DeNA(☆7対6★)広島 =リーグ戦13回戦・横浜スタジアム=
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広島
02000 0103 006150
DeNA
00300 0300 07161
勝利投手:藤岡 好明(1勝0敗0S)
敗戦投手:一岡 竜司(1勝5敗1S)
  DAZN
◆DeNAが連敗を3で止めた。DeNAは3-3で迎えた7回裏、筒香の適時打と宮崎の2ランで3点を奪い、勝ち越しに成功する。その後は同点を許すも、延長11回に倉本の適時打が飛び出し、サヨナラ勝ちを収めた。敗れた広島は、6番手・一岡が踏ん張れなかった。

◆広島アレハンドロ・メヒア内野手が、2試合連発となる先制2号ソロを放った。2回、DeNA東の高めチェンジアップを左中間席上段に突き刺した。  ドミニカ共和国のカープアカデミー出身助っ人は「コンパクトに力強いスイングをすることができました。完璧にとらえることができたね」。4月11日阪神戦以来のスタメン起用に応えた。

◆前日先発したDeNAジョー・ウィーランド投手が代打で四球を選び、サヨナラ勝ちのお膳立てをした。  11回2死一、二塁で嶺井のところで登場。場内は歓声とどよめきに包まれた。フルカウントの6球目に広島一岡の外角への速球を見極めて四球で出塁した。  これで2死満塁とし、次打者の倉本のサヨナラ打で延長戦を制した。  ラミレス監督は「広島に強いと分かっていたので、11回に本人に『準備しといて』と言った。シチュエーションがきたら、迷うことなく送り出した」と説明した。  ウィーランドの今季は試合前時点で打率2割4分、1本塁打、1打点の成績を残している。

◆アレックス・ラミレス監督が珍しい勝負手に出た。  延長11回。6番石川雄洋が四球を選び、2死一、二塁となったところで代打を出した。  選んだのは野手ではなく、バッティングセンスを高く評価している投手のジョー・ウィーランドだった。  昨季は広島戦で3本塁打を放ち、今季は中日戦で1本放っているウィーランドは初球からフルスイング。しかし、落ち着いてボール球は見極め、フルカウントから変化球を見逃して四球を選んだ。  満塁となったところで、倉本が初球を右前打を放ち、サヨナラ勝ちした。4試合ぶりの勝利に笑顔のラミレス監督は、代打ウィーランドの起用について「広島に強いと分かっていたので、11回に本人に『準備しといて』と言った。シチュエーションがきたら、迷うことなく送り出した」とうれしそうに話した。

◆広島が4時間48分に及ぶ熱戦の末にサヨナラ負けした。3点を追う9回2死二塁からメヒア、安部、会沢の3連打で同点。延長11回には6番手の一岡が、代打で登場した投手ウィーランドに四球を与えるなど2死満塁のピンチを迎え、最後は倉本にサヨナラ打を許した。  緒方孝市監督の談話は以下の通り。  -打線が粘った  緒方監督 9回に3点差を追いつくんだから。すごい執念を見せてくれた。  -ウィーランドが代打で登場した  緒方監督 (ベンチ入り)野手が14人の時点で、代打待機は分かっていた。負けたら悔しいし、打たれた投手も野手も全員悔しい。その悔しさをまた明日の試合に(つなげてもらいたい)。  -メヒアが負傷交代  緒方監督 プレーできなかったら抹消する。痛そうだったから替えた。

◆ラミ流サプライズで、夏のコイを退治した。DeNAアレックス・ラミレス監督(43)は延長11回、2死一、二塁の場面で野手に代えて、投手のジョー・ウィーランド(28)を代打に送る奇策に出た。フルカウントから見極め四球。つないだ満塁の状況で倉本寿彦内野手(27)がサヨナラ打で、今季最長4時間48分の戦いに終止符を打った。昨季8月にも3戦連続サヨナラ勝ちを収めた広島に勝ち連敗を3で止めた。8月の横浜スタジアムで広島にサヨナラ勝ちは、もはや風物詩だ。  午後10時半を過ぎた横浜スタジアムに、代打・ウィーランドがコールされた。延長11回。2死一、二塁のサヨナラのチャンスで、ラミレス監督が選んだ切り札だった。打席のウィーランドは「ピッチングのときより声援があって、気持ちが高まった」。一岡の初球146キロの直球をフルスイングでまた沸いた。「絶対につなごうと思った」。2球連続ボールを選び4球目もフルスイング。最後は2球連続見逃しで、冷静に四球を選んだ。  3年前、マイナーリーグ3Aで経験していた。10回裏2死満塁。野手に代わって打席に立った。しかし見逃し三振。振りにいけなかった後悔の念を忘れていなかった。この日は前夜に先発しベンチで戦況を見守っていた。延長11回に「準備しとけ」と指示を受けストレッチを開始。つないだ満塁のチャンスを倉本のサヨナラ適時打で勝ち「最低条件はクリアできた」と仕事を果たした。  奇策と見られる勝負手は、データに裏打ちされていた。投手ながら打力のあるウィーランド。昨季の3本塁打すべて広島戦だった。「ひょっとしたら代打で使うこともあるかも」とラミレス監督が冗談っぽく話していたことが実現した。この日の試合前ミーティングでは木塚投手コーチから「代打あるかもよ」と"予言"されていた。指揮官は「こういう状況は広島戦しかない。ひらめいたというよりも、データがベース」と数字を生かし采配した。  逆転のカープに、苦い記憶をよみがえらせるサヨナラ勝ち。横浜で昨季、3戦連続サヨナラでコイたたきしたのも暑い8月だった。ラミレス監督は球団歴代6位タイとなる通算184勝目。「こういう勝ち方は勢いがつく。この展開は望まないけど勝ちにいきたい」。連敗ストップと同時に上昇気流に乗る。【栗田成芳】

◆広島の会沢が3-6の九回、1点を返してなおも2死一、二塁で同点の2点二塁打を放った。山崎の2球目を捉えて、左翼フェンス直撃の打球を飛ばし「必死に食らい付いていった」と話した。  二回に13打席ぶりの安打となる左前打をマークすると、四回にも四球で出塁。打てる捕手として、打率3割をキープする8番打者が持ち味を発揮した。

◆DeNAは同点の延長十一回に二死満塁で倉本寿彦内野手(27)が右前適時打を放ち、熱戦に終止符を打った。チームは連敗を3で止めた。  DeNAは延長十一回、二死一、二塁で打撃に定評のある投手のウィーランドを嶺井の代打で起用する奇策に出た。ウィーランドは広島6番手・一岡から四球を選んでつなぎ満塁。続く倉本が一岡の初球を右前に運んだ。

◆DeNAは同点の延長十一回に二死満塁で倉本寿彦内野手(27)が右前適時打を放ち、熱戦に終止符を打った。チームは連敗を3でストップ。DeNAは延長十一回、二死一、二塁で嶺井の代打で出場した投手のウィーランドが四球を選ぶなどラミレス監督のさい配が的中。劇的な勝利に沸く大歓声のハマスタで倉本は喜びに浸った。  --打席での気持ち  「ここはもう打たないと駄目だなと思いました」  --サヨナラを決めた心境  「思い切って初球にいこうと決めてました。いいスイングができた」  --昨年も8月は2本のサヨナラ打  「たまたまだと思います。でもきょうはいい場面で打ててうれしい」  --今年はスタメン落ちもあった  「これからも全力で毎日を迎えていきたい」  --ファンに一言  「いつも声援ありがとうございます。ベイスターズの夏はこれからです。応援よろしくおねがします」

◆DeNAのルーキー神里が7月11日以来の先発出場で奮起した。二回、投手強襲安打で31打席ぶりに安打を記録すると、すかさず今季15個目の盗塁を決めた。  2-2の三回には右翼への適時二塁打を放ち、先発していた同期入団の東を援護。開幕から外野の一角をつかんだが、7月に大きく調子を落とし、2軍降格も経験した。「ここからです」と巻き返しを誓っていた通りの躍動だった。 東(左手のけがから復帰し5回2/3を2失点) 「追い込んでから決めきることができずに球数が多くなってしまい、リズムをつくれなかった」 藤岡(今季初登板で初勝利) 「自分がこういう場面で投げると思わなかった。開き直りが良かったのかも」 桑原(三回に適時二塁打) 「柴田が先頭打者で出塁してくれたので、自分も後ろにつなぐ気持ちで打席に向かった」

◆DeNAは同点の延長十一回に二死満塁で倉本寿彦内野手(27)が右前適時打を放ち、熱戦に終止符を打った。チームは連敗を3でストップ。DeNAは延長十一回、二死一、二塁で嶺井の代打で出場した投手のウィーランドが四球を選ぶなど、ラミレス監督のさい配が的中。さらに十回途中から十一回まで登板した藤岡が今季初勝利を挙げた。ラミレス監督はウィーランドの代打など裏話を明かした。  --最後は倉本が決めた  「とても長い試合だったが、その甲斐があった。倉本はよく打ってくれた」  --4番の筒香が出塁してチャンスを作った  「とてもいい仕事をしてくれた。結果的に彼が5本(安打を)打ってくれて勝ちにつながった」  --ウィーランドの代打について  「十一回に入る前に考えました。彼は広島戦に強いということも知っていました。だから本人に言って『準備をしとけよ』と。状況が来たら、迷うことなく彼を送り出しました」  --先発の東について  「非常にがんばって投げてくれた。トータル的にも良かったし、バランスもいい。球にスピードもあったので、こういうピッチングを続けてほしい」  --これで連敗ストップ  「あしたまたここに戻ってきて、しっかりと準備をしてまた連勝を始めたい」

◆広島は土壇場の九回に3点差を追い付く粘りを見せたが、及ばなかった。サヨナラ負けで、後半戦に入って6カード目で初めて連戦の初戦を落とし、緒方監督は「負けたら打たれた投手も野手陣も全員が悔しい。この悔しさを明日の試合で」と雪辱を期した。  延長十一回に一岡が2死一、二塁のピンチを招くと、相手は代打に投手のウィーランドを送ってきた。一岡は「一人の野手、一人の打者として投げた」と言うが、痛恨の四球。満塁となって倉本にサヨナラ打を浴び「1球の大事さが分かった」と唇をかんだ。 メヒア(二回に2試合連続の2号ソロ) 「コンパクトに力強いスイングをすることができた。完璧に捉えられた」 丸(七回に自己最多に並ぶ23号ソロ) 「少し弾道が低かったけど、よく入ってくれた」 野村(6回3失点) 「三回以外はコースに自分の球を粘り強く投げることができたのは良かった」

◆横浜高で筒香の1年先輩だった倉本がサヨナラ打。延長十一回二死満塁で、一岡の初球を右前へ運んだ。直前に代打で投手のウィーランドが四球でつなぎ、「打つしかないと思って打席に入った。初球からいくと決めていた」と笑みがはじけた。昨年は8月に2度のサヨナラ打。出場機会が減っている今季も、"夏男"としてアピールした。

◆DeNAは3日、広島13回戦(横浜)に延長十一回、7-6でサヨナラ勝ちし、連敗を3で止めた。負ければ最下位に転落していた一戦で、主砲の筒香嘉智外野手(26)が自身初の1試合5安打。最後は勝利を決める生還を果たした。サヨナラ打を放ったのは1学年上の倉本寿彦内野手(27)で、2008年の全国高校野球選手権で横浜の4強入りに貢献した2人が、今夏も甲子園出場を決めた後輩を激励するように活躍した。  劇的勝利のホームを踏むと、すぐに歓喜の輪の中に消えていった。頼れる主砲・筒香が何度も好機を演出し、首位・広島へ圧力をかけ続けた。  「勢いのつく勝ち方ができてよかった。これだけ長い時間戦って、勝つのと負けるのとでは違いますから」  チーム今季最長となる4時間48分の激闘を制し、連敗もストップ。筒香が自身初の5安打と強烈な存在感を示した。第2打席の投前内野安打に始まり、同点に追いつかれた直後の七回二死一塁では右中間へ二塁打、延長十一回には一死から右前打で出塁し、倉本のサヨナラ打を呼んだ。  「練習での感覚はそこまで悪くなかったけど、試合になると違っていた。(この日は)練習と試合がつながった」  2日までの巨人3連戦(横浜)では11打数1安打と沈黙。チームは3連敗を喫した。練習ではフリー打撃のフォームを映像でチェックし、細部にわたって調整。微妙なズレは修正できつつある。  試合前の練習後、ロッカールームには大勢で騒ぎ立てる声が響いていた。「何をやっていたかは言えませんよ」。筒香はニヤリと笑うだけだったが、昨季自身の発案で持ち込んだ卓球台で、選手たちが卓球大会で盛り上がっていた。  連敗中とは思えないムードで、まさに一丸。ベンチ入りの野手では控え捕手だった伊藤を除いて全員が出場し、ラミレス監督は延長十一回二死一、二塁から元野手で高い打力を誇る投手・ウィーランドを嶺井の代打に送った。前日2日に先発した右腕は四球を選んで満塁とし、倉本のサヨナラ打を呼び込んだ。  「毎日が新しい一日で、いい雰囲気で勝てました」  手応えを口にした筒香。母校・横浜高はまもなく甲子園での戦いを迎える。「ミスを恐れないで楽しんでプレーしてほしい」。倉本、石川、乙坂、2軍には後藤、荒波とOBがそろうDeNA。筒香らが後輩に負けじと、プロの舞台で輝く。 (湯浅大)
延長十一回に代打で四球を選んだDeNA・ウィーランド 「ワクワクして打席に入った。見逃し三振は絶対にしたくなかった」 ★奇策成功!  ラミレス監督は延長十一回二死一、二塁で無安打だった嶺井に代え、投手のウィーランドを起用。フルカウントから四球を選んで満塁とし、倉本のサヨナラ打につなげた。ウィーランドは来日2年目で4本塁打。指揮官は昨季の3本塁打が全て広島戦だったことなどを挙げ「広島相手にだけ想定していた。フィーリングではなく、数字による起用だ」と胸を張った。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
533710.589
(↓0.007)
0
(-)
52469
(+6)
404
(+7)
117
(+2)
54
(-)
0.263
(↑0.001)
4.08
(↓0.02)
2
(↑1)
ヤクルト
444610.489
(-)
9
(↑0.5)
52415
(-)
442
(-)
88
(-)
54
(-)
0.265
(-)
4.37
(-)
3
(↓1)
巨人
475010.485
(↓0.005)
9.5
(-)
45439
(+3)
398
(+4)
94
(-)
47
(-)
0.261
(↑0.001)
3.89
(-)
4
(-)
中日
445110.463
(↑0.006)
11.5
(↑1)
47398
(+4)
434
(+3)
64
(-)
47
(-)
0.261
(-)
4.37
(↑0.01)
5
(-)
DeNA
424920.462
(↑0.006)
11.5
(↑1)
50364
(+7)
422
(+6)
110
(+1)
56
(+1)
0.247
(↑0.002)
4.18
(↓0.01)
6
(-)
阪神
394710.453
(-)
12
(↑0.5)
56338
(-)
387
(-)
52
(-)
45
(-)
0.245
(-)
3.99
(-)