ソフトバンク(★1対3☆)日本ハム =リーグ戦18回戦・福岡ヤフオクドーム=
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日ハム
00001 0002 380
福岡
00100 0000 191
勝利投手:トンキン(4勝2敗12S)
(セーブ:浦野 博司(2勝1敗4S))
敗戦投手:森 唯斗(1勝4敗19S)
  DAZN
◆日本ハムが接戦を制した。日本ハムは1点を追う5回表、アルシアのソロで同点とする。そのまま迎えた9回に1死満塁の好機をつくると、田中賢介が適時打を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、3番手・トンキンが今季4勝目。敗れたソフトバンクは、4番手・森が誤算だった。

◆地元タレントの上杉あずさ(28)が、試合前にセレモニアルピッチを行い、目標としてきた球速100キロを達成した。  練習を重ねてきたフォームから、高めへ直球を投げ込んだ。スコアボードに出た球速は「100キロ」ジャストだった。数字を目で確認した上杉はハリー・ホークと抱き合って喜んだ。「不思議な感情。やってきたことを(マウンドで)やれれば出る自信があった」。  野球を取材するにあたり、野球を知らなければと始めた企画。「最初は70キロくらいしか出なかった」。2軍の本拠地タマホームスタジアム筑後で2度挑戦し1回目93キロ、2回目96キロ。3度目はヤフオクドームで97キロだった。4度目の挑戦で悲願を達成。今後もさらに球速アップを目指す。

◆ソフトバンク内川聖一内野手(36)が2回2死走者なしから三遊間を破るヒットを放ち、通算2041安打とした。ホークスのOBで前侍ジャパンの監督を務めた小久保裕紀氏の数字に並んだ。  カウント2-2と追い込まれたが、日本ハム先発マルティネスの139キロのチェンジアップを左前に運んだ。「今はまだ(打撃が)しっくりこないというか、リラックスして打席に入りたいけど、なかなか」。この日を含めてここ5試合はクリーンアップから外れ「6番一塁」で先発出場。本来の打撃にはまだまだほど遠い。打撃上昇へ模索を続ける主砲だが、ここ3試合連続ヒットを放ち「気配」は感じつつある。  チーム浮上のためにも安打を積み重ねるつもりだ。

◆ソフトバンク内川聖一内野手(36)が2回2死走者なしから三遊間を破るヒットを放ち、通算2041安打とした。ホークスのOBで前侍ジャパンの監督を務めた小久保裕紀氏の数字に並んだ。  カウント2-2と追い込まれたが、日本ハム先発マルティネスの139キロのチェンジアップを左前に運んだ。「今はまだ(打撃が)しっくりこないというか、リラックスして打席に入りたいけど、なかなか」。この日を含めてここ5試合はクリーンアップから外れ「6番一塁」で先発出場。本来の打撃にはまだまだほど遠い。打撃上昇へ模索を続ける主砲だが、ここ3試合連続ヒットを放ち「気配」は感じつつある。  内川は4回に巡ってきた2打席目に150キロの直球を右前にはじき返した。小久保氏を抜き通算2042安打とし、歴代43位に浮上した。

◆日本ハムのオズワルド・アルシア外野手(27)が、3試合ぶりとなる同点の12号ソロアーチを放った。1点を追う5回、高めの136キロを右翼席へ運んだ。  「直前の同じようなボールを強振し過ぎていたので、しっかりとコンタクトするように心掛けてスイングをした。その結果、いいホームランになって良かった」と喜んでいた。

◆日本ハムの先発ニック・マルティネス投手(28)は1-1の同点でマウンドを降り、勝敗は付かなかった。  6回を投げ、8安打を浴びながらも、失点は本塁打による1点のみと踏ん張った。9勝目はお預けとなったが「とても身体の状態が良かった。相手の待っていたボールを投げてしまいホームランを打たれてしまいましたけど、全体的に意図していた通りのピッチングができました」と、納得していた。

◆日本ハムのベテラン田中賢介内野手(37)が、連敗中のチームを救った。同点の9回1死満塁から代打で登場。ソフトバンク森のファーストストライクを捉え、勝ち越しの2点中前打とした。  6月27日の同戦でも、9回に森から代打で同点適時打を放ち、チームを逆転勝ちに導いている。敵地ながら、地元福岡でヒーローとなり「実家の両親や友人も来てくれているので、活躍できて良かったです」と笑顔を見せた。

◆競り負けたソフトバンクだが、頼もしい右腕スアレスが帰ってきた。昨年4月に右肘靱帯(じんたい)の再建手術を受け、チームを離れリハビリを送ってきた。再来日は今年の5月。今月7日からようやく1軍に戻り、この日7回に今季初登板を迎えた。  CS登板はあるがシーズンでは16年9月26日ロッテ戦以来684日ぶり。時間の長さを物語るように、最初の打者はホークス時代仲がよかった鶴岡だった。「試合前にはあいさつしました。いい友達です」と話し、155キロ直球で二直に打ち取った。アルシアには四球を出したが、代打田中賢、中島と連続空振り三振。中島への最後の球はこの日最速の156キロだった。  「長い時間リハビリをしてもう1度ここで投げられたことは興奮するものだった」と喜んだ。16年にはセットアッパーとして58試合に登板した。工藤監督も7回を任せるつもりで、苦しいリリーフ陣に大きな戦力となりそうだ。

◆右肘手術から復帰したソフトバンク・スアレスが、2年ぶり、684日ぶりに公式戦マウンドに上がった。  7回に2番手で登板。最速156キロの直球とフォークで、1イニングを無失点。2つの三振も奪った。スアレスは「長い時間リハビリをして、もう1度ここで投げられたことは、興奮するものだった」と喜んだ。17年4月に手術し、まだ無制限に起用することはできないが、工藤監督も「強い球もいっていた。7回をしっかり投げてくれれば」と期待した。

◆苦しい時こそ、頼りになるのはベテランだ。日本ハム田中賢介内野手(37)が11日、ソフトバンク18回戦(ヤフオクドーム)で勝負強さを発揮した。途中出場し、1-1の9回1死満塁からこの日の2打席目。故郷福岡の両親や友人が見守る中、凱旋(がいせん)試合で勝ち越しの2点中前適時打を放ち、競り合いを制した。チームは連敗を2で止め、7試合を残し、今季ソフトバンク戦の勝ち越しを決めた。  敵地の打席に立った背番号3は、打つ気満々だった。1点勝負となった投手戦は、9回へ。1死からレアード、鶴岡の2連打に死球で、満塁の大チャンスだ。打席には37歳のベテラン田中賢。二塁走者の鶴岡は、バットを構える親友の姿を見て「昔からヤフオクでは、よく打つ印象だったから、打つんじゃないかと思っていた」という。そして、予感は的中した。  「打てる球が来たら、全部振っていこうと思っていた」と田中賢。1ボールから、ソフトバンク森の2球目、外角高めの148キロ速球を捉えた。打球は前進守備の二遊間をきれいに破り、中前へ。「最近、厳しい戦いが続いていたから、みんなが回してくれたチャンスで何とかしたかった。プレッシャーは感じていたけど、何とかなって良かったです」。6月27日の試合でも、9回に森から同点適時打を放ち、逆転サヨナラ勝ちにつなげている。重圧をはね返して放った殊勲打に、鶴岡も栗山監督も「さすがです」と声をそろえた。  長きにわたって、レギュラーとしてチームを支えた。世代交代が進む中、昨季は出場機会が激減。役割は大きく変わった。代打や代走、守備固め...。「(途中出場は)難しいけど、それが自分に与えられた役割」。確固たる調整法は、まだ見つからない。それでも「チームが乗っている時は出る幕ないでしょうけど、苦しい時にしっかり活躍できたらと思う」。チームとって、欠かせないピースだ。  チームは連敗を2で止め、対ソフトバンクの2年ぶりシーズン勝ち越しを決めた。福岡の実家から応援に駆けつけた両親、友人らの前で、ベテランの仕事を全うした背番号3は「まだ優勝のチャンスはあるので、チーム一丸となってやっていきたい」。最近、疲れの見える後輩たちに、活を入れた。【中島宙恵】

◆工藤ホークスにとって痛恨の1敗となった。2位日本ハムとの地元3連戦。初戦を取ってにじり寄ったが、この日負けて再び借金。試合を消化して苦しみは変わらなかった。  8・11。この日はソフトバンク孫正義オーナーの61歳の誕生日だった。「1位以外は敗者」と言ってはばからない孫オーナーの「何でもNO・1がいい」という思想に、秋山監督時代から「リーグV」が至上命令となった。首位西武にはこの時期、10ゲーム差以上も離され、目の上の日本ハムには苦戦を強いられている。だが、このチームには限りなく「下方修正」は許されていない。「めざせ世界一!」の球団スローガンのもと、毎年Vの厳命が下っている。  たまたまだろうが、球団がスタートした05年から昨年までリーグVした年の孫オーナーバースデーの「8月11日」は白星か試合なし、である。過去3度の黒星(09年、13年、16年)はすべて優勝を逃している。何とも不気味なジンクスではあるが、打破するしかない。データは過去のものなのだ。  この日、セットアッパーのスアレスが約2年ぶりにマウンドに帰ってきた。残り試合、ブルペン強化で「逃げ切り勝ち」を目指すのだろうが、不安は何と言っても先発陣。心強い助っ人の復帰ではあるものの、何より追う展開では彼らの出番も減少する。残り47試合。忠臣蔵の「四十七士」ではないが、47人の先発投手の起用法が最大の課題のように感じるのだが...。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆ソフトバンクが痛い1敗を喫した。同点の9回、守護神森が1死満塁のピンチを招き、田中賢に2点打を打たれた。勝率5割から貯金に挑戦する試合は、これで5連敗。工藤監督は「9回を託している投手だから打たれたらしょうがない。彼も割り切って。気持ちで投げるタイプの投手。また明日(12日)頑張ってほしい」と、悔しさを押し殺して話した。  森は後半戦10試合目での初失点。6月27日の日本ハム戦以来の4敗目となったが「僕のせいで負けた。調子は悪くない。打たれたことは反省して切り替えてやるだけ」と前を向いた。  先発のプロ2戦目大竹は6回1失点と好投。7回には右肘手術後2年ぶりに投げたスアレスが無失点投球と投手陣には明るい材料もあったが、打線が9安打ながら10残塁。牧原の3号ソロによる1点だけに抑え込まれた。工藤監督は「相手を苦しめられたかなとは思うが、もう1本というところ」と敗因に挙げた。  再び借金1。2位日本ハムとのゲーム差は6・5に広がった。また、日本ハム戦は5勝13敗となり、カード負け越しが決定した。【石橋隆雄】

◆日本ハムが競り勝ち、今季のソフトバンク戦の勝ち越しを決めた。1-1の九回に連打と死球で1死満塁とし、田中賢の2点中前打で勝ち越した。3番手トンキンが4勝目。ソフトバンクは打線が1点止まりで、九回に森がつかまった。

◆昨年4月に右肘を手術したソフトバンクのスアレスが2年ぶりに1軍で登板した。七回にマウンドへ上がり、1四球を出しながら1回を無安打無失点。最速156キロと力強く腕を振り「ここでもう一度投げられて興奮している」と言葉に実感を込めた。  ベネズエラ代表として参加した昨年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で負傷し、長いリハビリ生活を送ってきた。工藤監督は「一人帰ってくるだけで(投手起用が)楽になる」と頼もしそうだった。

◆ソフトバンクは抑えの森が九回につかまり、2年ぶりに日本ハム戦のシーズン負け越しが決まった。同点の九回1死からカーブを連打され、死球で満塁に。続く田中賢に中前へ2点打を許し「僕のせいで負けた。打たれた球が甘かった」と話した。  守護神のサファテが4月に故障離脱して以降、代役として19セーブを挙げている。前日まで9試合連続無失点と安定していたが、後半戦初失点で4敗目を喫した。 内川(2安打で通算2042安打とし、元同僚の小久保裕紀氏の2041安打を抜く) 「野球に必要なものを勉強させてもらった。すごい人だったので数字の価値が高まる」 牧原(バント安打に3号ソロ) 「(大技小技の)どっちも出せたので良かった」 大竹(6回1失点) 「調子は良くなかった。その中で試合中にうまく修正できた」

◆日本ハムは0-1の五回に先頭のアルシアが12号ソロを放ち流れを変えた。それまで打ちあぐねていた大竹から右越えへ貴重なアーチ。チームとしても8日の二回から続いていた連続イニング無得点を29で止めた。  アルシアは「しっかりとコンタクトするように心掛けた。その結果、いい本塁打になった」と喜んだ。九回にも2点を奪い、ようやく打線が奮起。2年ぶりのソフトバンク戦勝ち越しも決まった。 栗山監督(田中賢の2点打に) 「いい一本ですね。さすがですね」 マルティネス(6回1失点) 「とても体の状態が良かった。全体的に意図した通りの投球ができた」

◆今季のソフトバンク戦の勝ち越しを決めた。1-1の九回一死満塁で田中賢が決勝の中前2点打を放った。「厳しい戦いが続いていたので何とか勝ちたかった。両親や友達も来てくれて、その前で打ててよかった」。出身地の福岡で値千金の一打。森の148キロの速球に力負けしなかった。栗山監督は「いい一本だった。さすが」と37歳のベテランの勝負強さをたたえた。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
603810.612
(↑0.004)
0
(-)
44565
(+10)
467
(-)
138
(+2)
101
(+2)
0.276
(↓0.001)
4.39
(↑0.05)
2
(-)
日ハム
554320.561
(↑0.004)
5
(-)
43435
(+3)
398
(+1)
110
(+1)
66
(-)
0.248
(-)
3.62
(↑0.03)
3
(-)
福岡
474810.495
(↓0.005)
11.5
(↓1)
47425
(+1)
422
(+3)
134
(+1)
60
(-)
0.258
(-)
4.22
(↑0.01)
4
(-)
ロッテ
454930.479
(↓0.005)
13
(↓1)
46382
(+3)
405
(+6)
50
(+1)
91
(-)
0.254
(↓0.001)
3.84
(↓0.03)
5
(-)
ORIX
475240.475
(↑0.006)
13.5
(-)
40386
(+6)
405
(+3)
77
(-)
70
(-)
0.241
(↑0.001)
3.69
(↑0.01)
6
(-)
楽天
435620.434
(↓0.005)
17.5
(↓1)
42370
(-)
402
(+10)
95
(-)
51
(-)
0.243
(-)
3.72
(↓0.07)