広島(☆6対2★)中日 =リーグ戦16回戦・マツダスタジアム=
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中日
00001 0100 260
広島
31100 010× 6120
勝利投手:ジョンソン(9勝2敗0S)
敗戦投手:ガルシア(11勝6敗0S)
  DAZN
◆広島は初回、丸、鈴木、バティスタの3者連続適時打で3点を先制する。その後は2回裏に菊池の適時打で追加点を挙げると、3回には鈴木のソロでリードを広げた。投げては、先発・ジョンソンが7回2失点の好投で今季9勝目。敗れた中日は、先発・ガルシアが試合をつくれなかった。

◆広島戦3勝無敗の先発オネルキ・ガルシア投手(29)が大乱調。  初回先頭田中の遊撃内野安打から四球を挟んでの4安打で3点を失った。  2回、3回にも鈴木の17号ソロなどでそれぞれ1点を失い、4回5失点でKO。序盤で勝負が決まった。「あまり運が良くなかった。打線も初球から打ちに来て、いいところに落ちた」と左腕はガックリと肩を落とした。  5連勝のあとの3連敗で借金は再び2ケタ「10」に逆戻り。DeNAが勝ったため最下位に転落。「(ガルシアの立ち上がりの悪さは)いつもじゃないの。だから(4回で)替えた」と森監督も言葉少なに球場を後にした。昨年のこの日、長女の矢野麗華(れいか)さんが他界。命日に勝利を届けることはできなかった。

◆広島が快勝で3連勝とした。ここまで3戦3敗だったガルシアを序盤から攻略。1回に3者連続適時打など、3回まで5得点で優位に進めた。先発ジョンソンは7回2失点で9勝目。貯金は今季最大の19となった。  緒方孝市監督の談話は以下の通り。  -投打がかみ合った  緒方監督 ナイスゲーム。ジョンソンはブルペンではあまり状態がどうかなと報告があったが、よく投げてくれた。打線も先制点を取って、主導権を握れてそのままの流れでいけた。守りも良かったしね。  -ガルシアを攻略  緒方監督 いろいろ打撃コーチも頭を悩ませながら、先週から打線をああしよう、こうしようと考えて話を持って来てたから。それが機能したということ。ボール球も多いけど、ヒットが続く投手じゃない。四球も絡めながら、いかに得点圏に置いた時に積極性を出していくか。過去はあまりできてなかった。球が暴れる投手だから、どうしても待ってしまっていた。そういうところで1巡目から、いい攻撃ができた。  -上本が好守を連発  緒方監督 いい守備をしてくれた。いいアピールをしてくれたね。

◆首位広島が"天敵"を攻略して快勝した。今季3戦3敗の中日ガルシアから3回までに5得点で勝負あり。3番丸佳浩内野手(29)は先制打を含む2安打2打点。4番鈴木誠也外野手(23)は3安打2打点で打率トップに立った。阪神が勝ったため優勝マジックの点灯は9日以降となり、最速だった昨季の8月8日の更新はならなかったが、2位とのゲーム差は今季最大の10・5差に広がった。  広島が中日ガルシアを初回に攻略した。けん引したのは3番丸と4番鈴木だ。1回無死一、二塁で丸が中前に先制の適時打。「打ったのはストレートかな。ボールに逆らうことなく、素直に打ち返すことができた。甘い球は積極的にと思っていた」。続く鈴木は三塁強襲の内野安打で続き、一挙3得点。緒方監督は「いかに得点圏に(走者を)置いた時に積極性を出していくか。1巡目からいい攻撃ができた」とうなった。  4-0の3回には、鈴木が2試合連発となる18号ソロを放った。「夏場は投手も厳しい。どんどん点を取ってあげないと」と力を込める1発で貴重な追加点。3点差に詰め寄られた7回には丸の適時打で突き放した。  移動日で試合のなかった前日6日、丸は広島市内の銀行で西日本豪雨の被災者に義援金1000万円を寄付した。「僕も広島に11年間いるし、広島で育ったというのがあるので」。千葉出身で広島は第2の故郷ともいえる。そしてこの日は平和を願うピースナイター。「皆さんの前で野球ができることが幸せと感じたし、感じてもらえる試合だったと思う。自分の子どもが見にきてくれていたので、子どもにいいところを見せられて良かった」とほほ笑んだ。  鈴木は6度目の猛打賞で、今季初めて打率トップに立った。好調な8月6試合の月間打率は驚異の6割3分6厘だ。「自分のことはどうでもいい」と、個人記録には関心を示さないが、「相手の状態が悪い時に早く仕留められたのは良かった」。3戦3敗、防御率1・29に抑え込まれていた天敵の攻略に納得顔だった。  3連勝で、貯金は今季最多の19に積み上がった。球団初の3連覇が、揺るぎないものとなる状況を着々と築いている。

◆広島戦3勝無敗だった中日先発ガルシアが4回5失点の大誤算で再び最下位に落ちた。  初回に4安打1四球を許し3失点と立ち上がりの悪さを修正できない左腕に対し、森監督は「いつもじゃないの。だから(4回で)代えた」とポツリ。昨年のこの日、長女の矢野麗華(れいか)さんが他界。勝利を届けられなかった。

◆首位広島は投打がかみ合って中日に快勝した。不動の3番・丸佳浩外野手(29)の先制打など、1回に3者連続適時打。3回までに5点を奪って、今季3戦3敗だった"天敵"ガルシアを攻略した。3連勝で貯金は今季最多19に。今年で開催11年目の「ピースナイター」でコイ戦士が躍動した。  広島打線が、苦労させられてきた左腕ガルシアを1回から襲った。田中が内野安打、菊池は四球で無死一、二塁。ここで丸がゴロでセンター返しの先制打だ。タナキクでつくったチャンスをマルは逃さない。  「打ったのはストレートかな。ボールに逆らうことなく、素直に打ち返すことができた。甘い球は積極的にと思っていた」  これが鈴木の内野安打、バティスタの左前打と3者連続適時打の起点になり、いきなり3点を先制した。ガルシアにはこれまでチーム3戦3敗。丸自身も5打数無安打で4三振を喫していたが、やり返した。苦手攻略に「当然しっかり点を取りたいというのはあった」と胸を張った。3点差に迫られた7回には、3番手の岡田から中前適時打で再びリードを広げた。  移動日で試合のなかった前日6日には広島市内の銀行を訪問。西日本豪雨の被災者に、義援金として1000万円を個人で寄付した。「僕も広島に11年間いるし、広島で育ったというのがあるので」と理由を語った。千葉出身だが、第2の故郷とも呼べる街に少しでも役立ちたかった。  そしてこの日は平和を願うピースナイター。「皆さんの前で野球ができることが幸せと感じたし、感じてもらえる試合だったと思う。この気持ちを常に持っていたい。自分の子どもが見に来てくれていたので、いいところを見せられて良かった」と普段より静かな雰囲気のお立ち台インタビューでほほ笑んだ。  緒方監督はガルシアからの1回3得点にうなった。「ボール球も多いが安打が続く投手じゃない。四球も絡めながら、いかに得点圏に置いた時に積極性を出していくか。そういうところで1巡目からいい攻撃ができた」。阪神が勝ったため、最短の優勝マジック点灯は9日以降に延びた。点灯日としては最速だった昨季8月8日の更新はならなかったが、2位巨人と10・5差は今季最大タイ。3連覇へ揺るぎない地位を着々と築いている。【大池和幸】

◆広島はジョンソン、中日はガルシアが先発した。広島は一回、無死一、二塁で丸が中前適時打を放ち先制。なおも一、三塁から鈴木の適時内野安打で追加点を奪った。さらに一、二塁からバティスタの左前適時打で3-0とした。二回にも二死二塁から菊池が左前適時打を放ち、4-0とした。  広島は三回には鈴木が左翼席へ18号ソロを放ち5点目を入れた。  中日はその裏、一死一、三塁で福田のニゴロの間に1点を返した。試合は五回を終わって5-1で広島がリードしている。

◆広島が一回に3点を先制した。田中の内野安打、菊池の四球で無死一、二塁とし、まずは丸が適時打。速球を中前にはじき返し「ボールに逆らうことなく、素直に打ち返すことができた」と話した。  一、三塁となって、鈴木も三塁強襲の適時打で続き「いい流れで回ってきて、チャンスだったので思い切っていった」と言う。バティスタも左前適時打を放って、先頭から5者連続で出塁する先制攻撃となった。

◆首位・広島は序盤で5点を奪うなど試合を優位に進め、中日に快勝した。先発したクリス・ジョンソン投手(33)が7回5安打2失点の好投で今季9勝目(2敗)を挙げた。  広島はジョンソン、中日はガルシアが先発した。広島は一回、無死一、二塁で丸が中前適時打を放ち先制。なおも一、三塁から鈴木の適時内野安打で追加点を奪った。さらに一、二塁からバティスタの左前適時打で3-0とした。二回にも二死二塁から菊池が左前適時打を放ち、4-0とした。広島は三回には鈴木が左翼席へ18号ソロを放ち5点目を入れた。  中日は五回、一死一、三塁で福田のニゴロの間に1点を入れた。七回には一死一、三塁から福田の左犠飛で3点差とした。  広島はその裏、一死三塁から丸が中前適時打を放ち6-2とした。  広島は八回をフランスア、九回を中崎が抑え、試合を締めた。  試合後、先制打を含む2打点の活躍を見せた丸は「(2打席とも)得点圏だったので積極的にいこうと思った。いいところに転がってくれた。いい集中力を持って相手ピッチャーと戦えている」と打席を振り返った。この日は平和な世界と核兵器廃絶をアピールする「ピースナイター」。丸は「こうして、みなさんの前で野球ができるという幸せを感じることのできる試合だった。この気持ちは常に持ち続けていきたい」と決意を新たにしていた。

◆広島のジョンソンが自身の連勝を7に伸ばした。7回を5安打2失点にまとめて、9勝目を手にし「非常に良かった。攻撃、守備のサポートがあって、チームが勝つことができた」と満足げだった。  テンポよく打たせて取る投球が光った。五回と七回にピンチを招いたが、それぞれ最少失点で切り抜け、主導権を渡さなかった。毎試合のように先発の役割を果たす安定感抜群のサウスポーは「チームはとてもいい形できている。チームの勝ち、優勝に貢献したい」とさらなる活躍を約束した。 野間(けがから復帰し、途中出場) 「使ってもらったところで、必死にやるだけ」 バティスタ(一回に適時打) 「しっかりと自分の形で打ちにいくことができた」

◆ガルシアは4回8安打で5失点。前回対戦では8回1安打に抑える快投だったが、この日は別人。6敗目を喫し「あまり調子が良くなかった」とさばさばと振り返った。森監督にとっては35歳の長女を亡くしてからちょうど1年。前日には手を合わせて必勝を誓ったが、命日に白星は届けられなかった。指揮官は無念さをにじませ、足早に球場を後にした。

◆カープを象徴する男が広島県民にとって特別な試合「ピースナイター2018」で躍動した。2安打2打点の活躍でお立ち台に上がった丸がナインの気持ちを代弁した。  「みなさんの前で野球ができて、幸せを感じることができました。この気持ちを持ち続けていきたいです」  一回無死一、二塁でガルシアの直球を中前へ弾き返して先制点を叩き出した。さらに5-2に迫られた直後の七回一死三塁でも岡田から中前打を放ってダメ押し点を挙げた。  ここまで3戦全敗の難敵・ガルシアを4度目で攻略した。前回対戦した7月18日のナゴヤドームでは七回までノーヒットの快投を許し、8回1安打で白星を献上。この日は四回までに5点を奪って降板に追い込み、緒方監督も「ナイスゲーム」とうなずいた。  広島に原爆が投下されて73年。カープは2008年から毎年「原爆の日(8月6日)」に近い主催ゲームで、世界平和と核兵器廃絶を訴える試合を開催。11回目の今回は緒方監督ら全員が原爆ドームのデザインが入ったワッペンをユニホームの袖につけて試合に臨み、五回終了時にはジョン・レノンの「イマジン」の音色に合わせて来場者は「ピースナイター新聞」を掲げて、平和の尊さを訴えた。西日本豪雨の影響もあって例年以上に特別な試合になった。  スタンドを見渡した丸は「たまたま自分の子供が見にきている。いいところをみせることができて良かったです」。3児のパパはシーズン中は遠征が多く家族サービスできない分、とびきりのプレーで子供を喜ばせた。  チームは3連勝で貯金は今季最多の「19」。阪神が巨人に勝ったため、球団史上最短でのマジック点灯は逃したものの9日にも「36」が点灯する。戦後の広島で復興の象徴になったカープ。歴史を受け継ぐナインも、平和と野球ができる幸せを改めて肌で感じ、プレーで勇気と希望を与えていく。 (柏村翔)
★CSクリンチナンバー(CSクリンチ)  3位以内に入り、クライマックスシリーズ(CS)進出を確定するために必要な最小の勝利数。全球団の残り全試合の勝敗パターンを想定して導き出す。優勝マジックナンバーなどと違い、各チームに開幕時から存在し、シーズンが進むと減少する。「0」になるとCS進出が決まり、残り試合数を超えると自力での進出がなくなる。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
563710.602
(↑0.004)
0
(-)
49485
(+6)
413
(+2)
122
(+1)
54
(-)
0.265
(↑0.001)
4.04
(↑0.03)
2
(-)
巨人
495110.49
(↓0.005)
10.5
(↓1)
42451
(+4)
409
(+7)
100
(+3)
47
(-)
0.259
(↓0.001)
3.87
(↓0.03)
3
(-)
ヤクルト
444910.473
(↓0.005)
12
(↓1)
49426
(+1)
459
(+4)
90
(-)
54
(-)
0.265
(-)
4.41
(-)
4
(-)
阪神
424710.472
(↑0.006)
12
(-)
53358
(+7)
401
(+4)
54
(+1)
46
(-)
0.246
(↓0.001)
4.01
(-)
5
(-)
中日
435120.457
(↑0.003)
13.5
(-)
47375
(-27)
433
(-9)
112
(+48)
57
(+9)
0.247
(↓0.014)
4.16
(↑0.2)
6
(-)
DeNA
445410.449
(↓0.003)
14.5
(↓1)
44404
(+33)
448
(+16)
64
(-47)
49
(-8)
0.261
(↑0.014)
4.38
(↓0.19)