ORIX(☆7対6★)西武 =リーグ戦17回戦・大阪ドーム=
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西武
02001 0030 6120
ORIX
10005 010× 7120
勝利投手:ディクソン(3勝5敗0S)
(セーブ:増井 浩俊(1勝3敗25S))
敗戦投手:今井 達也(2勝3敗0S)
  DAZN
◆オリックスは初回、吉田正の犠飛で幸先良く先制する。その後逆転を許すも、5回裏に西野の適時打と吉田正のグランドスラムで一挙5点を挙げ、再びリードを奪った。投げては、先発・ディクソンが今季3勝目。敗れた西武は、打線が4本塁打で6点を挙げるも、及ばなかった。

◆オリックス吉田正尚外野手がプロ初となる特大の満塁本塁打を放った。  2-3と1点差に迫った5回1死満塁。西武今井の146キロをフルスイングし、中堅右横の3階席へ放り込んだ。逆転の18号グランドスラム。「いい打球を打つことができました。みんながつないだチャンスだったので、逆転できてよかったです」と振り返った。

◆西武中村剛也内野手が自身初となる5試合連続本塁打を記録した。  4-7の8回、1死一塁でオリックス山本から右越えへ17号2ラン。1点差に迫った。後が続かず、チームは敗れたが、すさまじい終盤の追い上げだった。  10日の楽天戦で、パ・リーグ記録に並ぶ6試合連続本塁打がかかる。中村は「打てるよう頑張ります」と話した。

◆西武先発の今井達也投手は、6回9安打6失点で3敗目を喫した。  初回、5回と、いずれも先頭打者への安打から失点を重ねた。5回は吉田に逆転を許す満塁本塁打も浴びた。  「ストライク先行ができなくて甘いボールを打たれてしまいました。(捕手の)森さんとは、回の先頭打者を抑えていこうと話していましたが、抑えきれなかったのが反省点です」と話した。  辻監督は「野球の怖さ。一番大事なところ、ポイントで抑えられるようにならないと。立ち上がりが一番難しい」と初回の失点を指摘。さらに、5回については「逆転してもらって、勝ちがつくポイントで、(先頭打者に)いきなり初球を打たれた。(次打者は)右に打とうとしているのに、高めのスライダーを放って(右前打)。反省しないと」と話した。

◆勝ったオリックス関係者の方が「強いわ~。あそこでポンポン打つチーム、ないわ」と嘆いていた。無理もない。3-7の8回、西武は先頭山川がソロ、1死から中村が2ランで1点差まで詰めた。2回には森が一時逆転の2ラン。5回は秋山がソロ。計4本塁打で全得点をたたき出した。しかも、全て完璧な当たり。チーム本塁打を133とし、ソフトバンクを抜いて12球団トップに立った。最終回も敵の守護神・増井から1死一、二塁をつくり、長打が出れば逆転まで迫った。連勝は3で止まったが、首位にふさわしく、負けてなお強し、だった。  何より、中村だ。逆方向への強烈な1発で、自身初の5試合連続本塁打。春先の絶不調は、今は昔。辻監督は「もう完璧。大したもの」と言ったが、中村本人は「まあまあ。普通です」とサラリ。そんな7番打者は、終盤の追い上げに「いいんじゃないですか。負けの展開でも、何とかね」と全員の思いを口にした。  もちろん、負けは負け。辻監督は「結局、無駄な点が後になると」と、今井が打たれた満塁弾や、2番手武隈の失点を悔やんだ。超が3つはつく強力打線だけに、極力、失点を減らせば、また連勝街道に乗れる。【古川真弥】
 ▼中村が8回に本塁打を放ち、これで5試合連続アーチ。中村は昨年まで4戦連発を3度記録していたが、5戦連発は自身初めてだ。5試合以上の連続本塁打は昨年のゲレーロ(中日=6試合)とバレンティン(ヤクルト)以来で、西武では05年カブレラ以来5人、7度目。また中村は5試合すべて走者を置いての1発。走者ありの場面で5試合以上連続本塁打は、04年松中(ダイエー=6試合)以来で、球団では初めて。

◆オリックス・吉田正尚外野手(25)が9日、西武戦(京セラ)でプロ初の満塁ホームランを放った。  「打ったのはストレートです。いい打球を打つことが出来ました。みんながつないだチャンスだったので、逆転できてよかったです!」  2-3の五回一死満塁で、西武先発の今井達也投手(20)が投じた1ボールからの2球目、146キロの直球をバックスクリーン右まで運んだ。3階席まで届く4番の18号で6-3と逆転した。

◆西武の今井は6回を被安打9の6失点と崩れ、3敗目を喫した。悔やまれたのが五回、秋山の一発で3-1とした直後の守りだった。1死満塁から西野に適時打を許し、続く吉田正には満塁本塁打。この回5失点で逆転を許した。「ストライク先行ができず、甘いボールを打たれてしまった」と反省した。  2016年夏の甲子園大会で栃木・作新学院高を優勝に導いた。8日には13年夏の優勝投手、高橋光が勝利を挙げたが、先輩に続くことはできなかった。

◆西武の中村が八回に17号2ランを放ち、自身初の5試合連続本塁打をマークした。一死一塁からオリックスのホープ、山本の150キロを流し打って右越えに運び「打てて良かった。まあまあじゃないですか」と喜びは控えめに振り返った。  辻監督は「完璧だよ。あそこまで打つのは大したもの」とたたえた。連続試合本塁打のパ・リーグ記録は「6」。夏場に入って本塁打を量産しているベテランは「打てるように頑張ります」と話して引き揚げていった。 秋山(五回に左越えに16号ソロ) 「いいスイングができて、自分でもびっくり」

◆7月26日以来の1軍登板となったオリックスの山本は苦しい復帰戦となった。7-3の八回、いきなり山川にソロを浴びると1死後、外崎の左前打に続いて中村に速球を2ランとされた。  高校出2年目の今季は中継ぎでブレークしたが、疲労のために出場選手登録から外れ、回復に努めてきた。今季ワースト3失点を喫したが、辛くも1点リードで抑えの増井へつなぎ「体はすごく調子がいいけど、投げる感覚がないところがある。きっちり修正したい」と話した。 福良監督(吉田正に) 「本当に4番の仕事だった。プレッシャーもかかると思うが、いい仕事をしてくれた」 ディクソン(七回途中3失点で3勝目) 「ツーシームもよく動いてくれたし、ほかの球種も、ある程度思い通りに投げることができた」 増井(25セーブ目) 「先頭を出してしまったが、何とか粘れて良かった」 西野(五回に適時打) 「犠牲フライでも、ゲッツー崩れでもいいので何とか1点、という気持ちで積極的にいった」

◆1点差で惜敗。連勝は3で止まったが、3点を追う八回に中村が自己最長の5戦連発となる17号2ランを右翼席へ運んだ。5本塁打と不振だった前半戦とは一変し、後半戦は19試合で12発。脅威の量産態勢にも「まあまあ。普通です」とクールに話した。カブレラ(西武)らのもつ6試合連発のパ・リーグ記録に王手をかけ「打てるように頑張ります」と10日の試合を見据えた。 6回9安打6失点で3敗目を喫した西武・今井 「回の先頭を抑えきれなかったのが反省点。(満塁弾は)吉田さんが待っていた球だった」 五回に左越えへ16号ソロの西武・秋山 「いいスイングができて、自分でもびっくり」

◆"本気の夏"に挑む後輩に、最高の手本を示した。オリックス・吉田正がプロ初の満塁弾。4番のひと振りで、チームの連敗を2で止めた。  「2試合、苦しい試合だったですけど、きょうの試合に勝てて本当によかったです」  7日から始まった「Bs夏の陣2018」で初勝利。ダイヤモンド柄の特別ユニホームのようにお立ち台でまぶしい笑顔を見せた。1-3の五回だ。西野の適時打で1点差とし、なお一死満塁。今井の直球をバックスクリーン右の5階席まで運んだ。一回にも先制犠飛を放ち、5打点。プロ3度目の大暴れに、福良監督も「4番の仕事をしてくれた」とたたえた。  母校の敦賀気比高(福井)が10日に夏の甲子園初戦(対木更津総合高)を迎える。後輩に人数分の特注Tシャツを贈呈した大砲は「力をもらっている。ちょっと早く起きて見ようかな」と笑顔。頼りになる4番を中心に、チームも再び上を目指す。 (西垣戸理大)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
583810.604
(↓0.007)
0
(-)
46548
(+6)
464
(+7)
133
(+4)
98
(-)
0.276
(↑0.001)
4.45
(↓0.03)
2
(-)
日ハム
544220.563
(↓0.005)
4
(-)
45432
(-)
392
(+10)
109
(-)
66
(+1)
0.249
(↓0.001)
3.63
(↓0.07)
3
(-)
福岡
464710.495
(-)
10.5
(↑0.5)
49419
(-)
419
(-)
132
(-)
59
(-)
0.258
(-)
4.28
(-)
4
(-)
ロッテ
454730.489
(-)
11
(↑0.5)
48378
(-)
397
(-)
49
(-)
91
(-)
0.255
(-)
3.83
(-)
5
(-)
ORIX
455240.464
(↑0.006)
13.5
(↑1)
42378
(+7)
401
(+6)
77
(+1)
69
(-)
0.241
(↑0.001)
3.73
(↓0.02)
6
(-)
楽天
435420.443
(↑0.005)
15.5
(↑1)
44367
(+10)
385
(-)
93
(+2)
51
(+1)
0.245
(↑0.002)
3.63
(↑0.04)