中日(☆11対5★)DeNA =リーグ戦20回戦・ナゴヤドーム=
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DeNA
00200 1200 5100
中日
12141 200× 11140
勝利投手:松坂 大輔(5勝3敗0S)
敗戦投手:京山 将弥(5勝4敗0S)
  DAZN
◆中日は初回、平田の先頭打者本塁打で先制する。その後は、2回裏に平田が適時二塁打を放つなど、終わってみれば14安打で11得点を挙げた。投げては、先発・松坂が6回3失点の好投で今季5勝目。敗れたDeNAは、打線が3本塁打を放つなど、追い上げを見せるも及ばなかった。

◆16日のDeNA戦で先発する中日松坂大輔投手(37)は15日の試合前練習で精力的に体を動かした。普段より長く、休憩を挟んで約40分のキャッチボール。投手の練習メニュー後には、走塁練習も。前回登板した8月1日から中14日空いていることもあり、入念に実戦メニューの消化を自ら課していた。  14日には全国高校野球選手権で母校横浜が前年覇者の花咲徳栄を撃破し、3回戦に進出。「(甲子園は)見ています。暑い中、よくやっていますね」と、エールを送っていた。  16日は自身4連勝での今季5勝目を目指す。「先発するなら最後まで投げるのは当たり前。なかなかできる状態じゃないけど、1人でも1球でも多く投げたい」と、決意を語っている。DeNAは4月30日に06年以来、12年ぶりに日本で白星を挙げた相手。低迷するチームの救世主として、今季9度目の先発マウンドに上がる。

◆8月の中日松坂大輔投手(37)は通算19勝7敗で、勝率7割3分1厘。  日本での月別成績を見ると、勝利数は5月の22勝が最多だが、勝率は7月の7割2分を抑えて8月が1位。夏に強い松坂が今季5勝目を挙げられるか。

◆中日松坂大輔投手が中14日で先発し、今季5勝目を挙げた。横浜高の後輩がスタメンに4人並んだ打線に毎回奪三振の6回5安打3失点。20年前、夏の甲子園を熱くした男は8月にめっぽう強く、変わらぬ夏男ぶりを発揮。打線も平田良介外野手がサイクル安打を達成する活躍で援護した。

◆中日松坂大輔投手が、6回5安打3失点の粘投で区切りの5勝目を挙げた。  松坂の5勝以上は米メジャー・レッドソックス時代の2010年に9勝して以来8年ぶり。NPBでは、西武時代の2006年(17勝5敗)以来、12年ぶりとなった。  今月1日に阪神戦で4勝目を挙げて以来、15日ぶりのマウンドで見事に白星を積み上げ、自身4連勝。5勝はいずれもナゴヤドームでマークしたもので、本拠地との好相性ぶりを発揮した。  DeNAは、筒香ら横浜高の後輩4人を先発に並べたが、松坂が先輩の意地をみせ初回には4番筒香から三振を奪うなど毎回の6三振を奪う力投だった。  チームではガルシアの11勝に続く2番目の勝ち星となった。

◆DeNAアレックス・ラミレス監督が、横浜高校出身の後輩たちで「松坂包囲網」を張った。  中日の先発・松坂大輔投手に対し、スタメンには1番荒波翔、2番石川雄洋、4番筒香嘉智、7番倉本寿彦...。1軍にいる横浜出身者を全員並べた。  ラミレス監督は「松坂だから横浜高のラインアップを並べた。横浜高で一丸となって戦いたい。これがモチベーションとしてベストだと思った」と、かけに出た。ナゴヤドームで繰り広げられる横浜対決、結果はいかに!?

◆中日平田良介外野手(30)が史上68人目、73度目のサイクル安打を達成した。  初回、自身6年ぶりの先頭打者アーチを決めると、勢いに乗った。2回、4回には二塁打を放ち、5回には右翼線に落ちる打球を右翼ソトがそらす幸運もあり三塁打で大記録にリーチ。7回の第5打席目は、2球ボールを見逃した直後の3球目、平田の142キロの直球を打ち返した。三遊間をきれいに抜く左前打で達成した。  今季はソフトバンク柳田悠岐外野手、ヤクルト山田哲人内野手、DeNAの桑原将志外野手に続いて4人目。中日では大島洋平外野手が16年年7月20日にマークして以来となる。  一塁ベース上で花束を受け取った平田は、右手で花束を掲げ、スタンドからの声援に満面の笑みを見せた。この日は母校・大阪桐蔭がベスト8に進出。大記録で後輩たちの背中を押した。  ヒーローインタビューで平田は「本当はいけないことなんですが、サイクルがかかった前の守備は、次の打席のことばかり考えていました」と正直に明かして場内の笑いを誘った。最後に「僕の母校、大阪桐蔭も今日、勝ちました。優勝に向けて頑張っています。僕も中日ドラゴンズで、残り40試合は切っていますが、まだまだクライマックスシリーズも狙える位置にいます。どんな点差でもあきらめずに勝ちに向かって頑張っていきます」と声を張り上げ、拍手喝采だった。

◆中日平田良介外野手が、史上68人目、73回目のサイクル安打を達成した。  1番右翼で先発し、初回、自身6年ぶりの先頭打者アーチを決めると、勢いに乗った。2回、4回には二塁打を放ち、5回には右翼線に落ちる打球を右翼ソトがそらす幸運もあり三塁打で大記録にリーチ。7回の第5打席目は、2球ボールを見逃した直後の3球目、DeNA平田の142キロの直球を打ち返した。三遊間をきれいに抜く左前打で達成した。  一塁ベース上で花束を受け取った平田は、右手で花束を掲げ、スタンドからの声援に満面の笑みを見せた。この日は母校・大阪桐蔭がベスト8に進出。大記録で後輩たちの背中を押した。  ヒーローインタビューで平田は「本当はいけないことなんですが、サイクルがかかった前の守備は、次の打席のことばかり考えていました」と正直に明かして場内の笑いを誘った。  最後に「僕の母校、大阪桐蔭も今日、勝ちました。優勝に向けて頑張っています。僕も中日ドラゴンズで、残り40試合は切っていますが、まだまだクライマックスシリーズも狙える位置にいます。どんな点差でもあきらめずに勝ちに向かって頑張っていきます」と声を張り上げ、拍手喝采だった。  中日では大島洋平外野手が2016年7月20日の広島戦(マツダスタジアム)で達成して以来2年ぶり。  今季サイクル安打は4月21日の日本ハム戦でソフトバンク柳田悠岐外野手、7月9日の巨人戦でヤクルト山田哲人内野手、同20日の阪神戦でDeNA桑原将志外野手が記録しておりシーズン4人目となった。

◆DeNAアレックス・ラミレス監督が、横浜高校出身の後輩たちで「松坂包囲網」を張った。中日の先発・松坂大輔投手に対し、スタメンには1番荒波翔、2番石川雄洋、4番筒香嘉智、7番倉本寿彦...。  1軍にいる横浜出身者全員並べた。ベネズエラ出身のラミレス監督は「松坂だから横浜高のラインアップを並べた。横浜高で一丸となって戦いたい。これがモチベーションとしてベストだと思った」と、かけに出た。  ナゴヤドームで繰り広げられる横浜対決は先輩に軍配が上がった。初回先頭の荒波が四球を選んで出塁。石川の二ゴロの間に進塁し、2死二塁で4番筒香が打席に入った。しかし2-2から138キロの直球を空振り三振。筒香は「腕の振りが全球種同じなので、見分けがつきにくい。真っすぐも、動くのと動かないのがある」。3点を失った3回の攻撃。石川が内野安打で出塁すると、ロペスが2ランで1点差に詰めよった。筒香も左翼越え二塁打を放ち追い込んだが、6回までに9失点。大量失点で勝負は早々に決した。  同監督は「松坂が投げると雰囲気が変わってしまう」と脱帽。妙案は実らず「初回荒波が四球で出たときは、ラインアップが功を奏したと思ったが、そうはいかなかった」と苦笑いだった。

◆中日が先発松坂大輔投手(37)の力投、平田良介外野手(30)のサイクル安打を始め13安打11得点の猛攻でDeNAに連勝した。  松坂は毎回奪三振の6回5安打3失点、102球の粘投だった。森繁和監督は「今日はみんな素晴らしかった。(松坂)大輔が投げると何か起きそうな気がする。何でこんなに点が入るのか不思議でしょうがなかった」と、投打がかみ合った快勝にほほを緩めた。  かつてのセットアッパー浅尾も8回に今季初登板。1死満塁のピンチも背負ったが、1イニングを無失点で切り抜けた。「ファームを見てないから、報告だけでは判断するのが難しい。イメージチェンジで一生懸命やっている。オレの性格から、そういう岩瀬、浅尾に傾いてしまう」。浅尾は、11年にリーグMVPに輝いたころの150キロ超の剛球で押すスタイルから変貌。もがくベテランの姿にこわもての指揮官も目を細めた。  DeNA3連戦を連勝で勝ち越し。5位に0・5差と肉薄したが、3位巨人、4位阪神にはまだ4・5差も離されている。「ダイスケはいっぱいいるが、松坂(大輔)にしても山井(大介)にしても、吉見に岩瀬、浅尾。そこに若いヤツがどれだけ入ってくれるか。問題はここからじゃないか」。ベテランたちの背中を見た若竜たちの奮起を森監督は首を長くして待っている。

◆日本の夏、松坂の夏-。中日松坂大輔投手(37)が16日、DeNA20回戦(ナゴヤドーム)に中14日で先発し、今季5勝目を挙げた。横浜高の後輩がスタメンに4人並んだ打線に毎回奪三振の6回5安打3失点。20年前、夏の甲子園を熱くした男は8月にめっぽう強く、変わらぬ夏男ぶりを発揮した。  100回記念の甲子園大会で盛り上がる真夏。それに合わせたかのように、松坂が帰ってきた。1日の阪神戦以来となるマウンドに、本拠地は3万5868人で埋まった。中14日。万全の態勢でDeNA戦に臨んだ。  98年夏の甲子園決勝で史上初のノーヒットノーランを達成するなど、平成の怪物として注目を浴びたのは8月。プロ入り後も、登板前までの8月は通算19勝7敗、勝率7割3分1厘と得意にしている。勝利数こそ5月の22勝が最多だが、勝率は8月が最高。続く7月が7割2分と、夏男だ。  DeNAはスタメンに横浜高出身者を並べた。荒波、石川、筒香、倉本の後輩4人。初回、先頭の荒波に四球を許したが、石川を二ゴロに打ち取り、2死から筒香を138キロのカットボールで空振り三振に打ち取った。「同じ高校の出身なので、ちょっとは気持ちの面で違いがあるのかな」。先輩の意地を見せた。  母校は夏の甲子園で3回戦を突破した。「優勝して欲しいと見ている」。後輩たちの姿を糧に、甲子園を沸かせたあの頃のように、ベテランは腕を振り続けた。毎回三振を奪い、6回まで3失点で踏ん張った。打線は、サイクル安打を達成した平田の先頭打者アーチに始まり、松坂がマウンドにいた6回まで毎回の11得点。大量援護をもらい「早い回であれだけ点を取ってくれたので投げやすかった。状態は良くなかったんですけど。野手の方に感謝したい」と頭を下げた。  自身4連勝で今季5勝目。チームは2連勝で今カード勝ち越しに成功した。20年前、日本の夏を熱くした怪物は、37歳になっても頼れる男だ。【伊東大介】

◆中日平田良介外野手(30)がDeNA20回戦(ナゴヤドーム)で、7月20日DeNA桑原以来、プロ野球68人目73度目のサイクル安打を達成した。1番右翼で先発し、1回に先頭打者本塁打の6号ソロをマーク。2回と4回に二塁打を放ち、5回には三塁打。単打を残すのみの7回、三遊間を破る左前打を放った。  中日の新リードオフマン、平田がサイクル安打を記録した。単打を残した7回1死走者なし。DeNA平田の142キロを振り抜き三遊間を破った。一塁上で花束を受け取り「すごくうれしい...すごくうれしい」。先発松坂が6回でマウンドを降りた後の主役を背番号「6」が張った。  1番に入って3試合目。6年ぶりの先頭打者アーチで口火を切った。「ぎりぎりだったけど何とか入ってくれてよかった。まさかのネットイン。そこから僕の1日が始まったと思います」。2回に2点二塁打、4回にも連続二塁打を放ち、勢いは加速。5回は右翼線に打球が落ち、一気に三塁へ。リーチをかけた。「本当はいけないことなんですが、サイクルがかかってから守備の時も打席のことを考えていた」と素直に明かして爆笑を誘った。  大島の16年以来、球団史上8人目の快挙。ナゴヤドームでの達成は03年福留以来、15年ぶりだ。平田は「15年前といえば、僕が大阪桐蔭に入ったころ」とほほ笑んだ。大阪桐蔭はこの日、高岡商(富山)に競り勝ち、ベスト8に進出。春夏連覇へ前進した。「母校も優勝に向かって頑張っている。中日ドラゴンズの僕も、残り40試合は切ってますが、まだまだ試合は残っている。クライマックスシリーズを狙える位置にいる。1試合、1試合、まだ勝ちに向かって頑張っていく」と力強く誓った。  打率も3割3分3厘とし、リーグトップに再浮上。平田が反攻の先頭に立つ。【伊東大介】
 ▼平田が7月20日桑原(DeNA)以来プロ野球68人、73度目のサイクル安打を達成した。中日では16年大島以来8人目。先頭打者本塁打を含むサイクル安打は76年衣笠(広島)79年真弓(阪神)14年ロサリオ(広島)16年大島、今年の桑原に次いで6人目。サイクル含む5安打は14人、15度目だが、「先頭打者弾+5安打」のサイクルは76年衣笠に次いで2人目だ。これで今年は4月21日柳田(ソフトバンク)7月9日山田哲(ヤクルト)同20日桑原に次いで4人目の達成。1シーズンに4人以上がサイクル安打を記録したのは52年4人(東谷、浅原、滝田、山川)03年5人(オーティズ、福留、稲葉、村松、桧山)に次いで3度目。

◆中日高橋もサイクル安打にリーチをかけたが、三塁打が足りなかった。  二塁打、右前打、カウント3-0から打って左前適時打、さらに6回は7号2ランの大当たり。平田とのダブル達成が期待されたが、8回は三邪飛に倒れた。「(本塁打は)初球から自分のスイングができたので良かった」と中身の濃い4安打3打点に充実の表情だった。

◆16日のDeNA戦(ナゴヤドーム)に先発する中日・松坂は15日、外野でブルペン捕手を座らせて全力投球を繰り返すなど約40分間、キャッチボールを行った。最後は走塁練習も念入りに行うなど気合十分。前回1日の阪神戦では5回2失点に抑えて勝ち投手となったが、今回はリリーフ陣が崩壊状態。「1人でも1イニングでも長く投げたい」。今季最長の7回を上回るイニングを投げて5勝目を目指す。 (ナゴヤドーム)

◆DeNAの京山は3回4失点でKOされた。一回は中日の新1番、平田に浮いたスライダーを運ばれて先頭打者本塁打を許した。二回、三回とも球が上ずり、相手打線の勢いを止められなかった。  松坂が神奈川・横浜高のエースとして甲子園大会を春夏連覇した1998年に生まれた京山。レジェンドとの投げ合いに「雰囲気にのみ込まれず、しっかり自分を持って投げたい」と意気込んだが、今季6勝目はならなかった。

◆中日の平田良介外野手(30)がサイクル安打を達成した。史上68人目でのべ73度目。今年に入ってからは4月21日の柳田(ソフトバンク)、7月9日の山田哲(ヤクルト)、同月20日の桑原(DeNA)に続く4人目の達成となった。  一回の第1打席で先頭打者本塁打となる6号ソロを左中間スタンドに運んだ平田は、二回に左越え2点二塁打、四回にも左中間二塁打と2打席連続の二塁打。五回の第4打席には右翼線への三塁打を放つと、七回の第5打席では左前打を放ち快挙を達成した。

◆中日・松坂大輔投手(37)がDeNA戦に先発し、6回を投げ6三振を奪うなど5安打3失点で5勝目(3敗)を挙げた。打線も平田良介外野手(30)がサイクル安打を達成するなど、14安打11得点で大量援護。チームは11-5で2連勝、このカードの勝ち越しを決めた。  ナゴヤで14日ぶりのマウンド。松坂は一回、先頭の荒波に四球を与えたが、二死二塁のピンチで横浜高の後輩・筒香をカウント2-2から138キロの速球で空振り三振に仕留め、無失点で切り抜けた。  3-0の三回二死一塁からロペスに左翼席への18号2ランを浴び、1点差に詰め寄られ、さらに筒香に左中間二塁打を浴びたが、後続を右飛に打ち取った。 四回はソトを二飛、倉本を二ゴロ、京山を空振り三振に仕留め、この試合初めての3者凡退。六回は二死からソトにバックスクリーン右への21号ソロを被弾。続く倉本に四球を与えるも、代打・田中は空振り三振に仕留めた。  松坂の熱投に打線も奮起。一回、平田の先頭打者本塁打となる左越え6号ソロで先制すると、二回にも平田が二死満塁から左翼線2点二塁打。四回には一挙4点を挙げるなど六回まで毎回の11点を奪い、背番号「99」を援護した。  松坂に代わり七回からマウンドに上がった2番手・岡田が嶺井に3号ソロ、宮崎に右中間適時打を浴びてこの回途中でKOとなったが、福谷-浅尾-三ツ間は無失点でつないだ。

◆中日の平田良介外野手(30)がサイクル安打を達成した。史上68人目でのべ73度目。今年に入ってからは4月21日の柳田(ソフトバンク)、7月9日の山田哲(ヤクルト)、同月20日の桑原(DeNA)に続く4人目の達成となった。チームは11-5で大勝。先発の松坂も6回5安打3失点で5勝目(3敗)を挙げた。  平田は試合後、ヒーローインタビューに応じた。一問一答は以下の通り。  --大歓声を聞いて  「すごくうれしいです」  --球団史上8人目のサイクル安打達成  「本当にすごくうれしいです」  --記録達成の瞬間の思いは  「本当はいけないんですけど、自分の打席が回ってくる前の守備からバッティングのことばかり考えてました」  --打席では表情は落ち着いていた  「結果というのは後からついてくると思うので、打席ではいつも通り平常心で立つことができました」  --自身6年ぶりの先頭打者本塁打から始まった  「打った瞬間『どうなんだろう』というふうに思ったんですけど、まさかのネットインみたいな感じで入って。そこからきょうの僕の一日は始まったのかなと思います」  --先発・松坂にとっても大きな援護にもなった  「援護点というのは1点でも多いほうがいいと思うので、いいところで打てたと思います」  --三塁打はどのように打球を見ていた  「諦めていました。諦めていたんですけど、天が味方してくれたなというふうに思います」  --1番に入ってから活躍が続いている  「先頭打者ホームランもそうなんですけど。たぶんここに来ているファンの方も何人が知っているか、ほとんどが知らないと思います。僕、先頭打者ホームラン2本目です。たぶん知らないと思うんですよね。今ビシエドとかもみんな調子がいいですし、先頭打者が塁に出れば点につながることも多いので、1打席でも多く塁に出たいと思います」  --ナゴヤDでのサイクル安打達成は15年ぶり  「15年前といえば、僕が中学を卒業して大阪桐蔭高校に入学した頃の話ですかね。高校野球でいえば、きょうも大阪桐蔭高校、僕の母校が勝ちました。母校も甲子園で優勝に向けて頑張っています。僕も中日ドラゴンズで、残り40試合は切ってますが、まだまだ試合はあります。CSも狙える位置に十分あります。1試合1試合、最後まで気を抜かず、どんな点差でも勝ちに向かって全員でプレーしていければいいなと思います」

◆DeNA・ラミレス監督が編み出した驚きの松坂対策は実らなかった。荒波、石川のベテランを今季初めて上位打線に並べて筒香、倉本も含め神奈川・横浜高OBを4人も先発起用。打倒先輩のモチベーションに懸けたが大敗し「初回に荒波が四球で出てラインアップが功を奏したと思ったが...」と苦笑した。  投手陣は六回まで毎回失点。平田にはサイクル安打を許し、エスコバーは得意のナゴヤドームで5失点と打ち込まれた。監督は「松坂が投げる日は雰囲気が違う。しょうがないシチュエーション」と切り替えた。 ロペス(三回に20試合ぶりの本塁打となる2ラン) 「完璧。2ボールのカウントだったので長打を狙った」 筒香(松坂に3打数1安打) 「腕の振りが全部一緒で(球種の)見分けがつきにくい」 嶺井(4月7日以来の3号ソロ) 「先頭だったので塁に出ることを意識した。自分のスイングでしっかり捉えられた」

◆先発の京山は、3回6安打4失点で4敗目。「ブルペンから状態はよかったですが、初回に先頭打者の平田選手に本塁打を許し、自分のリズムを作ることができませんでした」と唇をかんだ。中日・松坂が横浜高のエースとして甲子園大会を春夏連覇した1998年生まれの20歳。今季6勝目を逃した。

◆中日・平田良介外野手(30)が16日、DeNA20回戦(ナゴヤドーム)で史上68人目(73度目)となるサイクル安打を達成した。  一回、左越えに自身2度目の先頭打者アーチを放つと二回は左越えに2点二塁打、四回も左中間二塁打、五回に右翼線に三塁打。王手をかけた七回に左前打で達成。その瞬間、竜ファンから大きな拍手で祝福された。  勝利のお立ち台では「(七回の守備中)本当はいけないことですが、バッティングのことを考えていた。本当にうれしい」と打ち明け、場内は爆笑に包まれた。  この日、母校の大阪桐蔭高が8強進出を決めた。「優勝に向けて頑張っている。中日もCS出場のチャンスは十分あると思っている。僕も一試合一試合、これからも気を抜かずに全力でプレーしたい」と力を込めた。 (三木建次)

◆中日は16日、DeNA20回戦(ナゴヤドーム)に11-5で勝ち、2連勝を飾った。先発の松坂大輔投手(37)が6回5安打3失点で米大リーグ、レッドソックス時代の2010年以来の5勝目(3敗)を挙げた。DeNAのアレックス・ラミレス監督(43)が、横浜高OBで松坂の後輩にあたる4選手を今季初めて同時にスタメン起用した"奇策"にも動じず、返り討ちにした。20年前に夏の甲子園大会で日本中を沸かせた怪物が、この夏に復活を印象付けた。  勝利の列の先頭でナインを出迎えた。利き手を守るための左手によるハイタッチは以前のままだ。松坂が自身4連勝を飾った。  「みんな上(1軍)にいるのは知っていたし、もしかしたら(対戦機会が)多くなるのかな、とは予想していました」  この試合前まで4勝2敗、防御率1・80と相性のいい球場での対戦に、DeNAのラミレス監督が仕掛けてきた。横浜高のレジェンド的な存在でもある、松坂に対し「ヨコハマコウコウで一丸となって戦ってもらいたい」と4人の同校OBをスタメンで起用した。筒香を除く荒波、石川、倉本はレギュラーではなく、この4人の同時先発は今季初めての"奇策"だった。  戦前の敵将は「スコアラーにも横浜高OBがいるのでラインアップに入れたいくらい」と、チーム付の横山道哉スコアラー(41)の存在も明かして笑わせる余裕ものぞかせた。「先輩に対して"やってやる"というプライドをもって戦ってもらいたい」とラミレス監督が送り出した4人に対し、松坂は「他の高校出身の選手に投げるのとは少し気持ちが違ったのかな」と力投で迎え撃った。  DeNAの"横高カルテット"には筒香に左中間二塁打、石川には三塁前への内野安打を許した。計3度の四球で出塁も許した。だが決定的な仕事はさせない。一死を奪うごとに3万5868人がわき上がる。前日までとは確実にドーム内の空気は違う。"見えない力"にも後押しされ、松坂は凡打の山を築いていった。  6月21日付のサンケイスポーツに掲載されたデータ分析企画「科学特捜隊」の松坂編で、カットボールの割合が41%と出ていた。これを読み終えた松坂は「僕、もっと投げていますよ。たぶん50%以上」とニヤリ。同球種は球速、曲がり幅、変化方向を操っており、「映像では真っすぐに見えても小さく曲げています」とうなずいた。  この日の最速は一回に筒香から空振り三振を奪った138キロで、おそらく"普通"の直球はほとんど投げていない。筒香は「腕の振りが全部一緒で、球の出所も見づらい」と脱帽。微妙に変化させる球で次々と凡打させる松坂の投球術にラミレス監督も「(奇襲は)実りませんでした。松坂が投げると雰囲気が変わってしまう」と完敗を認めた。  "松坂効果"の見えない力にも後押しされたのか、大阪桐蔭高出身の平田がサイクル安打を達成し、母校の夏の甲子園大会での8強入りに花を添えた。そして17日には横浜高が3回戦に登場する。  「母校なので優勝してほしい」。横浜高時代に刻んだ伝説はちょうど20年前だ。勝利の伝統は受け継がれている。松坂の夏も終わらない。 (湯浅大)
打線の大量援護に中日・森監督 「松坂が投げるときはみんなよく打つな」 横浜高OBで三回に左前適時打を放った中日・福田 「1球前に見逃した球と似たようなボールが来たので、反応することができた」 ★松坂と甲子園  横浜3年時の1998年に春夏連続出場。春は決勝で久保(元DeNA)を擁する関大第一(大阪)を完封で下し、優勝。夏は3回戦までわずか1失点。準々決勝ではPL学園(大阪)との延長十七回の死闘を投げ抜き、準決勝は0-6から明徳義塾(高知)に奇跡の逆転勝ち。決勝では京都成章を相手にノーヒットノーランを達成し、史上5校目の春夏連覇を成し遂げた。

◆DeNA・ラミレス監督は16日の中日戦(ナゴヤドーム)で、相手先発の松坂に対し、横浜高の後輩に当たる荒波、石川、倉本、筒香の4人を先発起用した。チーム付の横山スコアラーも含め、名古屋遠征に帯同していた5人に対し「横浜高校で一丸となって戦ってほしい」と笑った。  試合は松坂が後輩に決定打を許すことはなく5勝目をマーク。ラミレス監督は「(秘策は)実りませんでした」と負けを認めた。  DeNAにはこの5人以外にも2軍に同校出身の後藤、乙坂、小池ファーム打撃コーチがいる。特に後藤と小池コーチは松坂と同学年で当時の甲子園で共闘している。現役の「後藤vs松坂」の真剣勝負を見てみたい。本人たちも実現を楽しみにしている。(湯浅大)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
604020.6
(↓0.006)
0
(-)
41522
(+2)
447
(+3)
132
(-)
58
(-)
0.265
(↓0.001)
4
(↑0.01)
2
(↑1)
ヤクルト
495110.49
(↑0.005)
11
(↑1)
42466
(+7)
489
(-)
96
(-)
55
(+1)
0.267
(-)
4.4
(↑0.05)
3
(↓1)
巨人
525520.486
(↓0.005)
11.5
(-)
34485
(-)
446
(+7)
109
(-)
50
(-)
0.26
(↓0.001)
3.92
(↓0.03)
4
(-)
阪神
475010.485
(↑0.006)
11.5
(↑1)
45392
(+3)
434
(+2)
60
(-)
50
(+2)
0.249
(↑0.001)
4
(↑0.03)
5
(-)
DeNA
455620.446
(↓0.004)
15.5
(-)
40406
(+5)
481
(+11)
122
(+3)
59
(-)
0.249
(-)
4.34
(↓0.07)
6
(-)
中日
475910.443
(↑0.005)
16
(↑1)
36443
(+11)
481
(+5)
68
(+2)
51
(-)
0.263
(↑0.002)
4.32
(-)