ソフトバンク(★4対6☆)ORIX =リーグ戦15回戦・福岡ヤフオクドーム=
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ORIX
01041 0000 681
福岡
11001 0010 4110
勝利投手:松葉 貴大(1勝0敗0S)
(セーブ:増井 浩俊(1勝3敗24S))
敗戦投手:武田 翔太(3勝8敗0S)
  DAZN
◆オリックスは1点を追う2回表、4番・吉田正のソロで同点とする。その後勝ち越しを許すも、4回に西村と若月の連続適時打で4点を挙げて逆転に成功した。投げては、先発・松葉が今季初勝利。敗れたソフトバンクは、先発・武田が6失点と試合をつくれなかった。

◆女優の黒木瞳(57)がセレモニアルピッチを行った。  公開中の映画「インクレディブルファミリー」でイラスティガールの声優を担当している。大きく振りかぶって投げた球は左打席に入ったハリー・ホークの背後を通ったが「(ホームベースに)届くのが目標だったので、それはクリアしたかな。すごく気持ちよかった」と笑顔。  試合前には同映画で声優に初挑戦した柳田悠岐外野手(29)と対面。ノーバウンドで届くか不安そうな黒木に対し、柳田は「ストライクは絶対取れます。打者が空振りするから」とフォロー。その言葉通り、ハリー・ホークが豪快に空振りした。  柳田は劇中で電車の運転士役でひと言だけ「は? 何だったんだ」と演じている。映画を見た黒木は「最初はどなたか知らなかったけれど、この方お上手だなと。すごくお上手。声優さんが演じているかと」とべた褒め。柳田は「ひと言と聞いたから自信を持って(収録に)いったら、50回くらい録って汗だくでした。黒木さんにこれだけほめられてもらったのでやってよかった」とうれしそうに笑った。  福岡県出身の黒木は「福岡がとても盛り上がるので、ホークスには頑張ってほしい」とエールを送った。

◆オリックスのストッパー増井浩俊投手(34)がリーグトップ快走の24セーブ目を挙げた。2点リードの9回に登板。松田宣、長谷川勇から三振を奪い、牧原には左中間へ二塁打を浴びたが、最後は上林を遊飛に仕留めて試合を締めくくった。  7月25日西武戦から2試合連続でサヨナラ打を浴びるなど、直近5度の登板で4度救援失敗と苦しんでいた守護神は「失敗した数がすごく多い。ここからまだまだ取り返していかないといけない」と話した。

◆ソフトバンクがオリックスに連敗し後半戦では13年7月25日以来5年ぶりの借金2となった。工藤公康監督は「チャンスは作れている。後半は自分たちのかたちで相手を追い込むところまでいった」と振り返った。  2点差にした8回1死満塁では6番内川が遊ゴロ併殺。この3連戦では13打席で12打数無安打。4番に起用された3日は犠飛で1打点も、6番で起用された残り2戦は快音が聞かれなかった。工藤監督は「打てないときもある。7月の打率は3割を越えていた。主将としてチームを盛り上げてくれている。レギュラーとして出続けるのが大事。調子を取り戻して、彼の輝きを取り戻してほしい」と変わらぬ信頼を口にした。  藤本打撃コーチは「(前カードの)西武戦あたりから下降気味。今は手打ちになっている。自分のスイングをしてほしい。つなごう、つなごうと小さくなっている。6番でも降格ではないと本人とは話をしている。デスパイネと内川の間に中村晃を挟みたい。3番から6番は(状態で)シャッフルする」と説明した。

◆このままズルズルと後退してしまうのだろうか。工藤ホークスが不調オリックスに連敗を喫した。このカード初戦までの13試合で1勝12敗のどん底状態だった猛牛に、カード勝ち越しを許した。これで3カード連続の負け越し。暗雲が垂れ込めてきた。  試合後、オリックス関係者が言った。「ホークスのベンチは何だかバタバタしていた」。逆転を許すと、中盤以降の継投策で慌てる一塁側ベンチをオリックス側は冷ややかに見ていた。猛牛をたたいて上位浮上のもくろみは吹き飛び、窮地の8月戦線となってしまった。  先発投手が持ちこたえられず、打線がつながりを欠く。負のスパイラルはシーズンに数度起こりえるが、ベンチまでバタついては腰を据えた戦いはできるはずもない。  8回、1点を返しなおも1死満塁の場面で遊ゴロ併殺打に倒れたキャプテン内川は「僕が全部悪いんです」と責任を背負い込んだ。初戦は4番復帰で貴重な犠飛を打ち上げたが、ここ2試合は6番で無安打。納得する打撃ができない悔しさ、焦燥感もあるだろうが、頼るべき「主砲」であることには変わりない。  ピンチをチャンスに変えられるか-。最大の打開策は選手を信用すること。工藤ホークス過去2度の日本一は、12球団NO・1ともいえる選手のポテンシャルの高さで勝ってきた。後半戦に向けて工藤監督は「楽しくやろう」とチームに言った。ナインも忘れてはいないはずだ。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆泥沼に陥っていたオリックスがソフトバンクに連勝して5カードぶりにカード勝ち越しを決めた。4回、西村の適時打で追いついた直後の2死満塁。9番若月健矢捕手(22)の珍しい走者一掃"シングルヒット"で勝ち越しに成功した。中継ぎリレーでリードを守り切り7月17、18日日本ハム戦以来の2連勝だ。福良監督も「いい勝ち方やったんじゃないですか」とひと安心だ。  ヒーローのはずの若月だが何ともバツが悪そうだった。「珍記録ですか? 走者一掃のシングルなんてこれまでもないですよね」。若月がソフトバンク武田の直球を振り抜くと打球は低い弾道で右翼フェンスを直撃。一塁走者西村もヘッドスライディングでホームに生還するなど3点が入った。  ところがだ。打った若月はなぜか一塁ベースを蹴ると、きびすを返して一塁に帰塁。「クッションの跳ね返りも良かったので弱気になってしまいました...」。チームメートの冷ややかな視線を感じたが、7月1日日本ハム戦以来のタイムリーに「1本打てて良かったです」と結果オーライを強調した。  今季はここまで73試合に出場している。実績のある伊藤光が7月にDeNAへトレード移籍。若月の正捕手としての成長がチーム浮沈の鍵を握る。この日は先発松葉を約1年ぶりの勝利に導くなど守備でも奮闘した。チームは20日ロッテ戦から8連敗後に1勝を挟んで4連敗。終わりの見えなかった暗闇だったが、元気印の活躍でようやく白星が積み重なった。【桝井聡】

◆1発出れば同点の9回2死二塁。ソフトバンク上林は積極的に初球から振っていったが遊飛に倒れた。5位オリックスに連敗。後半戦では13年7月25日以来、5年ぶりの借金2となった。  「チャンスは作れている。後半は自分たちの形で相手を追い込むところまでいった。まずは先発が抑えればいいゲームができる」。工藤監督が悔やんだように、前回7月29日楽天戦で完封勝利の武田が5回6失点と誤算だった。指揮官は「すべてがダメというわけではないが残念。走者が出て四球を出して、ちょっと弱い部分が出ちゃったのかな」と気持ちの部分を指摘した。  4回1死から前の打席で本塁打を浴びた吉田正をストレートの四球で歩かせると、その後2死満塁のピンチを作り、8、9番の連続適時打で一気に4点を失った。武田は「セットポジションだけだった。(その時に)腕が横振りになった。走者が出てからがあまりにも悪かった。そこが課題」と振り返った。前回は二塁すら踏ませなかったため出てこなかった課題。本来なら無期限2軍調整中にクリアすべきものだった。  工藤監督が「楽しもう」とナインに伝えて始まった後半戦は6勝10敗1分け。3カード連続の負け越しで、上位浮上どころか5位オリックスとの差は2ゲームに縮まった。残り50試合、王者の意地を見せる。【石橋隆雄】

◆オリックスが逆転勝ちした。1点を追う四回二死満塁から西村の左前打で追い付き、続く若月の右越え3点打で勝ち越した。松葉は5回を3失点にまとめ、今季初勝利。増井が24セーブ目。ソフトバンクは武田が5回6失点と崩れた。

◆オリックスの松葉が5回3失点で昨年7月1日以来の勝利を挙げた。「内容はあれですけど。うれしかったし、勝つのは大変だと改めて感じた」と笑顔だった。  5月25日のロッテ戦以来、今季2度目の先発。一回、いきなり1番打者の上林に初球を右翼スタンドに運ばれたが、「逆にそれ以降は開き直って投げられた」とビッグイニングはつくらなかった。福良監督は「まあ合格じゃないですか。ボールはそんなに悪くないと思った」と及第点を与えた。 増井(7月18日以来の24セーブ目) 「失敗した数が多かったので、ここからもっと取り返していかないと」 吉田正(二回に2試合連続弾となる17号ソロ) 「少し打球が低かったが、うまいことボールを引っ張ることができた」 西村(四回2死満塁から同点打) 「浮いてきたボールを積極的に狙った」 若月(四回2死満塁から右越えに3点打) 「会心の当たりです。(走者一掃の単打は)珍記録じゃないですか。跳ね返りが速かったので自分がアウトになるよりは、と」

◆ソフトバンクの松田宣が4年連続の20本塁打に到達した。二回に松葉のカーブを左中間席へ放り込み「20本打てたことは良かった。これから30本に近づければ」と前向きに語った。  打率は2割3分7厘と振るわないが、本塁打はシーズン30発に達するペース。立花打撃コーチは「どういう感じで打てば飛んでいくのか、よく分かっているよ」と35歳のベテランをたたえた。 上林(初球を捉えて初回先頭打者本塁打) 「まっすぐは勢いがあるので、振り負けないようにした」 松田遼(阪神から加入後、本拠地初登板で2回無失点) 「まず名前を覚えてもらえるように、しっかり抑えたい」

◆武田は5回6失点と粘れず、8敗目。7月29日の楽天戦で今季3度目の完封勝利を挙げたときとは別人のような投球に「全体的に球が高かった」と淡々と話した。工藤監督は「実績ある人が頑張らないといけない。先発が抑えれば勝つことができる」と復調を願った。チームはオリックス3連戦を負け越し、借金は4月6日以来の「2」となった。

◆松葉が5回3失点で昨年7月1日以来の勝利を挙げた。「内容はあれですけど。うれしかったし、勝つのは大変だと改めて感じた」と笑顔だった。5月25日のロッテ戦以来今季2度目の先発。一回先頭の上林に初球を右翼スタンドに運ばれたが、「それ以降は開き直って投げられた」とビッグイニングはつくらなかった。福良監督は「まあ合格じゃないですか。ボールはそんなに悪くないと思った」と及第点を与えた。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
563710.602
(↑0.004)
0
(-)
49529
(+7)
451
(+4)
126
(+2)
97
(-)
0.275
(↓0.001)
4.46
(↑0.02)
2
(-)
日ハム
534110.564
(↓0.006)
3.5
(↓1)
48428
(+4)
379
(+7)
107
(+1)
63
(-)
0.251
(-)
3.63
(↓0.04)
3
(-)
ロッテ
454630.495
(↓0.005)
10
(↓1)
49376
(+2)
394
(+4)
47
(-)
91
(+1)
0.256
(-)
3.84
(-)
4
(-)
福岡
454710.489
(↓0.006)
10.5
(↓1)
50416
(+4)
417
(+6)
131
(+2)
59
(-)
0.258
(↑0.001)
4.3
(↓0.02)
5
(-)
ORIX
445040.468
(↑0.006)
12.5
(-)
45365
(+6)
382
(+4)
76
(+1)
67
(+2)
0.24
(-)
3.66
(↑0.01)
6
(-)
楽天
425310.442
(↑0.006)
15
(-)
47354
(+4)
381
(+2)
91
(+2)
48
(-)
0.243
(↑0.001)
3.71
(↑0.02)