中日(☆3対0★)ヤクルト =リーグ戦17回戦・ナゴヤドーム=
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ヤクルト
00000 0000 030
中日
00011 001× 3110
勝利投手:吉見 一起(4勝4敗0S)
敗戦投手:ブキャナン(8勝8敗0S)
  DAZN
◆中日が連敗を5で止めた。中日は4回裏、吉見の適時打で1点を先制する。続く5回には、ビシエドのソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・吉見が9回3安打完封で今季4勝目。敗れたヤクルトは、先発・ブキャナンが力投するも、打線が散発の3安打と精彩を欠いた。

◆俳優の山田裕貴(27)が始球式を行った。きれいなフォームからノーバウンド投球を披露した。  「もっと腕を振って投げたかったんですけど、死球が怖いので。もう少し練習してリベンジしたいです」と苦笑いした。  山田は愛知県出身で、11年に戦隊ドラマ「海賊戦隊ゴーカイジャー」で俳優デビューした今注目の俳優。父和利(現広島コーチ)は中日でプレーしており、ドラゴンズとは縁が深い。山田自身も元球児で、ナゴヤドームは応援に何度も足を運んだ思い出の球場だ。  始球式には、父が中日時代に背負っていた背番号「30」のユニホームで登場。母親ら家族、友人が見守る中での投球で「(中学で)野球をあきらめてから、俳優でいつか始球式をするのが夢だったので、夢がかないました」と目をうるませていた。

◆ヤクルトがナゴヤドームで勝てない。今季7度目の無得点負けを喫し、昨季から続く同球場での連敗が8に延びた。  中日吉見の前に3安打と打線も封じられた。小川淳司監督は「吉見に完全にやられた。絞りきれなかった。(ナゴヤドーム8連敗)なかなか勝てないですね。明日頑張るしかない」と結んだ。

◆吉見一起投手が6年ぶりの完封勝利を挙げた。ヤクルト打線をわずか3安打に抑え、12年8月8日の広島戦以来の無四球完封勝利。「(完封は)したいなと思っていましたが、まさか出来るとは」と充実した表情を見せた。  完封より無四球のほうがうれしかったといい「無四球にはこだわっているので」と笑顔。打っても4回に先制タイムリーを放つなどで投打の活躍でチームの連敗も5で止めた。  森監督は「5連勝5連敗で死にかけてるところから、地元に帰ってきて生き返った感じかな」と満足そうに話していた。

◆中日吉見一起投手(33)が、2193日ぶりの完封勝利(4勝目)を挙げ、チームの連敗を5でストップした。ヤクルトの強力打線を相手に、巧みな投球と配球で的を絞らせず、わずか3安打に封じた。無四球完封は12年8月8日の広島戦以来。ヤクルト相手の先発では、ナゴヤドームで11年から負けなしの9連勝。力強いピッチングでチームを救った。  巧妙かつ精密なピッチングだった。140キロ前後のストレート、スライダー、フォークなどの変化球。持ち球をコーナーにちりばめ、ヤクルト打線を手玉に取った。わずか3安打。三塁を踏ませないほぼ完璧な投球。それが「したいなとは思ってましたが、まさかできるとは」という12年8月8日広島戦以来の完封を無四球で飾った。  1巡目から内角を使い、7回、先頭の山田哲の打席で"秘策"を披露した。カウント0-2から外へ2球外し、5球目は意表を突く内角へのスライダー。まさかの"フロントドア"に驚いたように山田哲はバットを出し三振に倒れた。  ヒントは前日の新幹線の中で見つけた。移動の最中、インターネットでその日のヤクルト-DeNA戦をチェック。DeNAウィーランドの投球を見て「外一辺倒だと抑えられない」と感じ、バッテリーを組む松井雅に「こんな攻め方もあるよ」と試合前に提案していた。吉見は「まさかあそこでとは」と笑い、サインを出した松井雅は「(打者の)反応を見てなので。行けるかなと」と満足そうに話した。  吉見は完封よりも、無四球を喜んだ。「うちは四球が多すぎるんで。僕の中では四球はムダな出塁。出すのがイヤなんです」。歩かせれば安打と同じ。右腕が自ら、チームに手本の投球を見せた。打っても4回に決勝となる先制の左前打。打って投げての大奮闘だった。  これで、ナゴヤドームで先発したヤクルト戦は、11年から9連勝。中継ぎの1勝を入れれば10連勝だ。登板前に意識したのは「連敗を止める」「勝って(今日先発の)小笠原につなぐ」「前回(イニング)途中で降板しているので、投げきって終わる」の3つ。すべてを最高の形で成し遂げた。森監督は「5連勝5連敗で死にかけていたけど、地元に帰って生き返った感じかな。吉見らしい投球をしていた」と右腕をたたえた。【高垣誠】

◆中日がヤクルトに快勝。先発の吉見一起投手(33)が散発3安打に抑え、6年ぶりの完封で4勝目(4敗)。四回には先制打を放ち、自らを援護した。  ヤクルトはブキャナンが先発した。中日は四回、二死一、三塁で、吉見の左前適時打で1点を先制した。中日は五回、二死からビシエドが左翼席へ16号ソロを放ち、リードを2点に広げた。吉見は球数103、無四球。完封した右腕はお立ち台では「まさかできるとは。完封より、無四球ができてよかったです。先制打は打てるとは思わなかったですけど、自分を楽にする一打だったと思います」と喜びをかみしめた。

◆ヤクルトは吉見の前に散発の3安打に終わり、今季7度目の零敗を喫した。昨季から続くナゴヤドームでの連敗も8に伸びた。4位に転落した小川監督は「吉見に完全にやられた。(狙い球を)絞り切れなかった」と完敗を認めた。  三塁を踏めず、得点圏に走者を進めたのも1度だけ。4打数無安打で、出場連続出塁が37試合でストップした青木は「打てる球を打ちにいったけど、捉え切れなかった。切り替えてやるしかない」と悔しさをにじませた。 ブキャナン(7回2失点も8敗目) 「試合をつくることはできたが、チームに勝利のチャンスを与えることができなかった」 山田哲(吉見に対し、3打数無安打) 「制球が良かった。今回はやられたなという感じ」 ヤクルト・石井打撃コーチ(吉見に) 「完敗。制球が良くて丁寧に投げられた」

◆8月に入ってからの打率が5割を超えるなど好調が続く中日のビシエドが、16号ソロ本塁打を放った。1-0の五回、外角低めのカーブに体勢を崩しながらも豪快に振り抜いて左翼席へ運び「しっかり芯で捉えられた」と満足げに言った。  死球による骨折で離脱した昨年8月とは違い、ことしはチームメートの平田とともに打率3割台でセ・リーグの首位打者争いにも加わる。ビシエドは「そうなればいいが、今はまだまだ」と気を引き締めた。 森監督(吉見に) 「完封してくれればチームも勢いがつく。死にかけていたのが地元に帰ってきて生き返った」 松井雅(八回犠飛、吉見を好リード) 「うまくはまった」

◆青木は4打数無安打で、連続試合出塁が37で止まった。「きょうは吉見がいい投球をした。なんとかつないでいく気持ちだったけど、捉えられなかった」と脱帽だった。ナゴヤドームでは今季3度目の零封負けとなり、「切り替えてやっていくしかない。とにかく明日(11日)」とバスに乗り込んだ。

◆今季7度目の零封負けで4位に転落した。ナゴヤドームでは今季6戦全敗で、昨年から8連敗となった。吉見の前に打線が沈黙。散発3安打で三塁すら踏めず、小川監督は「(吉見に)完全にやられてしまった。(狙い球を)絞りきれなかったというか、打たされてしまった」と悔やんだ。

◆中日は10日、ヤクルト17回戦(ナゴヤドーム)に3-0で快勝し、連敗を5で止めた。吉見一起投手(33)が103球で3安打完封し、4勝目を挙げた。  代名詞とも言える抜群の制球力を発揮。2012年以来となる完封勝利を無四球で飾った吉見は「(完封を)したいなとは思っていたが、まさかできるとは...」と感無量の様子だった。  テンポよく、変化球を低めの両サイドに投げ分けた。打っては四回二死一、三塁で2年ぶりの安打となる先制適時打を放ち、打撃でも貢献した。  「完封より無四球の方がうれしい」と話すほど制球にこだわってきた。5月は6年ぶりに中5日で登板するなど、故障からの再起を予感させる。「(感覚が)戻ってきた。不安はない」とファンに復活を確信させた。 吉見に中日・森監督 「完封してくれればチームも勢いがつく。死にかけていたのが地元に帰ってきて生き返った」 吉見をリードした中日・松井雅 「うまくはまった」

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
593710.615
(↑0.004)
0
(-)
46504
(+9)
423
(+3)
125
(+3)
56
(-)
0.267
(↑0.002)
4.01
(↑0.01)
2
(-)
巨人
505310.485
(↓0.005)
12.5
(↓1)
39459
(+3)
422
(+9)
102
(+1)
48
(+1)
0.26
(-)
3.89
(↓0.06)
3
(↑1)
阪神
444810.478
(↑0.005)
13
(-)
50365
(+3)
407
(+1)
57
(+1)
46
(-)
0.246
(-)
3.93
(↑0.04)
4
(↓1)
ヤクルト
455010.474
(↓0.005)
13.5
(↓1)
47437
(-)
465
(+3)
93
(-)
54
(-)
0.265
(↓0.001)
4.38
(↑0.01)
5
(-)
DeNA
435320.448
(↓0.005)
16
(↓1)
45379
(+1)
447
(+3)
114
(+1)
57
(-)
0.247
(-)
4.21
(↑0.01)
6
(-)
中日
455610.446
(↑0.006)
16.5
(-)
41414
(+3)
458
(-)
65
(+1)
49
(-)
0.261
(↑0.001)
4.33
(↑0.04)