広島(★3対5☆)中日 =リーグ戦19回戦・マツダスタジアム=
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中日
10300 0010 5100
広島
10010 0010 3122
勝利投手:笠原 祥太郎(3勝3敗0S)
(セーブ:佐藤 優(1勝1敗1S))
敗戦投手:野村 祐輔(6勝3敗0S)
  DAZN
◆中日は初回、アルモンテの適時二塁打で先制する。直後に同点とされるも、3回表にアルモンテと高橋の連続適時打で3点を奪い、勝ち越しに成功した。先発・笠原が6回2失点で今季3勝目。最後を締めた4番手・佐藤がプロ初セーブを挙げた。敗れた広島は、打線が相手を上回る12安打を放つも、好機を生かしきれなかった。

◆中日のダヤン・ビシエド内野手(29)が絶好調。8月の成績は19試合に出場して71打数31安打、4本塁打、17打点で月間打率は4割3分7厘。 7月終了時の打率はリーグ7位の3割1分1厘だったが、現在はリーグ3位の3割3分3厘まで打率を上げている。

◆広島野村祐輔投手(29)が6回4失点で降板した。1回は2死から大島に四球を与え、ビシエドの右前打に続いてアルモンテに先制打。3回も同じようなパターンで四球、単打の後にアルモンテに勝ち越し打を許し、高橋にも2点適時打と序盤に乱れた。「リズムをつくれない投球をしてしまい、チームに申し訳ないです。点を取られた回はやはり四球が絡んでいるので、そこが反省点です。4、5、6回は何とか粘り強く投げることができたと思います」とコメントした。

◆広島会沢翼捕手が球団捕手最多タイの12号ソロを豪快に左翼ポール際に運んだ。 3点ビハインドの4回。中日笠原の内寄りの真っすぐにバットを振り抜くと左翼線方向へ高々と舞い上がった飛球は風にも押され、ファウルになることなく、ポール際のコンコースで弾んだ。「(フェアゾーンから)切れるかなと思ったんですけど、よく入ってくれましたね。まず1点返せて良かったです」。53年に門前真佐人がマークした球団捕手最多のシーズン12本塁打に並んだ。

◆広島会沢翼捕手(30)が球団捕手最多タイの12号ソロを豪快に左翼ポール際に運んだ。 3点ビハインドの4回。中日笠原の内寄りの真っすぐにバットを振り抜くと左翼線方向へ高々と舞い上がった飛球は風にも押され、ファウルになることなく、ポール際のコンコースで弾んだ。53年に門前真佐人がマークした球団捕手最多のシーズン12本塁打に並んだ。

◆広島が敗れ、連勝は2で止まった。ヤクルトも敗れたため、優勝マジックは1つ減って23となった。 先発した野村は6回4失点で3敗目。1、3回に与四球から走者をためて適時打を許す同じパターンで失点した。打線は松山が11号ソロを含む2安打2打点、会沢も12号ソロなどチーム12安打も3得点どまりだった。緒方孝市監督(49)の談話は以下の通り。 -野村が序盤に失点 緒方監督 本人が(試合中に広報を通じて)コメント出してるでしょ。その通り。 -打線の内容は 緒方監督 ヒットもたくさん出たし、いい攻撃ができてる。明日もしっかり戦うだけです。

◆竜の逆襲が始まる!? ♪そのとお~り! 先発笠原祥太郎投手(23)が6回8安打2失点と好投。打線もアルモンテが2安打2打点などとつながり、リリーフ陣も粘り佐藤はプロ入り初セーブを挙げ、連勝した。鬼門マツダスタジアムでの3連戦初戦を勝利し、これで3勝7敗。広島との対戦成績も9勝10敗とした。 この勝利に森監督もご機嫌。笠原の粘投や、佐藤の初セーブなどの問いかけに「その通り」を4連発。往年のコメディアン財津一郎がCMで言うセリフよろしく喜びを表現していた。

◆中日先発の笠原が自身3連勝でチームの連勝を導いた。6回1死満塁のピンチでも落ち着いていた。打席には代打の切り札新井。インコースの要求だったが、真ん中へ入った143キロの直球は気迫十分。見事、遊ゴロ併殺に打ち取った。 「調子自体は良くなかった。(新井は)ど真ん中にいったけど、打たせて取るという強い気持ちでいけた」。前夜サヨナラ弾のヒーロー鈴木も手玉に取った。1回1死一、三塁。カウント2-1から145キロの直球でファウルを取り、続く5球目に緩急差27キロ、118キロのチェンジアップで主砲のバットに空を切らせた。5回の3打席目は逆に118キロのカーブでファウルを打たせ、144キロの直球外角いっぱいに決めて見逃しの三振に打ち取った。「あの人(鈴木)は調子がいいので、調子づけないようにした」。新潟医療福祉大から16年ドラフト4位で入団した2年目左腕は会心だった。 鈴木にはこれで2年間7打数無安打5奪三振とキラーぶりを継続。6回8安打2失点、今季2戦2敗の首位広島で堂々の投球を披露し広島戦のプロ初勝利を決めた。前日23日の阪神戦でのサヨナラ勝利の余韻を守り、チームに連勝ももたらした。 この日まで2勝7敗と鬼門だった苦手マツダスタジアムの3連戦初戦を勝ち取った。報道陣から先発笠原の好投や佐藤初セーブなど質問を受けた森監督も上機嫌。質問には全て「その通り」を続けて帰りのバスに乗り込んだ。孝行息子たちが竜の粘りを作り出した。【伊東大介】

◆3年目右腕の佐藤がプロ初セーブを手にした。 9回に4番手で登板し、鈴木に二塁打を許したものの、1回1安打無失点で切り抜けた。「落ち着いていければ良かったけど。(初セーブは)自信にしていきたい。先発の勝ちを消さないようにできてうれしい」。21日の阪神戦は2死満塁のピンチを作り、岩瀬の救援を仰いだ。大役を務め切ったことにホッとした表情だった。

◆広島は先発の野村が6回を8安打4失点でリズムをつくれず、4カード連続で3連戦の初戦を落とした。優勝マジックは一つ減ったが、野村は今季マツダスタジアムで初黒星となる3敗目を喫し「点の取られ方が悪い。チームに申し訳ない」とうなだれた。  一、三回とも四球から崩れて得点を許し「しっかり投げ切れないところがあった」と反省。打線も六回1死満塁で代打新井が併殺打に倒れて同点機を逃すと、八回は失策が絡んで失点。緒方監督は「また明日しっかり戦うだけ」と切り替えに徹した。

◆中日のアルモンテが2度の適時打を放った。一回は2死一、三塁から内角球を引っ張り右翼線へ運ぶ先制の二塁打。「得点圏に走者がいて、チャンスだったので積極的にいった。いいところで打ててよかった」と喜んだ。  1-1の三回2死一、二塁でも高めの球を振り抜き、右前にしぶとく運び「走者をかえすことだけに集中した」と語った。 佐藤(九回を締め、プロ初セーブ)「変化球が入らなかったが、割り切った。(セーブが)ついたことは自信になる」 高橋(三回に2点打)「とにかく走者をかえすことだけを考えた」

◆笠原は毎回のように走者を出しながらも、6回を8安打2失点にまとめた。2四死球と安打で一死満塁のピンチを招いた六回は「強い気持ちでいった」と代打・新井に直球を引っかけさせ、遊ゴロ併殺打に仕留めた。3勝目を手にし「ヒットは打たれても何とかピンチで粘れたので、辛抱強く投げられたと思う。無駄な四球がなかったのがよかった」と汗を拭った。 九回を締め、プロ3年目で初セーブを挙げた中日・佐藤 「変化球が入らなかったが、割り切った。(セーブが)ついたことは自信になる」

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
644320.598
(↓0.006)
M23
(-)
34564
(+3)
489
(+5)
143
(+2)
65
(-)
0.268
(↑0.001)
4.1
(↑0.01)
2
(↑1)
巨人
565820.491
(↑0.004)
11.5
(↑1)
27508
(+2)
466
(-)
116
(-)
52
(-)
0.259
(-)
3.84
(↑0.03)
3
(↓1)
ヤクルト
525510.486
(↓0.005)
12
(-)
35505
(+3)
527
(+6)
104
(+2)
58
(-)
0.27
(-)
4.46
(↓0.01)
4
(-)
阪神
495510.471
(↓0.005)
13.5
(-)
38412
(-)
460
(+2)
64
(-)
51
(-)
0.249
(↓0.002)
3.99
(↑0.01)
5
(-)
DeNA
495920.454
(↑0.005)
15.5
(↑1)
33436
(+6)
506
(+3)
134
(-)
61
(+1)
0.251
(↑0.001)
4.3
(↑0.01)
6
(-)
中日
516210.451
(↑0.005)
16
(↑1)
29469
(+5)
510
(+3)
71
(-)
51
(-)
0.263
(-)
4.31
(↑0.01)