DeNA(★0対6☆)巨人 =リーグ戦15回戦・横浜スタジアム=
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巨人
14000 0010 6160
DeNA
00000 0000 061
勝利投手:内海 哲也(4勝2敗0S)
敗戦投手:井納 翔一(3勝2敗1S)
  DAZN
◆巨人は初回、吉川尚の適時二塁打で、幸先良く1点を先制する。続く2回表には、重信の適時打と吉川尚の3ランで4点を挙げ、リードを広げた。先発・内海が9回無失点で、4年ぶりの完封勝利。敗れたDeNAは、先発・井納が試合をつくれず、打線も無得点と精彩を欠いた。

◆巨人吉川尚輝内野手(23)が連続試合安打を17に伸ばした。第1打席から快音を響かせた。  1回無死一塁からDeNA井納の147キロ直球を左翼線へとはじき返し、先制の適時二塁打打を放つ。「つなぐ意識で打席に入りました。ランナーが走っていたので、打球がいいところに飛んでくれて良かったです」と喜んだ。これで8日の広島戦から17戦連続安打となった。  勢いは第2打席も続く。2回2死一、二塁から135キロフォークを思い切り引っ張った。ライナー性の打球は右翼スタンド最前列へと飛び込む4号3ラン。  「ファーストストライクから積極的に打ちにいこうと思っていました。芯でとらえられましたが、打球が低かったので(スタンドに)入るとは思いませんでした」と手応え以上に打球が伸びたと振り返った。

◆巨人内海哲也投手が完封勝利で4勝目を挙げた。完封勝ちは2014年9月12日のDeNA戦以来、1418日ぶり。  9回2死。最後の打者となった神里を三振で仕留めると左腕を高々と突き上げた。打者35人に6安打無失点の快投だった。  「最高です。(完封は)できないと思っていたので、できてうれしいです。(最後の打者を打ち取った瞬間は)終わった~って感じですね。右バッターも左バッターもインコースに投げ切れた。その結果だと思う」と声をはずませた。  8回を投げ終えた後、すでに100球を超えていたが、斎藤投手総合コーチに「(9回も)いかしてください」と続投を志願し見事にシャットアウト。4年前の完封勝ちもこの日と同じDeNAだっだ。  「(DeNA打線は)しんどかった。1人1人すごいバッターが多いので、何とか1人ずつという気持ちが完封につながった。毎試合、毎試合(登板日は)最後だという気持ちで投げている。1度失敗したらファームに行かされるという気持ちでやっている」。  酷暑が続く日本列島だが、ヒーローインタビューでカクテル光線に照らされた36歳のベテラン左腕は、130球の熱投を涼しい表情で振り返った。

◆巨人は初回からDeNA先発井納を攻め、吉川尚の適時二塁打で先制。2回にも重信の適時打、吉川尚の3ランで4点を加えた。DeNA打線は、巨人先発内海をなかなかとらえられず。4、5回と計3安打を放つが得点にはいたらなかった。巨人は8回にも重信の適時打で突き放し、連敗を2で止めた。内海は4年ぶり完封で4勝目。DeNAは今季6度目の完封負け。

◆巨人斎藤雅樹投手総合コーチ(53)が内海哲也投手(36)の4年ぶりの完封勝利をたたえた。  8回まで無失点で球数は115。8回を投げ終え、ベンチに戻ってきたベテラン左腕に9回を投げるかと確認。「本人が行かしてくださいと言ったよ」と送り出した。9回も3者凡退でぴしゃりと抑えて、14年9月12日以来の0封勝利。  勝ちパターンのマシソン、カミネロが離脱し、苦しいブルペンを助ける好投に「そこでしょ。そこだから投げてもらった。今まで通りならば代えている。逆に言えばね。大きい」とうなずき、「よく投げてくれた」とねぎらった。

◆DeNAは先発の井納翔一が2回までに5失点。その後は粘りの投球で7回まで投げ抜いたが、打線が巨人内海の前に沈黙。結局、今季6度目の完封負けを喫した。  4打数無安打に終わった4番筒香嘉智は内海について「甘い球が少なくて。制球が良いのと、キレがすごかった。スピードガンの数字以上に感じました」と脱帽。  ラミレス監督も「普段通りの素晴らしい投球で、我々の知っている内海そのものだった」と相手投手をたたえた。

◆これが男の意地だ。巨人内海哲也投手(36)が4年ぶりの完封勝利を決めた。  DeNA打線を相手に130球で今季4勝目。14年9月12日DeNA戦以来の完封に「もうできないと思っていたので、うれしい。(山口)俊のノーノーぐらいうれしいです」。9回2死、代打神里をチェンジアップで空振り三振に抑えると左腕を突き上げ、くるっと1回転。「みんなに『ダサい』って言われて...。久しぶりに出ちゃいました」と喜びがあふれ出した。  強打者相手にも、けんか上等だ。5点リードの5回1死二、三塁。ロペスの内角を3球えぐった。最後は内角スライダーで振らせて三振。続く筒香も中飛でしのいだ。「内角をしつこく攻められた。大城に感謝しています」と11歳下の新人捕手と強気に走りきった。  通算132勝の礎は高校時代にある。高校2年まで住んでいた敦賀気比野球部寮の入り口の壁に、連合艦隊司令長官・山本五十六の名言「男の修行」が書かれた色紙が飾られていた。  「苦しいこともあるだろう。云い度いこともあるだろう。不満なこともあるだろう。腹の立つこともあるだろう。泣き度いこともあるだろう。これらをじっとこらえてゆくのが男の修行である」  言葉に一目ぼれした。練習用シャツの背中にも「男の修行」と刻んだ。「あの時期があったから、プロでこの年までやれている」と高校時代は苦くも貴重な時間だった。  勝ちパターンのマシソン、上原が不在。窮地の投手陣も救った。「ダメなら2軍という気持ちで投げている。けど、絶対残ってやります!」。男36歳は、まだまだ元気いっぱいだ。【桑原幹久】
 ▼36歳3カ月の内海が14年9月12日DeNA戦以来、4年ぶり12度目の完封勝ち。36歳以上で完封した巨人投手は03年8月20日に40歳3カ月で記録した工藤以来5人、9度目。別所、加藤、工藤は他球団から移籍した選手で、巨人生え抜きで36歳を過ぎて完封したのは56年中尾以来、62年ぶり2人目だ。この日は今季最多の130球。内海が130球以上で完封は09年9月5日ヤクルト戦142球、11年5月28日ロッテ戦152球に次いで3度目。

◆DeNA先発井納の立ち上がりで、試合が決まった。  初回に吉川尚に左翼線適時二塁打で先制を許すと、2回にも吉川尚の3ランなどで4失点。その後は無失点で7回まで投げたが、ラミレス監督は「2試合連続で序盤に失点すると攻撃も苦しくなる。登録抹消しようと思う」と明言。井納も「1、2回は丁寧な投球になり過ぎてしまいました。3回以降は大胆に攻められましたが、先頭と2アウトからの出塁が多かったことが反省点」と悔しそうに話した。

◆巨人吉川尚が4号3ランを含む3安打で連続試合安打を17に伸ばした。  初回無死一塁から左翼線に先制の適時二塁打を放つ。2回2死一、二塁では右翼スタンドへ7試合ぶりの1発を運ぶなど3安打で、自己最多の4打点。重信との1、2番コンビで全6打点をたたき出した。「チームに貢献したいと必死にやっている。今日は一番いい形だった。いい出塁ができて得点に絡めた」と振り返った。

◆巨人・吉川尚輝内野手(23)が31日、DeNA15回戦(横浜)に「2番・遊撃」で先発出場。一回無死一塁から、左翼線へ先制の適時二塁打を放った。  5球で先制した。1番・重信が3球目を中前打とし、吉川尚も2球目を捉えた。スタートを切っていた一走・重信が快足を飛ばし、一気にホームイン。若い1・2番が、いい流れをもたらした。

◆巨人・吉川尚輝内野手(23)が31日、DeNA15回戦(横浜)に「2番・遊撃」で先発出場。2点リードの二回二死一、二塁から、右翼席へ5号3ランをたたき込んだ。  鋭いライナーがスタンドに突き刺さった。相手先発・井納が投じた3球目、134キロのフォークを一閃。重信の中前適時打で1点を追加した直後、さらにリードを広げる一撃となった。第1打席では、先制の左翼線適時二塁打を放ち、17試合連続安打を記録。主将・坂本勇を故障で欠く中、若きG戦士が打線を引っ張っている。

◆巨人はDeNAに快勝し、連敗を2で止めた。先発した内海哲也投手(36)が6安打3四死球で、2014年9月12日のDeNA戦(東京D)以来、4年ぶりの完封勝利。今季4勝目(2敗)を挙げた。打線は二回に吉川尚輝内野手(23)が4号3ランを放つなど序盤で5点を奪い、試合を優位に進めた。  巨人は一回、先頭の重信が中前打で出塁すると、続く吉川尚が左翼線に適時二塁打を放ち先制した。二回には二死一、二塁から重信の中前適時打で追加点。さらに一、二塁で吉川尚が右翼席へ4号3ランを放ち5-0とした。  巨人は八回、二死二塁から重信の右翼線適時打を放ち、6-0と駄目押しした。

◆巨人はDeNAに快勝し、連敗を2で止めた。先発した内海哲也投手(36)が6安打で2014年9月12日のDeNA戦(東京D)以来、4年ぶりの完封勝利。今季4勝目(2敗)を挙げた。打線は二回に吉川尚輝内野手(23)が4号3ランを放つなど序盤で5点を奪い、試合を優位に進めた。  --4年ぶりの完封勝利  「もう最高です。もうできないと思っていた。本当にうれしい」  --試合終了の瞬間は  「もう『終わったー』という感じだった」  --攻めの投球だった  「右打者にも左打者にもインコースに投げきれたので、その結果だと思う」  --八回が終わって斎藤コーチからは何を  「(九回も)いけるか、ということだったので、いかせてください、といいました」  --DeNA打線について  「本当にしんどかった。一人一人がすごいバッターばっかり。だから一人一人アウトを取っていこうと気持ちで投げて、その結果が完封勝利になった」  --マウンド上での気持ち  「毎試合最後(のチャンス)という気持ちで投げている。ファームにもいいピッチャーがいる。失敗したら2軍にいかされるという危機感がある。でも絶対(1軍に)残ってやるという気持ちです」  --次回に向けて  「きょうみたいに粘り強く、1イニングでも多く、投げたいと思います」

◆DeNAは今季初対戦の内海を攻め切れず、今季勝ち越している巨人に完敗で3位浮上はならなかった。  火曜日はこれで9連敗となり今季2勝14敗。零敗も今季6度のうち、5度が火曜日に喫したもの。結果として6連戦の初戦を落とすケースが多く、ラミレス監督は「どのように始めるかではなく、どのように今週を終えるか。しっかり明日を勝ちたい」と気持ちを切り替えた。 ラミレス監督(内海に) 「非常に状態が良く、われわれの知っている内海そのものだった」 井納(二回までに5失点で2敗目を喫し、2軍落ちが決まり) 「一、二回は丁寧な投球になり過ぎてしまった」 試合結果へ

◆巨人は1、2番の活躍で得点を重ねた。一回に2番吉川尚がヒットエンドランで先制二塁打を放つと、二回には1番重信の適時打に続いて吉川尚が3ラン。八回にも重信が適時打し、チームの全6打点を2人でマークした。  17試合連続安打と好調な吉川尚は「打球が低かったので入ると思わなかった」と本塁打にびっくり。高橋監督は「よく走って、よく打ってくれた。若い2人が活躍するとチームとしてもうれしい」とたたえた。 高橋監督(内海に) 「最後までしぶとさを出してくれた」

◆DeNAは31日、巨人と対戦し0-6で完敗。打線は巨人のベテラン左腕、内海の前に完封負けを喫した。  4打数無安打だった筒香は「甘い球が少なかった。コントロールがよかった」と振り返った。2打席目では決して速いとはいえない141キロの直球に空振り三振を喫し、「球の切れがすごくて、スピードガンで出ている以上の速度に感じました。変化球もストライクからボールに変化して、いいボールでした」とどの球種もよかったと脱帽した。  同じく4打数無安打に終わった梶谷も「なぜ打てないのか分からない。外にはきっちりときていたけど、あれよあれよという感じでした。これがベテランの技なんですね。自分にも問題がある」と、攻略できなかった展開を反省した。

◆先発復帰3戦目となった井納は二回までに5失点。三回以降は無失点と立ち直ったが7回12安打、5失点で2敗目を喫した。「三回以降は大胆に攻めて粘ることができましたが、先頭打者と2アウトからも出塁を許す場面が多かったことは反省点です」。2戦連続で序盤に大量失点した右腕に対し、ラミレス監督は2軍降格を明言した。打線も内海の前に沈黙し、火曜日は9連敗となった。

◆1、2番で全打点をたたき出した。1番・重信が3安打2打点。二回に中前適時打、八回は右前適時打を放ち「(二回は)センター方向に打ち返すことだけを考えていた」。筋力トレーニングと食事を増やすなどして約6キロ増量し「振りが強くなった」と手応えを口にした。2番・吉川尚は二回に右翼席へ4号3ランを放つなど3安打4打点。17試合連続安打と好調で「(坂本)勇人さんがいない状況。なんとか塁に出ようと思っています」と汗をぬぐった。

◆巨人・内海哲也投手(36)が31日、DeNA15回戦(横浜)で9回6安打無失点で4勝目(2敗)。2014年9月12日のDeNA戦(東京ドーム)以来、4年ぶりの完封でチームの連敗を止めた。36歳の完封は球団史上5人目。2003年の工藤公康以来、15年ぶりの快挙となった。投打がかみ合い、チームは6-0で快勝。救援陣が相次いで離脱する中、ベテランが130球の熱投で危機を救った。  ガッツポーズ、ジャンプで反転、そして最後は拳を突き上げた。九回二死、内海は神里を空振り三振に斬ると、感情を爆発させた。「(仲間に)不評だった。ダサイといわれて...」と苦笑いの36歳が、久々にわれを忘れて喜んだ。  「(完封は)できないと思っていたので、できてうれしい。1回失敗したら2軍に行かされるという気持ちを持ちながら投げている」  攻め抜いた。DeNA打線の右打者に内角直球を多投。五回一死二、三塁のピンチではロペスを内角直球で追い込み、最後はスライダーで空振り三振に抑えた。  4年ぶりの完封で4勝目。36歳以上の完封は球団史上5人目で、03年の工藤公康以来、15年ぶりの快挙だ。上原、マシソンら救援陣が次々と離脱する中、週の頭の火曜日を任されたベテランが仕事を全うした。  天国の祖母が力をくれた。7月中旬の大阪での休養日に京都の実家に帰省した。ふと気が付くと、テレビ台の上で、05年に死去した祖母・晴子さんが写った写真立てが倒れていた。  「こんな経験初めて。来てくれてうれしいのか、ここにいるよ、って言っているのか...。神秘的な体験だった」  いつも応援してくれていた。03年の入団発表は、がんを患い、余命宣告を受けながらも、晴れ姿を見に駆けつけてくれた。プロ2年目の途中に亡くなり、「1回も生で雄姿を見せられなかったのは心残りで悔しい」。背水の覚悟で臨む15年目、成長した姿を天国に届けた。  高橋監督も「本当にいいピッチング。ベテランらしいというか、しぶとさ、最後まで良さをすべて出してくれた」とたたえた。ベテランは意地で上位進出へと導く。 (赤尾裕希)
内海について巨人・斎藤投手総合コーチ 「リリーフが不安の中で投げた? そこでしょ。だから投げてもらう。今までだったら代えますよ。よく頑張った。素晴らしい」 ★夏メシは冷やし中華  36歳の内海にとって酷暑を乗り切る"夏メシ"は、冷やし中華だ。ごまだれではなく、しょうゆベースのつゆをかけ、キュウリや錦糸たまご、紅ショウガなどを乗せて、マヨネーズを加えるのが内海流。「たまに夕食にもお願いするよ」と夫人の聡子さんに要望して、食卓に並べてもらうこともあるという。ちなみに「大人になって、めちゃくちゃうまいと思うようになった」と最近はそうめんもお気に入りという。

◆左腕が右の強打者に投げるときの、最高の手本だった。内海のピッチングを、教材のビデオにして、各チームに配布してもらいたいくらいだ。  ハイライトは五回無死一、二塁。まずソトに、内角ストレートを続けて、最後は外角チェンジアップ。まさに、併殺が欲しいときの正しい手順。  これが二塁ベース手前への緩いゴロで、併殺にならずに一死二、三塁。するとロペスを、またも内角ストレートで押しまくり、最後は内角低め、ワンバウンドになるようなスライダーで、空振り三振。走者をくぎ付けにした。  自分が技巧派で、相手が強力打線だからといって、逃げ回っていては駄目。気持ちは常に、攻め込んでいることが大事なんだ。ひるむことなく、一貫して攻める。そして勝負球は、ストライクからボールになる球。だから効く。それらのパターンが、徹底できていたね。  ますますリリーフ陣が手薄になっただけに、先発が長くマウンドにいることは、勝利への条件。山口俊のノーヒットノーランといい、内海の完封といい、他の先発組も、見習うべきだね。 (サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
523510.598
(↑0.005)
0
(-)
55446
(+6)
380
(+3)
108
(+2)
53
(+1)
0.261
(↑0.001)
3.96
(↑0.01)
2
(-)
ヤクルト
434510.489
(↓0.005)
9.5
(↓1)
54398
(+3)
425
(+6)
83
(-)
51
(+4)
0.264
(-)
4.28
(↓0.01)
3
(-)
巨人
454910.479
(↑0.006)
10.5
(-)
48426
(+6)
391
(-)
91
(+1)
47
(-)
0.26
(↑0.002)
3.94
(↑0.04)
4
(-)
DeNA
414720.466
(↓0.005)
11.5
(↓1)
53354
(-)
406
(+6)
108
(-)
55
(-)
0.247
(↓0.001)
4.15
(↓0.02)
5
(-)
阪神
394610.459
(↓0.005)
12
(↓1)
57333
(+2)
379
(+7)
51
(-)
45
(+1)
0.245
(-)
3.95
(↓0.04)
6
(-)
中日
425110.452
(↑0.006)
13
(-)
49386
(+7)
426
(+2)
62
(+1)
46
(-)
0.262
(↑0.002)
4.38
(↑0.02)