ORIX(☆2対1★)ロッテ =リーグ戦18回戦・大阪ドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ロッテ
00000 0100 160
ORIX
01001 000× 230
勝利投手:西 勇輝(6勝10敗0S)
(セーブ:増井 浩俊(1勝3敗26S))
敗戦投手:二木 康太(2勝3敗0S)
  DAZN
◆オリックスは2回裏、大城の内野ゴロの間に1点を挙げ、先制に成功する。5回には、2死一塁から宮崎の適時二塁打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・西が今季6勝目。敗れたロッテは、先発・二木が8回3安打2失点で完投するも、打線が1得点と援護できなかった。

◆ロッテ井上晴哉内野手(29)は自身初の20本塁打へあと1本。ロッテの日本人選手で20本塁打以上は、13年に23本の井口を最後に出ていない。  井上が通算15打数1安打の苦手西から1発を放って、井口以来の日本人20号なるか。

◆セットアッパーの19歳山本由伸投手が史上初となる10代での30ホールドポイント(HP)を記録した。  1点リードの8回から登板し、中軸の中村、井上、角中を3者凡退に抑えた。疲労の蓄積から出場選手登録を抹消されていたが7日に昇格。前日9日西武戦では2本塁打を浴びたが、この日は本来の力強い投球を見せた。8月17日に20歳となる右腕は「3人で抑えられたことが良かった」と表情を崩すことはなかった。

◆ロッテのドラフト1位、安田尚憲内野手のデビュー戦は無安打だった。  プロ初昇格即「7番DH」でフル出場。2回1死一、二塁で迎えた初打席は空振り三振を喫し、4回1死二塁の第2打席は遊飛に倒れた。いずれの好機もチェンジアップで打ち取られ、チームも敗戦。「チャンスを2回つぶしている」と悔しさをにじませた。  それでも、先頭で迎えた7回は四球を選んで出塁し、代打福浦の右前打で生還。「前の打席はチェンジアップのボール球を振らされてしまったので、ゾーンを上げていこうと。あの打席は低めを何とか見極められたと思う」と振り返った。  オリックスの守護神、増井と対した9回の第4打席は遊ゴロで、3打数無安打の1得点。「思ったほど緊張せず、いつも通りにプレーできた。今日の増井さんのように、最後にくる投手はストレートが速い。負けないように自分のスイングをして、勝ちに貢献したい」と力を込めた。

◆オリックス西勇輝投手(27)が、7回1失点の好投で5試合ぶりとなる6勝目を挙げた。序盤から得点圏に走者を背負う苦しい投球だったが、要所を締めた。前日9日には、親戚にあたる創志学園(岡山)の西純矢投手(2年)が夏の甲子園で16奪三振の快投。その活躍を刺激にロッテ打線を封じた。  2日連続で"西"が輝きを放った。オリックス西が7回6安打1失点の好投で6勝目。チームを勝利に導いた。6月29日日本ハム戦の白星以来、4連敗と苦しんだ右腕はお立ち台に上がり「ずっと苦しい登板が続いていたので、チームに貢献したいと思っていた。ファンのみなさんにも申し訳なかったです」と声を詰まらせた。  2回以降は5度も得点圏に走者を背負う苦しい投球。それでも持ち味の制球力と気迫を前面に押し出した。3回2死一、三塁では、絶好調の4番井上を内角シュートでバットをへし折り遊飛。福良監督も「気持ちも入っていた。テンポも良かったし、押し込めていた」と評価した。  前日9日に創志学園(岡山)の2年生エース西が16奪三振を奪う好投で鮮烈な甲子園デビューを飾った。遠縁ということでオリックス西にも注目が集まった。前日は「確かに父親が岡山出身なので、つながりがあるのかなと思う」と話していたが、この日は「まだ父親が調べているところです」と鋭意調査中であることを明かし、「おじいちゃんが9人兄弟なのでそこのつながりだと思う。1度甲子園に見に行ってみたいですね」と笑った。  急降下のチームも苦境を脱しつつある。これで西が前回に勝利投手になった日本ハム戦以来、11カードぶりにカード初戦を勝利。4位ロッテとは1・5ゲーム差に迫った。福良監督は「(西の勝利が)大きいですね。これからも頑張ってもらわないと」と、逆襲のキーマンとして期待。甲子園だけじゃない。京セラドーム大阪でも西がヒーローになった。【桝井聡】

◆オリックスは二回に大城の二ゴロで先制し、五回に宮崎の適時二塁打で加点した。西は7回1失点で6月29日以来の6勝目、増井が九回を締めて26セーブ目を挙げた。ロッテは打線が二木の8回2失点の好投を生かせず3連敗を喫した。

◆ロッテの二木は援護に恵まれず、8回2失点で完投負けした。0-1の五回二死無走者で9番の若月に四球を与え、続く宮崎にストライクを取りにいった初球を適時二塁打とされ「2点目の取られ方は反省」と悔やんだ。  7月18日の1軍復帰後は4試合で白星がないが、全て6回以上投げて2失点以下と好投している。4月30日以来の勝利に向け「投げている感覚は前半戦より良くなっている。あとは先に点をやらないこと」と課題を挙げた。 福浦(七回の適時打で通算2000安打にあと12) 「打ったのはストレート。チャンスだったので走者をかえせて良かった」

◆ロッテのドラフト1位ルーキー安田が初昇格し、指名打者でフル出場した。3打数無安打だったが、七回に先頭打者で左翼ポール際に大きなファウルを放つなど粘り四球で出塁。福浦の適時打で初得点を記録し「オープン戦の時ほどはレベルの違いを感じずにやれた」と手応えを語った。  ただ、二回1死一、二塁でのプロ初打席は西の沈む球に空振り三振。四回1死二塁では遊飛に倒れ「好機を2度つぶしてしまった。これからは勝ちに貢献したい」と反省した。井口監督は「四球を取れたし、自分のスイングができていた」とねぎらった。

◆オリックスの宮崎が貴重な追加点を挙げて、粘り強く投げていた西を援護した。1-0の五回2死から若月がストレートの四球を選んで回ってきた打席。二木の初球の甘い変化球を左中間フェンス直撃の適時二塁打とし「ストライクを取りに来ると思って積極的にいった」とうなずいた。  もう少しでスタンドインの大きな当たりだった。「若月がよく走ってくれた。もうちょっとパワーを付けなきゃあかん」と照れくさそうに話した。 福良監督(7回1失点で6勝目を挙げた西に) 「本来の粘りの投球だった。テンポも良かったし、押し込んでいた」

◆先発の二木は3安打2失点で完投したが、打線の援護なく3敗目。「2点目は四球からの失点なので、そこは反省です」と悔しそう。7月18日の1軍復帰後は4試合で白星がないが、全て6回以上投げて2失点以下と好投。「投げている感覚は前半よりいい」と状態は上がっている。井口監督も「投手は頑張っているから打線が点を取らないと」と奮起を促した。

◆オリックス・西が、7回を6安打1失点で今季6勝目。約1カ月ぶりに白星を手にした。  「ずっと苦しい登板が続いていたので、なんとかチームの勝利に貢献したいと思っていた」  6月29日の日本ハム戦(札幌ドーム)以来5戦ぶりの勝ち星で後半戦初勝利。チームも11カードぶりに同一カード3連戦初戦を白星で飾り、福良監督も「西本来の粘りの投球だった。ノっていってもらわないと困る。期待しています」と目尻を下げた。  前日9日には、夏の甲子園大会に出場している遠縁の創志学園(岡山)の西純矢投手(2年)が創成館(長崎)戦で16奪三振の完封勝ち。「すごい!! 2年生で」と刺激を受けていた。面識はないが、「一回、甲子園に見にいこうかな」と直接激励する考えも口にした。「おじいちゃんが9人兄弟みたいなんで。子供が全員で何人いるか、再確認できますね」。最後はいつもの"西スマイル"。親戚の球児に負けじと、オリックスも"本気の夏"を戦っていく。(西垣戸理大)

◆ロッテはオリックスに1-2で惜敗。ドラフト1位・安田尚憲内野手(19)=履正社高=が1軍に初昇格し「7番・DH」でスタメン出場したが、デビュー戦は3打数無安打に終わった。  「やっぱり、チャンスを2度潰してしまったので...」。出場の喜びよりも、悔しさが口をついた。二回の第1打席は一死一、二塁で空振り三振、四回の第2打席も一死二塁で遊飛に倒れた。  それでも七回の第3打席ではきっちり見極めて四球を選び、福浦の適時打で初得点をマークした。「オープン戦のころに比べてレベルの違いには困らなかった。自信をもっていきたい」と手応えはつかんだ。井口監督も「自分のスイングができていた。明日も期待したい」と若きスラッガーの成長に少しだけ表情を緩めた。 (芳賀宏)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
593810.608
(↑0.004)
0
(-)
45555
(+7)
467
(+3)
136
(+3)
99
(+1)
0.277
(↑0.001)
4.44
(↑0.01)
2
(-)
日ハム
544320.557
(↓0.006)
5
(↓1)
44432
(-)
397
(+5)
109
(-)
66
(-)
0.248
(↓0.001)
3.65
(↓0.02)
3
(-)
福岡
474710.5
(↑0.005)
10.5
(-)
48424
(+5)
419
(-)
133
(+1)
60
(+1)
0.258
(-)
4.23
(↑0.05)
4
(-)
ロッテ
454830.484
(↓0.005)
12
(↓1)
47379
(+1)
399
(+2)
49
(-)
91
(-)
0.255
(-)
3.81
(↑0.02)
5
(-)
ORIX
465240.469
(↑0.005)
13.5
(-)
41380
(+2)
402
(+1)
77
(-)
70
(+1)
0.24
(↓0.001)
3.7
(↑0.03)
6
(-)
楽天
435520.439
(↓0.004)
16.5
(↓1)
43370
(+3)
392
(+7)
95
(+2)
51
(-)
0.243
(↓0.002)
3.65
(↓0.02)