1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
西武 |
0 | 0 | 0 | 3 | 1 | 1 | 2 | 0 | 0 | 7 | 13 | 1 |
楽天 |
0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 3 | 4 | 2 |
勝利投手:菊池 雄星(9勝2敗0S) 敗戦投手:塩見 貴洋(2勝2敗0S) |
◆西武は2点を追う4回表、山川のソロと中村のパ・リーグ記録に並ぶ、6試合連続本塁打となる2ランで逆転に成功する。その後も、5回に浅村の適時打が飛び出すなど、着実に追加点を挙げた。投げては、先発・菊池が今季9勝目。敗れた楽天は、先発・塩見が試合をつくれなかった。
◆西武中村剛也が楽天戦で6試合連続本塁打を達成し、パリーグ記録に並んだ。 4回1死、一塁から塩見の3球目を左中間に打ち込む18号2ランを放ち、日本記録に王手をかけた。 連続試合本塁打のプロ野球記録は72年王(巨人)86年バース(阪神)の7試合。パ・リーグ記録は04年の松中信彦ら8人が6試合連続本塁打を放っていた。
◆西武中村剛也内野手がパ・リーグ記録に並ぶ6試合連続本塁打を達成した。 1-2の4回1死一塁で、楽天塩見の134キロを左越えに放り込んだ。18号逆転2ランで勝利に貢献。チームは貯金を今季最多タイの21に戻し、2位日本ハムとのゲーム差を5に広げた。 リーグ記録について、中村は「特別、何もないと言えば、何もないです。また明日打てるように頑張ります」と話した。 11日の試合でも打ち7試合連続本塁打となれば、巨人王、阪神バースと並ぶプロ野球記録となる。
◆西武菊池雄星投手が7回4安打3失点で、6月22日以来の白星となる9勝目を挙げた。 3回に茂木の2ランで先制を許したが、直後に味方が逆転。7回1死から田中にソロを打たれたが、援護にも恵まれ「野手のおかげで楽に投げられました」と、7回まで投げきった。 2ケタ勝利に王手をかけたが「個人の成績よりも、とにかく優勝に貢献したい」と強調した。ただ、6試合ぶりの勝利。「勝ちがつくのは気持ち的に楽になります。5試合、勝てない間も同じことをやるのが大事だった。よかった」と素直に喜んでいた。 辻監督は「ピンチはつくったけど、素晴らしい投球だった。本人も手応えがあったと思う。勝ちがついたのはよかった」と、ホッとした様子で話した。
◆楽天の1番田中和基外野手が、西武菊池から今季13号となるソロ本塁打を放った。 5点を追う7回。1ボールからの2球目スライダーを左翼席へ運んだ。「スイングは鈍かった(苦笑)。スライダーを捉えられて良かったです」と話した。 8日に24歳の誕生日を迎えてから札幌での2試合で10打数無安打。この日も3打席目までは無安打だった。 それでも「打てていないとは思ってましたけど、三振は少なかったので。打てている時も『バットに当てれば、フェアゾーンに打てれば(何か起こる)』と思いながらやっている。三振は何も起こらないから」と気にせずに打席に立ち続けた。それが4打席目の本塁打につながった。 本拠地に戻ったこの日の試合前、球場外の特設ステージに登場。ファンの前で「24歳初安打はここで打ちます!」と宣言した。見事、本塁打で有言実行したが、試合後は「たまたまです」と控えめ。 さらに、6月29日に続いて菊池から2本目の本塁打を打ったことについても「相当すごいピッチャー。ホームラン2本とも甘めの球なので、もっと厳しいところに食らい付いていけるようにしたい」と最後まで謙虚だった。
◆西武中村剛也内野手が4日日本ハム戦から6試合連続本塁打となる18号2ランを放った。連続本塁打のプロ野球記録は72年王(巨人)86年バース(阪神)の7試合で、6試合以上続けたのは15人目。パ・リーグで6試合連続は04年松中(ダイエー)以来9人目のタイ記録となり、西武ではクラウン時代の78年土井、03年カブレラに次いで3人目。 この日は逆転2ランで、中村はすべて走者を置いての1発。走者を置いた場面で6戦連発は04年松中に次いで2人目だ。74年に41歳のアルトマン(ロッテ)が6戦連発したが、日本人選手では中村の34歳11カ月が78年土井の34歳5カ月を抜く最年長記録となった。なお、今日先発予定の岸には通算15打数で3本塁打。前回対戦の7月21日には2本塁打している。
◆新旧4番が今季5度目、通算10度目の本塁打そろい踏みだ。西武は0-2の4回、今季4番に座る山川穂高内野手(26)が30号ソロを放ち、反撃開始。1死一塁から、昨季まで4番だった中村剛也内野手(34)が18号2ランを放ち、逆転した。中村はパ・リーグ記録に並ぶ6試合連続本塁打を達成。打線全体でも13安打7得点の猛攻で、最下位楽天にパワーを見せつけた。貯金を今季最多タイの21に戻し、敗れた2位日本ハムとは5ゲーム差。10年ぶりの優勝が、くっきり見えてきた。 行方は追わなくてよかった。1-2の4回1死一塁、中村の打球は、きれいな放物線で左翼スタンドへ。楽天塩見に2球で追い込まれたが、3球目のインハイ134キロを完璧に捉えた。「いろんな球をケアしながらのカウント。うまいこと打てました」と自画自賛。18号2ランで逆転に成功した。同時に、パ・リーグ記録に並ぶ6試合連続本塁打を達成。が、「特別、何もないと言えば、何もないです」と意に介さなかった。 記録に名を刻んでも淡々。理由は明快だ。「記録は気にしないですねえ。気にして打てるなら、気にしますけど」と、いたずらっぽく答えた。だから、7試合連続なら、あの王に並ぶと言われても「意識しません。まだ並んでないし。並んだら答えます。打てなかったら、ぼろくそ言ってください」と冗談で返した。周りが騒ごうが、騒ぐまいが、関係ない。打撃に集中するだけ。昨季まで4番を張り、本塁打王6度の矜持(きょうじ)にも見えた。 中村の露払いは、今季4番の山川が務めた。4回先頭、塩見の初球カーブを「やられていた球」と狙い打ち。同じく完璧に捉え、ライナーで左越えへ30号。節目到達も「打てるだけ、打ちまくりたい」と通過点だ。昨季後半にブレークし、23本塁打を残したが「去年の数字は参考外」と強調する。シーズンフルで何本打てるか。心に秘す目標も「言いません。公言するのは、来年から。まずは1年やってみて。じゃないと、自分の基準が分からない」。軽々に数字を挙げたくはない。現4番の矜持だった。 オープン戦は打率1割台と絶不調だったが、開幕前、中村に構えのズレを指摘され復調した。「中村さんは、えげつない。6試合連続なんて」と尊敬の念を抱く。中村は「個人的には、他の人が打つ、打たないはどうでもいい」と正直だ。それでも、助言を送った。 中村 あいつはオープン戦でも4番を打って、これからやっていかないといけない選手。だから、言うようにしています。一緒の長距離砲だし、期待されているんでね。 山川 4番を守れるように。結果を出し続ければ、4番でいられる。 新旧4番は打撃で会話する。強力打線の系譜が紡がれる先、10年ぶりの優勝が待っている。【古川真弥】b ▼中村が4日日本ハム戦から6試合連続本塁打。連続本塁打のプロ野球記録は72年王(巨人)86年バース(阪神)の7試合で、6試合以上続けたのは15人目。パ・リーグで6試合連続は04年松中(ダイエー)以来9人目のタイ記録となり、西武ではクラウン時代の78年土井、03年カブレラに次いで3人目。この日は逆転2ランで、中村はすべて走者を置いての1発。走者を置いた場面で6戦連発は04年松中に次いで2人目だ。74年に41歳のアルトマン(ロッテ)が6戦連発したが、日本人選手では中村の34歳11カ月が78年土井の34歳5カ月を抜き最年長記録に。なお、今日先発予定の岸には通算15打数3本塁打。前回対戦の7月21日には2本塁打している。 ▼山川が両リーグ30号一番乗り。西武選手の両リーグ30号一番乗りは53~55年中西、83年テリー、87、91年秋山、01年カブレラ、09、11、15年中村に次いで6人目。山川は4月28日の10号、7月1日の20号も両リーグ最速。10、20、30号と続けて両リーグ一番乗りは12年バレンティン(ヤクルト)以来で日本人選手では97年松井(巨人)以来、21年ぶり。
◆記録に関心を示さない"おかわり君"は、体重にも無関心だった。今夏は記録的な猛暑となっているが食欲は落ちていない。「大丈夫ですね。食べたくなったら食べるようにしてます」と自然体を貫いている。開幕からの蓄積疲労も出る時期。体重を落とす選手は珍しくないが「夏に、痩せたこと、ないです。逆に太っちゃいます。水をたくさん飲むから。食べ過ぎないようにしてます」と言うほどだ。 では、現在は何キロなのだろう。公式プロフィルでは102キロになっているが...。「んー、106キロかな? 分かんないです。量ったことないんで。もともと太ってるし」と明るく話した。何キロあるから打つとか、打たないとか、そういうレベルの選手ではないんだ、と思い知らされた。【西武担当=古川真弥】
◆楽天は塩見、西武は菊池が先発した。楽天は三回、茂木の左越え6号2ランで先制した。西武は四回、先頭の山川が左翼席に30号ソロ。中村が左中間に6戦連発となる18号2ランを放ち、3-2とした。
◆西武は0-2の四回に山川の30号ソロと中村の18号2ランで3点を奪い逆転し、五回に浅村の適時二塁打、六回に森のソロで差を広げた。菊池は7回3失点で6月22日以来の9勝目。楽天は塩見が六回途中5失点と踏ん張れなかった。
◆西武の山川が2試合連発で、両リーグ一番乗りの30号を放った。2点を先行された直後の四回、先頭打者で左越えへソロを運び、この回の逆転につなげた。塩見の初球の緩いカーブを捉え「狙っていた。毎回、インコースの真っすぐからフォーク、カーブでやられていたので」と胸を張った。 開幕から4番に座り続け、首位を走るチームを支えている。昨季の自己最多の23本を大きく上回る30本にも「打てるだけ打っていきたい」と頼もしく話した。
◆西武の菊池が7回4安打3失点で、6月22日以来となる9勝目を手にした。久々の白星に「5試合勝っていなかった。勝ちが付くのは気持ちが楽になる」とほっとした表情を浮かべ喜んだ。 六回1死一、二塁ではウィーラーを152キロで空振り三振に仕留め、四球で満塁としても聖沢から3球で空振り三振を奪った。「この試合で一番のヤマ場だった。気持ちを込めて投げた」とエースとしてのプライドをにじませた。 森(六回に14号ソロ) 「思い切り振りにいった結果がホームランになって良かった」 外崎(七回に適時打) 「いい追加点になり良かった」
◆楽天の塩見は六回途中で3本塁打を浴び、5失点で2敗目を喫した。2点の援護をもらった直後の四回に山川と中村に一発を浴びて逆転を許し「甘い球は見逃さないね」と脱帽した。 今季はここまで西武戦4試合に先発して2勝0敗と得意にしていた。許した3本塁打のうち2本はカーブを狙われ、平石監督代行は「待っていたのかな。対策をやってきたのでは」と分析した。 田中(七回に菊池から14打席ぶりの安打となる13号ソロ) 「すごい投手。いいきっかけになればいい」 嶋(三回に通算200犠打を達成) 「走者がいないとできない記録なので、チームのみんなに感謝したい」
◆パ・リーグ首位の西武は10日、楽天18回戦(楽天生命パーク)に7-3で勝利。中村剛也内野手(34)が、四回に左中間席へ逆転の18号2ランを放ち、パ・リーグタイ記録となる6試合連続本塁打をマークした。王貞治、ランディ・バースが持つプロ野球記録の7試合連続本塁打に王手をかけた。ベテランも後半戦に調子を上げ、西武が優勝へと突き進む。 仙台の夜空に飛んでいった豪快な一発が、歴史の架け橋となった。パ・リーグ記録に並ぶ6試合連続本塁打。中村は、悠然とダイヤモンドを駆け抜けた。 「いろんな球をケアしながら、うまいこと打てました。記録? 特別に、何もないといえば何もないです」 いつも通り淡々と振り返った長距離砲は、1点を返して1-2となった四回一死一塁で、塩見が投じた3球目、高めに浮いた134キロの直球を一撃。観衆2万4664人の前で、左中間席へ決勝弾となる、逆転の18号2ランをほうり込んだ。 王貞治(1972年9月11-20日)、バース(86年6月18-26日)が持つ、プロ野球記録の7戦連発に王手をかけた。中村が生まれる前と、走り始めた頃の大記録。ジョークを交えて、報道陣を笑わせた。 「もし(記録に)並べたら答えます。打てなかったらボロクソに言って(書いて)ください。あした(11日)も打てるように頑張ります」 7日のオリックス戦(京セラ)で3試合連発の先制2ランを放ち、通算1000打点にも到達。「年に何回かは(好調な時期が)来る。今、それが来ているのかな」と好感触を得ていた。 言い訳、文句は一切言わない。猛暑にも「暑いのは我慢すればいい」とどこ吹く風だ。その一方で、坂元トレーニングコーチが用意するお手製のフローズンジュースに「体の中から冷えます」と感謝を忘れない。 通算375本目となった中村の本塁打を最も多く見てきた同学年、同期入団の栗山はこう証言する。「僕らとは違う生き物。イースタン(・リーグ)のときにポール際に打った満塁弾が衝撃でした」と目を見開いた。 四回には、先頭の4番・山川が節目の30号ソロ。中村は「見てなかった。パッと見たらホームランだった。僕も続けてよかった」と決勝弾で弾みをつけると、六回には大阪桐蔭高の後輩・森も14号ソロで続いた。 おかわり君の躍動で西武は快勝。前半戦の本塁打は5本にとどまっていた34歳が、後半戦は20試合で13本の量産だ。辻監督は「すごい。絶好調。(パ・リーグの)タイ記録でしょ。中村がいいところで打って(菊池)雄星を助けてくれた」と手放しでたたえた。 この日ソフトバンクに敗れた2位・日本ハムには、5ゲーム差をつけた。獅子は10年ぶりのリーグ優勝に向け、首位をひた走る。 (広岡浩二) 昨季の自己最多の23本を大きく上回る、両リーグ一番乗りの30号ソロを放った西武・山川 「打てるだけ打っていきたい」 六回に14号ソロの西武・森 「思い切り振りにいった結果がホームランになってよかった」
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
西武 | 59 | 38 | 1 | 0.608 (↑0.004) | 0 (-) | 45 | 555 (+7) | 467 (+3) | 136 (+3) | 99 (+1) | 0.277 (↑0.001) | 4.44 (↑0.01) |
2 (-) |
日ハム | 54 | 43 | 2 | 0.557 (↓0.006) | 5 (↓1) | 44 | 432 (-) | 397 (+5) | 109 (-) | 66 (-) | 0.248 (↓0.001) | 3.65 (↓0.02) |
3 (-) |
福岡 | 47 | 47 | 1 | 0.5 (↑0.005) | 10.5 (-) | 48 | 424 (+5) | 419 (-) | 133 (+1) | 60 (+1) | 0.258 (-) | 4.23 (↑0.05) |
4 (-) |
ロッテ | 45 | 48 | 3 | 0.484 (↓0.005) | 12 (↓1) | 47 | 379 (+1) | 399 (+2) | 49 (-) | 91 (-) | 0.255 (-) | 3.81 (↑0.02) |
5 (-) |
ORIX | 46 | 52 | 4 | 0.469 (↑0.005) | 13.5 (-) | 41 | 380 (+2) | 402 (+1) | 77 (-) | 70 (+1) | 0.24 (↓0.001) | 3.7 (↑0.03) |
6 (-) |
楽天 | 43 | 55 | 2 | 0.439 (↓0.004) | 16.5 (↓1) | 43 | 370 (+3) | 392 (+7) | 95 (+2) | 51 (-) | 0.243 (↓0.002) | 3.65 (↓0.02) |
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