日本ハム(☆4対0★)西武 =リーグ戦19回戦・スタルヒン球場(旭川)=
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西武
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日本ハム
20010010X41000
勝利投手:加藤 貴之(5勝6敗0S)
敗戦投手:榎田 大樹(9勝3敗0S)
  DAZN
◆日本ハムは初回、中田の犠飛などで2点を先制する。その後は4回裏に杉谷の犠飛で追加点を挙げると、7回には近藤の適時打でリードを広げた。投げては、先発・加藤が7回無失点の好投で今季5勝目。敗れた西武は、先発・榎田が要所を締められず、打線も3安打と沈黙した。

◆ 日本ハムは1回1死二、三塁、中田のプロ通算50本目となる犠飛で1点先制した。さらに鶴岡の適時二塁打で1点追加。 日本ハムは4回、無死一、三塁から杉谷の左犠飛で1点を追加。西武は6回まで、日本ハム先発加藤の前に2安打無得点。 日本ハム加藤が7回2安打無失点で、7月8日ロッテ戦以来となる今季5勝目。西武は5月20日オリックス戦以来の完封負け。西武榎田は3敗目。

◆ 西武榎田大樹投手は6回1/3、8安打4失点で3敗目を喫した。 初回が悔やまれた。先頭からの連打と内野ゴロで1死二、三塁を招き、中田に先制犠飛を打たれた。さらに、2死一、二塁で鶴岡に右中間へ落とされる適時二塁打を許し、2点目を失った。「立ち上がり大事に行きすぎたところが点に絡んでしまった」と話した。 4回には杉谷の犠飛で3失点目。7回1死一塁で降板したが、残した走者がかえり、4点目を失った。 投球全体については「両サイドへ投げられ、変化球も勝負できていたので、悪くはなかったと思います」と振り返った。 辻監督は「先発は立ち上がりが一番難しい。そこをうまく切り抜けられればよかったが、2点目はアンラッキー。それでも痛かった。あとは徐々にコントロール、キレも出て、試合はつくった。まあ、点が取れなかったね」と、散発3安打で0点に終わった打線のことも指摘した。

◆日本ハム鶴岡慎也捕手が、追加点を挙げた。 初回に1点を先制し、なお2死一、二塁。西武先発の榎田から放った高い打球が、右前に落ちる幸運な適時二塁打となった。 首位相手に主導権を奪う一打に「追加点のチャンスで、しっかり点が取れて良かった。良いところに落ちてくれました。守りの方もしっかり頑張ります」と鼻息を荒くした。

◆日本ハム中田翔内野手が、メモリアルな犠飛で先制点を挙げた。 1回1死二、三塁で西武先発の榎田から左犠飛を放った。「昨日逆転負けしているし、まずは先手を取りたかったので、先制できて良かった。でも試合は、まだまだこれから。相手打線も手ごわいし、追加点を取って投手を楽に投げさせてあげたいね」と頼もしかった。 今季はこれで11犠飛となり、78年王(巨人)98年清原(巨人)らに並び、1シーズンの歴代6位タイとした。前夜の同戦では先制2ランを放つなど、逆転優勝へキャプテンが奮起している。

◆日本ハムが、首位西武に完封勝ちした。 約2カ月ぶりに先発に復帰した加藤が7回2安打無失点の快投。打線は1回、中田の犠飛などで2点を先取すると、その後もコンスタントに追加点を重ねた。2連戦を1勝1敗で終え、逆転優勝に向けてゲーム差を5に戻した。 栗山監督は「本当は連勝したかった。残りは20試合ちょっと。しっかりやります」と勝ってかぶとの緒を締めた。

◆日本ハム中田翔内野手(29)が歴代のレジェンドに並んだ! 西武19回戦(旭川)の初回に、決勝点となる先制の左犠飛を放った。12球団断トツのシーズン11本目は78年王貞治(巨人)や98年清原和博(同)らに並ぶ歴代6位タイで、節目の通算50本で球団3位タイとなった。勝負強い主将が打線を引っ張り、投手陣も完封リレーで首位との直接対決に快勝した。 勝負どころを知る男の放った一打がチームに勝利を呼び込んだ。1回1死二、三塁で迎えた、中田の第1打席。西武の左腕榎田から、先制点を奪う左犠飛を放った。「昨日(4日は)逆転負けしているし、まずは先手を取りたかった。先制点はチームとして(大事と)言っていることなので、先制できて良かった」。両リーグ断トツ11本目の犠飛は、プロ通算50本目の節目でもあった。前夜は自身の初回アーチで2点先制しながら、逆転負け。2夜連続となる主将の先制パンチで、嫌なムードを吹き飛ばした。 チャンスに強い。まさに4番の働きだ。今季の得点圏打率は3割7厘で、不振だった昨季の1割9分5厘とは雲泥の差。積み上げた打点は97で、こちらも昨季の67を120試合目で大きく上回る。好機に回ってくることが多い主砲、チームをまとめる主将としての責任感で数字を積み上げてきた。常々「最低限(の仕事)」と話してきた犠飛を着実に量産できているから、チームメートの信頼も厚い。この日、同郷広島県出身の広島・新井が今季限りでの引退を表明した。大先輩とは、地元広島の同じジムで、一緒に汗を流したこともある。尊敬する先輩の1人の大きな決断を「(引退表明は)信じがたいですね。まだまだ出来そうな気がしますけど」と残念がった。新井は現役選手では最多の通算犠飛79本を記録している。偉大な先輩の節目の日に、バットで1歩、近づいた。栗山監督は「ここからは主役と言われる人が、やるしかない。最後に決められるのは(中田ら)主役だけ」と主将に全幅の信頼を寄せる。犠飛のシーズン記録11本は、78年の王、98年の清原(ともに巨人)らに肩を並べる、歴代6位タイ。通算50本で球団3位タイにも浮上した中田だが「よかったですね。勝てたので」と、自身の数字には言及せず結果への満足感だけを口にした。首位西武に再び5ゲーム差。逆転優勝へ、中田のバットがカギを握っている。【山崎純一】▼日本ハム中田が西武19回戦の初回に先制の左犠飛を放った。今季11本目、通算50本目。昨季までは11年の8本が最多だった。日本ハムの選手の2桁犠飛は、13年小谷野栄一(現オリックス)の10本以来5年ぶり4人目。▼日本ハムの中田は打点も1加えて97とし、2年ぶり4度目の100を目前とした。自身最多は16年の110で、120試合目の97打点はシーズン116打点ペース。

◆日本ハム加藤が先発復帰後、初白星を挙げた。淡々と、打者の懐をえぐる。本来の調子を取り戻した。「緊張はあったんですけど、全力でぶつかっていくことしか考えていなかった」。首位西武打線を7回2安打無失点。フォークを低めに集め、6三振を奪った。7月8日ロッテ戦以来、約2カ月ぶりの先発マウンド。ひょうひょうと5勝目を手にした。 逆転優勝へのキーマンとして、白羽の矢が立った。強力打線の西武だが、前日4日までは左腕が先発だと15勝15敗と苦手としていた。特に中軸を担う中村は、対右腕は打率2割9分7厘も、対左腕は1割3分と著しい。これ以上、優勝争いから引き離されないためにも、経験豊富な左腕加藤が投入された。不振により8月4日西武戦から、中継ぎへ配置転換。8試合を経て、大役を背負い、先発に戻った。 栗山監督は「いろんな思いが、加藤の中にはあったと思う」と胸中をおもんばかった。ルーキーイヤー以来2年ぶりにリリーフにまわった。2番手、3番手でマウンドに上がり、チームの4つの白星に貢献し、敗れた4試合も経験した加藤は「やることは変わらない。これからも1日1日を大事に練習していきたい」。首位をたたく価値ある勝利の喜びを、控えめに受け止めた。【田中彩友美】

◆西武の榎田は七回途中を8安打4失点で3敗目となった。一回に連打で無死一、二塁のピンチを招き、中田の犠飛と鶴岡の二塁打で2点を先取された。いきなりの失点に「立ち上がり、大事にいき過ぎたところが点に絡んだ」と反省した。  8月23日に9勝目を挙げたが、プロ8年目で初めてとなる2桁勝利を前に2試合の足踏み。ただ「全体的には両サイドへ投げられ、悪くはなかった」と引きずる様子はなかった。

◆西武は散発3安打に終わり、5月20日以来の零敗を喫した。加藤の低めの変化球を見極められなかった。山川は3三振を喫し「テンポが良かった。ボール球に手を出してしまい、それに尽きる」と悔やんだ。  7日からは本拠地に戻ってロッテと3連戦。辻監督は「完敗だったね」と潔く話し「この試合は終わったこと。しっかり戦いたい」と気持ちを切り替えていた。 松井(6月16日以来の先発出場で3打数無安打) 「試合に出してもらっている以上、何とかという思いだった」

◆三塁を踏めず、5月20日のオリックス戦以来となる零封負け。優勝へのマジックナンバー点灯は最短で11日に延びた。3打席連続で空振り三振に倒れた4番・山川は「(加藤は)フォークと真っすぐの見分けがつかなかった。ボール球に手を出したことにつきる」と反省。辻監督は「山川は(本拠地の)メットライフが一番好きだから、そこで復活してくれればいい」と主砲の巻き返しを期待した。

◆日本ハムは加藤、西武は榎田が先発した。日本ハムは一回、一死二、三塁とし、中田の左犠飛で1点を先制した。さらにレアードの死球で二死一、二塁とし、鶴岡の右翼への適時打でこの回2点を入れた。

◆日本ハムは一回に中田の犠飛と鶴岡の適時二塁打で2点を先行し、四回に杉谷の犠飛、七回は近藤の適時打で加点した。加藤は7回2安打無失点の好投で7月8日以来の5勝目。西武は打線が沈黙し、5月20日以来の零敗を喫した。 栗山監督(加藤に) 「素晴らしい投球をこの大事な試合で見せてくれた」 日本ハム・吉井投手コーチ(加藤に) 「これまで力みまくっていたけど、リラックスして投げたのがうまくいった」

◆日本ハムの鶴岡が4月4日以来、今季2度目の3安打を放って勝利に貢献した。1-0の一回2死一、二塁で適時二塁打。榎田からしぶとく右へ運んで13打席ぶりの安打として勢いに乗ると、四回無死一塁でも左前打で好機を広げて貴重な追加点につなげ、六回にも左前打した。  捕手としても好リードで無失点リレーにつなげた。攻守で躍動し「西武打線は強力なので1点でも多く取りたい気持ちだった。絶対に優勝する」と頼もしかった。

◆7月8日のロッテ戦(ZOZOマリン)以来の先発となった加藤が7回2安打無失点で5勝目。西武の強力打線を封じ「全力でぶつかることしか考えていなかった。勝てて良かったです」と息をついた。チーム方針で一時は中継ぎに配置転換された左腕の好投に、栗山監督は「素晴らしかったです。その一言に尽きる」とたたえていた。

◆日本ハムは5日、西武19回戦(旭川)に4-0で勝利。4番・中田翔内野手(29)が、一回に貴重な先制点となる決勝の左犠飛を放った。  「先制点を取ることは、しっかりチームとしてやっていること。良かったと思います」  一回一死二、三塁から相手先発左腕・榎田の131キロの変化球を捉え左犠飛。リーグトップを独走する今季11個目の犠飛となり、1978年の王(巨人)、98年の清原(巨人)らに並び1シーズン歴代6位に躍り出た。  首位西武との直接対決は1勝1敗とし、ゲーム差は再び「5」。逆転優勝に望みをつないだ。「最後に決められるのは主役の人たち。信頼している」と栗山監督。頼れる主将を中心に、日本ハムは最後まで諦めない。 (中田愛沙美)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
69482 0.59
(↓0.005)
(-)
24649
(-)
558
(+4)
161
(-)
112
(-)
0.272
(↓0.002)
4.36
(-)
2
(-)
ソフトバンク
63511 0.553
(↓0.005)
4.5
(-)
28549
(+3)
481
(+11)
169
(-)
70
(+1)
0.266
(↑0.001)
4
(↓0.06)
3
(-)
日本ハム
64533 0.547
(↑0.004)
5
(↑1)
23515
(+4)
487
(-)
128
(-)
77
(-)
0.254
(↑0.001
3.7
(↑0.04)
4
(-)
ORIX
55615 0.474
(↓0.004)
13.5
(-)
22459
(+8)
481
(+9)
89
(+1)
82
(+1)
0.24
(-)
3.7
(↓0.04)
5
(-)
ロッテ
53603 0.469
(↑0.005)
14
(↑1)
27444
(+11)
482
(+3)
57
(+3)
105
(-)
0.252
(↑0.002)
3.82
(↑0.01)
6
(-)
楽天
48683 0.414
(↑0.005)
20.5
(↑1)
24425
(+9)
488
(+8)
110
(+3)
57
(+1)
0.24
(-)
3.81
(↓0.02)