西武(☆7対6★)日本ハム =リーグ戦16回戦・メットライフ=
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日ハム
00301 2000 690
西武
12100 003× 7110
勝利投手:野田 昇吾(1勝1敗1S)
(セーブ:ヒース(3勝0敗4S))
敗戦投手:トンキン(4勝3敗12S)
  DAZN
◆西武は2点を追う8回裏、栗山の内野ゴロの間に1点を返す。なおも2死二三塁の好機から、金子侑が適時三塁打を放ち、逆転に成功した。投げては、5番手・野田が今季初勝利。敗れた日本ハムは、6回に清水の犠飛などで勝ち越すも、3番手・トンキンが誤算だった。

◆タレントの中山秀征が始球式に登板した。  球団のキャップ広告スポンサーである「こんにゃくパーク」の「こんにゃく大使」を務める縁で実現。ワインドアップから投げ、ノーバウンドで捕手岡田のミットに届けた。  中山は群馬県の「ぐんま大使」も務めている。「ライオンズは8月28日には、群馬でプレーしてくれるので、ぜひ足を運んで下さい」と前橋で開催される西武-楽天戦をPRしていた。

◆日本ハムのドラフト7位、東大出身の宮台康平投手が初めて1軍に合流した。  試合前練習ではブルペン入り。栗山監督も見守る前で調整した。宮台は、プロ入り後初めて味わう1軍の雰囲気に「1軍らしい緊張感がありました」と、笑顔を見せた。  イースタン・リーグでは12試合に登板して3勝1敗、防御率4・97をマーク。先発ローテーションに入り、最近2試合は連勝中だ。現状、1軍の先発ローテは次カードの21日からのソフトバンク3連戦(静岡=21日、東京ドーム=22、23日)で1人足りない状況で、ルーキー左腕の抜てきが見込まれる。  宮台は「いい準備が出来たらと思います。監督からは『よろしくね、自分のペースでやれよ』と言われました。打者に向かっていく姿勢は変えない。それは自分の持ち味なので」と、話した。

◆西武が競り勝った。4―6の八回に金子侑が左中間へ逆転2点三塁打を放つなど3点を奪った。5番手の野田が今季初勝利を挙げた。日本ハムは一度はリードを奪いながら、3番手のトンキンが乱調で逃げ切れなかった。

◆日本ハム栗山英樹監督が"ダブル"リクエストに失敗した。  8回表1死満塁の場面。打者・近藤が二ゴロを放った際に西武守備陣は4-6-3の併殺を狙った。判定は二塁、一塁ともアウトとなったが、ここで栗山監督がリクエストを行使。審判団は一塁の判定に対してと解釈していたが、再度ベンチを飛びだした栗山監督は二塁の判定にもリクエストを要求した。  リプレー検証の末、一塁塁審の佐々木は二塁を指さしてアウトを宣告、続いて一塁を指さしてアウトを宣告した。判定通りの二ゴロ併殺打となり、佐々木塁審は一塁側ベンチへ向かって両手をクロスさせるジェスチャーで、9回までに許される2度のリクエストの権利が消滅したことも宣告した。  栗山監督は、1回裏1死に源田の内野安打の判定にリクエストを要求し、判定を覆していた。試合後には、このシーンを問われて「いつも、そうやっている。やるべきことを、やり尽くすしかないので」と話した。試合は、リクエストに失敗した直後の8回裏に3番手のトンキンが乱調で逆転を許して黒星。「これは誰が悪いのではなく、監督の責任」と、厳しい表情で振り返った。

◆首位西武が終盤の逆転で勝利し、2位日本ハムとのゲーム差を再び5・5に広げた。  4-6の8回、1死満塁から代打・栗山巧外野手の三ゴロの間に1点を返した。なお2死二、三塁で、金子侑司外野手が2点適時三塁打を放った。  お立ち台に上がると「本当によかったです。ホッとしています。ものすごい応援だったので、応えたかった」と笑顔を見せた。  打撃不振で7月後半に2軍降格。17日に再昇格したばかりだった。「こんな成績で試合に使ってもらっている。これからもしっかりやっていきたい。うまくいかないことも、いろいろあるけど、シーズンが終わるまで全力でやるだけです」と、気持ちを奮い立たせていた。

◆西武が得意の「土壇場力」を発揮して2位日本ハムに逆転勝ち、ゲーム差を再び5・5に広げた。2点を追う8回1死満塁、打者炭谷の場面で代打の切り札・栗山を投入。捕手をベンチに下げてでも勝負する気迫を前面に出し、金子侑の逆転適時三塁打につなげた。終盤の逆転は今季の象徴。10年ぶりのリーグ優勝へひた走る。  金子侑の打球は左翼手の頭を越えた。5-6の8回2死二、三塁、日本ハム・トンキンから逆転の2点適時三塁打。「食らいつこう」と執念を実らせ、三塁で激しくガッツポーズした。  逆転劇を生んだのは全員の執念だ。2点を追う8回、1死から森が中前打。外崎は「後ろの中村さんが調子いい」と回すことだけ考え、四球を選んだ。中村も「何とか四球でもつなごう」と7球粘って選んだ。塁が埋まり、辻監督は勝負に出た。「総力戦というか。栗山しかいない」と捕手炭谷に代打。スタメンマスクの岡田には既に6回に代打を送っていた。9回は森のDHを解除し、捕手に就かせるしかない。万一、森にアクシデントが起きても代わりの捕手はいない。それでも、迷いはなかった。  指揮官の執念は栗山の打球に乗り移った。強烈なライナー。三塁レアードに横っ跳びでグラブに当てられたが、結果、三ゴロの間に1点を返した。二、三塁となり、外野が前に出たことで、金子侑の打球が頭上を越える逆転打となった。  執念の連鎖だ。森の安打から外崎、中村がつないだから、辻監督が勝負手を打った。勝負手を打ったから、栗山が強烈なライナーを放った。それで1点差に詰めたから、敵の外野は前に出た。外野が前に出たから、金子侑の打球が逆転打になった。連敗なら、日本ハムと6日以来の3・5ゲーム差だった。辻監督は開口一番「選手に感謝します」と興奮気味。「(勝負どころは)まだまだ先だが、優勝を目指している。今日の勝ちは大きい」。みんなの思いが実った。【古川真弥】

◆日本ハムが西武16回戦(メットライフドーム)で痛恨の逆転負けを喫した。2点リードの8回に登板したマイケル・トンキン投手(28)が誤算だった。1点差に迫られて、なお2死二、三塁のピンチで西武金子侑に決勝の2点適時三塁打を浴びた。3連勝を目指した首位との直接対決で、手痛い黒星。再びゲーム差は5・5に広げられた。  低めを狙ったトンキンのスライダーは、無情にもストライクゾーンに浮いた。1点リードの8回2死二、三塁。打者・金子侑にはじき返された打球は、前進守備から懸命に背走した左翼・近藤の頭上を抜け、逆転となる2点適時三塁打となった。「いろんなボールを織り交ぜながら、弱い打球か三振で打ち取ろうと思っていた」。開幕からセットアッパーや守護神としても奮闘してきた助っ人の思惑は、わずかな制球の乱れでかなわなかった。  この日が、チーム最多44試合目の登板だった。1試合で2四球を与えるのも、3失点するのも、来日初となる珍しい乱調。栗山監督も、もちろん責めなかった。「これも全て野球。申し訳ない。勝ちきれないのは、誰が悪いのではなく、監督の責任」と、全てを背負った。  試合序盤から主導権は両チームを行ったり来たりしていた。2回までに3点ビハインドとなるが、打線は西武投手陣から9安打を放ち、9四死球をもらうなど6回までに6得点。粘り強くチャンスを得点につなげ、勝利は目前に迫っていただけに、手痛い1敗だ。  再び、首位西武とは5・5ゲーム差に広げられた。メットライフドーム名物の長い階段を上りながら、主将の中田も「悔しいなぁ」と、思わずつぶやいた。ただ、下は向いていられない。残り37試合、西武との直接対決は9試合も残っている。「しょうがない。明日、集中してやるしかない」と、中田は切り替えた。今日19日は勝ってカード勝ち越しを決め、逆転Vへのリスタートを切る。【木下大輔】

◆西武は十亀、日本ハムは上沢が先発した。西武は一回、先頭の秋山が左翼席に17号ソロを放ち、先制した。二回は先頭の森が中前打。一死一塁で中村が左翼席に21号2ランを放ち、3-0とした。  日本ハムは三回、一死一、二塁から西川が右翼線へ適時二塁打。なおも一死二、三塁で近藤が投手強襲の適時内野安打。さらに一死三塁から中田の右犠飛で同点に追いついた。西武はその裏、二死二塁から山川の左前適時打で勝ち越した。

◆西武の秋山が今季4本目の初回先頭打者本塁打を放った。外角高めに来た直球に逆らわず流し打ち「攻める気持ちだけ。積極的に攻めていった」と振り返った。  17日の試合では4打数無安打に終わるなど調子が下降気味。7月中旬に3割5分をマークしていた打率は、この試合前で3割2分4厘まで下がっていた。自らも勢いづける一発に「先制できて良かった」と喜んだ。

◆西武は十亀、日本ハムは上沢が先発した。西武は一回、先頭の秋山が左翼席に17号ソロを放ち、先制した。二回は先頭の森が中前打。一死一塁で中村が左翼席に21号2ランを放ち、3-0とした。  日本ハムは三回、一死一、二塁から西川が右翼線へ適時二塁打。なおも一死二、三塁で近藤が投手強襲の適時内野安打。さらに一死三塁から中田の右犠飛で同点に追いついた。西武はその裏、二死二塁から山川の左前適時打で勝ち越した。  日本ハムは五回、先頭の中島が左前打。続く浅間の左越え二塁打などで一死二、三塁とし、近藤の二ゴロの間に4-4の同点とした。  日本ハムは六回、先頭の田中賢が四球。渡辺の捕前犠打と暴投で三進し、清水の右犠飛で勝ち越した。さらに浅間の左越え二塁打などで二死満塁とし、相手左腕・齊藤の暴投で1点を追加した。

◆首位・西武が4-6で迎えた八回の満塁機を生かして逆転勝ち。連敗を2で止め、2位・日本ハムとのゲーム差を5・5に広げた。5番手・野田が今季初勝利(1敗)を挙げた。  西武は十亀、日本ハムは上沢が先発した。西武は一回、先頭の秋山が左翼席に17号ソロを放ち、先制した。二回は先頭の森が中前打。一死一塁で中村が左翼席に21号2ランを放ち、3-0とした。  日本ハムは三回、一死一、二塁から西川が右翼線へ適時二塁打。なおも一死二、三塁で近藤が投手強襲の適時内野安打。さらに一死三塁から中田の右犠飛で同点に追いついた。西武はその裏、二死二塁から山川の左前適時打で勝ち越した。  日本ハムは五回、先頭の中島が左前打。続く浅間の左越え二塁打などで一死二、三塁とし、近藤の二ゴロの間に4-4の同点とした。  日本ハムは六回、先頭の田中賢が四球。渡辺の捕前犠打と相手右腕・相内の暴投で三進し、清水の右犠飛で勝ち越した。さらに浅間の左越え二塁打などで二死満塁とし、左腕・斉藤の暴投で1点を追加した。  西武は2点を追う八回、一死から森の中前打と外崎、中村の連続四球で満塁とすると、代打・栗山の三ゴロの間に三走・森が生還。続く金子侑が左越え2点三塁打を放ち逆転に成功した。

◆日本ハムは痛恨の逆転負けを喫した。2点リードの八回に投入したトンキンが大乱調。2四球などで満塁とされ、内野ゴロと2点三塁打でひっくり返された。栗山監督は「全て野球。勝ち切れないのは、監督の責任」と気丈に話した。  6-4の八回1死満塁で近藤が微妙なタイミングの二ゴロ併殺打に倒れた。栗山監督は「やれることはやり尽くす」と、一塁と二塁のアウトの判定を同時にリクエストする執念を見せたが、覆らず追加点を奪えなかった。 中田(終盤に逆転され) 「悔しい。隙があったわけではなく、みんな全力を尽くした」 上沢(三回までに4失点) 「大事な試合に立ち上がりから流れを与えるような投球をしてしまい、申し訳ない」 清水(六回に右犠飛) 「スクイズもありえる場面で、栗山監督が打てのサイン。期待に応えたかった」

◆西武の野田が今季初白星を挙げた。4-6の八回に登板し、先頭打者への四球から1死満塁のピンチを背負ったが、近藤を二ゴロ併殺打に仕留めた。その裏の攻撃で味方が逆転して勝利が転がり込み「打線に助けられた」と感謝した。  近藤の併殺の場面では、日本ハムが一塁と二塁の両方の判定にリクエストして映像での検証を要求した。当初の判定通り、ともにアウトになり「ひやひやした」と息をついた。 辻監督(八回に逆転しての勝利に) 「もちろん大きい。勝負はまだ先だけど、優勝を目指して一試合一試合、頑張っている」 中村(二回に21号2ラン) 「打てて良かったです」

◆2点リードの八回にセットアッパーのトンキンが3失点し、逆転負け。首位・西武とは再び5・5ゲーム差に開き、栗山監督は「勝ちきれないのは監督の責任」と肩を落とした。八回は近藤の二ゴロ併殺打で、一塁と二塁の判定をリクエスト。判定は覆らなかったが、「ああいうことはしっかりやり尽くす。明日(19日)からしっかりやります」と語気を強めた。

◆八回に1点差とし、なお二死二、三塁から金子侑が前進守備の左翼手・近藤の頭上を越す逆転の2点三塁打。派手なガッツポーズを繰り出し、「出ちゃいました。食らいつくことだけを考えていた」と汗をぬぐった。7月21日に不振のために出場選手登録を外れ、前日に再昇格したばかり。まだ打率は.199だが、「優勝争いの中で、なんとか最後に貢献したい」と力を込めた。

◆西武は18日、日本ハム16回戦(メットライフ)に7-6で逆転勝ち。1点リードの二回に中村剛也内野手(35)が、8月の16試合で早くも10本目となる2試合連発の21号2ランを放って勝利に貢献。2安打2打点の活躍でリーグ2位との直接対決に勝利し、ゲーム差を「5・5」に広げた。  今月10本目となる中村が描いた放物線に、レオ党が酔いしれた。  「打ててよかった。(感触は)見たままですよ」  1点リードの二回だ。一死一塁から中村が、上沢の甘く入った121キロのカーブを左翼席最深部まで豪快に運んだ。2点を追う八回一死一、二塁では「なんとか取れた」と四球を選んでチャンスを拡大。金子侑の逆転となる2点三塁打につなげ、辻監督も「中村の四球が大きかった。ボールもしっかり見えているし、内容もいい。(本塁打も)打ってくれそうな気がしていた」とうなった。  今月15日に35歳になった中村。誕生日に関しては「もう、何とも思わないですよ」と苦笑いだが、3人の息子たちから「頑張って」と手紙をもらい、力に変えた。同日のオリックス戦(メットライフ)では、勝利にこそ結びつかなかったが、息子たちがスタンドから声援を送る中で豪快なソロ。かっこいいパパの姿を見せた。  優勝争いの中でも「ゲーム差は考えない。疲れるだけ」と平常心を保っている。この日は甲子園大会の第1試合で母校の大阪桐蔭高が大勝し、4強に進出したが「見ていません。朝早いじゃないですか。準決勝? う~ん、速報で見ます」とマイペースは崩さない。  これで通算378号とし、日本ハム、巨人などで活躍した小笠原道大と並び、歴代24位に。優勝へのラストスパートに"おかわり君"の活躍は欠かせない。 (花里雄太)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
624120.602
(↑0.004)
0
(-)
38587
(+7)
492
(+6)
149
(+2)
105
(+1)
0.273
(-)
4.32
(↓0.01)
2
(-)
日ハム
574720.548
(↓0.005)
5.5
(↓1)
37458
(+6)
429
(+7)
116
(-)
69
(-)
0.25
(-)
3.71
(↓0.04)
3
(-)
福岡
524910.515
(↑0.005)
9
(-)
41462
(+7)
436
(+2)
146
(-)
63
(+1)
0.26
(-)
4.11
(↑0.02)
4
(-)
ロッテ
485230.48
(↓0.005)
12.5
(↓1)
40397
(+2)
418
(+3)
50
(-)
96
(+1)
0.253
(-)
3.73
(↑0.01)
5
(-)
ORIX
495550.471
(↓0.005)
13.5
(↓1)
34402
(+2)
434
(+7)
81
(+1)
71
(-)
0.238
(↓0.001)
3.7
(↓0.02)
6
(-)
楽天
465920.438
(↑0.005)
17
(-)
36383
(+3)
416
(+2)
96
(-)
52
(+1)
0.242
(-)
3.63
(↑0.01)