ORIX(★0対1☆)西武 =リーグ戦21回戦・大阪ドーム=
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西武
00001 0000 180
ORIX
00000 0000 061
勝利投手:菊池 雄星(10勝4敗0S)
(セーブ:ヒース(3勝0敗8S))
敗戦投手:ディクソン(4勝6敗0S)
  DAZN
◆西武は0-0で迎えた5回表、1死二塁から炭谷の適時打で1点を先制する。投げては、エース・菊池が7回無失点の好投。その後は8回をマーティン、9回はヒースの継投で逃げ切り、完封リレーを飾った。敗れたオリックスは、打線が再三の好機を生かせなかった。

◆オリックス山田修義投手(26)が月間の最多登板記録に並んだ。 1点を追う7回、8月18試合目となるマウンドへ。2リーグ制後では月間最多登板となる56年稲尾(西鉄)、13年益田(ロッテ)、18年フランスア(広島)の18試合に到達。広島フランスアに続き「神様・仏様・稲尾様」に並んだ。 月間18試合登板となり、04年5月に歌藤がマークした球団の月間最多登板を更新。同時に56年9月稲尾(西鉄)と13年5月益田(ロッテ)がマークした2リーグ制後のプロ野球記録に並んだ。 14年4月には左肘を手術。育成契約も経験した。16年7月にプロ初勝利を挙げたが、昨季は先発で0勝3敗、防御率8・76と苦しんだ。それが今季は今月2日に1軍昇格してから中継ぎでフル回転。小松2軍投手コーチから伝授されたスライダーを駆使し、新たな道を開いた。

◆西武菊池雄星投手が7回5安打無失点で10勝目を挙げた。 2回に左の腹筋がつるアクシデントがあったが、ピンチで1本を許さなかった。「(試合前の)ブルペンでも、すごく良くて、1回、2回とピンチがあったけど、1回落ち着いたら、いける手応えがありました」と、最少援護の中、投げ続けた。 大事を取り、7回98球で交代。次回への影響はない見込みだ。 1-0の勝利を、辻監督は「もう1点が取れない中、(菊池は)粘り強く投げた。カードの頭だし、大きな1勝」と評価した。

◆苦しんだ末に、10勝目をつかんだ。西武菊池雄星投手(27)がオリックス打線を7回5安打無失点に抑え、3年連続となる2ケタ勝利を果たした。今季は左肩の不調で5月に2軍で再調整。6月に復帰後も、投球フォームが安定しない日が続いた。試行錯誤の末に達した"新・2段フォーム"で、最後の1カ月を戦う。 アクシデントから招いたピンチでも、菊池は動じなかった。2回2死一塁、オリックス武田に2ボールとした直後、左の腹筋がつった。ベンチに下がり、水分を補給。「痛みもなく、問題なかった」と3分後には持ち場に戻った。連続四球で塁を埋めたが、若月を低めスライダーで空振り三振。1点もらった直後の5回1死一、三塁も、大城を低めスライダーで空振り三振に仕留めた。 大事を取り7回98球でお役御免。2ケタ10勝目に「良い意味で数字にとらわれなくなる」と打ち明けた。7月以降では、ようやくの2勝目。苦しみが勝ち星のペースダウンに表れた。7月末、1度上げた右足を再度上げる2段モーションをやめた。前々回からは、下ろした右足を中堅方向にピンと伸ばしている。そこに微調整を加えた。 当初は、右足を斜め後ろに下ろした。前回からは、いったん真下に下ろした後、スッと後ろに伸ばしている。いわば、下の"2段フォーム"。「右肩が無意識に突っ込んでしまう。いったん(真下に下ろすことで)0に戻す」のが狙い。フォームの悩みが消え、ボールが安定。この日は、炭谷のサインに1度も首を振らなかった。「去年の良い時に近い」と手応えを得た。 苦しみは無駄ではない。こう振り返っていた。 菊池 全て思い描いたとおりのシーズンはない。もがき、突破口を探す中で、糸口がつかめた。その経験をプラスにしていければ。 今季初の1-0勝利。「最強打線がいるけど、投手でものにできるように。残り(投げる)4、5試合は全部、勝つつもり」。優勝へ、ラストスパートのエンジンとなる。【古川真弥】
▼菊池が今季10勝目を挙げ、3年連続のシーズン2桁勝利。西武で2桁勝利を3年以上続けたのは12~14年の岸以来。左腕では86~88年に3年連続、91~94年に4年連続で記録した工藤に次いでチーム2人目となった。

◆オリックス・山田修義投手(26)が31日、西武戦(京セラ)の七回に登板。8月の登板数が18試合となり、2004年の5月に歌藤達夫が記録した17試合を抜き、球団新記録になった。  また、山田の登板時には、前日30日に今月の登板数が18試合となったフランスア(広島)が神宮球場でのヤクルト戦でまだ登板しておらず、1956年9月の稲尾和久(当時西鉄)、13年5月の益田直也(ロッテ)、そして、フランスアがマークした2リーグ制以降のプロ野球記録に並んだ。

◆西武が競り勝ち3連勝を飾った。五回に炭谷の適時打で1点を奪った。菊池が7回5安打無失点で3年連続の10勝目。マーティン、ヒースとつなぎ1点差を守り切った。オリックスは自力でのクライマックスシリーズ進出が消えた。

◆オリックスのディクソンは5回1失点と粘投したが、6敗目を喫した。6四球と制球に苦しみ「いいバッターが多い中で、ランナーをためてしまい、苦しい投球になってしまった」と反省した。  0-0の五回に先頭打者の中村に四球を与え、1死二塁で炭谷に中前へ適時打を打たれた。その後に招いた2死満塁のピンチは山川から空振り三振を奪ってしのいだが、この回限りで降板。福良監督は「ストライクとボールがはっきりしていた」と顔をしかめた。 福良監督(自力でのクライマックスシリーズ進出の可能性が消え)「まだ残りがある。何が起こるか分からないから一試合一試合、やるしかない」

◆西武の炭谷が両チームを通じて唯一の得点をたたき出した。五回1死二塁で、ディクソンの甘く入った変化球を中前へ適時打し「点が取れて良かった」と喜んだ。  三回にも左前打を放ち、6月8日以来の複数安打をマーク。捕手としても菊池を好リードして得点を許さず、攻守で勝利に貢献した。 辻監督(今季初の1-0での勝利に)「野手もしびれてくる。こういう試合を取っていくことが大事。大きな1勝」 西武・土肥投手コーチ(二回に左の腹筋がつった菊池に)「ブルペンでは良すぎるくらいボールが来ていた。(次回登板は)問題ないと思うけど、様子を見て」

◆オリックスの山田が月間18試合登板として2リーグ分立後のプロ野球記録に並んだ。「投げさせてもらえて良かった。記録は本当にうれしいです」と笑顔を見せた。  0-1の七回に登板して源田は中飛に仕留めたが、続く秋山に右前打を浴びて降板し「簡単に入り過ぎた」と反省。中継ぎ左腕として左打者に対して重要な場面を任されている。「まだ1カ月しか投げていない。もっと長い期間を投げられるようにしていきたい」と貪欲だった。

◆オリックスの山田修義投手(26)が31日、西武戦(京セラ)の七回に登板。8月の登板数が18試合となり、2004年の5月に歌藤達夫が記録した17試合を抜き、球団新記録を達成した。  また、1956年9月の稲尾和久(当時西鉄)、13年5月の益田直也(ロッテ)、そして、前日30日のフランスア(広島)がマークした2リーグ制後の月間最多登板数に並んだ。  山田は8月2日に1軍昇格後、左のセットアッパーとして活躍。フル回転しており、福良監督も信頼を寄せている。ただ、本人は「記録はうれしいですけど、自分はまだ、一試合一試合必死に抑えていかないといけない。あしたからもがんばります」と謙虚に振り返っていた。

◆今季12度目の完封負けで、自力でのクライマックスシリーズ進出の可能性が消滅した。福良監督は「まだ残り試合(25試合)もあるし、何が起こるかわからないですから、1試合1試合やっていくだけ」と前を向いた。打線は3度、好機を迎えながら、無得点。西武先発の菊池を打ち崩せず「あと1本というところですね」と渋い表情だった。 月間18試合目の登板を果たし、2リーグ分立後のプロ野球タイ記録となったオリックス・山田 「記録はうれしいですけど、自分はまだ、1試合1試合必死に抑えていかないといけない。あしたからもがんばります」

◆西武・菊池雄星投手(27)が31日、オリックス21回戦(京セラ)で7回5安打無失点と好投し、1-0でチームの3連勝に貢献。  西武・菊池が今季10勝目(4敗)。2桁勝利は2016年から3年連続3度目。西武(前身球団を含む)の投手で3年以上続けて2桁勝利を挙げたのは、12-14年の岸孝之(現楽天、11→11→13)以来4年ぶり。左腕では工藤公康が1986-88年(11→15→10)と91-94年(16→11→15→11)に記録して以来24年ぶり2人目。  西武の優勝へのマジックナンバーの最短点灯日は、この日ソフトバンクも勝ったため、4日(優勝マジック18)に延びた。

◆西武・菊池雄星投手(27)が31日、オリックス21回戦(京セラ)で7回5安打無失点と好投し、1-0でチームの3連勝に貢献。10勝目(4敗)を挙げ、球団の左腕では工藤公康(現ソフトバンク監督)以来24年ぶり2人目となる3年連続の2桁勝利を達成した。今オフのポスティングシステムによる米大リーグ移籍が取り沙汰される中、"ノルマ"の1つの「2桁勝利」をクリア。残る「優勝」に向けチームとともにひた走る。  この日最大ともいえるピンチで、菊池が一気にギアを上げた。1-0と先制した直後の五回だ。一死一、三塁で大城を膝元に食い込むスライダーで空振り三振に仕留めると、続くロメロにはこの日最速151キロの直球を投げ込み、最後は変化球で右飛に。左拳でガッツポーズを作った。  「今年は右打者の膝元のスライダーが決められていなかった。三振を取れてよかった」  左腕が汗をぬぐった。二回途中には左の腹筋をつるアクシデントもあったが、ベンチ裏で水分と塩分を補給し、続投。辻監督は以前にも同様の症状が出ていたと明かしたが、本人は「つっただけ。筋肉にダメージがあったわけではない」と軽症を強調した。  これで1986-88、91-94年に達成した工藤公康以来、球団左腕では2人目となる3年連続2桁勝利に到達。菊池は「いい意味で数字にとらわれなくなる」とホッと一息ついた。  夢舞台に一歩近付いた。球団には将来的なメジャー移籍の希望を伝えており、渡辺シニアディレクター(SD)は一昨年オフに「2桁勝って優勝したら(ポスティングシステムの申請も)考える」と発言。これでハードルを1つクリアした形だ。  この日もネット裏には米大リーグ11球団のスカウトが集結。日本球界NO・1左腕に熱視線を送った。残る"関門"は10年ぶりの優勝。「残りは全部勝つつもりで。チームのためだけにやっていきたい」。エースの言葉に力がこもった。 (伊藤昇)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
684520.602
(↑0.004)
0
(-)
28633
(+1)
536
(-)
159
(-)
110
(+3)
0.272
(-)
4.32
(↑0.03)
2
(-)
福岡
615010.55
(↑0.005)
6
(-)
31530
(+7)
467
(+1)
164
(+3)
69
(+1)
0.263
(-)
3.99
(↑0.02)
3
(-)
日ハム
615230.54
(↑0.004)
7
(-)
27501
(+7)
475
(+2)
125
(+1)
75
(+1)
0.253
(↑0.001)
3.74
(↑0.01)
4
(-)
ロッテ
525830.473
(↓0.004)
14.5
(↓1)
30428
(+2)
472
(+7)
53
(+1)
104
(+1)
0.252
(-)
3.84
(↓0.02)
5
(-)
ORIX
536050.469
(↓0.004)
15
(↓1)
25436
(-)
463
(+1)
83
(-)
79
(+1)
0.239
(↓0.001)
3.64
(↑0.02)
6
(-)
楽天
476630.416
(↓0.004)
21
(↓1)
27413
(+1)
464
(+7)
105
(-)
55
(-)
0.24
(↓0.001)
3.72
(↓0.02)