げられたよ」  七回一死二、三塁でギアを上げた。中島を空振り三振。宗には自己最速タイの157キロを計測した。11球粘られたが「いいバトルだったね」と力勝負で遊飛にしとめた。  自身4連勝で、2年連続2桁勝利は球団の外国人では、スタンカ(1960-61年、63-65年)と、スタンリッジ(2014、15年)に次いで3人目だ。新戦力のグラシアル、ミランダも活躍中。競争と相乗効果を期待していた工藤監督は「その中で結果を残すのが素晴らしい。安心してみていた」と右腕の存在感を再確認した。  「日本の練習量、技術の高さも見習っている」と話す男はSNSに長文の日本語も投稿。アナ夫人との共同作業で「妻も日本語が上達して、話してみたら驚くよ。来年は(通訳として)ベンチにいるかもね。日本人のフォロワーも増えたし、自分たちの勉強にもなる」。来日4年目。主役の座は譲らない。 (安藤理)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
71492 0.592
(↑0.004)
(-)
21674
(+6)
577
(+2)
163
(-)
116
(+1)
0.274
(-)
4.4
(↑0.02)
2
(-)
ソフトバンク
66521 0.559
(↑0.003)
4
(-)
24565
(+1)
485
(-)
173
(-)
70
(-)
0.266
(-)
3.89
(↑0.04)
3
(-)
日本ハム
65543 0.546
(↑0.004)
5.5
(-)
21522
(+3)
497
(+1)
130
(+1)
80
(+2)
0.253
(↓0.001)
3.72
(↑0.03)
4
(-)
ORIX
56645 0.467
(↓0.004)
15
(↓1)
18462
(-)
499
(+1)
90
(-)
82
(-)
0.239
(-)
3.73
(↑0.02)
5
(-)
ロッテ
54633 0.462
(↓0.004)
15.5
(↓1)
23464
(+2)
509
(+6)
61
(+1)
109
(+2)
0.253
(-)
3.93
(↓0.02)
6
(-)
楽天
50693 0.42
(↓0.004)
20.5
(↓1)
21439
(+1)
495
(+3)
113
(-)
57
(-)
0.241
(-)
3.78
(-)