ソフトバンク(★2対3☆)楽天 =リーグ戦20回戦・福岡ヤフオクドーム=
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楽天
00001 2000 381
福岡
10001 0000 280
勝利投手:藤平 尚真(3勝3敗0S)
(セーブ:ハーマン(2勝1敗16S))
敗戦投手:武田 翔太(3勝9敗0S)
  DAZN
◆楽天は1点を追う5回表、ウィーラーの適時打で同点とする。直後に勝ち越しを許すも、6回に銀次の適時打と今江の犠飛で2点を奪い、逆転に成功した。投げては、先発・藤平が8回途中2失点の好投で今季3勝目。敗れたソフトバンクは、2度のリードを先発・武田が守りきれなかった。

◆楽天先発の藤平尚真投手が、ルーキーイヤーの昨季に並ぶ3勝目を挙げた。強力ソフトバンク打線を相手に7回1/3を6安打2失点(自責1)。「本当に粘りの投球ができて良かった」と振り返った。  横浜高出身の高卒2年目右腕。高校の先輩・中日松坂と同じ日に先発だった。「自分の中では特別な存在の人。同じ日に投げて、同じ日に勝てたことはうれしい」と笑みを浮かべた。

◆ソフトバンク打線が楽天先発の藤平に8回途中まで2得点に抑え込まれ、連勝は3でストップした。  工藤公康監督(55)は「最初は変化球で途中から直球を混ぜながらうまく攻められた」と相手の好投を認めた。この日はデスパイネが右足の違和感で試合前練習終了後にスタメン落ち。内川は疲労性の体調不良のため、出場選手登録を抹消され、主力2人を欠く打線となった。  先発武田も4回まで無失点と序盤から好投していたが、5回に1点を失うと、6回に四死球で崩れ2点を奪われ逆転された。武田は「何よりも四死球ですね。今日は二、三塁の場面でも足を上げて投げていたが、クイックでもいい球がいけるように」と走者を出してからの投球を反省していた。首位西武が引き分け、ゲーム差は10となった。

◆ソフトバンク打線が内川、デスパイネを欠き、楽天にあと1点届かなかった。連勝は3でストップ。内川は体調不良のためこの日から戦線離脱。さらに前日15日は3安打を放ったデスパイネも試合前打撃練習後に、右足に違和感を訴えスタメンから外れた。  デスパイネは1点を追う8回2死二塁に代打で登場。「審判が手を挙げていたので、申告敬遠かと思ったよ」と勘違い。堂々と一塁へ歩こうとしているところを呼び戻され、三塁ベンチのウィーラーから大笑いされた。結果は二飛に終わったが「ひどい状態ではない。明日(17日)はいけます」と、本人は今日17日のオリックス戦では再びスタメンへ戻るつもりだ。  楽天藤平から初回、わずか4球で先制点を挙げた。だが、その後は何度もチャンスがありながら、追加点は5回に出た今宮の5号ソロだけ。藤平の今季3勝のうち2勝を献上し、藤本打撃コーチは「絞りつらい。直球が真っスラ(スライダー回転)して吹き上がる。低めにもスライダー、チェンジアップを投げてくる。デスパイネが(スタメンで)出ていたら展開も変わっていた」と、大砲のスタメン落ちを嘆いた。今日17日からは4位オリックスと敵地3連戦。上位進出のためには負けられない。【石橋隆雄】

◆ソフトバンク今宮が20試合ぶりとなる5号ソロを放った。  同点とされた直後の5回裏。先頭で藤平の144キロの直球を左翼ポール際に運んだ。「1打席目はまったくタイミングが合わなかったけど、うまく打つことができた」。だが、すぐに逆転を許し、7回に巡ってきた1死二塁の好機に一邪飛に倒れるとバットをたたきつけ悔しがった。「次の打席が大事」と話していただけにベンチに戻っても珍しくヘルメットをたたきつけた。

◆ソフトバンクの今宮が1-1の五回に5号ソロ。楽天の藤平の内角速球を振り抜き、高々と左翼ポール際に運んだ。「たまたまです。(空振り三振だった)1打席目は全くタイミングが合ってなかったが、うまく打てた」と7月20日以来の一発を振り返った。  ただ、七回1死二塁で一邪飛、九回2死二塁は二ゴロに倒れた。勝利には導けず「ずっとチャンスで打てていない。何もチームに貢献できてなくて申し訳ない」と自らを責めた。

◆楽天の茂木が六回に左ふくらはぎに投球を受け、途中交代した。試合後も痛そうに足を引きずりながら引き揚げ、状態について「明日(17日)になってみないと分からない」と話した。  ただ、チームはこの死球をきっかけに2点を奪って逆転勝ち。平石監督代行は「かなり心配」としながらも「左打者の内角を突っ込まれていた。あいつが体を張ってくれたおかげ」と相手先発、武田攻略のポイントに挙げた。 平石監督代行(同一カード3連戦3連敗を阻止し) 「自分たちは厳しい立場だが、望みはある。三つ負けなかったのは大きいと思う」 銀次(六回に同点の適時打) 「四球の後だったので、積極的にいこうと思った。いいスイングができた」

◆ソフトバンクの武田は7回3失点と試合をつくったが、プロ7年目で自己ワーストの9敗目を喫した。踏ん張りたかったのは2-1で迎えた六回。1死から2四死球などで満塁のピンチを招き、銀次の左前適時打、続く今江の犠飛で逆転を許した。  今季挙げた3勝はいずれも完封でマークしているが、安定感を欠く。「四死球で走者を出して点を取られるという投球が続いているので、しっかり反省します」と話した。 ソフトバンク・藤本打撃コーチ(先発を外れたデスパイネの今後の起用に) 「様子を見ていく。重傷ではない」 ソフトバンク・倉野投手統括コーチ(9敗目を喫した武田に) 「どうしても勝負弱い」

◆再三好機を迎えながら2点しか奪えず、接戦を落とした。好調だったデスパイネが先発を外れたのが響いた。場所は明かさなかったが、違和感があったというデスパイネは八回二死二塁から代打で力のない二飛。工藤監督は「常にあと一本が出ていたら全部得点になっている」と強がったが、打線を牽引(けんいん)してほしい内川が体調不良で出場選手登録を外れたのも心配の種だ。

◆楽天は16日、ソフトバンク20回戦(ヤフオクドーム)に3-2で逆転勝ち。横浜高出身のプロ2年目、藤平尚真投手(19)が自己最長となる7回1/3を投げ、6安打2失点(自責点1)で3勝目を挙げた。  六回に味方が2点を奪って逆転すると、ギアを上げた。柳田を内角高めの速球で詰まらせ、二ゴロに打ち取るなど3者凡退。七回に一死二塁のピンチを招いたが、「試合の流れが変わるところ。絶対に抑えないといけない」と今宮を一邪飛、牧原を空振り三振に仕留め、グラブをたたいた。  9日の前回登板は、甲子園で母校が勝利した後に自らも勝った。横浜高は17日に3回戦を迎える。「前回は力を与えてくれた。今回は少しは勇気を与えられたと思う」。後輩たちへの激励を込めた99球だった。 同一カード3連戦3連敗を阻止した楽天・平石監督代行 「厳しい立場だが、望みはある。3つ負けなかったのは大きいと思う」

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
614020.604
(-)
0
(-)
40577
(+1)
481
(+1)
145
(+1)
103
(+2)
0.274
(-)
4.31
(↑0.05)
2
(-)
日ハム
564620.549
(↓0.005)
5.5
(↓0.5)
39447
(+2)
419
(+6)
114
(+1)
68
(-)
0.248
(↓0.001)
3.68
(↓0.03)
3
(-)
福岡
504910.505
(↓0.005)
10
(↓0.5)
43446
(+2)
434
(+3)
143
(+1)
62
(-)
0.259
(-)
4.17
(↑0.01)
4
(-)
ORIX
495350.4804
(-)
12.5
(-)
36400
(+1)
418
(+1)
80
(-)
71
(+1)
0.239
(↓0.002)
3.63
(↑0.03)
5
(-)
ロッテ
475130.4796
(↑0.006)
12.5
(↑0.5)
42394
(+6)
415
(+2)
50
(-)
93
(+1)
0.253
(↑0.001)
3.78
(↑0.02)
6
(-)
楽天
455820.437
(↑0.006)
17
(↑0.5)
38380
(+3)
413
(+2)
96
(-)
51
(-)
0.243
(-)
3.67
(↑0.02)