楽天(☆4対2★)ロッテ =リーグ戦14回戦・楽天宮城球場=
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ロッテ
10000 0100 2111
楽天
12000 010× 4100
勝利投手:辛島 航(4勝8敗0S)
(セーブ:ハーマン(2勝1敗15S))
敗戦投手:涌井 秀章(5勝7敗0S)
  DAZN
◆楽天は同点で迎えた2回裏、ウィーラーのソロと田中の適時打で勝ち越しに成功する。7回には、田中のソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・辛島が6回1失点の好投で今季4勝目。敗れたロッテは、打線が相手を上回る11安打を放つも、好機を生かしきれなかった。

◆楽天辛島航投手(27)の今季3勝はすべて敵地で記録し、楽天生命パークは6試合で0勝4敗。同球場での白星は16年9月11日日本ハム戦が最後で、17年5月2日オリックス戦から9連敗中。本拠地での連敗を止められるか。

◆星稜高校OBのロッテ岩下大輝投手(21)が、母校にパワーをもらって快投を見せた。  8回から3番手で登板し、銀次を遊ゴロ、ウィーラーを一塁ゴロ、渡辺直を右飛と3者凡退に仕留めた。最速149キロの直球でぐいぐい攻め込んだ。「足場がぬかるんでいて、スピードより打者対応のピッチングをしないといけない。(捕手の)田村さんにうまくリードしてもらいました」と振り返った。  仙台の宿舎では、第100回大会が始まった全国高校野球の開幕戦(星稜-藤蔭)をテレビで観戦していた。「松井さんの始球式から見ていました。僕も元気がもらえるので。毎回、高校野球の結果を追う派ですし。高校の結果がいいと、僕もいい結果につながる気がする。これからも応援を続けます」。今後も母校を励みにしていくつもりだ。  負け試合の中できらりと光った岩下の快投に、井口監督は高評価を与えた。「マウンド度胸がある。負けの展開でしたけど、今後はいいところで使っていきたい」。伸び盛りの4年目右腕に期待を掛けていた。

◆「自虐左腕」が、待望の勝ち星を手にした。楽天先発辛島が、5月25日ソフトバンク戦以来の4勝目をマークした。  仙台では、16年9月11日の日本ハム戦以来1年11カ月ぶり。報道陣に囲まれると「いや~、やらかしました。今日はまずいと思った。初回に5点は、いかれると思った。ブルペンも良くなかったし、これはまずいと。だから、とにかく腕を振ることだけを考えていきました」と苦笑いを浮かべた。  と、言うのも無理はなかった。初回。先頭から3連打を食らい、先制点を献上した。日頃から控えめで、何かと「無理です」と言う辛島の脳裏には「今日も6回は投げられないんだろうな」と、よぎった。最後に6回以上を投げきったのは6月1日ヤクルト戦。だが、バッテリーを組んだ嶋が盗塁を刺し、何とか1失点でしのぐと、2回以降はチェンジアップを主軸に寄せ付けず、6回1失点で仕事を果たした。  チームが前日に後半戦初の連敗を喫する中、辛島にとっても、大きな1勝となった。平石監督代行も「なかなか、いいピッチングをしていても勝てない中、良かった」とホッとした表情を浮かべた。次は、自画自賛の投球内容で、満面の笑みを見せる。【栗田尚樹】

◆楽天のウィーラーが6月7日以来、約2カ月ぶりの6号ソロを放った。1-1の二回に先頭打者で、2ボールから涌井のカットボールを左中間席へ運び「甘く入ってきたところをしっかりコンタクトできた」と胸を張った。  左手人さし指の剥離骨折から3日に復帰したばかり。復帰3戦目での一発に「長い期間チームを離れて迷惑をかけていたから一本打つことができて良かった」とうなずいた。

◆ロッテの涌井が粘りに欠け、七回途中4失点で7敗目を喫した。1点を先制してもらって上がった一回のマウンド。1、2番の連打でピンチを招き、今江にあっさり同点打を許すと二回にはウィーラーに一発を浴びた。井口監督は「点を取ってすぐに取られたら流れはつくれない。涌井はそれが多い」と責めた。  味方が1点差に迫った七回にも2死無走者で田中に甘い直球を右翼席に運ばれた。涌井は「途中は良くなったが最後の本塁打で試合を決定づけてしまった」と悔やんだ。 平沢(2安打に犠飛で1打点) 「やるべきことはできたと思う」

◆楽天の辛島が6回1失点で4勝目を挙げ、自身の連敗を5で止めた。昨季8勝を挙げたが、本拠地での勝利は2016年の9月11日以来約2年ぶりで「長かった」と安堵の表情を浮かべた。  一回にいきなり3連打で1点を先制されたが、落ち着いて後続を断つと、以降は走者を背負いながら粘った。5月25日以来、約2カ月ぶりの白星に「何とか打たせて取ることができた」と胸をなで下ろした。 平石監督代行(3連敗を阻止し) 「われわれは勝つしかない。消極的だった打線が仕掛けていくことができた」 今江(一回に同点打) 「取られた後だったので、何とか追い付こうと思っていた」

◆田中が4打数3安打2打点。一回に中前打で得点につなげると、二回には中前適時打。七回にも右越え12号ソロを放ち「今季、一番の完璧な当たりでした」と胸を張った。平石監督代行は、1点差に追いつかれた直後の一発を「何とか1点ほしいときに、バットを短く持って打ってくれた」と絶賛した。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
563710.602
(↑0.004)
0
(-)
49529
(+7)
451
(+4)
126
(+2)
97
(-)
0.275
(↓0.001)
4.46
(↑0.02)
2
(-)
日ハム
534110.564
(↓0.006)
3.5
(↓1)
48428
(+4)
379
(+7)
107
(+1)
63
(-)
0.251
(-)
3.63
(↓0.04)
3
(-)
ロッテ
454630.495
(↓0.005)
10
(↓1)
49376
(+2)
394
(+4)
47
(-)
91
(+1)
0.256
(-)
3.84
(-)
4
(-)
福岡
454710.489
(↓0.006)
10.5
(↓1)
50416
(+4)
417
(+6)
131
(+2)
59
(-)
0.258
(↑0.001)
4.3
(↓0.02)
5
(-)
ORIX
445040.468
(↑0.006)
12.5
(-)
45365
(+6)
382
(+4)
76
(+1)
67
(+2)
0.24
(-)
3.66
(↑0.01)
6
(-)
楽天
425310.442
(↑0.006)
15
(-)
47354
(+4)
381
(+2)
91
(+2)
48
(-)
0.243
(↑0.001)
3.71
(↑0.02)