ロッテ(★2対3☆)日本ハム =リーグ戦23回戦・ZOZOマリンスタジアム=
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日本ハム
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ロッテ
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勝利投手:宮西 尚生(4勝1敗0S)
(セーブ:石川 直也(1勝2敗11S))
敗戦投手:内 竜也(3勝5敗25S)

本塁打
【日本ハム】西川 遥輝(10号・9回表ソロ)

  DAZN
◆日本ハムは2点を追う7回表、西川の犠飛で1点差に迫る。その後は8回にレアードの適時打で同点とすると、9回には西川の10号ソロで勝ち越しに成功した。投げては、3番手・宮西が今季4勝目。敗れたロッテは、先発・種市が5回無失点と試合をつくるも、終盤に救援陣が崩れた。

◆日本ハム先発のニック・マルティネス投手(28)は今季9勝8敗で、2桁勝利に王手をかけている。 日本ハムの外国人投手でシーズン10勝以上すると、15年メンドーサ以来。来日1年目に2桁勝利は10年ケッペル以来、球団では2人目になる。

◆ロッテは3回、中村の中前適時打で先制した。プロ初勝利を目指す先発の種市は、3回まで1安打無失点の立ち上がり。 ロッテは、5回に角中の適時二塁打で1点を追加した。種市は5回2安打無失点で、勝利投手の権利を持って降板した。 日本ハムは、7回に西川の犠飛、8回はレアードの適時打で追い付き、9回に西川が勝ち越し10号ソロを放った。ロッテは4連敗。 日本ハム宮西が4勝目、ロッテ内は5敗目。

◆日本ハム西川遥輝外野手が決勝弾を放った。 2-2の9回1死走者なし。ロッテ内の143キロ直球を振り切った。打球は大きな弧を描き、右翼ポール直撃の10号ソロ。価値ある1発で、プロ8年目でキャリアハイに到達した。「本塁打は僕には、交通事故みたいなもの。ホームランバッターではないので、1本より4本打てる方がうれしい。今日は特別かな」と素直に喜んだ。

◆日本ハム栗山英樹監督(57)が、通算500勝を挙げた。 2-2の9回1死、西川の決勝アーチで、連夜の接戦を制した。指揮官は就任7年目でメモリアルな白星を飾った。「選手達が奪った500勝。500回、勝利を見させてもらって感謝しています」と目尻を下げて、喜んだ。 功績をたたえ、2日から記念グッズの受注販売をスタート。Tシャツ(税別2900円)、フェイスタオル(税別1900円)など発売。球団公式オンラインストア(https://shop.fighters.co.jp/shopping/)

◆日本ハム栗山英樹監督が球団史上歴代3位の通算500勝を挙げた。試合後「オレは関係ないだろ」と照れ隠しをしながらも「選手たちが奪った500勝なので、500回も勝利を見させてもらったことに感謝しています」と選手への感謝を口にした。 大沢啓二、水原茂に次ぐ、チーム史上3人目の領域。 「500回近く負けて、勉強させてもらっているだけだから」。

◆日本ハム中継ぎエースの宮西が、巧みな投球術で勝利を呼んだ。 同点の8回に3番手で登板。2死満塁のピンチを招いたが「計算通り。満塁になってもいいから、取れるところで(アウトを)取ろうと思った」と、藤岡を遊ゴロに打ち取り、無失点で切り抜けた。直後に勝ち越し、自身2連勝となる4勝目が舞い込んだ。

◆日本ハムがロッテ23回戦(ZOZOマリン)に3-2で競り勝ち、7月20~22日ソフトバンク戦(札幌ドーム)以来となる同一カード3連勝。今季ロッテ戦のシーズン勝ち越しを決めた。栗山英樹監督(57)は球団史上歴代3位の通算500勝に到達。勝負どころのリクエスト要請で1点を死守し、最後は捕手3人を使い切った決死の用兵で勝ちきる"らしさ"が詰まった試合運びで、節目の白星を手にした。 2点差をはね返しての逆転劇。栗山監督が手にした500勝目は、ハラハラドキドキ、野球の魅力が詰まった試合となった。「オレは関係ないだろ」と強がるのは、照れ隠し。「選手たちが奪った500勝なので、500回も勝利を見させてもらったことに感謝しています」。真っ先に選手への感謝を口にするのが、なんとも栗山監督らしい。就任した12年から6年半で積み上げた数々の白星が、胸を占めた。 序盤は初対戦となる高卒2年目右腕・ロッテ種市の投球に、攻略の糸口をつかめなかった。耐えて迎えた0-2の7回だ。2四死球で1死二、三塁と好機を広げ、西川の左犠飛で1点...のはずだった。ロッテベンチが「三塁走者のスタートが早かった」とアピールし、判定は一転、アウトに。栗山監督は、すかさず動いた。リクエスト要請でリプレー検証の結果「正しいリタッチ」とされ、得点が認められた。左翼を守っていたロッテ清田が飛球を"お手玉"したことから、ロッテベンチが勘違いしたことが原因だったが、正しい規則を理解し実践できる、日本ハムベンチの知性の勝利だった。 決死の用兵で、勝負を決めに行った。8回に同点とし、なお無死一、二塁。犠打で走者を進めるため、ベンチに残っていた最後の捕手、清水を代打に送った。捕手の交代要員は、シーズンに入って外野に専念する近藤しかいなくなった。「何度も言うけど、やり切るしかないので。出せる力は出し切って(選手が)いなくなっちゃったら、スミマセンっていうのが自分の感覚」。シーズンも終盤。犠打は失敗に終わったが、瞬間に最善を尽くす、栗山采配の真骨頂だった。 試合後のロッカールーム。ささやかな祝杯を全員で挙げた。主将の中田は「どんな時でも選手を応援する。監督の人間性が500勝につながったんだと思う」と神妙だ。大沢啓二、水原茂に次ぐ、チーム史上3人目の領域に、栗山監督は「500回近く負けて、勉強させてもらっているだけだから」。過去に感謝し、再び未来へ歩き出す。【中島宙恵】 ▼就任7年目の日本ハム栗山英樹監督が通算500勝に到達。球団歴代1位の大沢氏は71~72年ロッテ監督を含めると725勝、同2位の水原氏は50~60年巨人、69~71年中日監督を含めると1586勝、同5位の上田氏は74~88年阪急、89~90年オリックス監督を含めると1322勝を挙げている。また08~11年まで4年間指揮を執った梨田昌孝氏は、日本ハムでは301勝だが、近鉄、楽天時代を含めると通算805勝を挙げている。

◆ロッテ先発の2年目右腕、八戸工大一(青森)出身の種市篤暉投手(19)が、5回2安打無失点でプロ初勝利の権利を持って降板した。 5回101球を投げて3奪三振。最速149キロの直球にフォーク、スライダーを織り交ぜた。 「ストライク先行で攻めることができたのが良かったんじゃないかと思います。4回、5回のピンチでは絶対に抑えてやるという気持ちで投げました。あとはベンチでしっかり応援します」と言った。

◆ロッテは9回にクローザー内竜也投手(33)が日本ハム西川に決勝ソロを浴び、同一カード3連敗を喫した。内は2試合連続の黒星で、チームは4連敗。借金8となった。 中村奨吾内野手(26)を2年ぶりに1番で起用するなど打線を組み替えたが2点止まり。先発の種市篤暉投手(19)は5回2安打無失点と好投したが、プロ初勝利はならなかった。 井口資仁監督(43)は「(種市は)いいピッチングでしたね。100球近く投げて非常にいいピッチングだった。次回も今日みたいなピッチングをしてくれたら。何とか白星を付けてあげたかったが、7、8、9回と勝ちパターンだったので、あそこで逃げ切らないといけなかった。(打順組み替えは)持ち場持ち場で、打順というより回ってきた時の役割が大事。下位でチャンスをつくって、2点しか取れなかった」と言った。

◆日本ハムのマルティネスは来日1年目での10勝目の到達はお預けとなったが、6回2失点と好投した。カットボールやチェンジアップを巧みに織り交ぜて的を絞らせず「鶴岡が素晴らしいリードをしてくれた。いい球を必要なときに投げられた」と振り返った。  打線が終盤に追い上げて逆転勝ちを収めた。「しっかりと追い付いて試合を制した。チームとしていい野球ができた」と喜んだ。 栗山監督(監督通算500勝に) 「選手たちに感謝しかない」

◆D1位・清宮(早実高)は2試合ぶりに「6番・DH」で先発出場も2打数無安打。二ゴロ、四球、空振り三振に終わり、「打ち切れなかったのが良くなかった」と唇をかんだ。同点の八回無死一、二塁の場面では、代打を送られたが「今回は仕方ないです」と冷静に受け止めた。

◆2-2の九回に西川が右翼ポールを直撃する10号決勝弾。「本塁打は僕にとって交通事故みたいなものですが、最高の結果になってよかった」と同一カード3連勝に導いた。プロ8年目で初の2桁本塁打に達し、就任7年目の栗山監督には通算500勝をプレゼントした。球団史上3人目の大台到達となった指揮官は「選手が作ってくれたもの。感謝しかない」と目尻を下げた。

◆ロッテは投打ともにかみ合わず4連敗を喫した。六回から継投に入ったが、救援陣が2点のリードを守れず、打線は八回2死満塁で無得点に終わるなど拙攻を繰り返した。井口監督は「勝ちパターンで逃げ切らないといけないし、打つ方は取れる時に取れないし」とため息をついた。  打線の組み替えも勝利にはつながらなかった。開幕から3番に固定されていた中村は1番で先発して三回に先制打を放ったが、五回の好機では凡退。「追加点を取って投手を助けられなかった」と悔しがった。 角中(五回に適時二塁打を放ち、8月19日以来の打点をマーク) 「正直誰も期待していなかったと思うので、打てて良かった」

◆ロッテの2年目の種市が5回2安打無失点と好投した。プロ初勝利はならなかったが「ストライク先行でインコースを攻められた」と納得の表情だった。  7日が20歳の誕生日で「10代のうちに初勝利をつかみたい」と意欲満々で上がったマウンドだった。1-0の五回、失策をきっかけに2死一、二塁のピンチを背負ったが、近藤を直球勝負で打ち取り「僕がミスをカバーするんだという気持ちで投げた。次につながる」と手応えをつかんだ様子。井口監督は「このように攻めてくれたら白星は必ず来る」と目を細めた。

◆2年目右腕の種市は5回2安打無失点の好投も報われず、プロ初勝利を逃した。2点リードでバトンを渡すも、救援陣が終盤に逆転を許した。「初回から全力で行こうと思っていた。内角をしっかり突けたことは次につながる」と種市。攻撃も大幅な打順変更のテコ入れむなしく2点止まりで4連敗。井口監督は「下位でチャンスを作っても1点しか取れなかった」と嘆いた。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
68472 0.591
(↓0.005)
0
(-)
26642
(+1)
551
(+5)
160
(-)
111
(-)
0.273
(-)
4.37
(-)
2
(-)
ソフトバンク
63501 0.558
(↑0.004)
4
(↑1)
29546
(+12)
470
(-)
169
(+3)
69
(-)
0.265
(↑0.002)
3.94
(↑0.03)
3
(-)
日本ハム
63523 0.548
(↑0.004)
5
(↑1)
25508
(+3)
480
(+2)
127
(+1)
76
(-)
0.253
(↓0.001)
3.71
(↑0.01)
4
(-)
ORIX
55605 0.478
(↑0.004)
13
(↑1)
23451
(+5)
472
(+1)
88
(+1)
81
(+2)
0.24
(-)
3.66
(↑0.02)
5
(-)
ロッテ
52603 0.464
(↓0.004)
14.5
(-)
28433
(+2)
479
(+3)
54
(-)
105
(+1)
0.25
(↓0.001)
3.83
(↑0.01)
6
(-)
楽天
47683 0.409
(↓0.003)
21
(-)
25416
(-)
480
(+12)
107
(-)
56
(+1)
0.24
(↓0.001)
3.79
(↓0.07)