日本ハム(★1対3☆)ロッテ =リーグ戦18回戦・札幌ドーム=
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ロッテ
00000 3000 361
日ハム
00000 0100 181
勝利投手:有吉 優樹(4勝2敗0S)
(セーブ:内 竜也(2勝3敗22S))
敗戦投手:有原 航平(7勝3敗2S)
  DAZN
◆ロッテは0-0で迎えた6回表、藤岡、中村、鈴木の適時打が飛び出し、3点を先制した。投げては、先発・有吉が7回途中1失点の好投。その後は大谷、松永、内とつないで逃げ切った。敗れた日本ハムは、打線が相手を上回る8安打を放つも、1得点と精彩を欠いた。

◆日本ハム有原航平投手が魔の6回に沈んだ。  5回までロッテ打線を1安打無失点に抑える好投も、6回に急変。先頭の平沢に右前打を許すと、犠打で1死二塁とされて藤岡に先制の中前適時打を浴びた。続く中村にも中前適時打、さらに2死一、三塁から鈴木にも中前適時打を献上。6回だけで5安打を浴びて3失点を喫した。「6回は)なんとか我慢して最少失点で切り抜けないといけなかったです。あの場面で我慢しきれないと、チームにいい流れをつくれない。攻撃のリズムをつくるような投球ができず、チームに申し訳ないです」と、コメントした。  7回も続投し、意地の3者凡退も7回6安打3失点で降板。5月5日ロッテ戦以来の札幌ドームでの先発勝利はならなかった。

◆9回の反撃も及ばなかった。日本ハムは2点を追う9回に2死一、三塁と好機を広げたが、2試合連続本塁打中だった3番アルシアが右飛に倒れてゲームセット。右翼への飛球に沸いた大歓声は、一瞬にして落胆の声に変わった。  5回までわずか1安打と好投していた先発有原を援護できず、栗山監督は「早く点を取ってあげたかった。勝ちきれなかったのが、現実」。首位西武とは、今季最大タイの6ゲーム差に開いた。

◆ロッテが"有有(あり・あり)対決"を制し、連敗を5で止めた。  先発した有吉優樹投手は7回1死まで5安打1失点。序盤に4四球を与えたが、要所で粘る自責ゼロ投球で、6月27日以来となる白星を挙げた。  また打撃陣は、今季ここまで3戦全敗と相性の悪かった日本ハム有原航平投手を攻略。6回に先頭の平沢大河内野手が右前打でチャンスメークすると、加藤翔平外野手は1球で犠打成功。1死二塁から藤岡裕大内野手が先制中前打を放つなど、この回5安打を集めて一気に3点を奪った。  結果は「有」吉が4勝目、「有」原は3敗目。前週の登板が台風で流れ、約2週間ぶりの先発だった有吉は「久々に勝ちが付いて、やっぱりうれしいですね。前回の日本ハム戦(暑さで足がつった8月1日の帯広)はデーゲームでしたけど、今日は涼しい中でやらせてもらえて良かった」と笑顔だった。

◆日本ハムは打線が振るわず、2連敗となった。ロッテ投手陣から内野ゴロの間に1点しか奪えなかった。8月は1試合平均3・1点。3~7月の平均4・5点から1点以上も下回る。勝負の夏場に攻撃陣が苦しむ現状を打破しなければ、覇権奪回は見えてこない。大逆転勝利を果たした首位西武とは、今季最大タイの6ゲーム差となった。踏ん張りどころだ。  2点を追う最終9回2死一、三塁。アルシアはロッテ守護神の内が投じた144キロ直球を、右翼へ角度良く、打ち上げた。逆転サヨナラ3ランを期待したファンの大歓声も、打席から打球を見つめたアルシアは視線を落とした。飛球が右翼手の平沢のグラブに収まった瞬間、栗山監督は帽子を取ってグラウンドに一礼。大きなため息に包まれた札幌ドームを背に、すぐさまベンチ裏へ引き揚げた。「何とか点を取るために、こっちも必死にいろいろ考えているけど、結果的に点が取れていないのは自分の責任」と、振り返った。  勝負の夏場を迎えたが、打線に元気がない。8月は1試合平均3・1点で、3~7月の平均から1点以上も下回っている。最近10試合では2・6点。この日も8安打を放ち、相手先発の有吉から4四球ももらった中で、決定打が飛び出ない。打開策も、すぐに結果につながらない苦しさがある。12日ソフトバンク戦からチームトップの打率を残す近藤を1番に据えた。8月好調のアルシアを3番、実績十分で勝負強さのある田中賢を6番に置く新打線で臨むも連敗。今季の売りの1つである重量打線が機能しなければ、やはり試合展開は重くなる。  打線が夏休み状態の中で、パ・リーグの覇権を争う西武はこの日、6点ビハインドをはね返す大逆転勝利を飾った。一時はゲーム差なしまで詰め寄ったライバルに、気がつけば今季最大タイの6ゲーム差と大きく水をあけられた。主将の中田は野手陣を代表して言った。「ここで何とか踏ん張っていかないといけない。投手陣に頑張らせてばかり。野手陣は助けないといけない。もう1回、気持ちを入れ直してやりたい」。下を向いてはいられない。【木下大輔】
 ▼日本ハム打線はロッテ4人の投手陣から8安打で1点しか奪えず、連敗を喫した。ここ10試合平均7・8安打で2・6得点。今季平均8・3安打、4・3得点と比べ、迫力不足は否めない。

◆ロッテの藤岡が先制打を放ち、チームを連敗ストップに導いた。六回1死二塁で有原の速球を中前へ適時打。打線は五回まで1安打で、この試合初めての好機だっただけに「甘めにきた真っすぐにしっかり反応できた。当たりは良くなかったが、走者をかえせて良かった」とうなずいた。  これで8試合連続安打。ルーキーながら全99試合に出場を続け「ここまできたら全試合出場が目標」と疲れを感じさせなかった。 井口監督 「途中の円陣で『バットを短く持ってコンパクトに』と言った。前回やられた有原に対し、しっかり連打で崩してくれた」 有吉(七回途中1失点で4勝目) 「序盤は四球が多かったが、その中で点を取られなかったのが大きい」

◆ロッテが連敗を5で止めた。六回に藤岡、中村の2者連続適時打と鈴木の適時打で3点を先制。先発の有吉は七回途中まで1失点で4勝目、内が7月10日以来の22セーブ目を挙げた。日本ハムは好機をつくるも拙攻で1点に終わった。

◆日本ハムは11残塁の拙攻で有原を援護できなかった。一回以外は毎回走者を出しながら、七回の内野ゴロの間の1点止まり。2点を追う九回2死一、三塁でもアルシアが右飛に倒れた。  首位西武が勝ち、ゲーム差は6に広がった。栗山監督は「何とか点を取るためにいろいろ考えている。なかなか、いい形でつながっていかない」と悩ましそうだった。 有原(7回3失点で5月19日以来の3敗目) 「攻撃のリズムをつくるような投球ができず、チームに申し訳ない」 日本ハム・吉井投手コーチ(有原に) 「全体的にはよく頑張った。もうちょっと大胆にいければ」

◆先発の有原が、六回に5安打を集中され3点を失うなど7回3失点で3敗目。打線もロッテを上回る8安打を放ちながら11残塁と、七回に1点を返すのが精いっぱいだった。首位西武とのゲーム差は5月8日以来となる今季最大タイの「6」。栗山監督は「何とか点を取るために考えている。結果的に点を取れなかったのはおれの責任」と自らを責めた。 7回3失点も3敗目(7勝)の日本ハム・有原 「(3失点した六回は)なんとか我慢して最少失点で切り抜けないといけなかった。攻撃のリズムをつくるような投球ができず、申し訳ない」 有原について日本ハム・吉井投手コーチ 「全体的にはよく頑張った。(3失点した六回は)あれを乗り越えるのがエース」

◆D2位・藤岡(トヨタ自動車)が先制打を放ち、チームを連敗ストップに導いた。六回一死二塁で有原の速球を中前へ適時打。打線は五回まで1安打で、この試合初めての好機だっただけに「甘めにきた真っすぐにしっかり反応できた。当たりは良くなかったが、走者をかえせてよかった」とうなずいた。これで8試合連続安打。新人ながら全99試合に出場を続け「ここまできたら全試合出場が目標」と疲れを感じさせなかった。 七回途中1失点で4勝目のロッテ・有吉 「序盤は四球が多かったが、その中で点を取られなかったのが大きい」 4位浮上にロッテ・井口監督 「終盤は走者を出しながらもよく守った。ようやくうちらしい勝ち方ができた」

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
613910.61
(↑0.004)
0
(-)
42573
(+7)
476
(+6)
141
(+3)
101
(-)
0.274
(↓0.001)
4.36
(↑0.01)
2
(-)
日ハム
554520.55
(↓0.006)
6
(↓1)
41441
(+1)
412
(+3)
111
(-)
67
(+1)
0.248
(↓0.001)
3.69
(↑0.01)
3
(-)
福岡
494810.505
(↑0.005)
10.5
(-)
45438
(+2)
428
(+1)
140
(-)
62
(+2)
0.259
(-)
4.19
(↑0.04)
4
(↑1)
ロッテ
465030.479
(↑0.005)
13
(-)
44387
(+3)
409
(+1)
50
(-)
92
(-)
0.254
(-)
3.79
(↑0.04)
5
(↓1)
ORIX
485340.475
(↓0.005)
13.5
(↓1)
38395
(+6)
414
(+7)
78
(-)
70
(-)
0.241
(-)
3.67
(-)
6
(-)
楽天
445720.436
(↓0.004)
17.5
(↓1)
40374
(+1)
405
(+2)
96
(-)
51
(-)
0.243
(-)
3.67
(↑0.01)