ヤクルト(★5対11☆)巨人 =リーグ戦19回戦・明治神宮=
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巨人
02200 0421 11160
ヤクルト
00000 2300 580
勝利投手:吉川 光夫(6勝3敗0S)
敗戦投手:古野 正人(0勝1敗0S)
  DAZN
◆巨人は2回表、1死一塁から亀井の2ランが飛び出し、先制に成功する。その後は岡本、マルティネス、マギーにも本塁打が飛び出すなど一発攻勢で得点を重ね、終わってみれば16安打で11得点を挙げた。投げては、先発・吉川光が今季6勝目。敗れたヤクルトは、投手陣が崩壊した。

◆アニメーション映画「ペンギン・ハイウェイ」に声優として主演する女優の北香那(20)が始球式に登場。高めに外れたものの、見事ノーバウンドの投球を披露した。  ヤクルトではバレンティンの事を知っているという北は「思ったより遠かったですけど、何とか届いて良かったです」と笑顔を見せていた。

◆巨人亀井善行外野手(36)12号先制2ランを放った。  2回1死一塁からヤクルト古野の外角高めの142キロを左中間席へ押し込んだ。前夜は痛恨のサヨナラ負けを喫したが、ベテランの1発で好スタートを切った。「正直、風です。感謝です」と試合前からバックスクリーンへと吹く追い風に感謝していた。

◆巨人岡本和真内野手(22)が「セ界制覇」を遂げた。  3回2死二塁でヤクルト古野の高めに抜けたカットボールをフルスイングで捉え、左翼手バレンティンが1歩も動けない当たりを左翼席に運んだ。  プロ入り後、神宮球場では本塁打がなかったが初の1発をマークし、セ・リーグの全本拠地を制した。「追加点が欲しいチャンスの場面で積極的に打ちにいったことが、いい結果につながったんだと思います」とコメントした。  だが6回の打席で遊ゴロに倒れると、その裏の守備から交代した。

◆ヤクルトは7月に支配下に再登録された古野正人投手が2年ぶりに先発。  2回に亀井に先制2ランを浴びると、3回には「(カットボールが)曲がりきらずに残ってしまった」という初球を岡本に左翼席中段への2ランとされた。結局4回4失点で降板となった。  それでも最速は145キロをマークし、随所に力強いボールを投げ込んだ。小川監督も「肩を脱臼して2年ぶりの登板であれだけのボールが放れることを証明した。今後? どこで登板というのは決まってないですけど、他の選手との競争になると思います」と球自体を評価した。  古野は16年6月のソフトバンク戦で打球を処理した際に右肩を負傷し、同年オフに育成選手に。懸命のリハビリを経て、今季イースタン・リーグ12試合で3勝3敗、防御率2・32の成績を残し、支配下に戻ってきた。今後はいったん登録抹消される予定だが「残念でしたけど、またチャンスを自分でつかんで戻ってきたい。コースに行っている球だったり、低めに投げきれた球は良い結果になっていた。収穫はそういうところです」と次の登板をみすえた。

◆巨人ホルヘ・マルティネス内野手が代打で値千金の2号2ランを放った。  3点差に迫られた直後の8回1死一塁から、ヤクルト・ハフのチェンジアップを左中間席へと運んだ。19打席ぶりの安打は、傾きかけた流れを呼び戻す1発となった。両打ちの助っ人は右打席では初本塁打。今季初めてスタメン落ちしたが、結果を残した。「点差が縮まってきたところで使ってもらって、チームに貢献できて良かった」と喜んだ。

◆巨人岡本和真内野手(22)が「セ界制覇」を遂げた。  3回2死二塁でヤクルト古野の高めに抜けたカットボールをフルスイングで捉え、左翼手バレンティンが1歩も動けない当たりを左翼席に運んだ。  プロ入り後、神宮球場では本塁打がなかったが初の1発をマークし、セ・リーグの全本拠地を制した。「追加点が欲しいチャンスの場面で積極的に打ちにいったことが、いい結果につながったんだと思います」とコメントした。  だが6回の打席で遊ゴロに倒れると、その裏の守備から交代。試合中にベンチを離れた。村田ヘッド兼バッテリーコーチは「何かあったから代わったんやろ。俺は明日も出ると思うよ」と説明した。

◆巨人の4番岡本和真内野手(22)が3回2死二塁、左越え22号2ランを放ち、前日3位に転落したチームを、一夜で2位に再浮上させた。セ・リーグ本拠地球場で唯一本塁打のなかった神宮で、プロ4年目にして初の1発だった。ただ、試合の流れを引き寄せるアーチを放つ一方で、6回の第3打席で遊ゴロを機にベンチに退いた。  思い切りスピンをかけて、呪縛を断ち切った。2点リードの3回2死二塁。岡本は、ヤクルト古野の甘く浮いたカットボールを見逃さなかった。下っ面からしばき上げた打球に左翼手バレンティンは1歩も動かない。セ・リーグ本拠地で唯一ノーアーチだった神宮球場で、左翼席中段へと飛び込む完璧な2ラン。「追加点が欲しいチャンスの場面で積極的に打ちにいったことが、いい結果につながった」と振り返った。  鬼門を突破するため、切れ味を磨いた。試合前の午前中にジャイアンツ球場の室内練習場で自主練習を行った。用いたのはボールをぶら下げる「スピンティー」と呼ばれるティースタンド。通常はボールを置いてティー打撃を行うが、ボールの下をたたいてバックスピンをかける感覚をつかむ。薄暗いブルペンの一角で電気もつけず、ひたすらバットの軌道を確認。約15分無心で振り込み、「スイングが丁寧にできているか確認できた。集中して、試せました」と汗をぬぐった。 闇に打ち勝つ道具も効いた。7月31日のDeNA戦からバットの色を黒から白にした。違いを「白は黒よりも、ぼんやりとした感じ」と表現。夜空に同化しない白はミートする感覚を増大させた。これまで黒色にこだわってきたが、ナイターの多い屋外球場での得点圏打率が下がっていると感じ、視覚を変えた。 前夜14日は一時4点差をひっくり返すも、9回にサヨナラ負け。敵地に残る、底なし沼へと引きずり込まれそうな空気を一振りで吹き飛ばした。6回の打席で遊ゴロを放ち、一塁に全力疾走した後、裏の守備で交代。試合途中でベンチを離れたが、試合後は「大丈夫っす、大丈夫っす」と笑顔で繰り返し、帰宅した。今季全108試合に先発出場中の若き主砲。終盤戦へ一抹の不安を残したが、岡本なしでは今の打線は形成できない。唯一無二の存在感で勝利への道を切り開く。【島根純】

◆巨人・亀井善行外野手(36)が15日、ヤクルト19回戦(神宮)に「6番・右翼」で先発出場。二回一死一塁からバックスクリーン左へ12号2ランを放った。  ベテラン2人で先制点をもぎとった。この回、先頭の岡本が投ゴロに倒れるも、続く39歳の阿部が右前打で出塁。亀井が8月2日のDeNA戦(横浜)以来、11試合ぶりの一発で続いた。

◆巨人・岡本和真内野手(22)が15日、ヤクルト19回戦(神宮)に「4番・左翼」で先発出場。2点リードの三回二死二塁から、左翼席への22号2ランを放った。  1球目を仕留めた。一振りで決めた。相手先発・古野が投じた138キロのカットボールを一閃。鋭いライナー性の打球はG党が陣取る左翼席に突き刺さった。  神宮球場では自身初アーチ。これでセ・リーグ6球団の本拠地で本塁打を放った。

◆右肩の負傷で2年2カ月ぶりの1軍登板となったヤクルト・古野正人投手(31)は巨人戦に先発し、4回6安打4失点で降板した。  一回を3者凡退で抑えたが二回、巨人・亀井に左中間に2ランを浴び、先制を許した。三回には二死からマギーに二塁打を浴びると、続く岡本に左翼席スタンド中段に飛び込む2ランを浴び、4点目を献上した。古野は「シーズンの大事な時期にチャンスをいただいたのに先発の役目を果たせなくて悔しいです」とコメントした。

◆巨人の亀井が二回1死一塁で先制の12号2ランを放った。1ボール2ストライクからの高めの球を高々と打ち上げ、左中間スタンドへ運んだ。  2年ぶりに1軍登板した古野の失投を仕留め、試合の主導権を引き寄せた。強い追い風に乗ってスタンドに飛び込んだアーチを「正直、風です」と謙遜しながら振り返った。

◆巨人・岡本和真内野手(22)がヤクルト戦(神宮)に「4番・左翼」で先発出場したが、六回裏の守備からベンチに下がった。この日は三回二死二塁から、左翼席への22号2ラン。六回表は先頭で遊ゴロに倒れていた。

◆巨人のホルヘ・マルティネス内野手(25)が15日、ヤクルト戦の八回一死一塁から、代打で登場。左中間席への2号2ランを放った。  嫌な流れを変えた。七回裏、ヤクルトに3点を奪われ3点差まで詰めよられていたが、ヤクルト・ハフが投じた128キロのチェンジアップを捉え、スタンドイン。両打ちのマルティネスにとって、右打席での初アーチで再びリードを広げた。

◆巨人は16安打11得点の猛攻でヤクルトを下し、1日で2位に戻った。先発の吉川光は5回2/3を4安打2失点で6勝(3敗)を挙げた。ヤクルトは連勝が3で止まった。  先制したのは巨人。二回一死二塁と好機を作ると、亀井が中越え12号2ランを放ち、2-0とした。さらに三回、二死二塁から岡本が左翼席中段へ運ぶ22号2ランを放ち、4-0とリードを広げた。  ヤクルトは六回一死一、二塁で、雄平が右前適時打を放ち、ヤクルトが1点を返した。さらに一死一、三塁で川端の投ゴロ併殺崩れの間に三走が生還し、2-4とした。  巨人は七回一死三塁で、代打・大城が3番手・秋吉から右翼へ適時二塁打を放つと、さらに一死二塁から重信の右越え適時二塁打で6-2とリードを広げた。なおも一死一、三塁で、マギーの投ゴロの間にもう1点、二死二塁から陽岱鋼が左前適時打を放ち、8-2とした。  その裏、ヤクルトは無死満塁で山田哲が3番手・野上から押し出し四球を選び、1点を返した。さらに次打者・バレンティンの打席で、野上が暴投で4-8。二死満塁から川端が4番手左腕・池田から押し出し死球を受け、3点差に迫った。  巨人は八回一死一塁から、代打マルティネスが左中間席へ2号2ランを放った。九回には先頭のマギーが15号ソロを放ち、突き放した。 3安打猛打賞の巨人・田中俊の話 「素直に嬉しいです。自分にできることをやろうと思って、一つ一つしっかりやろうと思っていました」

◆右肩の故障から復帰したヤクルトの古野が2年ぶりに1軍のマウンドに上がった。2016年に右肩を亜脱臼し、育成選手として契約を結び直していた。7月30日に支配下選手に戻って迎えた初戦は4回4失点で敗戦投手となり「チャンスをもらったのに、非常に悔しい」と唇をかんだ。  二回に亀井、三回には岡本にともに甘い速球を捉えられて2ランを許した。16日にも出場選手登録を外れる見込み。それでも「低めに投げ切れた球はいい結果になっていた。またチャンスをつかんで戻って来たい」と前向きに話した。

◆巨人は16安打11得点で打ち勝った。調子を落としている救援陣はこの日も不安定な内容で、追い上げられる局面もあったが、打線が七回以降に7点を奪ってカバーした。  14日に1軍に復帰したルーキー田中俊が3安打で好機を演出し、好調の1番重信も2安打を放った。高橋監督は「若い力がよく頑張った」とたたえた。 吉川光(六回途中2失点で6勝目) 「勝てたことは良かった。(六回は)投げ切らないといけない」 田中俊(3安打を放ち連日の複数安打) 「昨日と今日だけなので、続けていかないと」

◆ヤクルトは、巨人戦の連勝が4試合で止まり、1日で3位に後退した。投手陣が16安打11失点と踏ん張れず、小川淳司監督(60)は「防げる点は防がないといけない。1点でも少なくいけばというところだった」と振り返った。  7月30日に育成契約から再び支配下登録された古野正人投手(31)が、2016年6月15日のソフトバンク戦(神宮)以来、2年2カ月ぶりに1軍のマウンドに先発で上がったが、亀井、岡本に2ランを浴びて4回4失点で降板。秋吉、ハフ、大下の救援陣も勢いを止められなかった。  2軍での再調整が決まった古野は「残念でした。ヒットならよかったけど、本塁打を打たれたのが悔しい。また、チャンスをつかんで戻ってきたいです」と唇をかんだ。 (横山尚杜)

◆D5位・田中俊(日立製作所)が「7番・二塁」で先発出場し、プロ入り初の3安打。二回に中前打。七回と八回はイニングの先頭で安打を放ち、いずれも得点につなげた。前日14日にも2安打している24歳の左打者は「昨日(14日)と、今日(15日)だけですから。続けることが大事です」と気を引き締めた。

◆巨人は15日、ヤクルト19回戦(神宮)に11-5で勝ち、セ・リーグ2位に再浮上した。2点リードの三回二死二塁から、岡本和真内野手(22)が左翼席中段へ22号2ラン。神宮球場では自身初アーチとなり、セ・リーグ全6球団の本拠地で本塁打を放つ"セ界制覇弾"を達成した。六回に遊ゴロを放った後の守備で交代したが、重症ではないもようで、16日の出場に向けて調整する。  "超速"の打球が、左翼席に飛び込んだ。岡本が三回、勝利を引き寄せる22号2ラン。神宮の夜空を切り裂く一発に、G党がわいた。  「追加点がほしいチャンスの場面で積極的に打ちにいったことが、いい結果につながった」  ひと振りで仕留めた。三回二死二塁で古野の初球を捉えると打球は左翼席へ。左翼手・バレンティンが、一歩も動かないほどの当たりだった。  若き主砲に、また一つ勲章が加わった。神宮球場での自身初アーチ。これでセ全6球団の本拠地で本塁打を放ったことになり"セ界制覇"を達成した。  地獄を味わったからこそ、今がある。岡本にとって夏の思い出といえば、奈良・智弁学園高時代の猛練習だ。大会前の6月から奈良大会開会式まで組まれていた強化メニューは「冬の練習みたいでした...」。50メートルダッシュ×30本を1日3セットこなしたこともある。  実家が近かった岡本は午後7時に夜食を取り、午後11時頃まで汗を流した。8月は打率・313(48打数15安打)4本塁打、12打点と厳しい暑さの中でも好調を保ち、今季108試合目で22本塁打。30本の大台が見えるペースを維持している。  この日は六回の打席で遊ゴロに倒れた後の守備から退いた。何らかのアクシデントとみられるが、岡本は試合後に「大丈夫です。大丈夫です」とし、16日の試合への出場に意欲を示した。村田ヘッドコーチも「明日も出ると思うで」と説明。幸い深刻なものではないようだ。  高橋監督は「若い力が頑張ってくれましたね」と目を細めた。首位・広島に優勝へのマジックナンバー32が点灯したが、諦めず鯉の尾を追う。 (赤尾裕希)
六回途中2失点で6勝目の巨人・吉川光 「チームが勝っていることが一番です」 二回に左中間席へ先制の12号2ランを放った巨人・亀井 「正直、風です。感謝です」

◆岡本の成長を実感した本塁打だった。第1打席は内角高めの直球につまらされてボテボテの投ゴロ。続く打席は、高めに狙いを絞っていたのだろう。初球の真ん中高めのカットボールを完璧に仕留めた。読み、タイミングの取り方、スイング、どれも文句のつけようのない、ひと振りだった。  昨年までと比較するとフォームが格段によくなった。構えた際のバットの位置が昨年までは右肩近くにあった。そこからテークバックするから左肩が内側に入ってしまい、バットがスムーズに出てこない欠点があった。  今年は首付近で構え、捕手側にバットを引いてトップを作っているため、バットが内側からスムーズに出てくる。さらに、左足の踏み込みが強くなったため、下半身主導で打つことが可能になった。だから変化球にも体勢を崩さず対応できる。  まだ、1年を通じて1軍でプレーした経験がない。とにかく体調管理に細心の注意を払って長いシーズンを乗り切ってほしい。そうすれば、30本塁打もクリアできるだろう。(サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
603920.606
(↑0.004)
0
(-)
42520
(+6)
444
(+4)
132
(+2)
58
(+1)
0.266
(-)
4.01
(-)
2
(↑1)
巨人
525420.491
(↑0.005)
11.5
(-)
35485
(+11)
439
(+5)
109
(+4)
50
(+1)
0.261
(↑0.002)
3.89
(↓0.01)
3
(↓1)
ヤクルト
485110.485
(↓0.005)
12
(↓1)
43459
(+5)
489
(+11)
96
(-)
54
(-)
0.267
(-)
4.45
(↓0.07)
4
(-)
阪神
465010.479
(↓0.005)
12.5
(↓1)
46389
(+4)
432
(+6)
60
(-)
48
(-)
0.248
(-)
4.03
(↓0.03)
5
(-)
DeNA
455520.45
(↓0.005)
15.5
(↓1)
41401
(+1)
470
(+5)
119
(-)
59
(-)
0.249
(↓0.001)
4.27
(↓0.01)
6
(-)
中日
465910.438
(↑0.005)
17
(-)
37432
(+5)
476
(+1)
66
(-)
51
(+1)
0.261
(-)
4.32
(↑0.03)