日本ハム(★2対6☆)ソフトバンク =リーグ戦22回戦・東京ドーム=
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福岡
02000 0040 690
日ハム
00001 1000 291
勝利投手:石川 柊太(10勝6敗0S)
敗戦投手:トンキン(4勝4敗12S)
  DAZN
◆ソフトバンクが6連勝。ソフトバンクは2回表、西田と牧原の連続適時打で2点を先制する。その後同点とされるも、8回に今宮と柳田の適時二塁打で4点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、3番手・石川が今季10勝目。敗れた日本ハムは、4番手・トンキンが誤算だった。

◆日本ハム中田翔内野手(29)は節目の通算200本塁打へあと1本と迫る。  200本塁打となるとプロ野球103人目で、日本ハムでは張本、大杉、田中、小笠原に次いで5人目。平成生まれのプロ野球選手では初めてとなる。

◆東大卒ルーキー日本ハム宮台康平投手(23)の、プロ初先発初勝利はならなかった。 東大出身者としては、51年ぶりの快挙だった先発登板。1回2死一、二塁のピンチで、5番松田宣を空振り三振に仕留めピンチを脱したが、直後の2回に捕まった。2死一塁から、9番西田に左中間を破る適時二塁打を打たれ失点を許すと、続く牧原にも中前適時打を浴びた。3、4回は初回に続いて無失点。しかし、5回1死から柳田に右中間を破る二塁打を打たれ出塁を許すなど、2死一、二塁となったところで、無念の降板となった。宮台の1軍デビュー戦は、5回途中、91球を投げ4安打2失点。それでも強力なソフトバンク打線相手に一歩も引かず、真っすぐを中心とした攻めの投球を最後まで貫いた。 降板後に宮台は「今日は気持ちで押していこうと思って投げました。思い通りにいくボールも、そうでないボールもありましたが、投げ切れたと思います。プロのマウンドは雰囲気がすごかった。自分への応援も聞こえ、安打を打たれたら相手の声援が聞こえる。緊張感はありました。(プロ初登板に)まずは、しっかりと投げ切れたので良かったです。これからは結果を求められるので、しっかりとやっていきたい」とプロデビュー戦を振り返った。

◆ドラフト7位ルーキーの日本ハム宮台康平投手が東大出身者として53年ぶりの先発勝利と自身のプロ初勝利はお預けとなった。4回3分の2を投げ、打者24人に91球、4安打2失点(自責2)6四死球で降板した。 先発勝利なら1965年10月18日の大洋(現DeNA)新治(にいはり)伸治以来、53年ぶり。東大出身の勝利投手となれば1967年に中日井手以来(中継ぎで1勝)51年ぶりの白星だった。 宮台は「今日は気持ちで押していこうと思って投げました。思い通りにいくボールも、そうでないボールもありましたが、投げ切れたと思います。プロのマウンドは雰囲気がすごかった。自分への応援も聞こえ、安打を打たれたら相手の声援が聞こえる。緊張感はありました。(プロ初登板に)まずは、しっかりと投げ切れたので良かったです。これからは結果を求められるので、しっかりとやっていきたい」とコメントした。 球団の東大出身者では、遠藤良平投手が2001年に1試合登板(勝敗なし)。松家卓弘投手が2010年に5試合登板(0勝1敗)しているが、いずれも中継ぎで勝利なしだった。 宮台は2月の春季キャンプ中に腰痛で出遅れたものの、イースタン・リーグ12試合に登板し、38イニングを投げ22失点(自責21)、3勝1敗、防御率4・97の成績を残していた。 <宮台の投球内容> 初回2四死球で2死一、二塁のピンチを背負うも松田をチェンジアップで空振り三振に仕留めた。 2回2死一塁から西田と牧原の連続適時打で2点を先制された。 3回は先頭打者の柳田に四球を与えたが、後続を3者凡退に仕留め無失点。 4回は1死一塁から牧原、今宮を2者凡退に打ち取った。 5回は1死から柳田に右二塁打を許すなど2死一、二塁で無念の降板となった。

◆<日本ハム2-6ソフトバンク>◇23日◇東京ドーム 日本ハム清宮幸太郎内野手が自身初となる3試合連続本塁打はならなかった。打てば53年豊田(西鉄)68年江島(中日)14年森がマークした3戦連発の高卒新人記録に並ぶ快挙だった。 この日は6番DHで先発し4打数無安打2三振と結果を残せなかった 前夜22日には高卒新人として球団初となる逆転本塁打を放ち、勢いに乗ったかに見えたが、ソフトバンク投手陣にねじ伏せられた。

◆<日本ハム2-6ソフトバンク>◇23日◇東京ドーム ソフトバンクが今季2度目の6連勝で2位に浮上。2―2の8回に今宮、柳田がともに2点二塁打を放ち、4点を勝ち越した。3番手の石川が1回 1/3 を無失点で自身初の10勝目。日本ハムは東大卒ルーキー宮台康平がプロ初先発も、51年ぶりになる東大出身者勝利はお預けに。日本ハムは今季初の5連敗で3位に転落した。

◆東大卒ルーキー日本ハム宮台康平投手(23)の、プロ初先発初勝利はならなかった。 東大出身者としては、51年ぶりの快挙だった先発登板。1回2死一、二塁のピンチで、5番松田宣を空振り三振に仕留めピンチを脱したが、直後の2回に捕まった。2死一塁から、9番西田に左中間を破る適時二塁打を打たれ失点を許すと、続く牧原にも中前適時打を浴びた。3、4回は初回に続いて無失点。しかし、5回1死から柳田に右中間を破る二塁打を打たれ出塁を許すなど、2死一、二塁となったところで、無念の降板となった。 宮台の1軍デビュー戦は、5回途中、91球を投げ4安打2失点。それでも強力なソフトバンク打線相手に一歩も引かず、真っすぐを中心とした攻めの投球を最後まで貫いた。 降板後に宮台は「向かっていく気持ちで投げようと思ってました。今日はそれがよかったかなと思います。マウンドは雰囲気がすごくて、声援もすごかったですし、緊張感はありました。(プロ初登板に)今日はいい経験になりました。ボールの質などをもっと高めたり、今日わかったことを次に生かしたいです」とプロデビュー戦を振り返った。

◆日本ハムが今季初の5連敗で3位に転落し、自力優勝の可能性が消滅した。 プロ初先発の宮台が5回途中2失点と上々の内容。打線は5回に近藤の併殺打の間に1点、6回は代打田中賢の適時内野安打で一時同点とした。しかし、8回に4番手で登板したトンキンが4失点で万事休す。同一カード3連敗を喫した。 栗山英樹監督は「申し訳ない」と陳謝。宮台については「次、またチャンスがある」と評価し、自力優勝の可能性が消えたことは「その数字に関しては、本当にごめんなさい。ただ、こっちは諦めない」と、話した。

◆ソフトバンク今宮健太内野手(27)が決勝打を放ち、チームを6連勝と2位浮上に導いた。 同点の8回2死一、二塁で日本ハム・トンキンの初球を逃さなかった。打球は前進守備の中堅手を越えて二塁打に。勝ち越しの2点が加わり、これが決勝点になった。 今宮は「何が何でもという気持ちで、初球から行こうと思っていた。最高の結果になった」。24日からの西武3連戦に向けて「1球1球、すごく緊張すると思う。この3連戦で、決まる可能性が高い。明日からも頑張りたい」と話した。

◆ソフトバンク石川柊太投手(26)が自身初の10勝目を手にした。 1点リードの6回に3番手で登板。2死一、三塁から代打田中賢の投ゴロをはじき(記録は安打)同点とされたものの、続く7回を無失点に抑えると、8回に打線が4点を挙げ勝利投手に。 「チームが勝ってよかった。(田中の打球は)グラブを出したことろに当たってしまって...。次の1点はやらない気持ちで投げた。(10勝は)目標にしていたけど、複雑な気持ちですね」。先発武田の白星をなくしてしまっただけに笑顔はなかった。

◆ソフトバンクが今季最長タイ、2度目の6連勝で約3カ月ぶりに2位に浮上した。 同点の8回に今宮が決勝の2点二塁打。さらに柳田も2点を加える二塁打を打ち、4時間に迫る熱戦を制した。 工藤監督は「選手たちが、絶対に勝つんだという思いをなくさないで3連戦を戦ってくれた。内容のある中で勝てて、選手たちには自信になったと思うし、相手にも驚異になる」と選手をたたえ、24日からの「首位攻防」西武3連戦に向けて「あと3つ、自分たちの形を見失わないよう、目の前の試合を勝てるようにやっていくことが大事」と気合を入れた。

◆日本ハム-ソフトバンク22回戦が23日、東京ドームで「パ・リーグ6球団×バンドリ! ガールズバンドパーティ!~ガルパスペシャルゲーム! ワクワクDAY~」として実施された。人気スマホアプリ「バンドリ! ガールズバンドパーティー」とパ・リーグ6球団のコラボ企画の一環として実施されたイベントゲームだ。 ソフトバンク担当として東京を訪れていた記者は、両チームが練習を始めるよりも前、午前11時半頃に東京ドームへ向かった。球場前の物販会場には、すでにコラボグッズを求めるファンで長蛇の列ができていた。約1時間半並び、ソフトバンクのユニホーム姿の弦巻こころちゃんグッズや、個人的に推しキャラの奥沢美咲ちゃんグッズ、また、この日ゲストとして来場する前島亜美さんが演じる丸山彩ちゃんグッズなどを購入することができた。 列に並んでいると、野球観戦は初めてだというファンの声が聞こえてきた。パ・リーグとセ・リーグの違いからネットで検索しながら予習し、「こころちゃんのチームだから、ソフトバンクを応援しようか」などと初めての野球を楽しもうとしている姿にうれしくなった。 午後2時ごろ。物販会場の前にはマスコット的存在の人気キャラクター、ミッシェルが姿を現した。記念撮影しようと集まる「バンドリ!」ファン。ミッシェルのことは知らないが、何ごとだろうと集まる野球ファン。人だかりができ、球場前がにわかに盛り上がってきた。 午後5時すぎにソフトバンクの練習取材が終わると、急いで東京ドームの3階に向かった。入場ゲートを入ったところに、6球団とコラボしたキャラクターのパネルが設置されていたからだ。特別イラスト入りカップに入った飲み物を買い、ミッシェルお面をもらって記者席に着いた。 試合開始前には丸山彩ちゃん役の前島亜美さん、大和麻弥ちゃん役の中上育実さん、ミッシェルがグラウンドに登場し、トークショーや始球式で盛り上げた。球場で聞く「しゅわりんどりーみん」には胸が高鳴った。2回の日本ハム攻撃時には前島さんが、3回には中上さんが場内アナウンスを務めた。「4番ファースト中田」と声優さんの声が球場に響くのがとても新鮮で心地よかった。3人はその他にもイニング間のダンスなどで活躍。「バンドリ!」要素が詰め込まれたすばらしいコラボレーションだった。 最後にソフトバンク担当として、1つ「バンドリ!」ファンの方に知ってほしいことがある。この日、リリーフで登板し勝利投手になった石川柊太投手は以前、このコラボについて聞いたときにこう話してくれていた。「ありがたいですね。そういうところから新しいファンの方が来てくれるというのは。登板機会があれば頑張ります」。本拠地での登場曲が、アプリ内でも使われている、ももいろクローバーZの楽曲「Moon Pride」という縁もありコラボを歓迎してくれていた。 本人も「ももクロ」のファンで、いわゆるオタクへの理解も深い。もし今回、野球に新しく関心を持った人がいるなら、今後、ソフトバンクと石川にも注目してみてほしい。【ソフトバンク担当=山本大地】

◆東大出身者として51年ぶりに先発した日本ハム宮台は4回2/3、4安打2失点で初登板白星を逃した。 「気持ちで押していこう」と強力打線に挑み、2回に3安打で2点を先制され、0-2の5回に2死一、二塁のピンチを背負ったところで降板。6四死球を与えるなど制球は乱れたが「投げ切れたと思います。これからは結果を求められるので、しっかりやりたい」と充実感を口にした。

◆東大卒の宮台がデビューした。"頭脳派投球"を期待してしまうが、投球内容はまったく違った。球速は130キロ台後半だが、質のいい直球が武器。将来性のある高卒投手といった感じ。正直、まだ1軍で勝てるような実力はないが、話題性もあるし、この先楽しみな投手だった。 投球を振り返れば、長所も短所も極めてオーソドックスな左腕の特徴が出ていた。一番の課題は変化球の制球力。91球を投げてスライダーは10球。うち、ストライクゾーンに決まったのは3球だけ。14球投げたチェンジアップも、左打者に投げるのは苦手そう。いいところに決まったのは右打者に対してだけだった。 左投手は抜いて投げるチェンジアップやシンカーなどの落ちる系の変化球が左打者に対して死球になるのを嫌がり、投げられないタイプがいる。宮台は投げられるが、苦手にしている感じはあった。 将来性を感じさせたのは、直球の質がいいところ。136キロ直球で上林、甲斐、グラシアルから、それぞれ1度ずつ空振りを奪った。これだけ変化球の制球が悪ければ、打者は「直球1本」で狙ってくる。そんな状況で空振りを奪えるのは、体を開かず投げられるフォームと、球速以上にスピードを感じさせる直球があるから。直球で10個のアウトを奪ったが、詰まらせて打ち取った打球が多かった。 ただクイックは1秒3前後で遅め。けん制もそれほどうまくない。左投手なのに右足をクロスして上げないと投げられないクイックのフォームも、走者はスタートが切りやすくなる。今試合では、塁に出たソフトバンクの選手のほとんどが走る気がなかったから助かっただけ。東大卒だが、プロではまだまだ勉強しなければいけない課題が多い。【小島信行】

◆東大出身者として51年ぶりに先発した日本ハム宮台は4回2/3、4安打2失点で初登板白星を逃した。 ▼東大出身の宮台が先発デビュー。東大出身のプロ野球選手は6人目。途中で外野手へ転向した井手(中日)を含め全員投手で入団し、1軍出場は宮台で5人目になる。過去4人のうち先発登板は65年新治(大洋)が3試合、67年井手が3試合あるだけ。東大出身の先発登板は51年ぶり3人目で、デビュー戦で先発は初めてだ。宮台は4回2/3を投げ2失点で降板。4回2/3以上投げたのは、新治が先発で2試合、救援で2試合、井手が先発で1試合、救援で1試合あり、こちらも3人目。

◆日本ハム田中賢が一時同点打を放った。 1点を追う6回2死一、三塁で投手強襲の適時内野安打。「追い込まれていたけど、粘り強くいけた」と、振り返った。ただ、勝利につながらず、チームは5連敗で3位転落。「惜しい試合が続いている。1年やっていれば、こういう時もある」と、前を向いた。

◆破壊力が自慢のソフトバンク打線だが「伏兵」のつながりも6連勝の呼び水となった。 2回だった。3試合ぶりの先発出場となった9番西田のバットが先制点を運んできた。2死一塁から日本ハム先発宮台のストレートを左中間にはじき返すタイムリー二塁打。「久しぶりのヒットが適時打になってよかった」。7月27日の楽天戦(ヤフオクドーム)以来の安打に喜びもひとしお。「ずっと(ヒットが)出てなかったですから」と笑顔を見せた。 なおも2死二塁から好調男が続く。1番牧原も中前に運び2点目を挙げた。5試合連続タイムリー打に「打ったのはストレート。チャンスだったので初球から打ちにいった。いいところに打球が転がってよかった」と好機を逃さなかった。プロ初登板の宮台を1、9番打者で攻略。本塁打数はチーム152本とリーグ2位の数字。重量打線に「つながり」が加味されれば、打線の「厚み」はさらに増す。

◆ソフトバンクが今季最長タイの6連勝で5月16日以来の2位に浮上した。同点の8回2死一、二塁で今宮健太内野手(27)が前進守備の中堅を越える決勝2点二塁打を打った。貯金も今季最多の7。工藤監督が「1つでも負けないように」とこの6連戦に臨んだが、チームも執念で応えた。 厳しい表情を崩さなかった工藤監督の表情がようやくほころんだ。4時間に及ぶかという熱戦を制し、3カ月ぶりに2位に浮上した。指揮官は「選手たちが、絶対に勝つんだという思いをなくさないで3連戦を戦ってくれた。内容のある中で勝てて、選手たちには自信になったと思うし、相手にも脅威になる」。顔を紅潮させたまま、執念を見せた選手たちをたたえた。 同点の8回2死一、二塁で、今宮が中越えの決勝打を放った。「何が何でもという気持ちで、初球からいこうと思っていた」。日本ハム・トンキンの初球を逃さずに殊勲打。「昨日の勝ち方もすごかったし、今日もこういう勝ち方ができた」と言った。 今宮は今季、右肘の痛みを抱えたままプレーすることを選んだ。17日オリックス戦では移動前に病院で治療を受け、打撃練習も行わずに欠場した。ケアを施しながら、シーズンを全うする覚悟で戦っている。リハビリ中には飯田2軍打撃コーチから「運ぶように打ったら」とアドバイスされた。そこから打撃に変化が生まれ、飛距離が出るようになった。19日オリックス戦でも決勝本塁打を打ったが、この日も中堅手の頭上を越える長打で熱戦を終わらせた。 今季2度目、最長タイの6連勝で貯金も最多の7まで増えた。今日24日からは本拠地に戻り、西武と「首位攻防戦」として3連戦を戦う。工藤監督は言った。「あと3つ、自分たちの形を見失わないよう、目の前の試合を勝てるようにやっていくことが大事」。今宮も力を込めた。「日本ハムに3連勝して、いい流れに乗ってゲームにいけると思う。1球1球、すごく緊張すると思う。この3連戦で、決まる可能性が高い。明日からも頑張りたい」。逆転優勝へ負けられない戦いが続く。【山本大地】

◆東大出身の日本ハム・D7位左腕、宮台が、23日のソフトバンク戦でプロ初先発する。22日はキャッチボールなどで調整し「自分のプロとしてのスタート。今できる100%を出したい」と意気込んだ。東大出身投手が初登板で先発するのは史上初。勝利を挙げれば1967年の井手峻(中日)以来、51年ぶりとなる。(東京ドーム)

◆ソフトバンクの牧原が1-0の二回2死二塁で適時打を放ち、5試合連続で打点をマークした。初球の外角直球をたたきつけ、打球はしぶとく中前へ抜けた。東大出身のルーキー宮台から追加点を奪う一打に「チャンスだったので初球から積極的に打ちにいった。いい所に転がってくれてラッキー」と話した。  7月8日に今季1軍初昇格すると、積極性のある打撃と俊足が光り、二塁の座をがっちりと固めた。4安打1打点だった前日の試合後の打率は3割6分2厘。存在感は増すばかりだ。

◆日本ハムは宮台、ソフトバンクは武田が先発した。日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎内野手(19)=早実高=が「6番・DH」で1軍昇格後、3試合連続の先発出場。  清宮は2点を追う二回の第1打席、一死一塁で打席に立つもソフトバンクの先発・武田の低めの変化球を打ち上げ右飛、四回の第2打席は一死二塁で低めの変化球に空振り三振、六回の第3打席は一死二塁でマウンドに上がった嘉弥真に二ゴロ。八回の第4打席はスアレスにフルカウントで見逃し三振に倒れた。

◆東大からプロ野球日本ハムにドラフト7位で入団した新人左腕、宮台康平投手(23)が東大出身者としては51年ぶりに先発。4回2/3を投げ、4安打3奪三振2失点。リードを許して降板したが、味方が六回に同点としたため、勝ち負けはつかなかった。  宮台は二回、二死一塁でソフトバンクの西田に左中間適時二塁打を許し先制されると、続く牧原に中前適時打を打たれ、2点を失った。五回に二死一、二塁とされたところでマウンドを降りた。  東大出身投手の先発登板は3人目で、1965年に大洋(現DeNA)の新治伸治、67年に中日の井手峻がともに3度ある。新治が65年10月18日に完投で挙げた1勝が、先発での唯一の白星となっている。  東大からプロ入りしたのは過去に5人。1軍登板は他に日本ハムの遠藤良平、横浜(現DeNA)と日本ハムでプレーした松家卓弘がいる。勝ち星は通算で新治が9勝、井手が1勝。井手が67年9月10日に救援勝利を挙げて以来、東大出身投手の白星はない。  宮台は今季、2軍で12試合に登板して3勝1敗、防御率4・97。

◆日本ハムは今季初の5連敗で3位に落ち、自力優勝の可能性が消えた。栗山監督は「数字に関しては申し訳ない」と口にした後に「(優勝は)諦めていない。全部、勝つつもり」と残り試合に気持ちを向けた。  2-2の八回にトンキンが4点を勝ち越された。トンキンは3試合連続失点。抑えの浦野も前夜に九回に4点を奪われて逆転を許すなど救援陣が苦しんでいるが、栗山監督は「ここまで、みんなで頑張ってきた形」と責めなかった。 清宮(4打数無安打で2三振。3試合連続本塁打を逃す) 「三振したのは悔しいけれど、今までと(内容が)違うと感じた」 日本ハム・吉井投手コーチ(宮台に) 「真っすぐが強かったし、チェンジアップも有効だった。今後が期待できると思った」

◆ソフトバンクの石川が2-1の六回途中から救援し、1回1/3を無失点で自身初の2桁勝利となる10勝目。3四球と制球が定まらず、苦しい内容だっただけに「チームが勝って良かった」と喜びは控えめだった。  六回2死三塁から登板して四球を与え、代打田中賢の内野安打で追い付かれたが、ここから踏ん張った。一ゴロでこの回を切り抜ける。七回2死一、二塁はレアードを左飛に打ち取った。八回に味方が4点を奪い、白星が付いた。  2014年に育成ドラフト1位で入団。今季は先発で7勝をマークし、中継ぎに再び回ってから節目の数字に到達した。 工藤監督(6連勝で貯金は今季最多の7。24日から首位西武と3連戦) 「本当にいい形で迎えることができる。一つ一つ、目の前の試合をしっかり勝てるように」 武田(六回途中2失点で勝敗は付かず) 「もっとチームにいい流れを持ってくるような投球がしたかった」

◆宮台の恩師、神奈川・湘南高の川村靖監督(55)は、手配してくれたチケットを手にスタンドで投球を見守り「6四死球は宮台らしいし、2失点はまあ合格だと思う。あと1人アウトにして五回は投げ切って欲しかったかな」と笑みを浮かべた。東大進学時を思い出し「法学部を卒業することは当然だと思ったが、プロとして東京ドームで投げる姿は想像できなかった」と目を細めていた。

◆約3カ月ぶりに2位に浮上。八回に今宮、柳田の2点二塁打2本が飛び出し、今季最長に並ぶ6連勝だ。東大出身のルーキー、宮台から二回の2点だけと打ちあぐねていたが、打線が終盤に目覚めた。決勝2点二塁打の今宮は「最高の結果になり良かった」と喜びをかみしめた。貯金を今季最多の7とし、24日から首位西武との3連戦に挑む工藤監督は「いい形で迎えることができる。目の前の試合をしっかり勝てるように」と気合を込めた。

◆今季初の5連敗を喫し、3位に転落。首位・西武とのゲーム差は8・5となり、自力優勝の可能性は消滅したが、栗山監督は「こっちは諦めていない。全部勝つつもりでいく」と意気込んだ。「6番・DH」で出場したD1位・清宮(早実高)は、4打数無安打で3試合連続本塁打はならず。それでも「いろんな球が来た。その中で勝負できたのは楽しかった。前に1軍にいたときよりもボールが見えている」と手応えを口にした。

◆日本ハムのドラフト7位・宮台康平投手(23)=東大=は23日、ソフトバンク22回戦(東京ドーム)でプロ初先発。6四死球と制球に苦しんだが4回2/3、91球を投げて4安打2失点と粘りの投球を見せた。  「打者に向かっていくぞ、という気持ちで投げました。それができてよかった。ゲームを作ることができました」  東大出身選手が初登板で先発するのは史上初。1965年の大洋・新治伸治以来53年ぶりの先発勝利こそ逃したが、母校のキャンパスから1キロほどの距離にある東京ドームで、確かな足跡を残した。  5連勝中の強力打線を相手に、一歩も引かなかった。一回に二死一、二塁から松田を空振り三振。二回に2点を失ったが、130キロ後半の直球と右打者へのチェンジアップを武器に粘った。ただ、五回に二死一、二塁のピンチを背負ったところで降板し「先発として、あそこはアウトを取らないといけない」と反省した。  国家公務員や一般就職も選択肢の一つにあったが、プロ野球選手の道を選んだ。栗山監督は、ドラフト前の昨秋のリーグ戦で宮台の登板を神宮球場で直々に視察。「最高学府、すてきだよね。人生は野球だけではないけれど、野球を選んでくれたことに感謝」と心打たれた一人だ。  出場選手登録を一旦外れるが、指揮官は「次またチャンスがある」と明言。宮台も「次は結果を求めて、初回からいいボールを投げたい」と意気込んだ。プロ野球人生は始まったばかり。次こそ歴史に、その名を刻む。(中田愛沙美) 宮台について日本ハム・吉井投手コーチ 「ルーキーなので四球は何個だしても怒らないと言った。真っすぐが強くて、チェンジアップを有効に使っていた。これからも期待できる投手だと思った」

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
654220.607
(↑0.003)
0
(-)
34610
(+4)
507
(+2)
155
(+1)
105
(-)
0.273
(-)
4.31
(↑0.02)
2
(↑1)
福岡
564910.533
(↑0.004)
8
(-)
37495
(+6)
453
(+2)
152
(-)
66
(-)
0.264
(-)
4.09
(↑0.02)
3
(↓1)
日ハム
575120.528
(↓0.005)
8.5
(↓1)
33475
(+2)
461
(+6)
120
(-)
70
(+1)
0.251
(-)
3.84
(↓0.02)
4
(-)
ロッテ
505430.481
(↓0.004)
13.5
(↓1)
36416
(+2)
441
(+4)
52
(-)
100
(+1)
0.254
(-)
3.8
(-)
5
(-)
ORIX
505750.467
(-)
15
(↓0.5)
31414
(-)
449
(-)
83
(-)
71
(-)
0.239
(-)
3.71
(-)
6
(-)
楽天
476120.435
(-)
18.5
(↓0.5)
33397
(-)
432
(-)
100
(-)
53
(-)
0.243
(-)
3.64
(-)