ORIX(★6対7☆)西武 =リーグ戦16回戦・大阪ドーム=
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西武
40000 1020 7103
ORIX
20020 0020 6131
勝利投手:髙橋 光成(1勝0敗0S)
(セーブ:ヒース(3勝0敗3S))
敗戦投手:金子 千尋(4勝7敗0S)
  DAZN
◆西武が3連勝。西武は4-4で迎えた6回表、メヒアの犠飛で勝ち越しに成功する。その後は、8回に中村の2ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・高橋光が今季初登板初勝利。敗れたオリックスは、打線が相手を上回る13安打を放つも、好機を生かしきれなかった。

◆オリックス金子千尋投手(34)は西武中村に対して通算88打数25安打、11本塁打で被打率2割8分4厘。金子が対戦した打者の中で最も本塁打を献上している苦手の相手だ。  3戦連発と勢いづく中村を今日は抑えることが出来るか。

◆オリックスが2連敗で今季ワーストタイの借金8となった。  エース金子が初回に4失点するなど6回5失点と大誤算。打線は13安打6得点と反発力を見せたが追いつけず。西武戦は6連敗となった。  6-7と1点差の9回には、1死走者なしから若月が左前打で出塁したが、続く福田の右前への当たりで代走武田が二塁封殺(右ゴロ)。最後は宮崎の一邪飛でゲームセットとなった。福良監督は「(武田は)代走で使っているだけにね」と表情を曇らせた。

◆今季初登板初先発の西武高橋光成投手は、6回7安打4失点で勝利投手となった。  立ち上がりから力みが出た。初回に四球が絡んで2点を失った。4回にも、四死球と自らの暴投が重なり、一時同点を許す2失点。だが、味方打線が6回表に1点を勝ち越し。その裏を抑え、勝利投手の権利を持って降板した。  終盤は点の取り合いとなったが、西武がリードを保ったため、高橋光に今季1勝目がついた。  「4点、取られましたが、野手の方にありがたく思います。絶対、勝ってやる気持ちでした。無駄な四死球があった。次に向けて修正したいです」と反省を交え、振り返った。  5回で交代させる案もあったが、辻監督は、あえて6回も続投させた。「こんなところ(5回)で代えたら話しにならない。絶対に負けられない試合でもなかったし、(コーチには)白黒つくまで投げさせてくれ、と言った。あそこで代えるのは簡単。何かをつかんでくれれば」と説明した。  土肥投手コーチは「正直、内容は良くなかったが、勝ったことで何か変われば。来週も(先発の)チャンスを与えるので、もっと良い投球を期待します」と話した。

◆西武外崎修汰内野手が、右翼の守りで大きな仕事をした。  7-6で迎えた9回1死一塁。ヒースがオリックス福田に右前へ落ちる当たりを打たれた。右翼外崎はチャージして捕球を試みたが、間に合わないとみるや、スピードを緩めた。ワンバウンドで捕球後、すぐに二塁へ送球。一塁走者の代走武田を封殺し、ライトゴロとした。  1点差の最終回で、ピンチが広がるのを防いだ。ヒースが後続を断ち、逃げ切った。  外崎は、二塁で刺せるかは分からなかったそうだが「投げてみようと。(最初は右飛で)いけると思ってチャージしたんですが、無理と思って止まりました。大きかったですね」と振り返った。  辻監督も「大きかったね。一塁走者も難しいところだけど、判断に助かりました」と話した。

◆昨年9月以来の白星にも、西武高橋光は喜ばなかった。「野手の方に打っていただいた。それだけです」。今季初登板初先発は6回7安打4失点も、援護に恵まれた。失点の仕方が悪い。初回の2失点は四球がらみ。一時同点を許す4回の2失点は、先頭から四球、暴投、死球と自滅に近い形だった。「今季初登板の緊張で力みが出てしまいました」と反省ばかりだった。  4年目の今季は、春先から右肩のコンディションが思わしくなかった。3月初めのオープン戦1試合だけで降格。2軍ではネットスローからやり直し、実戦復帰は5月31日だった。ただ、時間を無駄にはしなかった。「いい投手の条件は何かと考えました。7、8割の力で抑えることが大事。質のいい球で空振りやファウルを取る。高校ではできてたのに、プロの打者には『思い切り投げないと』と思ってしまった」。整理できていたが、空回りした。  それでも勝ちは勝ち。チームは3連勝だ。甲子園出場中の前橋育英の後輩たちも観戦に訪れた。「いいところを見せたかった。(後輩たちの)刺激になれば」。13年夏の優勝投手は、そう言った時だけ口元をほころばせた。【古川真弥】

◆オリックスは今季ワーストタイの借金8となった。  エース金子が初回に山川に2点適時打、中村には2点二塁打を浴びるなど4失点。6回8安打5失点で7敗目を喫した。終盤に西武のリリーフ陣を攻め立てたが、追いつけなかった。福良監督は「(金子は)立ち上がりだけやったですけどね」と渋い表情。金子は「今日に関しては初回がすべてだと思います」と悔しがった。

◆オリックスは金子、西武は高橋光が先発した。  西武は一回、一死二、三塁とし、山川の中前2点打で先制した。二死後、外崎の左翼線二塁打で二、三塁とした後、中村の左中間二塁打で2点を追加した。  オリックスはその裏、一死一、三塁とし、吉田正の一ゴロの間に三走が生還。さらに伏見の右前適時打で2-4とした。

◆西武が競り勝って3連勝。今季初登板先発の高橋光が6回4失点と粘って勝ち星を挙げた。4-4の六回にメヒアの犠飛で勝ち越し、八回は中村が4戦連発の16号2ランを放った。金子が6回5失点のオリックスは反撃が届かなかった。

◆オリックスの金子は6回5失点(自責点4)で7敗目を喫した。序盤から球数を費やし、計112球で、勝ち越しを許した六回限りで降板。「追い付いてもらったので、何とか六回は粘りたかった」とうつむいた。  一回は秋山への四球から始まり、4長短打を浴びて4失点。4-4の六回には外崎の安打から失策なども絡んでピンチを背負い、メヒアの犠飛で再びリードされた。「きょうに関しては初回が全て」と悔やんだエースは7月11日の4勝目を最後に勝ち星をつかめていない。福良監督も「立ち上がりだけだった」と嘆いた。 福良監督(打線に) 「いい粘りを見せてくれたと思う」 宮崎(四回に一時同点とする2点打) 「みんながつないでくれて、ただただ必死だった」

◆西武の中村が4試合連続の16号2ランなど、2安打4打点を挙げて3連勝に貢献した。一回、山川の適時打で2点を先制し、なお2死二、三塁から2点二塁打。5-4の八回には岩本から左中間に放り込んだ。  後半戦だけで11本塁打と、夏場に入りハイペースで打ち続けている。「(バットの)ちょい先だった。まあまあ」と淡々と話した。 山川(一回に2点打) 「先制できて良かった」 外崎(右翼守備で九回1死一塁から、一塁走者を二塁封殺でライトゴロとし) 「刺せるかは分からないけど、投げてみようと思った。大きかった」

◆猛追もあと1歩届かなかった。オリックスは西武の10安打を上回る13安打を放つが、6-7で敗戦。最後まで食らいついた攻撃陣に、福良監督は一定の評価を与えた。  「いい粘りを見せてくれたと思いますけどね、きょうは。いい粘りを」  2-4の四回に宮崎の2点打で一時同点に追いつき、3点ビハインドの八回にも2得点。前日に宮内オーナーが「打てないね...。なんとかしてくれよ...」と嘆いていた打線が奮起し、野手総動員で1点差まで詰め寄った。  だが、先発した金子の一回の4失点は重たかった。指揮官も「あの4点、立ち上がりのところでね」と渋い表情だ。西武戦は6連敗で今季ワーストタイの借金8。いまは復調気配の攻撃陣を救いとしたい。 (西垣戸理大)

◆中村が1点リードの八回、岩本のスライダーを左翼席へ運ぶ4戦連発の16号2ラン。直後に追い上げられただけに、「真っすぐのタイミング。ちょい(バットの)先だった」と振り返る一打は価値ある一発になった。前日に通算1000打点に到達し「年に何回かは(好調な時期が)来る。今、それが来ているのかな」。これで後半戦は18試合で11発と、"恐怖の7番"は手がつけられない。

◆後輩の前で、甲子園V腕が奮起! 今季初先発の西武・高橋光が、6回7安打4失点で初勝利。チームの3連勝&今季最多貯金21に貢献した。  「野手の方に打っていただいた。悪いなりになんとか粘れたかなと思います」  4年目の今季は右肩痛の影響で出遅れ、チーム96試合目でようやくの初先発。4四死球を与える内容に「緊張して力みが出てしまった」と反省も口にした。  2013年夏の甲子園大会で、2年生エースとして群馬・前橋育英高を初出場優勝に導いた。右腕は大阪入りした6日夜に甲子園出場中の母校の宿舎を激励。翌7日に母校は近大付に勝ち、1回戦を突破した。  前橋育英高ナインはこの日、"恩返し"とばかりに三塁側スタンドから声援を送った。後輩の熱い視線に、高橋光は「いいところを見せたい気持ちがあった。一つでも刺激になれば、という思いだった」と力を振り絞った。  この日が23歳の誕生日だった女房役の森も、大阪桐蔭高2年時の12年に甲子園で春夏連覇。9日は、16年夏に栃木・作新学院高で全国制覇を果たした今井が先発だ。王者のメンタリティーを備える若獅子が、10年ぶりのVへ加速させる。 (花里雄太)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
583710.611
(↑0.005)
0
(-)
47542
(+7)
457
(+6)
129
(+1)
98
(+1)
0.275
(-)
4.42
(-)
2
(-)
日ハム
544120.568
(↑0.004)
4
(-)
46432
(+2)
382
(+1)
109
(+1)
65
(-)
0.25
(↓0.001)
3.56
(↑0.04)
3
(-)
福岡
464710.495
(-)
11
(↓0.5)
49419
(-)
419
(-)
132
(-)
59
(-)
0.258
(-)
4.28
(-)
4
(-)
ロッテ
454730.489
(-)
11.5
(↓0.5)
48378
(-)
397
(-)
49
(-)
91
(-)
0.255
(-)
3.83
(-)
5
(-)
ORIX
445240.458
(↓0.005)
14.5
(↓1)
43371
(+6)
395
(+7)
76
(-)
69
(+2)
0.24
(↑0.001)
3.71
(↓0.02)
6
(-)
楽天
425420.438
(↓0.004)
16.5
(↓1)
45357
(+1)
385
(+2)
91
(-)
50
(+1)
0.243
(↑0.001)
3.67
(↑0.01)