中日(☆3対0★)広島 =リーグ戦22回戦・ナゴヤドーム=
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広島
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中日
00020001X3701
勝利投手:笠原 祥太郎(4勝3敗0S)
敗戦投手:野村 祐輔(6勝4敗0S)

本塁打
【中日】大島 洋平(7号・8回裏ソロ)

  DAZN
◆中日は4回裏、高橋の適時二塁打などで2点を先制する。そのまま迎えた8回には、大島のソロが飛び出し、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・笠原が9回3安打無失点の快投でプロ初完封勝利。敗れた広島は、先発・野村が試合をつくるも打線が振るわず、3連敗を喫した。

◆ 中日は笠原、広島は野村が先発。笠原は初回1死一、二塁のピンチを切り抜け3回無失点。野村も2安打無失点で3回を終えた。 中日は4回1死一塁から敵失、高橋の適時二塁打で2点を先制。笠原は6回まで会沢の2安打だけで無失点と好投を続けた。 中日は8回に大島の7号ソロで加点。先発笠原は3安打に抑え今季初完投、プロ初完封で4勝目を挙げた。広島は3連敗で、野村が4敗目を喫した。

◆ 広島が6度目の完封負けを喫し、後半戦初の3連敗となった。 先発野村は7回2失点で自責0も4敗目。4回に三塁西川の適時失策があり、続く高橋の二塁打で2点目を失った。打線は笠原の前に散発3安打で三塁を踏めなかった。優勝マジックは2位ヤクルトが敗れたため、1つ減って「10」となった。緒方孝市監督(49)の談話は以下の通り。 -野村の評価は 緒方監督 今日、祐輔は良かったよ。久々に球のキレもあったし、両コーナーにしっかり投げられていた。 -失策の失点が響いた 緒方監督 そういう展開になってしまったからね。 -笠原の状態は良かった 緒方監督 そこはある程度、分かっていたから。連戦も続いている中、選手も今が一番の踏ん張りどころ。今日の結果だけでどうこうじゃない。また明日、頑張るしかない。

◆中日笠原祥太郎投手(23)がプロ入り初の完封勝利を挙げた。直球は最速140キロ前後だったが、カットボール、チェンジアップで広島打線を翻弄(ほんろう)。 西川、会沢の下位打線に3本のヒットを許したが、タナキクマル、鈴木、松山の広島打線の看板たちを無安打に抑えきった。特に主砲鈴木にはこれでプロ入り以来、11打数無安打6奪三振。"誠也キラー"も継続させた。 「7回を終わってから(完封を)意識しました。朝倉コーチからいけって言われて、疲れてる感を出したんですが...。即答じゃなくて、いきますって答えました」。 8回は8球で3者凡退。その時点で125球。「8回を終えたら疲れがなくなった」。これまでの自己最多122球を超えた未踏の地で覚醒した。イニング間のキャッチボールを前回登板から外野側からベンチ方向へ投げるように変えた。「あれをやって(投球内容が)良かったので今回も続けた」と、必勝へのルーティーンも完成。プロ入り最多133球を投げ抜き、控えめなガッツポーズで記念の日を終えた。 負ければ優勝の可能性が完全消滅する危機も回避。本拠地での今季広島戦勝ち越しを決め、通算でも11勝11敗とリーグで唯一、5分と食い下がった。

◆広島が痛いミスで約3カ月ぶりの3連敗を喫した。0-0の4回1死一塁の守備。三塁線のゴロを西川が順手で捕りにいったが体を入れられず、ファウルゾーンにはじいた。球が転々と転がる間に、一塁走者を生還させてしまった。「あそこは逆シングルでいかないと。止めきれなかった」と反省した。出場試合数が少ないにもかかわらずリーグトップの15失策目。安部が骨折で離脱し、打力のある西川が最後まで三塁を守る可能性が高い。投打に隙のない広島の数少ないウイークポイントが露呈した格好だ。 打線もミスをカバーできず6度目の完封負け。16試合続けて出ていた本塁打も広いナゴヤドームでは期待できなかった。中日戦は11勝11敗の五分。同球場では3勝7敗とどうも調子が狂う。緒方監督は「連戦続きで今が一番の踏ん張りどころ。今日の結果だけでどうのこうのはない」と平然と話した。ヤクルトが敗れてマジックは1つ減って10。焦る状況ではないが、3連覇を目前に課題もある。【柏原誠】

◆中日の2年目、笠原祥太郎投手(23)が広島打線を相手に被安打3でプロ初完封を決めた。 直球は最速140キロ前後だったが、カットボール、チェンジアップで翻弄(ほんろう)した。許したヒット3本は西川、会沢の下位打線に打たれたもの。看板たちを無安打に抑えきった。特に主砲の鈴木にはこれでプロ入り以来、11打数無安打6奪三振。"キラー"も継続させた。「7回を終わってから(完封を)意識しました。朝倉コーチからいけって言われたんですが。疲れてる感を出したんですが...即答じゃなくて『いきます』って答えました」と笑わせながら、初めての感触を振り返った。 イニング間のキャッチボールを前回登板から外野側からベンチ方向へ投げるように変えた。「あれをやって(投球内容が)良かったので今回も続けた」とルーティンも完成。プロ入り最多133球を投げ抜き、控えめなガッツポーズで4勝目をかみしめた。本拠地での今季広島戦勝ち越しを決め、通算でも11勝11敗とリーグで唯一、互角に食い下がる。若い力が意地を示した。【伊東大介】

◆中日大島が攻守で笠原のプロ初完封を盛り立てた。 守備では4度の中飛を処理。鈴木や会沢の大飛球も全力疾走で好捕した。8回には右翼へキャリアハイの7号ソロを運んだ。「本塁打はヒットの延長。球が甘かった。今日は(中飛が)多かった。でも笠原が取れるところに打たしてくれたからです」と、2年目左腕を持ち上げていた。

◆中日高橋が貴重な追加点を挙げた。 4回敵失から1点を先制した直後の1死二塁で野村から右翼線二塁打を放った。「チャンスだったので、打てて良かったです」とコメントした。前夜のヤクルト戦(神宮)で、6試合ぶりの安打を放ち、2安打4打点と爆発。ビシエド、アルモンテに続く6番打者が、復調の兆しを見せた。

◆中日が投手戦を制し2連勝。先発の笠原は広島打線を3安打に抑え、プロ初完封で4勝目(3敗)を挙げた。広島は3連敗となったが、ヤクルトがDeNAに敗れたため、優勝へのマジックナンバーは1減って10となった。  中日は笠原、広島は野村が先発。中日は四回、一死一塁でアルモンテの鋭いゴロを広島の三塁手・西川がグラブで弾き、ボールがファールゾーンを転々とする間に一走の大島が生還し先制。さらに一死二塁から高橋が右翼線への適時二塁打を放ち追加点を挙げた。  中日は八回にも先頭の大島が広島の2番手・戸田から右翼席に飛び込む7号ソロを放ち、リードを広げた。

◆中日の大島が2-0の八回にソロ本塁打を放ち、笠原のプロ初完封を後押しした。7号で自身最多を更新したが「自慢できる数字でもないので」と控えめに喜んだ。  右前打で出た四回は1死後の三ゴロ失策で、一塁から一気に先制のホームイン。中堅守備では快足と球際の強さで相手の反撃の芽を摘み「(笠原が)しっかりいいボールを投げていたので」と笑顔を見せた。 森監督(笠原に) 「ここまで投げてくれると思わなかった。完投してくれればリリーフ陣も助かるし、次の試合も楽になる」 松井雅(笠原を好リード) 「カットボールがよく曲がって良かった」

◆広島は7日、中日22回戦(ナゴヤドーム)に0-3で敗れ、6月12日のオリックス戦(京セラ)から同16日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)で喫した5連敗以来となる後半戦初の3連敗。緒方監督は「今が踏ん張りどころ」と、ナインの奮起を求めた。  一回に2四球などで一死一、二塁としたが、鈴木、松山が左飛に倒れて逸機。その後も、笠原に1番・野間から5番・松山の上位打線が無安打に抑えられた。阪神に打ち負かされて連敗し、移動してきた苦手のナゴヤドームで悪い流れを断ち切れず。7月18日の中日戦(ナゴヤドーム)以来の零封負けとなった。  セ・リーグ球団には全て勝ち越しているが、これで最下位に低迷する中日には11勝11敗と並ばれた。ナゴヤドームでは2試合を残して3勝7敗と負け越しが決まった。  それでも2位・ヤクルトが敗れたため、優勝へのマジックナンバーは1つ減って10となった。球団初のリーグ3連覇は最短で14日に決まる。「きょうの試合、どうこうはない。一戦一戦やるだけ」。指揮官はチームを鼓舞するように言葉に力を込めた。 (柏村翔)

◆指揮官もナインも、竜党も驚いた。中日の2年目左腕、笠原が今季4勝目(3敗)をプロ初完封で飾った。3連覇へ突き進む広島相手に自己最多の133球。被安打3だった。  「疲れました。でも、ここはナゴヤドーム。マツダの雰囲気ではないので普通の気持ちで投げられました」  冷静だった。一回に2四球で一死一、二塁のピンチ。鈴木、松山をチェンジアップでともに左飛に打ち取ると二回以降はピンチらしいピンチもなかった。直球は130キロ台がほとんど。「140キロ後半が投げれたらと思うけど無理。早く見せることを意識している」。相手の胸元を攻めたり、カーブ、チェンジアップなどを駆使。丸、鈴木、松山を無安打に抑えた。  自力によるクライマックスシリーズ(CS)出場の可能性が2日に消滅した。翌3日、白井オーナーが「(監督人事は)これからだね」とサンケイスポーツに発言。3年契約3年目の来季続投が白紙となった森監督にとって残り試合は"消化試合"ではなくなった。  前日6日までのヤクルト戦3連戦(神宮)は6点、4点のリードをひっくり返されて負け越した。意気消沈の指揮官に元気をもたらせたのは「2軍に落ちたくないという気持ちで投げた」2年目左腕だ。  これで、他球団が大きく負け越している広島相手に11勝11敗。本拠地ナゴヤドームに限れば7勝3敗だ。森監督も「笠原がここまで投げてくれるとは思わなかった。首位に互角の戦いって? 首位だろうがなんだろうが、負け越さないのが一番いいんだ。この調子でいってくれたら」とまくしたてた。  広島とは残り3試合で、うち2試合はナゴヤドーム。鯉イジメで森繁竜の存在感をアピールしていく。  (三木建次)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
72472 0.605
(↓0.005)
M10
(↑1)
22624
(-)
555
(+3)
160
(-)
76
(-)
0.266
(↓0.001)
4.17
(↑0.02)
2
(-)
ヤクルト
59601 0.496
(↓0.004)
13
(-)
23562
(+1)
588
(+4)
113
(-)
63
(-)
0.268
(↓0.001)
4.42
(↑0.01)
3
(-)
巨人
59633 0.484
(-)
14.5
(↑0.5)
18559
(-)
519
(-)
128
(-)
58
(-)
0.261
(-)
3.95
(-)
4
(-)
阪神
54601 0.474
(-)
15.5
(↑0.5)
28472
(-)
499
(-)
71
(-)
61
(-)
0.255
(-)
3.95
(-)
5
(-)
DeNA
53642 0.453
(↑0.005)
18
(↑1)
24474
(+4)
557
(+1)
147
(+2)
68
(-)
0.252
(-)
4.32
(↑0.03)
6
(-)
中日
55692 0.444
(↑0.005)
19.5
(↑1)
17536
(+3)
573
(-)
86
(+1)
54
(-)
0.265
(-)
4.35
(↑0.04)