楽天(★7対8☆)ロッテ =リーグ戦17回戦・楽天宮城球場=
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ロッテ
00000 0035 8170
楽天
10400 0101 7111
勝利投手:高野 圭佑(1勝0敗0S)
(セーブ:内 竜也(2勝3敗23S))
敗戦投手:ハーマン(2勝2敗17S)
  DAZN
◆ロッテは6点を追う8回表、代打・清田の適時打などで3点を返す。続く9回には、根元の適時打が飛び出すなど、打者一巡の猛攻で5点を挙げて試合をひっくり返した。投げては、4番手・高野が2年ぶりの白星。敗れた楽天は、終盤に救援陣がつかまり、痛い逆転負けを喫した。

◆ロッテ高野圭佑投手が、16年のプロ初勝利以来となる、今季初白星を挙げた。  8回に4番手として登板。銀次、ウィーラー、嶋の3人をテンポ良く二ゴロ、三ゴロ、右飛に切った。  打線が9回表に6安打で5点を奪って逆転。高野に勝ちがついた。  高野は試合後「テンポ良く3人で切ることができれば攻撃につながると思って投げました。勝ちはもちろんうれしいですけど、野手の方がしっかり打ってくれて僕に勝ちがついた。また同じような場面でも感情の起伏を出さずに淡々と投げたい」と話した。

◆ロッテが終盤2イニングで6点差をひっくり返して劇的勝利。2カード連続の勝ち越しを決めた。8回に代打根元の今季初打点となる犠飛などで3点。9回には楽天守護神ハーマンを攻め、3連打と敵失などで1点差に追い上げると、鈴木が中前へ同点適時打。さらに1死一塁から再び根元が勝ち越しの左中間適時二塁打を放った。  打撃練習の感じでうまく打てたという根元は「今年は監督、コーチから『絶対にあきらめるな』ということを常々言われていて、それが浸透している」と力説。「ああいう展開になればウチは勢いのある選手ばかり。つないでつないで順番に僕で、最高の結果が出て良かったです」と笑った。  序盤の井口監督の猛抗議が選手たちを発奮させた。先発種市が3回無死一、二塁で今江を一邪飛に打ち取った際、楽天平石監督代行の「ファウルじゃないの?」という抗議で判定がファウルに。今江は外角低め地上約10センチのボールにバットを放り投げるようにして打ったが、テレビの映像でも打球がバウンドしたようには見えなかった。井口監督が必死の形相でリクエストを要求したが塁審より前の打球のために認められず試合続行。その後、種市がつかまった。  試合後も「ちょっと納得いかないです。なぜあそこで判定がくつがえったのか明確な説明がなかったので」と不満そうだった井口監督だが、チームの粘りには賛辞を送った。「もっと早い段階で先発を助けるゲームをしないと。でも最後しっかりみんなでつないで。6点差を逆転出来たのでそれなりの力はある」と手応えを口にして球場を後にした。【千葉修宏】

◆ロッテの種市は3回5失点で降板した。一回に得意の直球が高めに浮き、1番打者から3連打を浴びて先制を許した。三回には今江を低めの変化球で飛球に打ち取ったかに見えたが、楽天ベンチの抗議を受けた審判団がワンバウンドしていたと判定を変更。ファウルとなって再開後に島内に2点二塁打を浴びるなど崩れた。  青森県出身の2年目右腕。東北での試合に家族や友人を10人以上招待していたが「自分の球が投げられなかった」とうなだれた。

◆ロッテが6点差を逆転した。八回に2犠飛と代打清田の適時打で3点。九回は鈴木の中前打や根元の二塁打など6安打を集め、5点を奪った。今季初登板で1回無失点の高野が2年ぶりの白星。楽天はハーマンで逃げ切れなかった。

◆楽天は6点差をひっくり返される大逆転を許し、自力でのクライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が消滅した。平石監督代行は「ちょっと整理がつかない。絶対に落としてはいけない試合だった」とぼうぜんとした。  6-0の八回に3番手の森原が3失点。九回は抑えのハーマンが5安打を浴びて5失点し、逆転を許した。防御率1点台と抜群の安定感を誇る守護神はまさかの大乱調に「言い訳をするつもりはないが、シーズン序盤より疲れがたまっている。仕事ができなかったのは事実だ」と肩を落とした。

◆ロッテは19日、楽天17回戦(楽天生命)の終盤に猛攻をみせ、6点差をひっくり返し8-7で勝利した。  あと1本が出ず苦しんだここ数試合が、まるで嘘のような猛攻だ。八回に連打や2つの犠飛で3点を奪い、じりじりと詰め寄る。そして迎えた九回、本気の猛攻が始まった。「ことしは監督もコーチも"最後まで諦めない"と言ってきて、それが浸透している。ベンチに諦めている選手はだれもいなかった」と振り返った根元が、殊勲の1打を放ったのは同点に追いついた九回一死一塁。「代打は1球で仕留めないといけない。そのために準備をしている。いい感触だったので、抜けてくれと思った」という打球は根元の気持ちを乗せて左中間を破った。  鈴木も一塁から一気に本塁まで駆け、魂のヘッドスライディングで勝ち越しのホームをタッチした。  「最後にしっかりやってくれた。こういう力はある。次につながる」と井口監督。まるでジェットコースターのような展開となっただけに、大きくため息ももれた。  この日は2度目の先発となった種市が一回に1失点。それでも、徐々に立ち直りかけていた三回だった。  連打で無死一、二塁のピンチ。迎えた今江を一邪飛に仕留めたはずが、楽天・平石監督代行の指摘でファウルに変更された。これに井口監督が猛抗議。「地面に接していれば球に土がついてるはず」と、確認を要求したが審判は受け入れず判定は確定した。結局、その後の遊ゴロは進塁打となり、5分近く待たされた種市はそこから崩れ3回5失点となった。  試合後、井口監督は「明らかに球は地面についていないようにしか見えなかった。審判からはなぜ判定が覆ったのか、明確な説明もない」と不満をあらわにし、何らかの形で日本プロ野球組織(NPB)に異議を伝える意向を示した。

◆ロッテの井口監督が三回の守備で審判員に猛抗議した。無死一、二塁で今江の打球は一塁コーチスボックス近くへふわりと飛んだ。井上が捕球してアウトとコールされたが、楽天側の抗議を受けた審判団が、打った直後にバウンドがあったとして判定を変更し、ファウルとなった。  塁審よりも前方の打球はリクエストの対象ではないため、リプレー検証を要求できなかった。数分にわたって抗議した井口監督は「(地面に)付いていないように見えた。審判団から明確な説明はなかった。球団としてしっかり抗議したい」と説明した。  林球団本部長は「リクエストはいい制度だが、逆に(対象外のプレーを)見てはいけないと狭めている。今後の課題」と冷静に話した。

◆ロッテの3年目の高野が今季初登板で2年ぶりの白星を挙げた。3-6の八回に4番手でマウンドに上がり三者凡退に封じると、直後に味方が5点を奪って逆転した。「八回に3点入っていたし、僕がテンポよく3人で切れたら次の攻撃につながると思った。素直にうれしい」と白い歯を見せた。  最速152キロをマークした速球で押し、銀次とウィーラーを詰まった内野ゴロに仕留めた。井口監督は「久々の1軍だったが腕を振って投げていた。力がある」と高評価。高野は「あまり気持ちの起伏を出さず投げていきたい」と気を引き締めた。

◆終盤の猛攻で6点差をひっくり返した。同点まで追い上げた九回一死一塁、途中出場の根元は「だれも諦めていなかった。いい感触だったので抜けてくれと思った」と左中間を破る適時二塁打。鈴木が一気に生還して勝ち越した。あと1本が出ない試合が続いていただけに、井口監督は「こういう勝ち方ができる力はある。次につながる」とたたえた。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
634120.606
(↑0.004)
0
(-)
37594
(+7)
496
(+4)
152
(+3)
105
(-)
0.273
(-)
4.32
(-)
2
(-)
日ハム
574820.543
(↓0.005)
6.5
(↓1)
36462
(+4)
436
(+7)
116
(-)
69
(-)
0.251
(↑0.001)
3.74
(↓0.03)
3
(-)
福岡
534910.52
(↑0.005)
9
(-)
40470
(+8)
440
(+4)
147
(+1)
64
(+1)
0.261
(↑0.001)
4.11
(-)
4
(-)
ロッテ
495230.485
(↑0.005)
12.5
(-)
39405
(+8)
425
(+7)
50
(-)
97
(+1)
0.255
(↑0.002)
3.76
(↓0.03)
5
(-)
ORIX
495650.467
(↓0.004)
14.5
(↓1)
33406
(+4)
442
(+8)
81
(-)
71
(-)
0.239
(↑0.001)
3.71
(↓0.01)
6
(-)
楽天
466020.434
(↓0.004)
18
(↓1)
35390
(+7)
424
(+8)
97
(+1)
52
(-)
0.243
(↑0.001)
3.64
(↓0.01)