楽天(★0対10☆)西武 =リーグ戦19回戦・楽天宮城球場=
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西武
33003 1000 10100
楽天
00000 0000 061
勝利投手:ウルフ(4勝3敗0S)
敗戦投手:岸 孝之(9勝3敗0S)
  DAZN
◆西武は初回、浅村の3ランで幸先良く先制する。その後は2回表に源田の適時二塁打、6回には山川のソロが飛び出すなど、終わって見れば10安打で10得点を挙げた。投げては、先発・ウルフが7回無失点の好投で今季4勝目。敗れた楽天は、投打ともに振るわなかった。

◆楽天は西武山川穂高内野手(26)を抑えられるか。今季は同選手に対して18試合で10本塁打を献上。同一打者にシーズン11発以上を許してしまうと、楽天では08年中村(西武=11本塁打)以来、球団2度目の屈辱となってしまう。

◆6試合連続本塁打を放っていた西武中村剛也内野手が、72年王(巨人)、86年バース(阪神)のプロ野球記録に並ぶ7戦連発に挑んだが5打数1安打に終わった。 【打撃結果】  1回の第1打席は見逃し三振。  3回の第2打席は右飛。  5回の第3打席は適時左前打。  6回の第4打席は空振り三振  9回の第5打席は遊ゴロ。  6試合連続本塁打以上は05年新井(広島)以来15人目で、西武では03年カブレラ以来2人目。

◆6試合連続本塁打中だった西武中村は、5打数1安打と7戦連発ならず。この試合で1発出れば、72年王(巨人)、86年バース(阪神)がマークした7戦連続弾のプロ野球記録に並んでいた。

◆西武は完勝で、貯金を今季最多22とした。  初回、浅村が先制3ラン。2回には源田、浅村が適時打を放ち、さらに森の犠飛で3点を加えた。中盤にも加点。投げては、ウルフが7回6安打無失点で4勝目。低めに集める持ち味を発揮し、15アウトを内野ゴロで奪った。  辻発彦監督が評価したのは、2回の6点目だった。無死二塁から、山川が二ゴロで走者を三塁に進め、森の犠飛につなげた。  「あの1点が大きい。うれしかった。状況に応じて、やらなければいけない。これからは、大事なゲームで、ああいう1点が大きくなる。ホームランばかりじゃなくてね」と、進塁打と犠飛で奪った得点に満足そうだった。

◆西武中村剛也内野手の連続試合本塁打は6で止まり、巨人王、阪神バースの持つ7試合連続のプロ野球記録には並べなかった。  7番三塁でフル出場。初回、1死一、二塁では、岸のスライダーに見逃し三振。外いっぱいをボールと思い見逃したが、判定に悔しがった。3回は右飛。5回1死二塁では、左前適時打。6回は空振り三振。  最後の打席は、9回1死走者なしで回ってきた。10-0と一方的な展開。ファンからは「ホームラン、中村」と記録更新を期待するコールが飛んだ。だが、松井に遊ゴロに打ち取られた。  「(本塁打を)狙ったというより、自分の打撃をしようと。それがちゃんとできれば、ホームランになる。残念です」と振り返った。最後は「悔しいです!!」と冗談ぽく言い残し、帰りのバスに乗り込んだ。

◆楽天先発岸孝之投手が右膝の違和感のため1回でマウンドを降りた。  立ち上がりから普段の球威、制球力がなく、1番秋山に中前打を打たれると2番源田を四球で歩かせ、3番浅村にスライダーを左翼席へ運ばれた。その後も森、栗山に四球を与えるなど不安定な内容。平石監督代行も故障が長びくことを懸念して交代させた。  2回から登板したドラフト1位近藤弘樹投手も3連投ながら4回89球を投げて6安打6失点。平石監督代行は「序盤に(点を)離されまして、ピッチャーをつぎ込めない展開になって。近藤には申し訳ないですけど、できるだけ長いイニングを投げてもらう形になりました」と説明した。

◆先制弾が、そのまま決勝弾になった。初回無死一、二塁。西武浅村栄斗内野手(27)が楽天岸から23号3ランを放った。2-1のバッティングカウント。甘くきた139キロの直球系を引っ張り、開始直後でまだ西日の残っていた左翼スタンド中段へ突き刺した。「良い投手からは、なかなか先制点は取れない。チャンスで回してくれた。ヒットで先制点を取ろう」と思ったら、最高の結果が飛び出した。  初回の3得点を始め計10安打10得点。守っては完封リレーの完勝だ。浅村は2回にも適時打を放ち4打点。今季87打点とし、ソロで1打点を加えた山川の86打点を抜き、リーグトップに立った。チーム内競争が刺激になるか問われ「それはありますけど、まだ40試合ぐらいある。あまり意識しません。2人で1点でも多く挙げればチームのためになる」と受け流した。  過剰な意識は排除する。この日はデーゲームで2位日本ハムが先に勝っていたが、浅村の思考はシンプル。「ハムが勝ったから勝たなきゃいけないとか、負けたから負けてもいいとか、思わない」。目の前の試合で勝つだけと思っている。0・5ゲーム差まで迫られていた7月後半も、そうだった。接戦を勝ち抜くために必要なものを聞かれ「メンタルでしょう。もし首位から落ちても、バタバタしなくていい」と即答していた。2連勝で貯金は今季最多22。6カード連続勝ち越しとなり、両リーグ最速の60勝に到達した。キャプテンは動じない心で、着々と首位固めに入っている。【古川真弥】

◆楽天先発岸が右膝違和感のため1回でマウンドを降りた。自己最短での降板となるが、平石監督代行は試合後「膝の違和感を訴えまして。たぶん投げようと思えば投げられた状態なんでしょうけど、こちらもストップをかけて。長引かれると一番困るんで」と状況を説明した。  違和感は試合前からあったようで、立ち上がりから球威、制球力を欠いた。1番秋山に中前打を打たれると2番源田を四球で歩かせ、3番浅村に直球系を左翼席へ運ばれた。その後も森、栗山に四球を与えるなど不安定な投球。大敗の要因となってしまった。  岸は降板後、仙台市内の病院へ直行。軽度の「右膝鵞足(がそく=膝の内側の部分)腱炎(けんえん)」と診断された。蒔田トレーナーによると現時点では登録抹消は検討されておらず、患部の状態を見ながら投球再開の時期を決めるという。

◆パ・リーグ首位の西武が10-0で楽天に大勝。中村剛也内野手(34)は、王貞治、ランディ・バースが持つプロ野球記録の7試合連続本塁打に王手をかけていたが、この日は一発が出ず。5打数1安打で今月4日の日本ハム戦から続けてきた記録はパ・リーグタイの「6」でストップした。  西武はウルフ、楽天は岸が先発した。西武は一回無死一、二塁から3番・浅村が左中間スタンドへ23号3ランを放ち先制。二回にも無死一塁から源田が左翼線に適時二塁打、続く浅村も中前適時打を放ち5-0。さらに一死三塁から森の中犠飛で1点を追加した。五回には、一死二塁から中村が左前適時打を放つなどして、3点を追加。六回にも先頭の山川が3試合連発となる31号ソロをバックスクリーンまで運び、10-0にリードを広げた。  西武はウルフが7回6安打無失点で4勝目(3敗)。相内-マーティンがそれぞれ1イニングを無失点で投げ切った。

◆西武の山川が3試合連続の31号本塁打を放った。9-0の六回に先頭打者で打席に入り、代わったばかりの久保のスライダーをバックスクリーンに放り込んだ。会心の一発に「打てて良かった」と笑顔いっぱいで喜んだ。  体の回転でボールを飛ばすチームメートの中村に対し、山川は左足を大きく踏み込み、108キロの体重をぶつけて長打につなげる。「打てるだけ打ちたい」と、貪欲に一発を狙っている。

◆西武の中村は連続試合本塁打が6試合で途切れ、王(巨人)とバース(阪神)が持つ7試合のプロ野球記録に並ぶことはできなかった。  五回1死二塁で左前適時打を放ったが、5打数1安打でアーチをかけることはできなかった。「自分のバッティングをしようと思った。残念です」と淡々と話した。 ウルフ(7回無失点で4勝目) 「低めに集めて、ゴロでしっかりアウトを取れた。ボールもよく動いてくれたのが良かった」 マーティン(来日初登板で1回無失点) 「観客が多く、とても興奮した。メジャーとマウンドの感覚は違うけど大丈夫」

◆楽天の平石監督代行は急きょ、先発の岸が1回で降板したため、3連投の近藤を2番手で4回も投げさせることになり「近藤には申し訳ない」と苦渋に満ちた表情だった。  それでも大量リードされた終盤に、銀次を三塁、岡島を捕手、枡田を左翼、捕手の山下を一塁と普段守らない守備位置を試すなど今後に備えた。 平石監督代行(ウルフの手元で動く球を攻略できず) 「点差も開いて、相手も思い切った配球をしてきた。競っていれば違ったと思う」

◆楽天の岸が右膝の不調を訴えて1回3失点で降板した。仙台市内の病院で検査を受け、軽度の炎症と診断された。球団によると、これまでも軽い症状はあったという。  平石監督代行は「違和感を訴えたので、長引いても困るので交代した」と説明した。

◆先発した岸が右膝の不調を訴え、自己最短の1回で降板した。浅村の3ランを含む3安打、3四球で3失点。仙台市内の病院で検査を受け、軽度の炎症と診断された。球団によると、これまでも軽い症状はあったという。平石監督代行は「違和感を訴えたので、長引いても困るので交代した」と説明。チームは2連敗で、借金が「13」に戻った。

◆西武は11日、楽天19回戦(楽天生命パーク)に10-0で勝って2連勝を飾り、両リーグ一番乗りで60勝に到達した。3番・浅村栄斗内野手(27)が、2安打4打点と活躍。打点を87に伸ばしてリーグトップに浮上した。  「いい投手からはなかなか点が取れない。1、2番がチャンスで回してくれたので、大きかった」  そう胸を張って振り返るのは一回無死一、二塁の場面だ。岸の甘く入った139キロの変化球をフルスイングして捉え、左翼席へ先制の23号3ラン。秋山の安打と源田の四球で生まれた好機を生かした。二回無死二塁では、この回からマウンドに上がった近藤から中前に適時打。序盤から大量点を奪った打線を引っ張り、チームを大勝に導いた。  4打点を積み上げ、今季87打点。チームメートでこの日、3戦連発となる31号ソロを放った山川を上回った。チーム内の3番と4番で激しいタイトル争いを繰り広げているが「まだ40試合くらい残っている。あまり意識はしていない。2人で1点でも多く打点を挙げればチームのためになる」と冷静だった。  昨季は99打点にとどまり、2013年以来2度目となる100打点に到達できなかった。「チャンスはあったけど、届かず悔しかった」と雪辱を期す主将の活躍で、チームはまた一歩、10年ぶりとなる悲願のリーグ優勝に近づいた。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
603810.612
(↑0.004)
0
(-)
44565
(+10)
467
(-)
138
(+2)
101
(+2)
0.276
(↓0.001)
4.39
(↑0.05)
2
(-)
日ハム
554320.561
(↑0.004)
5
(-)
43435
(+3)
398
(+1)
110
(+1)
66
(-)
0.248
(-)
3.62
(↑0.03)
3
(-)
福岡
474810.495
(↓0.005)
11.5
(↓1)
47425
(+1)
422
(+3)
134
(+1)
60
(-)
0.258
(-)
4.22
(↑0.01)
4
(-)
ロッテ
454930.479
(↓0.005)
13
(↓1)
46382
(+3)
405
(+6)
50
(+1)
91
(-)
0.254
(↓0.001)
3.84
(↓0.03)
5
(-)
ORIX
475240.475
(↑0.006)
13.5
(-)
40386
(+6)
405
(+3)
77
(-)
70
(-)
0.241
(↑0.001)
3.69
(↑0.01)
6
(-)
楽天
435620.434
(↓0.005)
17.5
(↓1)
42370
(-)
402
(+10)
95
(-)
51
(-)
0.243
(-)
3.72
(↓0.07)