DeNA(☆2対0★)巨人 =リーグ戦19回戦・横浜スタジアム=
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巨人
00000 0000 040
DeNA
00020 000× 242
勝利投手:井納 翔一(4勝2敗1S)
(セーブ:山﨑 康晃(2勝4敗25S))
敗戦投手:吉川 光夫(6勝4敗0S)
  DAZN
◆DeNAが投手戦を制した。DeNAは4回裏、主砲・筒香の2ランで先制に成功する。投げては、先発・井納が7回3安打無失点の好投。その後はパットン、三嶋、山崎の継投で逃げ切った。敗れた巨人は、先発・吉川光が力投を見せるも打線が援護できず、連勝は3で止まった。

◆巨人は連勝が3で止まり、勝率5割復帰を逃した。  DeNA井納に封じ込まれた。初回に先頭打者の重信が右前打で出塁し、盗塁と相手失策で1死三塁とした。しかし続く、マギー、岡本が連続三振で好機を逸した。その後は井納の前に三塁を踏めず。2点を追う8回に2番手パットンを攻め、2死満塁。たまらず交代した三嶋の直球をマギーがとらえ、強い打球を放ったが右翼手の正面をついた。  先発吉川光夫は4回に筒香に2ランを浴びたが、7回2失点と好投。打線が援護できなかった。  高橋由伸監督は吉川光について「良かったと思う。ホームランは良くないと思うが、この(狭い)球場だから。責めきれないと思う。全体としては悪くなかった」とかばったが「点を取らないと勝てないですから」と精彩を欠いた打線を嘆いた。

◆DeNAが主砲の1発で連敗を3で止め、一夜で最下位を脱出した。  筒香嘉智外野手(26)が0-0で迎えた4回無死一塁で、26号決勝2ラン。2球目の145キロ直球を左中間席に運んだ。「ボールに対して素直にスイングができて、強く捉えることができました。手応えはよかったです。(先発の)井納さんがいい投球をしていたので、何とか打つことができてよかった」と振り返った。  今季の横浜スタジアムでの成績は23勝34敗1分け。本拠地での負け越し数が、借金(12)につながってしまっている。主砲は「ホームはファンが一番入ってくれる球場。ここで勝ちたいという思いは、みんなが持っている。ホームで勝てるように頑張っていきたい」と、巻き返しを誓った。

◆DeNA井納翔一投手(32)が4勝目を挙げた。初回に1死三塁のピンチを招くも、巨人マギー、岡本を外角148キロ直球で、連続見逃し三振。その後も140キロ台後半の直球を両コーナーに収め、7回を無四球の3安打無失点に封じた。  お立ち台に上がった右腕の第一声は「ただいまです」。今季は中継ぎへの配置転換や、不振から度重なる録抹消を経験。7月31日以来の先発で意地をみせ「(2軍では)基本に戻って、自分の持っているものの精度を上げるだけだと思ってやってきました」と振り返った。  アレックス・ラミレス監督は「よく投げてくれた。あれ以上ないというくらいの素晴らしい投球だった」と評価。開幕前はローテーションの一角として期待されながら、なかなか結果が残せなかった井納。先発復帰後も、好不調の波が大きいだけに、次回登板で真価が問われる。

◆これぞ4番のひと振りだった。0-0の4回無死一塁。DeNA筒香は低めの145キロを振り抜いた。左中間席への26号決勝2ラン。「強く捉えることができました。(先発の)井納さんが素晴らしい投球をしていたので、何とか打ててよかった」とうなずいた。  3連敗で最下位に転落して迎えた1戦。連敗中は「自分が打てていれば、違う展開になっていた」と繰り返し、責任を背負った。自分の打撃が精彩を欠くことを自覚するがゆえの言葉。不振打破のため、材質の異なるバットを手にした。  前カード広島戦では米オールドヒッコリー社など、海外メーカーのものを使った。サイズ(33・5インチ、885グラム)と形状は、これまでのミズノ社製と同じだが、素材だけ普段のメープルより硬いハードメープル。「思ったところにバットが出ていない気がするので。写真で見るとメープルの方がしなっているんです」。一流のみが感じる誤差。頭と体の動きの差を埋めるため、しなりの少ない硬い素材を試すことを決めた。  この日の1発は「メープルより若干硬い感じ」というアディダス社製バットで放った。自身の打撃を取り戻してきた主砲が、一夜で最下位脱出に導いた。この男のバットなしで浮上はない。「(チームは)いい方向に向いていると思う。1試合1試合、全力で戦います」と力強く誓った。【佐竹実】

◆巨人がDeNA井納に封じられ、勝率5割復帰に失敗した。  相手右腕の状態は良かったが、確実に好機は存在した。初回、重信の二盗と捕手の悪送球が絡み、1死三塁。だがマギー、岡本がともに148キロの外角直球に手が出ず、見逃し三振。先制機を逃し、7回まで3安打無得点に封じられた。8回1死一塁も長野が死球を主張し、この日2度目のリクエストを要求して微妙な判定の末に通らなかったが、二ゴロ失策に乗じて再度チャンスをつくった。だが、最後は代わった三嶋の前にマギーが倒れた。  3三振した主砲の岡本は「(井納は)全体的に速かった。直球も、スライダーも、フォークも抜けずに低めに決まっていた。何とか前に飛ばせれば良かったが、力みました」と振り返った。先発吉川光は7回2失点と試合をつくった。高橋監督は「点を取らないと勝てない。(8回の代打攻勢は)追いつかないことにはね」と打線の無援護を指摘した。

◆DeNAが巨人との接戦制し、連敗を3で止めた。先発した井納翔一投手(32)が7回3安打無失点の好投で今季4勝目(2敗)。両チーム無得点で迎えた四回に筒香嘉智外野手(26)が26号2ランを放つと、これが決勝点になった。  DeNAは井納、巨人は吉川光が先発した。両チームとも無得点で迎えた四回、無死一塁で筒香が左翼席へ26号2ランを放ち先制した。  DeNAは終盤、八回をパットンと三嶋、九回を山崎が抑えて僅差の試合をものにした。 DeNA・筒香 「井納さんが素晴らしいピッチングをしていたので、なんとか打つことができてよかった。1試合1試合全力でがんばりますのでこれからも応援よろしくおねがいします」

◆DeNAの井納が7回を散発3安打で無失点と好投し、7月8日以来の4勝目を挙げた。この日1軍に復帰し、前回7月31日に7回5失点で黒星を喫した巨人をねじ伏せ「両コーナーの精度が良く、高さにおいても我慢の投球で試合をつくることができて良かった」とうなずいた。  一回無死一塁から3者連続三振を奪い、課題の立ち上がりをしのいで「攻めの投球で乗り切ることができた」と波に乗った。直球で押して無四球と制球も良く、二回以降は三塁を踏ませず7三振を奪った。

◆巨人の吉川光は一発に泣いた。0-0の四回に筒香に2ランを浴び、この2点が両チームを通じて唯一の得点となった。7回2失点の好投が報われず4敗目を喫し、自身の連勝は3で止まった。  筒香には1ボールからの速球を左中間へ運ばれた。「あの一発で試合が決まってしまった。先に点を取られないようにしないと」と失投を反省した。 巨人・斎藤投手総合コーチ(吉川光に) 「7回2失点でしょ。役割は十分に果たした」

◆吉川光は一発に泣いた。四回、先頭の宮崎に左前打とされると、続く筒香にバックスクリーン左への2ランを被弾。7回4安打2失点と粘ったが、8月初黒星となる4敗目(6勝)を喫し「うまく投げられたと思うけど、あの一発で試合が決まってしまった。もったいない」と唇をかんだ。

◆DeNAは22日、巨人19回戦(横浜)に2-0で勝ち、連敗を3で止めた。7月31日以来の先発となった井納が7回3安打無失点で、約1カ月半ぶりの4勝目(2敗)を挙げた。一回一死三塁からマギー、岡本を連続三振に仕留めて勢いに乗った。「1点は仕方ないと開き直って投げた結果がよかった」。苦しむ先発陣が多い中、存在感を発揮した32歳は「次が大事。次回しっかり抑えたら、この日の1勝が生きる」と表情を引き締めた。

◆巨人は、0-2で今季9度目の零封負け。7月31日の対戦でDeNA・井納に12安打を浴びせたG打線が、3安打(試合全体では4安打)に封じられた。  「4、5、6番。うちの一番の得点源のところがね...。(井納は)低めのいいところにコントロールされていた。直球にも力があった」と吉村打撃総合コーチ。3番のマギーがチーム唯一の2安打と気を吐いたが、ホームが遠かった。  連勝は3で止まり、勝率5割復帰はまたもお預け。高橋監督は「点を取らないと勝てない」と話した一方、7回2失点の吉川光について「よかったと思います。少しボール先行の部分もあったけど持ち味のひとつ」と評価した。 (吉村大佑) 井納から2安打の巨人・マギー 「きょう(22日)は2本出たとはいえ、変動するもの。毎日、毎日最善を尽くしていきたい」

◆DeNAは22日、巨人19回戦(横浜)に2-0で勝ち、連敗を3で止めた。両軍無得点の四回に4番の筒香嘉智外野手(26)が、バックスクリーン左へ決勝の26号2ランを放った。この2点を先発で7回無失点の井納翔一投手(32)をはじめ、4投手の継投で守り切った。主砲と先発が勝利に貢献し、久々に投打がかみ合った白星で、チームは5位に浮上した。  時速163キロ、最高到達点30メートルの打球は、ハマの夜空を経由してバックスクリーン左に飛び込んだ。筒香の一撃こそ低迷するチーム、逆襲を信じるファンの活力だ。  「手応えはよかったです。ギリギリでしたけど」  7月24日の中日戦(浜松)以来となる3番に入った宮崎が四回に左前打で出塁すると、筒香は巨人・吉川光の低めの146キロの速球を強振した。3点差からの逆転満塁弾を放った17日の広島戦(横浜)以来4試合ぶりの一発。8月4本目のアーチで、筒香が本塁打を放った試合はすべて勝っている。これぞ4番だ。  雄姿を届けられなかった悔いがある。18日の広島戦(横浜)に、小学生時代に所属していた大阪・堺ビッグボーイズの小学生約15人を招いた。"後輩"たちのチケットを用意したが、1点リードの一死満塁で遊ゴロ併殺打に倒れ、チームも逆転負けを喫した。  翌19日はチームの練習前のグラウンドに招き、会話を楽しんだ。ロペスやエスコバーも呼んで触れ合いの機会を設けた。子供たちが喜んだのは言うまでもない。筒香は「夏休みを利用して横浜まで来てくれた。夢を与えたいですね」と気持ちを込めて2安打したが、試合には敗れた。2日間の夢体験で勝利を届けることはできなかったが、この日の活躍は子供たちに届いているはずだ。  「井納さんがいい投球をしてくれたので、いい形で勝てたと思います」。先発の井納が7回無失点と好投し、チームは7月8日の阪神戦(甲子園)以来の完封勝利を飾った。最近は見ることができなかった先発が抑えて、4番が打っての白星だ。  「ハマスタはファンの方が一番入る球場。本来はそこで一番勝ちたい。ホームで勝てるようにできたらいいと思います」。ビジターは勝率5割ながらホームは23勝35敗1分けという成績がチームの低迷に直結している。大声援を力に変えて、筒香が逆襲の中心に立つ。 (湯浅大) 投打がかみ合っての勝利にDeNA・ラミレス監督 「こういう勝ち方は久しぶり。井納が踏ん張ってくれた」

◆ラミレス監督の勝負勘、感性が巨人を上回った。いきなり驚かされたのが一回の守備。一死三塁で、内野手が前進守備を敷いた。立ち上がりは「1点はOK」と割り切って、内野手は定位置で守るのが"セオリー"だろう。しかし、1点もやらない守備隊形をとることで、絶対に負けられない試合であることを選手に意識づけた。  もう一つは2点リードの八回二死満塁の守備。同点の走者である二塁走者を単打で本塁にかえさないように、外野手を前進させたくなる場面だが、定位置で守らせた。  果たして、マギーの打球はフェンス手前まで飛んだ右飛。前進守備ならば右翼手の頭を越されて逆転されていただろう。今度は「同点までOK。絶対に逆転を許さない」とした策が的中した。  3番に据えた宮崎が安打で出塁した直後に飛び出した筒香の本塁打。八回二死満塁でパットンから三嶋にスイッチした投手リレー。戦術に用兵に監督が「勝負手」を繰り出して、選手がそれに応えた。まだまだDeNAは死んでいない。クライマックスシリーズ進出の可能性は十分に残されている。 (サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
634220.6
(↑0.004)
M26
(-)
36552
(+7)
476
(+4)
139
(+2)
63
(-)
0.266
(-)
4.07
(-)
2
(-)
ヤクルト
525310.495
(↓0.005)
11
(↓1)
37494
(+4)
512
(+7)
101
(+1)
58
(-)
0.269
(-)
4.4
(↓0.02)
3
(-)
巨人
555720.491
(↓0.004)
11.5
(↓1)
29506
(-)
460
(+2)
116
(-)
52
(+1)
0.26
(↓0.001)
3.85
(↑0.01)
4
(-)
阪神
495310.48
(↑0.005)
12.5
(-)
40409
(+5)
454
(+2)
64
(+1)
51
(-)
0.251
(↑0.001)
4.01
(↑0.02)
5
(-)
中日
475920.443
(↓0.002)
16.5
(↓0.5)
35424
(-34)
503
(+4)
130
(+60)
60
(+9)
0.25
(↓0.014)
4.35
(↓0.02)
6
(-)
DeNA
496210.441
(↑0.003)
17
(↓0.5)
31460
(+38)
504
(+1)
71
(-58)
51
(-9)
0.263
(↑0.013)
4.34
(↑0.05)