ソフトバンク(☆6対3★)楽天 =リーグ戦19回戦・福岡ヤフオクドーム=
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楽天
10000 0110 380
福岡
02020 200× 670
勝利投手:バンデンハーク(8勝7敗0S)
(セーブ:森 唯斗(1勝4敗21S))
敗戦投手:古川 侑利(4勝5敗0S)
  DAZN
◆ソフトバンクが3連勝。ソフトバンクは1点を追う2回裏、長谷川勇の2ランが飛び出し、逆転に成功する。4-1で迎えた6回には、長谷川勇が再び2ランを放ち、リードを広げた。投げては、先発・バンデンハークが今季8勝目。敗れた楽天は、先発・古川が試合をつくれなかった。

◆ソフトバンクが約2カ月ぶりに3連勝を飾った。初回に1点をリードされたものの、この日6番レフトで先発出場した長谷川勇也外野手(33)のバットが勝利に導いた。  2回だ。無死一塁から右翼スタンドへ逆転の3号2ランを放つと、3点リードの6回には再び無死一塁から右翼テラス席へこの日2本目となる4号2ランを運んだ。「何とか集中して、しっかり体が反応しました。久々のスタメンで少なからず不安があったけども、それを振り払う打撃ができたと思う」。2日の西武戦(メットライフドーム)以来の先発出場に「打撃職人」と言われるベテラン打者のバットが冴えた。  投げては先発バンデンハークが6回3安打1失点投球。「全体的に球も内容もよかったと思う。最少失点で抑えれば、必ず打線が打ってくれると思った」と、8勝目を手にして笑顔を見せた。  楽天との「お盆シリーズ」は前カードの日本ハムに続き、2カード連続で勝ち越しを決めた。悲願の連覇へ、道のりは険しくとも、まだまだあきらめるわけにはいかない。

◆打撃職人の一振りだ。ソフトバンク長谷川勇は、打球の着弾を見届けるよりも先に小さくガッツポーズし、ゆっくり走り始めた。1点を追う2回無死一塁、右翼席中段へ逆転3号2ラン。「久々のスタメンで緊張しましたが、なんとか集中することができた」と控えめに笑った。6回にも右翼テラス席へ4号2ランを放ち、2日西武戦以来の先発で2発4打点。チームを6月24日以来、約2カ月ぶりの3連勝に導いた。  「1打席にかける思い」の強さが長谷川勇を進化させる。前半戦最後の7月10日日本ハム戦、好機の代打で追い込まれ、タイムをかけようとしたが認められずに見逃し三振となった。「あれから何日かはピッチャーがセットしている姿が目に焼き付いていた。すごく集中していたところに、思っていない軌道の球が来るイメージが浮かんでしまった」。それからだ。あえて悪球を投げてもらうティー打撃を取り入れ「思っていない球にも対応できるよう」準備した。「1打数1安打というのは究極なんですよね。だからこそ、打撃の質を高めている。打てなかったら崖から落ちるくらいの状況。研ぎ澄まされている部分はある」。8月は6割1分5厘で4本塁打。首位打者と最多安打を取った13年を上回る感覚を手にしつつある。  3連勝で貯金2となり、工藤監督も「今日は本当に長谷川くんデーになった。みんなが特長を出して、いい形で勝てている」。西武とのゲーム差は1ケタ9・5に縮まった。まだ逆転への火は消えていない。【山本大地】

◆ソフトバンクはバンデンハーク、楽天は古川が先発。楽天は一回、二死一、三塁から、銀次が左前適時打。1点を先制した。ソフトバンクは二回、先頭のデスパイネが中前打。続く長谷川勇が右越えに3号2ランを放ち、2-1と逆転した。  四回にソフトバンクが2点を追加。二死二塁から松田が左翼へ適時二塁打。続く甲斐も適時打を放ち、4-1とした。

◆ソフトバンクの松田宣が2-1の四回に適時二塁打を放った。2死二塁で真ん中寄りに入ってきた古川の変化球を逃さず、左中間にはじき返した。  開幕からいまひとつ調子が上がらなかったが、これで9試合連続安打と調子は上向き。チームのムードメーカーは「とにかくいい結果を出すためにいろいろ考えながら毎日やっている」と気持ちも前向きに話した。

◆楽天の古川は要所で踏ん張れず5敗目を喫し、黒星が先行した。1-0の二回に長谷川勇にチェンジアップを右越えへの2ランとされ、逆転を許す。四回2死二塁ではボール球にするつもりだった松田宣へのスライダーが甘く入って適時二塁打となり「あの1球は最悪だった」と唇をかんだ。  六回はまたも長谷川勇に2ランを浴びて降板。佐賀県出身で、小学生の頃に家族と観戦に訪れていたヤフオクドームでの自身初登板はほろ苦い結果に終わり「リズムをつくれず、野手の皆さんに申し訳ない」と反省の言葉を並べた。

◆ソフトバンクの内川が体調不良のため欠場した。試合前の打撃練習もしなかった。具体的な症状は明かさず「ここのところずっと良くなかった。早く治して戻って来たい」と話し、工藤監督は「そんなに大事ではない」と強調した。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
614010.604
(↓0.006)
0
(-)
41576
(+3)
480
(+4)
144
(+3)
101
(-)
0.274
(-)
4.36
(-)
2
(-)
日ハム
564520.554
(↑0.004)
5
(↑1)
40445
(+4)
413
(+1)
113
(+2)
68
(+1)
0.249
(↑0.001)
3.65
(↑0.04)
3
(-)
福岡
504810.51
(↑0.005)
9.5
(↑1)
44444
(+6)
431
(+3)
142
(+2)
62
(-)
0.259
(-)
4.18
(↑0.01)
4
(↑1)
ORIX
495340.48
(↑0.005)
12.5
(↑1)
37399
(+4)
417
(+3)
80
(+2)
70
(-)
0.241
(-)
3.66
(↑0.01)
5
(↓1)
ロッテ
465130.474
(↓0.005)
13
(-)
43388
(+1)
413
(+4)
50
(-)
92
(-)
0.252
(↓0.002)
3.8
(↓0.01)
6
(-)
楽天
445820.431
(↓0.005)
17.5
(-)
39377
(+3)
411
(+6)
96
(-)
51
(-)
0.243
(-)
3.69
(↓0.02)