ORIX(☆6対1★)日本ハム =リーグ戦19回戦・大阪ドーム=
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日ハム
10000 0000 171
ORIX
30003 000× 6110
勝利投手:山岡 泰輔(5勝10敗0S)
敗戦投手:村田 透(5勝3敗0S)
  DAZN
◆オリックスは1点を追う1回裏、中島と安達の連続適時打などで3点を奪い、逆転に成功する。そのまま迎えた5回には、T-岡田の適時打などで3点を追加した。投げては、先発・山岡が7回途中1失点の好投で今季5勝目。敗れた日本ハムは、先発・村田が誤算だった。

◆今季の日本ハム中田翔内野手(29)は両リーグ最多の10犠飛をマークしている。 犠飛のシーズン最多記録は70年大杉(東映)の15で、中田の10は13位タイ。あと1本打つと、78年王(巨人)らに並び6位タイに進出し、10傑入りする。

◆オリックス中島宏之内野手が今季2度目の猛打賞をマークした。 1-1の1回1死一、二塁。日本ハム村田の内角球を振り抜いて左翼線へ適時二塁打を放った。勝ち越しのヒットに中島は「チャンスやったから積極的にいきました。勝ち越せてよかったです」とコメント。その後も3回、5回と中前打を放った。

◆オリックス山田修義投手(26)が球団の月間最多登板記録に並んだ。 6-1と5点リードの7回2死満塁から登板。西川を二ゴロに仕留めた。これが8月17試合目となるマウンド。04年5月に歌藤が記録した球団記録に並んだ。 31日西武戦に登板すれば2リーグ制後では月間最多登板となる56年稲尾(西鉄)、13年益田(ロッテ)の18試合に到達する。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(19)が、2試合連続で沈黙した。 1点先制した1回2死一、二塁のチャンスで二ゴロに倒れると、続く4回1死一塁の第2打席は投ゴロ併殺打に打ち取られた。4打数無安打に終わり「(相手ではなく)自分の問題です」と認めた。 3試合連続の3安打が懸かった28日オリックス戦では、4三振と急ブレーキ。この日も振るわず「しっかり試合に入る準備をして、100%の準備をしていきたい」と自らを見つめ直していた。

◆日本ハム村田透投手(33)が、自己最短の2/3回で降板となった。 1点リードの1回、先頭福田に右越え二塁打を浴び、続く小田は自らの犠打野選で出塁を許した。無死一、三塁でロメロに同点の右犠飛。なお1死一、二塁で、中島に左越え適時二塁打で勝ち越しを許した。嫌なムードを振り払えぬまま、1回もたず3安打3失点。3敗目を喫し「(ボールは)悪くなかった。丁寧に投げなければいけなかった」と反省していた。

◆オリックス山岡泰輔投手が6回2/3を6安打1失点で今季5勝目を挙げた。1回に先頭打者に四球を与え、日本ハム中田に適時打を許したが、2回以降は修正。0を並べた。 山岡は「初回はテンポが悪かった。(2回以降に変わったのは)一番はテンポ。投げていて野手がきついかなと思って、テンポを上げた」と振り返った。今季は春先から苦しみ、中継ぎ転向も経験。8月途中で先発に戻り、これで3連勝だ。山岡は「野手が早い段階で打ってくれるので」と感謝した。

◆オリックスの9年目山田修義投手(26)が球団のタフネス記録に並んだ。5点リードの7回2死満塁で登板。カウント1-1から左打者西川を外角スライダーで二ゴロ。「意外と落ち着いていけました」と、注文通りの仕事で応えた。これで8月17試合目の登板となり、04年歌藤が5月にマークした球団の月間最多登板に到達。負けていれば自力CSの可能性が消滅していた試合で好投した。 14年4月には左肘を手術。育成契約も経験した。16年は12試合に先発し、7月にプロ初勝利を挙げた。ところが、昨季は4試合に先発し0勝3敗、防御率8・76と苦しんだ。今季は今月2日に1軍昇格して以来、勝敗や状況にかかわらず、中継ぎとしてフル回転。6月に2軍の小松投手コーチから伝授されたスライダーを駆使して結果を出している。「今はカットボールみたいな変化をする」と新たな武器で道を開いた。 今日31日西武戦に登板すれば、2リーグ制後では月間最多登板となる56年稲尾(西鉄)らの18試合に到達する。福良監督も「せっかくのチャンス」とアシストを明言した。多忙な中継ぎ稼業だが山田は「家に帰ることが癒やし」と笑顔。家に帰れば3人の子どもが待つパパは「自分的には投げさせてもらっているのでうれしい。ぜひ、(明日も)投げたい」と力強く宣言した。【桝井聡】 ◆山田修義(やまだ・のぶよし)1991年(平3)9月19日、福井県生まれ。敦賀気比では2年春、3年夏に甲子園出場。09年ドラフト3位でオリックス入団。10年9月5日ソフトバンク戦でプロ初登板。14年4月に左肘を手術し、同年オフに育成選手契約。15年7月に支配下選手へ復帰。今季は17試合で1勝1敗、防御率3・65。184センチ、87キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸720万円。

◆日本ハム清宮の沈黙が敗戦に響いた。山岡に封じられ、併殺打を含む4打数無安打に終わった。 28日オリックス戦では4三振。「打つべき球を仕留められなかったのが、ダメだった」。連勝は3で止まり、首位西武との差は7に広がった。

◆打っても守っても、"夏バテ"気味だ。日本ハムは敵地の京セラドーム大阪でオリックスと対戦し、1-6で完敗。ここまで安定していた先発の村田透投手(33)が、立ち上がりの1回にまさかのKO。早めの継投も打線がつながらず、守っては勝負どころで痛いタイムリーエラーも飛び出した。8月の総移動距離は直線距離で実に8479キロにものぼる過酷な日程。真夏の強行軍は9勝13敗2分けと、大きく負け越している。 打っても、守っても、どこか元気がなかった。日本ハム打線は7安打を放ちながら、得点は1回に挙げた1点のみ。投げては先発の村田が、自らの犠打野選などで招いた無死一、三塁のピンチに、犠飛と2連続長短打で、あっという間の3失点。栗山監督は「点数を与えちゃいけないところで、与えないようにしないといけない」。初回2死の継投で、早めの勝負に出た。 2番手・加藤が粘り、いったんは立て直したものの、5回には1死満塁でレアードが適時失策。膠着(こうちゃく)しかけた試合の流れを、ミスで手放した。 8月は9勝13敗2分けと、負け越しが決まっている。チームは、27日に札幌から東京経由で宮崎に移動。28日にオリックスとのナイターを戦い、前日29日に大阪入りしていた。今月は移動ゲームを伴う6連戦が4度もあり、うち1つは最も遠い札幌~福岡。記録的な酷暑の中、8月の総移動距離は札幌~ロンドン間に匹敵する約8479キロにものぼる。真夏の強行軍に、あるチームスタッフは「今月は移動が多くて、疲れていないと言ったらウソになりますよね」と、選手らを思いやった。 5試合ぶりの黒星で、首位西武とのゲーム差は7に広がった。栗山監督は「誰がどうとかではなく、チームとして勝ちきらないといけない時期。勝てないのは俺の責任。いつも、一緒や」と、口元を引き締めた。過酷な移動月間を締めくくるように、今日31日も大阪から千葉へ場所を移してのロッテ戦(ZOZOマリン)。残り28試合。正念場でこそ、意地を見せる。【中島宙恵】 ◆日本ハム8月の移動距離 遠征が多く、総移動距離は直線距離の計算で約8479キロにも及んだ。1日のロッテ戦(帯広)デーゲーム後に東京へ飛行機移動、21日のソフトバンク戦(静岡)はナイター後に東京へバス移動などのほか、10日の札幌から福岡への移動後にナイターなど、休まる時間が少なかった。21日ソフトバンク3連戦は初戦が静岡で2戦目以降が東京ドーム、今カードのオリックス戦も28日に宮崎で戦った後、この日は京セラドーム大阪と、同一カード内で移動をともなうことも多かった。

◆日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎内野手(19)=早実高=が、「6番・DH」で先発出場。4打数無安打に終わった。ニゴロ、投ゴロ併殺打、空振り三振、空振り三振で、打率は.222となった。  試合は日本ハムが一回一死一、三塁から、中田が右前に運ぶ適時打を放ち1点を先制。オリックスもその裏、日本ハムの先発・村田の立ち上がりを攻め、ロメロの犠飛で追いつくと中島、安達の連続適時打で勝ち越し。村田は一回もたずに降板した。オリックスは五回にもT-岡田の適時打などで3点を追加し、そのまま逃げ切り勝ち。オリックス先発の山中が5勝目(10敗)を挙げた。

◆日本ハムの村田が7月18日以来の3敗目を喫した。わずか2死しか取れず一回途中で降板し「調子は別に悪くはなかった。丁寧に投げないといけなかった」と悔しさをにじませた。  味方に1点のリードをもらいながら一回無死一、三塁でロメロに同点犠飛を許す。さらに1死一、二塁からは中島に適時二塁打と安達に右前適時打を浴びて3失点。先発の役割を果たせなかった。

◆オリックスの中島が4安打1打点で勝利に貢献した。一回1死一、二塁では左翼線へ勝ち越しの適時二塁打。五回には中前打で出塁すると失策が絡んで三塁へ進み、T-岡田の右前打でホームを踏んだ。「最近、いい感じで打席に入れている感じがある」と白い歯を見せた。  19日以来の先発出場だった。三塁の守備にも就き「守備でも汗が出るし、野球をやってるな、という感じがする。どんな状況でも試合に出たら楽しい」と充実感を漂わせた。 福良監督(山岡に)「二回以降は完璧だった。コントロールが良かったし、ボールが走っていた」 安達(一回1死二、三塁で右前適時打)「初球からいこうと決めていた。積極的に打ちにいったことが、いい結果につながってくれた」 T-岡田(五回1死満塁で適時打)「みんながつないでくれたので、何とか自分もと思っていた」 山田(七回2死満塁でマウンドに上がり、月間17試合登板の球団記録に並び)「山岡が頑張っていたので、抑えようと思った。いっぱい投げられているのはうれしい」

◆D1位・清宮(早実高)は、2試合連続で無安打に終わった。ここ2試合で6三振を喫し、四回一死一塁ではプロ入り後初の併殺打も記録した。チームは連勝が3でストップ。負傷離脱していたアルシアの復帰でチーム内の競争も激化する中、清宮は「仕留めきれなかった。そういう(対策をされた)わけではなく自分の問題」と唇をかんだ。

◆2番手の山田が七回二死満塁から登板し、1/3回を無失点で切り抜けた。8月の登板数が17試合となり、2004年5月に歌藤達夫が記録した球団記録に並んだ。2リーグ制以降のプロ野球記録は1956年9月の稲尾(当時西鉄)、13年5月の益田(ロッテ)と、この日記録したフランスア(広島)の18試合。「(31日の試合も)ぜひ投げたい」と意欲を見せた。

◆ベテランのバットがチームの窮地を救った。オリックス・中島が決勝打を含む今季初の4安打。5月3日の西武戦(京セラ)以来となる三塁での先発起用に応えた。  「きょうサードと言われて、ワクワクしながらやっていた」  試合後は満面の笑み。6月下旬に負傷した左足の状態を考慮され、指名打者や代打での出場が続いていたが、久しぶりの先発出場に奮起。1-1の同点とし、なおも一死一、二塁で左翼線に勝ち越しの適時二塁打。「逆転するのと同点では違うから」とうなずいた。  福良監督も「ナカジ(中島)がいいところで本当にいい安打を打ってくれた」と感謝。ただ、自力でのクライマックスシリーズ進出の可能性が消滅する危機はつきまとっており、中島も「勝たな、おもろないしね。残り試合も少ないし、常に何かしらで出たい」とチームの勝利に貢献することを誓った。 (西垣戸理大)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
674520.598
(-)
0
(-)
29632
(-)
536
(-)
159
(-)
107
(-)
0.272
(-)
4.35
(-)
2
(-)
福岡
605010.545
(-)
6
(-)
32523
(-)
466
(-)
161
(-)
68
(-)
0.263
(-)
4.01
(-)
3
(-)
日ハム
605230.536
(↓0.005)
7
(↓0.5)
28494
(+1)
473
(+6)
124
(-)
74
(-)
0.252
(↓0.001)
3.75
(-)
4
(-)
ロッテ
525730.477
(-)
13.5
(-)
31426
(-)
465
(-)
52
(-)
103
(-)
0.252
(-)
3.82
(-)
5
(-)
ORIX
535950.473
(↑0.005)
14
(↑0.5)
26436
(+6)
462
(+1)
83
(-)
78
(+2)
0.24
(↑0.001)
3.66
(↑0.03)
6
(-)
楽天
476530.42
(-)
20
(-)
28412
(-)
457
(-)
105
(-)
55
(-)
0.241
(-)
3.7
(-)