巨人(★3対6☆)DeNA =リーグ戦21回戦・富山市民球場アルペンスタジアム=
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DeNA
1002002106902
巨人
0020000013702
勝利投手:東 克樹(10勝5敗0S)
敗戦投手:吉川 光夫(6勝5敗0S)

本塁打
【DeNA】筒香 嘉智(32号・4回表ソロ),筒香 嘉智(33号・8回表ソロ)
【巨人】岡本 和真(29号・3回裏2ラン),ゲレーロ(14号・9回裏ソロ)

  DAZN
◆DeNAは1点を追う4回表、筒香のソロと伊藤の犠飛で逆転に成功する。その後は7回に大和と宮崎の連続適時打、8回には筒香のソロでリードを広げた。投げては、先発・東が6回2失点で今季10勝目。敗れた巨人は、打線が好機を生かせず、投手陣も振るわなかった。

◆ DeNAのドラフト1位東克樹投手が、巨人戦4度目の登板で4連勝を飾り、2桁10勝目を挙げた。 試合前まで巨人戦3連勝で2リーグ制以降、61年権藤(中日)と並んでいた東が、新人で巨人戦4戦4勝とし史上初の快挙を達成した。 DeNAの新人10勝以上は昨年の浜口以来で2年連続の新人2桁勝利は球団初。セ・リーグでは98年川上(14勝)99年岩瀬(10勝)の中日以来。  6回6安打2失点の粘投で勝利をつかんだ東は、試合後「全体的に最初はダメだったけど尻上がりに良くなった。(1点リードの5回にマギーを遊ゴロ併殺に仕留め)あそこがターニングポイントだった。ゲッツーが取れてうれしかった。(2桁10勝)1つの壁を越えることができた。まだ、試合が残っていいるので頑張りたい。(新人で巨人戦4戦4勝は史上初)小さいころから見ていた球団なので歴史に名を刻めたのはうれしい」と話した。 <過去の巨人キラー> ◆金田正一(国鉄) 通算65勝(72敗)は巨人戦最多勝利。完封勝ちも最多の14試合あり、57~58年に10連勝をマークした。 ◆平松政次(大洋) 金田に次ぐ51勝(47敗)を記録。長嶋を打率1割9分3厘に抑え、70年5~7月に3試合連続完封勝ち。 ◆権藤博(中日) 通算は18勝も、プロ2年目の62年に9勝。62~63年にマークした巨人戦11連勝は現在でも破られていない。 ◆星野仙一(中日) 71~73年に10連勝するなど、通算35勝31敗で勝率5割3分。巨人戦30勝以上では最も高い勝率。 ◆川上憲伸(中日) 通算24勝20敗。02年8月1日には松井、高橋由らがいた巨人相手に1四球のノーヒットノーランを達成。

◆ DeNAは4回に筒香のソロで追い付き、伊藤の犠飛で勝ち越した。7回に大和の適時二塁打などで2点を加え、8回には筒香の33号ソロでリードを広げた。新人の東が6回2失点で10勝目。巨人戦は初登板から4戦4勝とした。巨人は攻守でミスが目立った。

◆ DeNAのドラフト1位ルーキー東克樹投手が、6回6安打2失点で巨人を抑え、今季10勝目を挙げた。 ▼巨人戦は初登板の4月12日から4戦4勝。巨人から阪神へ移籍した79年小林が巨人戦で初登板から5戦5勝したが、これまで新人では1リーグ時代の3人と61年権藤(中日)が記録した3戦3勝が最多で、新人の巨人戦4勝4勝は初めて。DeNAで新人の2桁勝利は昨年の浜口に続いて7人目。2年連続で2桁勝利の新人が誕生したのは98年川上、99年岩瀬の中日以来で、DeNAでは初。2年連続で左腕の新人が10勝は47年中谷、48年柚木の南海以来、70年ぶり2度目。

◆ 巨人は吉川光、DeNAは東が先発。1回、DeNAはロペスの適時打で先制。3回、巨人は岡本の29号2ランで逆転に成功した。 DeNAは4回に筒香の32号ソロで同点、伊藤の犠飛で勝ち越した。巨人先発の吉川光は5回3失点で降板した。 DeNAは7回に大和、宮崎の適時打で2点、8回は筒香の33号ソロでダメ押し。東が10勝目を挙げた。巨人は借金4。巨人吉川光夫は5敗目。

◆ 巨人岡本和真内野手(22)が29号2ランを放った。1点を追う3回2死一塁からDeNA東の131キロスライダーをとらえ、左中間スタンドへと運んだ。ここ9戦で6発と本塁打を量産中。「うまく前でさばくことができました。打球が低かったので入るとは思いませんでした。風に乗ってくれましたね」と喜んだ。 3戦連発で大台の30本塁打まであと1と迫った。

◆ 巨人岡本和真内野手(22)が29号2ランを放った。 1点を追う3回2死一塁からDeNA東の131キロスライダーを捉え、左中間スタンドへと運んだ。ここ9戦で6発と本塁打を量産中。大台の30本塁打まであと1と迫った。

◆ 巨人内海哲也投手(36)が7年ぶりにリリーフ登板した。 6回からマウンドに上がると、ロペス、筒香を抑えてあっさり2死を奪う。ソトに四球を与えたが、桑原を遊ゴロに仕留め、無失点に抑えた。続く7回は簡単に2死とするも、3連打を浴びて2失点。2死一塁から打ち取ったと思われた中飛を外野手が捕球できず、適時二塁打になるなど不運な安打もあった。11年10月22日の横浜(現DeNA)戦以来の中継ぎ登板で2回3安打2失点だった。 前日4日の先発予定だったDeNA戦が台風接近で中止。臨時の中継ぎ待機で、今後は11日からの7連戦で先発ローテに復帰する見込み。「めちゃくちゃ緊張した。打たれたのは悔しいですけれど、あらためて中継ぎのすごさを感じた」と振り返った。

◆ 巨人が守備の乱れから、手痛い失点を喫した。 まずは初回。DeNA大和が右中間へと放った飛球を中堅重信と右翼亀井がお見合いするように捕球直前で足を止めて落球(記録は中堅への二塁打)。その後、1死三塁からロペスの適時打で先制を許した。 1点を追う7回には2死一塁から中堅へと上がった打球を重信が捕球できず。前進して追いつき、落下点へと飛びついたが、適時二塁打としてしまった。 2つの外野守備が失点に結びつき、大西外野守備走塁コーチは「守備がピッチャーの足を引っ張った。1つめは亀井が早く声を出しすぎた。2つめは1個目のプレーがよぎって、重信が思いきって行けなかった。守備が完全に足を引っ張ってしまった」と話した。

◆ DeNAの小さな巨人が、2つの快挙を成し遂げた。 DeNA東は、5回にこの試合のヤマ場を迎えた。1死一、二塁で打席はマギー。「前の打席でチェンジアップを打たれていた。同じ球を振ってくるだろうと、少し低めを狙った」。思惑通り、遊ゴロで併殺に仕留め、6回6安打2失点。史上初の新人による巨人戦4戦4勝とともに、目標にしていた10勝目を挙げた。 何もかもが初めてのプロ1年目は「今」だけのために日々を過ごしているわけではない。ベンチでバナナを食べるもぐもぐタイムの裏で、酷暑の夏はトマトを食べていた。ヒントは林修のテレビ番組。「トマトが持つリコピン(栄養素)で体の酸化を防ぐと知って、1日1個は食べるようにしている」と取り入れた。この日の日中は北陸の富山でも35度まで気温が上昇。それでも尻上がりに調子を上げ、トマトの力が残暑による失速をも防いだ。 目標としていた2桁勝利に、巨人キラーという肩書まで付いてきたが「そっちよりも2桁がうれしい」とキッパリ。「これからの目標は定めないで、1戦1戦集中して投げたい」。DeNAが誇る小さな巨人のスケールは、底が知れない。【栗田成芳】

◆DeNAが巨人に快勝した。4番の筒香嘉智外野手(26)が四回に32号ソロ、八回にリーグトップに並ぶ33号ソロを放つ活躍。先発のドラフト1位・東克樹投手(22)は6回、102球を投げ8三振を奪うなど6安打2失点で10勝目(5敗)を挙げた。東は巨人戦初登板から4戦4勝とした。  巨人は吉川光が先発した。DeNAは一回、大和が中堅への二塁打。宮崎の二ゴロで一死三塁となり、ロペスの中前適時打で1点を先制した。巨人は三回、二死からマギーが右前打。続く岡本が左中間席へ逆転の29号2ランを放った。  DeNAは四回、先頭の筒香が左翼席へ同点に追いつく32号ソロ。一死後に桑原が右中間への三塁打を放った後、伊藤が勝ち越しの中犠飛。3-2とした。DeNAは七回、二死から柴田が左前打。続く大和が中堅へ二塁打を放ち、1点を追加。さらに宮崎の右前適時打で1点を加え、リードを3点に広げた。DeNAは八回、先頭の筒香が左翼席へ、この試合2本目となる33号ソロを放った。巨人は九回、ゲレーロが14号ソロを放ったが、及ばなかった。

◆DeNAの筒香が左翼方向へ強く吹く風を味方に付けて2本塁打を放ち、今季33号としてリーグトップのバレンティン(ヤクルト)に並んだ。  四回、2球目を三塁ファウルゾーンに打ち上げたが、強風で流されて三塁手のマギーが捕球できずに命拾い。風向きは「頭にあった」と4球目の速球を流して風に乗せて左翼ポール際に運んだ。  八回にも左翼席へ一発を放ち、2年ぶりの本塁打王を視界に捉えた。それでも「自分の本数より、勝利打点や勝ちにつながる一本に最後までこだわりたい」と主将らしく答えた。 ラミレス監督(2本塁打の筒香に) 「彼は数字を見ても巨人戦と阪神戦は全然違う。その通りに出たが、残りの阪神戦でも打ってほしい」 大和(七回、打球が強風に流され適時二塁打となり) 「当たりとしては良くなかったが、結果的に適時打になりうれしい」

◆DeNAは5日、巨人21回戦(富山)に6-3で勝ち、連敗を2で止めた。  4番・筒香が四回の同点ソロに続き、八回にも駄目押しのソロを左翼席へ放った。ともに右翼から左翼方向への風の後押しを受け「(打球の方向は)意識しなかったが、コースに反応してうまく打てた」。33本塁打でリーグトップのヤクルト・バレンティンに並んだが、「本数よりも勝利打点や勝ちに貢献できる一打にこだわっていきたい」と勝利への強い思いを口にした。

◆DeNAは5日、巨人21回戦(富山)に6-3で勝ち、連敗を2で止めた。ドラフト1位・東克樹投手(22)=立命大=が、6回2失点でチーム一番乗りの10勝目(5敗)をマーク。新人ではプロ野球史上初となる対巨人に4戦4勝とした。クライマックスシリーズ(CS)進出に向け、直接のライバルに抜群の相性を誇る新人左腕が、Aクラス入りへの大きな武器となる。  外野席後方にそびえ立つ立山連峰は、夜の闇に隠れていた。照明に照らされたグラウンドでは、東が輝いていた。  「目標としていた10勝をできて率直にうれしいです。一つの壁を越えることができたかなと」  ハイライトは3-2の五回一死一、二塁でマギーを初球で遊ゴロ併殺打に仕留めた場面だ。相手は前打席で右前打したチェンジアップに手を出すと読み、東は同じ球種を低めに投げて引っかけさせた。「大和さんの守備範囲は広い。ショートにいけば併殺が取れると思った。(次打者の)岡本君に回さないようにするには、あれしかなかった」。狙い通りにはまりグラブを強くたたいた。  体力が落ちる夏場にギアを上げた。"燃料"はトマトだった。プロ入り前から栄養補給のためにイニング間にバナナを食べているが、新アイテムは赤い果実だ。「(血管の)酸化を防ぐんです。テレビで見ました」。テレビ朝日系「林修の今でしょ!講座」で、トマトに含まれる栄養素のリコピンが疲労回復に効果があることを知り、1日1個を摂取するようにした。放送後の8月23日の巨人戦(横浜)から3戦3勝。トマト効果は絶大だ。そして、この試合中はバナナ3本を食べた。  モチベーションもあった。「桑原さんから『10勝したら腕時計をプレゼントする』といわれているんです」。桑原と同世代の今永が1年目に9勝を挙げており、この数字を超えたら"ごほうび"をもらえる約束をしていた。10勝に王手をかけて一発で節目に到達。勢いは止まらない。  巨人との対戦は4試合残っており、東のキラーぶりは頼もしい限りだ。「歴史に名前を残せたのはうれしいです。でも巨人に4勝よりも2桁勝利の方がうれしい」。巨人・吉川尚、中日・鈴木博らが2軍落ちしている中、入団前から公言していた10勝到達で新人王もさらに近づいた。「10勝しても残りの試合に負けたら意味がない」。新人左腕がDeNAの希望の星だ。 (湯浅大) 東についてDeNA・篠原投手コーチ 「ブルペンでは荒れていたけど、試合中に修正した。(今後の巨人戦は)東中心で組んでいくと思う」 七回を3者連続三振に仕留めたDeNA・三嶋 「東の10勝目がかかっていたし、何とか抑えたかった」

◆巨人・岡本和真内野手(22)が5日、DeNA21回戦(富山)に「4番・一塁」で先発出場。1点を追う三回二死一塁から左中間席へ29号2ランをたたき込んだ。  まさに"地方の鬼"だ。試合前の時点で今季の地方球場での成績は9試合で打率・486、4本塁打、12打点。得意の地方球場で、チームが苦手とするDeNAのD1位・東(立命大)から豪快な一発を放った。  カウント0-2と追い込まれた後の3球目。鮮やかなアーチが、富山の空にかかった。チームは試合前の時点で、東に対し3戦3敗。19回2/3で3得点しか挙げられていなかった。そんな難敵から一回二死一塁の第1打席にも左前打を放つなど、見事「東撃ち」に成功した。

◆巨人は中止となった前日4日の試合で先発予定だった内海が、7年ぶりに中継ぎで登板した。2-3の六回から登板し、味方のミスも絡んで2回2失点で「めっちゃ緊張した。改めて中継ぎの人たちのすごさを感じた」と振り返った。  斎藤投手総合コーチは「今後の登板も考えて、投げておいた方がいい」と説明した。

◆右翼から左翼方向へ吹く風が、ミスを生んだ。一回、大和の打球は中堅手・重信と右翼手・亀井の間に落ちる二塁打に。七回にも大和の打球が2人の間への二塁打となり、どちらも失点につながった。重信は「(風は)練習で把握していたので捕るしかない」。大西外野守備走塁コーチは「きょうの負けの原因。完全に足を引っ張ってしまった」と振り返った。

◆巨人は4番・岡本和真内野手(22)が一回の左前打で11試合連続安打とし、三回には左中間席へ一時は逆転となる29号2ランを放った。  「前でさばくことができた。打球が低かったので入るとは思わなかったが、風に乗ってくれた」  チームで22歳以下のシーズンに29本塁打以上放ったのは、1958年の長嶋茂雄(29本)、62年の王貞治、96年の松井秀喜(ともに38本)、2010年の坂本勇人(31本)に次いで5人目。3戦連発で自身初の30本塁打に王手をかけたが、逆転負けに「勝たないと意味がない。一戦一戦、しっかり打てるように頑張ります」と気合を入れ直した。 (吉村大佑)

◆優先順位はどうなっている? 巨人ベンチの継投に首をかしげた。五回の攻撃で先発・吉川光に代打を送り、六回の守備から内海。ひょっとして...。勝つことより、選手を出すことに重点を置いた? そんな...。邪推まで浮かんだほどだ。  スコアは2-3。反撃に転じたくなるのは、わからないでもない。吉川光も、ぴしゃりと抑えていたわけではない。  それでも、うち2失点は、強風に惑わされた味方の拙守が原因。一回先頭の大和の二塁打は、外野の捕球ミス。四回の筒香の本塁打は、邪飛の捕球ミスのあとに浴びたもの。吉川光は不運だったし、いいボールを投げていた。せめてあと1、2回は粘れるとみていた。  だから、早めに内海を出したのは、前日4日の登板予定が流れたからか、6日から2日間、試合がないからか...と考えてしまうわけだ。  また、代えるにしても、違う投手の選択肢があったはず。同じ左腕で、しかも吉川光よりスピードの落ちる内海は、避けるべきだった。  結局、後手後手で、点差を広げられた。投手リレーに気がいって、せっかく好調だった打撃の方に、気が回らなかった。クライマックス・シリーズの2位通過をにらむ上で、痛い敗戦だよ。(サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
72452 0.615
(↓0.006)
M12
(-)
24621
(+3)
539
(+11)
158
(+2)
76
(-)
0.268
(-)
4.11
(↓0.05)
2
(-)
ヤクルト
59581 0.504
(↑0.004)
13
(↑1)
25558
(+6)
575
(+5)
113
(+2)
63
(-)
0.269
(-)
4.39
(-)
3
(-)
巨人
59633 0.484
(↓0.004)
15.5
(-)
18559
(+3)
519
(+6)
128
(+2)
58
(-)
0.261
(-)
3.95
(↓0.02)
4
(-)
阪神
53601 0.469
(↑0.005)
17
(↑1)
29459
(+11)
496
(+3)
68
(+1)
60
(+3)
0.253
(-)
3.95
(↑0.01)
5
(-)
DeNA
52642 0.448
(↑0.005)
19.5
(↑1)
25470
(+6)
556
(+3)
145
(+2)
68
(-)
0.252
(-)
4.35
(↑0.01)
6
(-)
中日
53692 0.434
(↓0.004)
21.5
(-)
19524
(+5)
570
(+6)
84
(+2)
53
(-)
0.264
(↓0.001)
4.4
(↓0.01)