DeNA(★6対7☆)ヤクルト =リーグ戦21回戦・横浜スタジアム=
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ヤクルト
01011201171202
DeNA
3000300006802
勝利投手:近藤 一樹(6勝3敗1S)
(セーブ:石山 泰稚(3勝2敗27S))
敗戦投手:パットン(3勝1敗0S)

本塁打
【ヤクルト】雄平(8号・2回表ソロ),雄平(9号・9回表ソロ)
【DeNA】ロペス(20号・1回裏3ラン),ソト(29号・5回裏3ラン)

  DAZN
◆ヤクルトは1点ビハインドの8回表、1死二塁の好機から代打・宮本が適時二塁打を放ち、同点とする。続く9回には、雄平のソロが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、5番手・近藤が今季6勝目。敗れたDeNAは、投手陣が2度のリードを守りきれなかった。

◆ヤクルト青木宣親外野手が8日、背中の張りのためDeNA-ヤクルト21回戦の先発メンバーから外れた。 球場には来たが、試合前練習ではグラウンドに姿を見せなかった。 小川淳司監督は「今日は出ません。バッティングもやらない。今の時点では何とも分からないけど、そんなに時間はかからないと思います。明日のことは明日になってから」と説明した。 青木は前日7日の試合前練習中から背中の張りを感じていたといい、第1打席で三塁ゴロを打った際に痛みを強め、3回の守備から途中交代していた。 代役として上田剛史外野手がスタメン出場する。

◆ヤクルトは同点の9回に雄平の9号ソロで勝ち越し。そのまま逃げ切り、勝率5割に復帰した。敗れたDeNAは連勝が2で止まった。

◆ヤクルト雄平外野手が、6-6の9回2死から左翼席に決勝9号ソロを放った。3点を追う2回にも中堅左に8号ソロを運び、1試合2本塁打の活躍で5割復帰に貢献した。 決勝本塁打はDeNAパットンの150キロの直球を逆方向へ運んだ。 「苦しいシーソーゲームでしたが、最後は風もあって運も味方してくれた。押し込めたので入るかなと思いました」と喜んだ。 1回に3点を先制され、同点に追い付いた直後の5回にも再び3点差をつけられた。大黒柱の青木を背中の張りで欠く中で、粘って逆転した。 小川淳司監督は「粘り強く、よく追い付いて逆転してくれた。(雄平は)よく打ってくれたと思います。いい働きをしてくれている」と賛辞を贈った。 1点を追う8回には代打のルーキー宮本が右翼線に同点適時二塁打を放った。 小川監督は「よく打ってくれた。ルーキーですが物おじしない雰囲気がある。頼もしいところがある」と評価した。

◆DeNAが2度の3点リードを守れず、今季のヤクルト戦負け越しが決まった。 初回にロペスが20号先制3ランを放つも、先発今永が守りきれずに5回に同点。直後にソトの29号3ランで勝ち越したが、継投策が裏目に出てエスコバー、三上、砂田の3投手をつぎ込んだ6回に2失点。8回に三嶋が追いつかれ、9回にパットンがヤクルト雄平に決勝ソロを許した。 アレックス・ラミレス監督は「(先発の)今永は初回を3者三振に抑え、ロペスの3ランで完璧なスタートだったが...。ヤクルトに少しずつ流れを持っていかれ、その流れを止められなかった」と険しい表情。今季50試合目の登板となった三嶋に7、8回と2イニングを任せた判断については「7回のピッチングがよかったこともあったが、もともと8回も続投と考えていた。9回を1点リードで迎えていたら、ヤス(山崎)でいって、バックアップにパットンの予定だった。三嶋は良かったが、向こうに流れがあると得点されてしまう」と説明した。

◆DeNAが41年ぶりの20発カルテット誕生も逆転負けを喫した。 初回にロペスが先制3ランを放ち、筒香、宮崎、ソトに続く20号到達。球団では1977年の田代、松原、シピン、高木以来の4人同時の20本塁打となったがリードを守れなかった。6回のエスコバー→三上、8回三嶋の回またぎとベンチの策が裏目。ラミレス監督は「これだけ打っても今の順位。勝つためにはもっとかみ合わないと」と厳しい表情だった。

◆DeNAのロペスが0-0の一回無死一、三塁で、5年連続の20号到達となる3ランを放った。初球の甘く入った150キロの速球を左翼席へ運び「積極的に自分のスイングをしようと思って打席に入った。手応えは完璧」とうなずいた。  チームでは既に筒香、ソト、宮崎が20本塁打をクリア。球団で4人が同時に20本塁打をマークしたのは1977年に田代、松原、シピン、高木が記録して以来、41年ぶりとなった。

◆プロ野球DeNAは8日、北海道地震の被災地支援のため、横浜市の横浜スタジアムで行われたヤクルト戦の試合前に募金活動を行い、77万7928円が集まったと発表した。日本赤十字社を通じて寄付する。ラミレス監督や筒香嘉智外野手、札幌市出身の砂田毅樹投手らほぼ全選手が参加し、ヤクルトの一部選手も加わった。  砂田投手は中学生まで過ごした故郷が被災し「ここまで大きい地震が北海道で起きると思っていなかった。プレーで(元気な)姿を見せるしかない。しっかりやらないといけない」と神妙な表情だった。

◆2位・ヤクルトは5位・DeNAとの接戦に競り勝ち、連敗を2で止めた。同点の九回に雄平外野手(34)がこの日2本目となる9号ソロを放って、これが決勝点になった。ヤクルトが勝ったため、中日に敗れた広島の優勝へのマジックナンバーは10のままとなった。

◆DeNAはロペス、ソトの3ラン2発で2度リードしながら逆転負けした。6-6の九回二死でパットンが雄平に勝ち越しソロを浴び、ラミレス監督は「これも野球の一つ」とさばさばと言った。3位巨人との差は4・5ゲームに開いた。  五回途中から継投に入ったが、逃げ切れなかった。6-3の六回にはエスコバー、三上、砂田と3投手を投入したが、計2失点。八回は2イニング目となった三嶋が同点とされた。継投が裏目に出て、ラミレス監督は「向こうに流れがあると失点してしまう」と嘆いた。 今永(4回1/3を7安打3失点) 「直球は悪くなかったが、変化球の制球が悪く、試合の中で修正できなかった」 ソト(五回に中越えに29号3ラン) 「感触も完璧で、しっかりと前で捉えることができた」

◆DeNAの大和が左足首痛で欠場した。ラミレス監督は「打撃練習で力が入っていない状態だった。(今後の出場は)明日、様子を見て決める」と話した。

◆ヤクルトのルーキー宮本が5-6の八回に代打で同点の適時二塁打を放った。一死二塁で三嶋の直球を右翼線へ運んで試合を振り出しに戻し、二塁上でガッツポーズ。「無心で打った。いい結果になって良かった」と満足そうに話した。  大阪・履正社高から奈良学園大を経てドラフト6位で入団。身体能力の高さを武器に三塁の定位置を狙う。小川監督は「物おじしない雰囲気を持っている。新人ながら頼もしい」と評価した。 カラシティー(五回の攻撃で、本塁へスライディングして負傷し、降板) 「やった瞬間は痛みがあったが、次回登板は大丈夫だと思う。チームが勝って良かった」 坂口(六回に2点適時打) 「みんながつないでくれた満塁のチャンスだったので、何とかつなぐつもりで打席に入った」

◆ヤクルトの青木が背中に張りで欠場した。前日7日の試合で痛めて途中交代し、この日は試合前の打撃練習も行わなかった。9日の試合については「良くはなっている。状態を見ながら」と話した。

◆DeNA・大和内野手(30)が、ヤクルト21回戦(横浜)の試合前練習中に左足首に違和感を覚え、試合を欠場した。ラミレス監督は「明日の様子を見て(出場など)どうするか決めたい」と話した。

◆選手会が中心となり、北海道で発生した地震の被災地を支援するための募金活動を試合前に行った。先発の今永を除く全選手とラミレス監督、ヤクルトの小川と原、審判4人も参加。開場時のゲート前で募金を呼びかけた。札幌市出身の砂田は「プレーを見せることしかできないが、あらためて気持ちを入れ直して集中してやりたい」。募金は77万7928円集まり、日本赤十字社を通じて被災地へ寄付される。

◆D6位・宮本(奈良学園大)が5-6の八回、一死二塁で代打で登場し右翼線へ同点となる適時二塁打を放った。「宮出打撃コーチからノーステップ気味でもいいといわれたので、直球に負けないようにと思っていました」と振り返り、「1軍の舞台で貢献できたことはうれしい」と初々しさも見せた。小川監督は「物おじしない雰囲気を持っている。新人ながら頼もしい」と評価した。

◆DeNAのホセ・ロペス内野手(34)が、ヤクルト戦(横浜)の一回に先制の20号3ランを放ち、巨人時代の2014年から5年連続で20本塁打に到達した。  「手応えは完璧でした」。無死一、三塁から初球を狙い打ち、左翼席へ運んだ。  筒香(33本)、ソト(29本)、宮崎(24本)に続き20本到達は今季チーム4人目。球団では1977年の田代富雄(35本)、松原誠(34本)、シピン(22本)、高木嘉一(20本)以来41年ぶりの"20発カルテット(4人組)"が実現した。  ただ、試合は2度リードしながら逆転負け。3年ぶりにヤクルト戦の負け越しが決まった。ラミレス監督は「20本が4人いても本塁打が全てではない。勝つためには、もっと投打がかみ合わなければ」と険しい表情だった。 (佐藤春佳)

◆セ・リーグ2位のヤクルトは8日、DeNA21回戦(横浜)に7-6で逆転勝ちし、連敗を2で止めて勝率を5割に戻した。雄平外野手(34)が、6-6の九回に勝ち越しの9号ソロを放つなど6月7日のソフトバンク戦(神宮)以来となる1試合2発。青木宣親外野手(36)が背中の張りで欠場した中、16年目の外野手が今季DeNA戦の勝ち越しを決める、価値ある勝利にチームを導いた。  午後10時を回り、鳴り物の応援が止まった6-6の九回二死。パットンの150キロの速球を捉えると打球は左翼席へ。歓声の中、雄平は悠然とダイヤモンドを一周した。  「苦しい戦いだったけど、最後は運もあったかな。押し込んだ感触があったので、もしかしたら入るかなと思いました」  二回にも反撃の一発を放ち、6月7日以来の1試合2発。6月までの打率・275、3本塁打から7月以降は打率・355、6本塁打と勝負どころで調子を上げてきた5番打者が存在感を放った。  34歳になっても衰えない"向上心"が活躍を呼ぶ。チームメートのバレンティンや他球団の選手のバットが、自分のものより軽いことを知ると、920グラムから870-880グラムほどのバットに替えた。  「ボールまで、いかにバットを早く出せるかが大事なんです」。軽くなった分、左方向への打ち損じのファウルが少なくなった。この日のV弾も左方向。「振らないと落ちる」とプロ16年目ながら早出の練習、試合後の素振りも欠かさない。  デーゲームで阪神に勝った3位・巨人との1・5ゲーム差を維持。今季32度目の逆転勝ちに、小川監督は「粘って、よく追いついて、勝ち越してくれた」とうなずいた。残り22試合。3年ぶりのクライマックスシリーズ進出へ、ラストスパートをかける。 (横山尚杜)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
72482 0.6
(↓0.005)
M10
(-)
21629
(+5)
561
(+6)
161
(+1)
77
(+1)
0.266
(-)
4.17
(-)
2
(-)
ヤクルト
60601 0.5
(↑0.004)
12
(↑1)
22569
(+7)
594
(+6)
115
(+2)
63
(-)
0.268
(-)
4.43
(↓0.01)
3
(-)
巨人
60633 0.488
(↑0.004)
13.5
(↑1)
17566
(+7)
521
(+2)
132
(+4)
58
(-)
0.261
(-)
3.93
(↑0.02)
4
(-)
阪神
54611 0.47
(↓0.004)
15.5
(-)
27474
(+2)
506
(+7)
72
(+1)
61
(-)
0.255
(-)
3.97
(↓0.02)
5
(-)
DeNA
53652 0.449
(↓0.004)
18
(-)
23480
(+6)
564
(+7)
149
(+2)
68
(-)
0.252
(-)
4.35
(↓0.03)
6
(-)
中日
56692 0.448
(↑0.004)
18.5
(↑1)
16542
(+6)
578
(+5)
86
(-)
54
(-)
0.265
(-)
4.35
(-)