ロッテ(★2対3☆)ソフトバンク =リーグ戦13回戦・マリンスタジアム=
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福岡
00200 0100 3101
ロッテ
02000 0000 250
勝利投手:石川 柊太(9勝6敗0S)
(セーブ:森 唯斗(1勝3敗19S))
敗戦投手:岩下 大輝(0勝1敗0S)
  DAZN
◆ソフトバンクは2点を追う3回表、デスパイネの2ランが飛び出し、同点とする。そのまま迎えた7回には、2死一二塁の好機から松田宣の適時打で勝ち越しに成功した。投げては、2番手・石川が今季9勝目。敗れたロッテは、先発・酒居が試合をつくるも、打線が振るわなかった。

◆ソフトバンク石川柊太投手(26)が2番手で好リリーフし、チームトップの9勝目を挙げた。  74日ぶりに先発した東浜が3回に藤岡の打球を左足首に当て、4回で降板。同点の5回から石川は登板し、3イニングいずれも3者凡退で無失点。7回表に打線が1点を勝ち越し白星がついた。  石川は「おこぼれ。(9勝目は)うれしいが、一番はチームに貢献できたこと」と話した。先発では突如打ち込まれる場面も多かったが、この日は「多くのことを考えず、無心で真ん中に投げることだけ」と腕を振った。  ZOZOマリンは5日まで大好きな「ももいろクローバーZ」がライブを行っていた。「残り香が...」と笑ったが、同じ舞台で2日後に自身も輝きを取り戻した。

◆ソフトバンク今宮健太内野手(27)が6回に送りバントを決め、通算犠打数が中日荒木と並ぶ歴代10位タイの284犠打となった。  四球を選んだ甲斐を一塁に置いて、初球の直球こそバントをファウルにしたものの、2球目をきっちり転がした。  「僕のプロ野球はそこ(犠打)から始まっているわけですし、きっちりやることはこれからもやっていきたいです」。  プロ9年目。921試合目でのベスト10入り。犠打もさることながら打撃での貢献も誓う今宮だけに、この日放った1打席目の中前打にも好感触。「打撃の感じはいい。しっかりとチームに貢献できるようにやっていきたい」と話していた。

◆ロッテが逆転負けし、2連敗で4位に転落した。  2回に井上晴哉内野手の19号ソロ、角中勝也外野手の4号ソロと2者連続アーチで先制したが、直後に酒居知史投手がソフトバンク・デスパイネに同点2ランを被弾。以降、打線は散発3安打とつながりを欠き、7回に勝ち越された。  井口資仁監督は、5回7安打2失点だった酒居について「もっと腕を振れると思うし、攻めてない、探り探りいってた感じがした。(味方が)点を取った後の回を抑えないとチームも乗り切れない」と評した。

◆台風13号が迫る千葉・幕張に少しばかりだが光明が差した。打撃不振に表情を曇らせていたソフトバンク内川が2本のヒットを放った。ここ3試合は無安打。5日のオリックス戦(ヤフオクドーム)後は、敗戦の責任を背負い込み「僕の責任です」と、言葉少なに球場を後にしていた。この日も「4番」ではなく「6番」で先発出場。2回の先頭打席で中前に運ぶと、7回2死一塁の場面ではしぶとく右前に運び、松田の勝ち越し打をアシストした。  「うーん、でも結局、打ちたいところで打ってないですからね」。試合後、まだ内川に笑顔はなかったが、少しずつ上昇の手応えを感じているようでもあった。この日の2安打で通算2039安打となった。ソフトバンクのOBでもある新井宏昌氏の2038安打を抜き、歴代44位となった。今季、2000安打の金字塔を打ち立て、個人記録からチームVへの打撃の転換を誓ったキャプテンだが、数字を積み上げて行けば「先輩」たちを抜き去っていくのも事実。あと2本で先代キャプテン小久保裕紀氏の数字に並ぶ。  2000安打を達成した後、小久保氏から食事に招待された。記録達成の記念にイニシャル入りのゴルフパターをプレゼントされた。「贈り物」はそれだけではなかった。今季、ケガの影響もあって打撃不振に悩む内川にソフトバンクの「4番」としての気持ちの持ち方も諭された。チームは苦しい戦いが続く。正念場の夏、1日も早く「4番内川」の快打が見たいものだ。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆ソフトバンクが連敗を2で止め、3位に浮上した。工藤公康監督(55)の勝負手がはまった。右肩故障から復帰した先発東浜巨投手(28)を4回でスイッチ。2番手で投入した石川柊太投手(26)が3イニングを9人で料理して流れを変えると、7回に松田宣浩内野手(35)の左前打で勝ち越した。負ければ自力優勝の可能性が消滅するピンチで踏ん張った。  ソフトバンクが、負ければ自力V消滅の危機で何とか踏みとどまった。7回2死走者なしから一、二塁のチャンスをつくり、松田宣が左前へ勝ち越しの適時打。「チャンスだったので積極的に打ちにいった。追い込まれていたからフォークをマークしていた」と狙い通りに仕留めた。  工藤監督の早めの継投が打線のリズムを呼んだ。この日の先発は右肩痛から74日ぶりに帰ってきた東浜。雨が降り続く悪条件の中だった。試合開始直後に26分の中断があり、その後もグラウンド整備を何度も行う中、2回に井上、角中に2者連続ソロ本塁打を浴びたが、それ以上の失点は与えなかった。東浜は3回には藤岡の打球を左足足首に受けた。工藤監督は足の負傷もあり4回81球で東浜をあきらめ、石川を5回から投入した。  石川が本来のテンポのよさを発揮し5、6、7回と3人ずつ、わずか35球で「0」を3つ刻んだ。先発で結果が出ずローテーションを剥奪された。中継ぎとなり4日オリックス戦では延長10回に起用も1失点。それでも工藤監督はロング救援を託した。チームトップの9勝目は、ファームで再調整させず中継ぎに配置転換した首脳陣の期待に応えた白星となった。工藤監督は「あそこのポジションが一番力を発揮できる。力を発揮してくれて大きい」と喜んだ。  8回加治屋、9回森がその1点を守りきり、接戦をものにする本来の工藤野球で勝った。ロッテと入れ替わり3位に浮上。工藤監督は「1点差の苦しいゲームだったが、勝って自信を取り戻すいいきっかけにしたい」と前を向いた。台風13号の影響で今日8日のロッテ戦は開催が危ぶまれる。10日から2位日本ハム、14日からは好調の楽天と本拠地ヤフオクドームで6試合行う。強い相手を倒さなければ浮上することはできない。【石橋隆雄】

◆ロッテの4、5番コンビが2者連続本塁打を放った。二回の先頭打者だった井上が左中間席上段に豪快に放り込むと、角中も続いた。  7月24日以来の19号を放った井上は「打席に向かう前、角中さんに『とりあえず放り込んで来い』と言われて、いいリラックスができた」と笑顔。それを受けた角中は「本当に打ったので、自分はその流れで打たせてもらった」と東浜の内角の変化球を巧みに右中間席に運んだ。

◆右肩関節機能不全で戦列を離れていたソフトバンクの東浜が、5月25日以来の1軍登板を果たし、4回2失点で勝敗は付かなかった。  試合序盤は雨が強く降り、マウンドに土を入れる作業が繰り返される悪条件で、二回に井上、角中の連続ソロを許した。三回には痛烈なゴロが左足首付近に直撃し、治療でいったんはベンチに下がったが続投。2死一、二塁から井上を右飛に打ち取り、四回も2死満塁を二ゴロで切り抜けたが、打球を受けた影響でこの回限りで降板した。  試合後は「予想以上に痛かった。明日(8日)になってみないと分からない」と不安そうに話した。

◆ソフトバンクが連敗を2で止めて3位に浮上した。0-2の三回にデスパイネの23号2ランで追いつき、七回二死一、二塁から松田宣の左前打で勝ち越した。2番手で五回から3回を投げ無失点の石川が9勝目。ロッテは4位に転落。

◆ロッテは3位を争うソフトバンクに競り負け、4位に転落した。  二回に井上と角中の2者連続本塁打でリードしたが、攻撃の見せ場はここだけ。1点を追う九回は相手の失策で無死一塁としたが、フルカウントからのヒットエンドランで加藤が空振り三振。代走の岡は二塁で刺されて万事休す。井口監督は「珍しく本塁打で点を取ったが、うちはしっかりつながないと」と嘆いた。

◆接戦を制し、3位に浮上した。同点の五回から2番手で登板した石川が3回無安打無失点。2日の西武戦は7失点で2回すら持たず、先発から中継ぎに配置転換されていたが、この日は見違える出来だった。打線も七回二死一、二塁から、松田宣が決勝の左前適時打。「チャンスだったので積極的に打ちにいった」と値千金の一打でチームの連敗を止めた。

◆二回に井上、角中が2者連続本塁打で先制したが、直後に先発の酒居が同点2ランを浴び、打線も沈黙。七回に3番手の岩下が決勝打を浴び、接戦を落とした。これで4位に転落。8日は台風直撃が予想されるだけに井口監督は「勝っておきたかった」と悔しさをにじませた。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
573710.606
(↑0.004)
0
(-)
48535
(+6)
451
(-)
128
(+2)
97
(-)
0.275
(-)
4.42
(↑0.04)
2
(-)
日ハム
534120.564
(-)
4
(↓0.5)
47430
(+2)
381
(+2)
108
(+1)
65
(+2)
0.251
(-)
3.6
(↑0.03)
3
(↑1)
福岡
464710.495
(↑0.006)
10.5
(-)
49419
(+3)
419
(+2)
132
(+1)
59
(-)
0.258
(-)
4.28
(↑0.02)
4
(↓1)
ロッテ
454730.489
(↓0.006)
11
(↓1)
48378
(+2)
397
(+3)
49
(+2)
91
(-)
0.255
(↓0.001)
3.83
(↑0.01)
5
(-)
ORIX
445140.463
(↓0.005)
13.5
(↓1)
44365
(-)
388
(+6)
76
(-)
67
(-)
0.239
(↓0.001)
3.69
(↓0.03)
6
(-)
楽天
425320.442
(-)
15.5
(↓0.5)
46356
(+2)
383
(+2)
91
(-)
49
(+1)
0.242
(↓0.001)
3.68
(↑0.03)