西武(☆10対4★)ロッテ =リーグ戦20回戦・メットライフドーム=
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ロッテ
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西武
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勝利投手:菊池 雄星(11勝4敗0S)
敗戦投手:松永 昂大(2勝3敗0S)

本塁打
【ロッテ】平沢 大河(3号・5回表2ラン)
【西武】栗山 巧(6号・2回裏ソロ)

  DAZN
◆西武は3点を追う6回裏、代打・メヒアの適時打などで同点とする。その後は7回に浅村の適時打で勝ち越すと、続く8回には岡田の犠飛などで一挙5点を加えた。投げては、先発・菊池が今季11勝目。敗れたロッテは、序盤から試合を優位に進めるも、6回以降に投手陣が崩れた。

◆ ロッテは2回、清田の左前適時打で1点先制した。西武は2回、栗山が6号同点ソロ。ロッテは3回、平沢の犠飛で1点勝ち越し。 ロッテは5回、平沢の3号2ランで加点した。西武は6回、山川の左前適時打と代打メヒアの中前2点適時打で追い付いた。 西武は7回、浅村の適時打で勝ち越し。8回に5点を奪い、試合を決めた。7回4失点の菊池が11勝目。ロッテは継投に失敗した。松永3敗目。

◆ 西武が70勝に到達した。1―4の6回に山川の適時打とメヒアの2点適時打で追いつき、7回に浅村の適時打で勝ち越した。8回は金子侑司の適時打などで一挙5点を加えた。菊池は7回4失点で11勝目。ロッテは救援陣が打ち込まれた。

◆ 西武辻発彦監督(59)が、今季初の勝負手を打って快勝した。 今季は菊池が投げているイニングで、炭谷以外の捕手を起用しなかったが、2点をリードされた6回2死満塁のチャンスに炭谷に代打のメヒアを送った。「迷ったけど、メヒアがよく打ってくれたね」と振り返るように、値千金の同点中前適時打。打線も2ケタ得点で爆発しての大勝に「久しぶりだね。こんなに打ったのは。やっぱりここの球場はいいだろうね」と満足そうにしていた。

◆ロッテ投手陣が中盤以降に崩れて逆転負け。これでここ7戦で6敗目となった。 先発の二木康太は5回まで4安打1失点と好投。だが100球を超えようという6回に1死一、三塁から中村に適時打を打たれ、4-2とされたところで降板となった。 2番手の唐川侑己も2死満塁で代打メヒアに同点の2点適時中前打を喫した。 その後もリリーフ陣が崩壊。松永昂大、岩下大輝、高野圭佑の3人が終盤の2イニングで計8安打6失点と打ち込まれ、終わってみれば4-10の大敗となった。 井口監督は「最後、西武打線に火を付けるとこういう形になってしまう。二木には何とか6回まで頑張ってほしかった。救援陣? 今いる中でベストのチョイスをしているので、なんとかみんなで頑張るしかない」と話した。

◆西武菊池雄星投手が7回6安打4失点で11勝目を挙げた。 2回に1点先制を許し、味方が追い付いた直後の3回にも1点を失い、勝ち越された。5回には平沢に2ランを打たれ、3点差に広げられた。 だが、6回に打線が3点を奪い同点。直後の7回を3者凡退に仕留めると、その裏に浅村が勝ち越し打を放ち、勝利投手となった。 菊池は「なかなか、苦しい投球でした」と率直に振り返った。4回には、先頭に四球を与えた後に左の脇腹がつった。前回8月31日のオリックス戦でも、2回に同様の症状が現れた。今回もいったんベンチにさがり、水分や塩分を補給した。原因について「今日は初回が終わっても汗が止まらなかった。普通は初回で止まるのに、2回、3回になっても止まらなかった。暑かったのもあると思う」と話した。 最終イニングとなった7回については「先制点も取られ、自分の仕事ができなかった。7回だけは、良い流れを引き戻せるように気持ちを入れて投げた」と話した。

◆バッティングカウントだったが、コンパクトに振り抜いた。4-4の7回2死二塁。西武浅村栄斗内野手(27)は「長打は要らない。二塁ランナーの金子は足が速い。ヒット狙いで」と、カウント2-1からロッテ松永の144キロを捉えた。ライナーで左前に運ぶ決勝打。沸き上がるスタンドとは対照的に「チャンスで打ててよかった」と淡々と話した。5回までは3点を追う劣勢を追い付き、最後にキャプテンが決めた。 8回のダメ押し犠飛と合わせ今季105打点とした。打点王争いトップを走るが「数字への思いは、ほとんどないです」と、勝利を求める気持ちが頭を占めている。ただ、乗り越えたい数字が1つある。「110打点はいきたい」。勝ちに直結する打点で、13年の自己最多の更新を目指している。過去の自分を超えた先に、プロ10年目での初優勝があると信じている。 前日未明に遠征先の北海道・旭川で地震に遭った。飛行機が1時間遅れただけで無事に帰京したが、野球用具は、この日の練習に間に合わなかった。それでも「そんなに気にならなかった」と、予備のバットで振り込み、いつもどおり試合に臨んだ。結果、2位ソフトバンクが敗れ、ゲーム差は5に広がった。「(ソフトバンクが)負けろ、とは思うけど、自分たちがいつもどおりの野球をやっていれば大丈夫。ここまできたら優勝したい。必ず優勝したい」と力強く言った。目指すゴールへ、1歩ずつ進む。【古川真弥】

◆西武・菊池雄星投手がロッテ戦に先発し、7回を投げ6安打4失点ながら、11勝目(4敗)を挙げた。2位ソフトバンクが敗れたため、ゲーム差は5となった。  菊池は一回こそ2三振を含む三者凡退と上々の立ち上がりだったが、二回に自身の暴投もあり一死二塁から、清田に左前適時打を打たれ先制されると、味方に同点にしてもらった三回にも、一死三塁から平沢の左犠飛で再びリードされた。さらに五回一死一塁から、平沢に3号2ランを浴びた。しかし、尻上がりに調子を上げ六、七回は三者凡退で抑えると、打線も応え逆転し、菊池に勝利をプレゼントした。   勝ち越し適時打の浅村の話 「とにかく打ちたいと思って、打席に入りました」

◆西武の浅村が主将としての働きを見せた。4-4の七回二死二塁で松永の直球を左前にはじき返し、勝ち越し点をもたらした。「二塁走者が金子(侑)で足が速いから、ヒットでいいと思った。チャンスで打てて良かった」と息をついた。  2位ソフトバンクが敗れ、ゲーム差は5に広がった。10年ぶりのリーグ優勝へ「自分たちがいつも通りの野球をやっていれば大丈夫だと思う」と頼もしく話した。 辻監督(16安打10得点に) 「六回は迷ってメヒアを代打で出したけど、あれで追い付いたのが大きかった」 栗山(二回に6号ソロ) 「よく飛んでくれたし、よく入ってくれた」

◆ロッテの平沢が2試合ぶりの3号2ランを放った。2-1の五回一死一塁で菊池の直球を捉えて右翼席へ放り込み「真っすぐに差し込まれないようにと意識していて、甘いボールを逃さず捉えられた。自信になる」とうなずいた。  プロ3年目で4本目の本塁打は初めて左投手から打った。つきっきりで指導する金森打撃コーチは「今はとにかく強いスイングをしようと伝えている。どんどんたくましくなっている」と成長に目を細める。井口監督も「練習から一球も無駄にしていない。最近はずっと調子がいい」と成長を感じてうれしそうだ。 清田(二回に菊池から先制打) 「相手がいい投手なので積極的に打ちにいったらヒットになってくれた」 ロッテ・清水投手コーチ(二木に)>ロッテ・清水投手コーチ(二木に) 「責められない投球をしたが、六回までは投げ切ってほしかった」

◆ロッテの二木は4-1で迎えた六回に崩れた。一死三塁から山川に適時打を浴び、続く中村にも安打を許して降板。後続が打たれて追い付かれた。  二木は「序盤は本塁打の1点に抑えたが、球数が多くなってしまったのがいけなかった。最後はフォークボールが落ちなくなっていた」と悔やんだ。井口監督は「西武打線に火を付けるとこうなってしまう」とため息だった。

◆菊池は7回4失点。11勝目にも「先制されて、点を取ってもらっても追い付かれて。自分の仕事ができなかった」と反省が口を突いた。四回先頭の清田に四球を与えると、前回8月31日の登板に続き左の脇腹がつった。自分に厳しいエースは「何もチームに貢献できなかったけど、(再度追いついた直後の)七回だけは流れを渡さずにできた」と少しだけ充実感をのぞかせた。

◆西武は7日、ロッテ20回戦(メットライフ)に10-4で逆転勝ち。2位ソフトバンクがオリックスに敗れて、ゲーム差は再び「5」に開いた。  西武の逆転勝ちはリーグトップの34度目(2位はソフトバンク、オリックスの26度、セのトップは広島の35度)。4月18日の日本ハム戦で最大8点差から逆転するなど、3点差以上からの逆転勝ちは13度目(3点差10、5点差以上3)。3点差以上からの逆転勝ちを1シーズンに13度以上マークしたのは2005年の中日(15度)以来13年ぶりで、パでは01年の近鉄(17度)以来17年ぶり。なお、同年の近鉄はチーム防御率が最下位ながら、中村紀洋、T・ローズら「いてまえ打線」の活躍でリーグ優勝した。

◆逆転負けで2連敗。借金は今季ワーストの9に膨らんだ。平沢の2ランなどで中盤まで3点のリードを奪ったが、唐川、松永ら救援陣が崩れた。七回に勝ち越しを許した松永は「甘く入った球を打たれた」と唇をかんだ。チームは今季、菊池に3戦3敗となったが、井口監督は「今のベストでやっているので...」とナインをかばった。 五回の3号2ランにロッテ・平沢 「甘く入った球をしっかり打てた。(菊池は)いい左投手なので自信になった」

◆西武は7日、ロッテ20回戦(メットライフ)に10-4で逆転勝ち。2位ソフトバンクがオリックスに敗れて、ゲーム差は再び「5」に開いた。3点ビハインドをはね返し、同点の七回に浅村栄斗内野手(27)が決勝の左前適時打を放つなど、今季の逆転勝利はリーグ最多の34度目。「逆転の獅子」は最短で今月12日に優勝へのマジックナンバー「13」、もしくは「12」が点灯する。  本拠地メットライフに強い獅子が帰ってきた。3点差をはね返しての逆転勝ち。決勝打は浅村のバットから飛び出した。  「(二走の)ネコ(金子侑)は足が速いので、長打はいらない。ヒットを打とうと思った。これからもいいところで打点を挙げたいですね」  七回二死二塁。松永の144キロの直球を左前にはじき返した。一塁ベース上で主将は普段通り、クールに喜びをかみしめた。  八回の右犠飛と合わせて2打点。リーグ1位を独走する打点は105に伸ばし、残り23試合で球団記録の124(2001年カブレラ、15年中村)の更新も視野に入ってきた。  昨季から主将を務め、チーム打撃の意識が高まった。7月20日、黄金時代の指揮官、森祇晶氏(81)がイベントで来場した。名将の目に留まったのは浅村の打撃。「状況に応じてチームバッティングができる。クリーンアップであれができることに価値がある」と褒められた。  「逆転の獅子」だ。4月18日の日本ハム戦で0-8の八回からミラクルを起こした西武打線。この日は五回を終えて、3点ビハインドも六回以降に大量9得点を奪った。これで今季34度目の逆転勝利。パ・リーグで3点差以上からの逆転13度は、いてまえ打線と呼ばれた01年の近鉄以来、17年ぶりの快挙となった。  8月19日の日本ハム戦以来の本拠地だった。6勝7敗の長期ロードの間にはソフトバンクが11勝2敗で猛追してきた。6日未明、北海道・旭川滞在中に地震が発生し、バット、グラブなどの野球道具はこの日の午後3時過ぎにようやく到着したが「影響は感じなかった」と主将は頼もしかった。  2位ソフトバンクとは再び5ゲーム差に開き、最短で12日に優勝へのマジックナンバーが点灯する。「自分たちの野球をやっていれば大丈夫。意識せずにやるだけです」と浅村。10年ぶりのリーグ制覇へ-。着々と、その時は近づいている。(花里雄太) 二回の6号ソロに西武・栗山 「よく飛んでくれたし、よく入ってくれた」 16安打10得点に西武・辻監督 「六回は迷ってメヒアを代打で出したけど、あれで追い付いたのが大きかった」

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
70482 0.593
(↑0.003)
(-)
23659
(+10)
562
(+4)
162
(+1)
115
(+3)
0.274
(↑0.002
4.36
(-)
2
(-)
ソフトバンク
64521 0.552
(↓0.005)
5
(↓1)
26552
(+1)
485
(+3)
169
(-)
70
(-)
0.265
(↓0.001)
3.96
(↑0.02)
3
(-)
日本ハム
64533 0.547
(-)
5.5
(↓0.5)
23515
(-)
487
(-)
128
(-)
77
(-)
0.254
(-)
3.7
(-)
4
(-)
ORIX
56625 0.475
(↑0.005)
14
(-)
20462
(+3)
486
(+1)
90
(+1)
82
(-)
0.239
(↓0.001)
3.68
(↑0.02)
5
(-)
ロッテ
53623 0.461
(↓0.004)
15.5
(↓1)
25449
(+4)
494
(+10)
59
(+1)
105
(-)
0.251
(↓0.001)
3.86
(↓0.05)
6
(-)
楽天
49683 0.419
(-)
20.5
(↓0.5)
23429
(-)
488
(-)
110
(-)
57
(-)
0.241
(-)
3.78
(-)