ロッテ(★3対9☆)西武 =リーグ戦16回戦・マリンスタジアム=
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西武
00420 0003 9130
ロッテ
00111 0000 361
勝利投手:齊藤 大将(1勝0敗0S)
敗戦投手:ボルシンガー(12勝2敗0S)
  DAZN
◆西武が5連勝。西武は3回表、外崎と栗山の連続適時打が飛び出し、一挙4点を先制する。3点リードで迎えた9回には、中村と斉藤彰の連続適時二塁打で3点を奪い、試合を決めた。投げては、2番手・齊藤大がプロ初勝利。敗れたロッテは、守備の乱れが失点につながった。

◆ロッテ井上晴哉内野手(29)は今季18本塁打のうち、本拠地ZOZOマリンで9本放っている。ロッテの選手が同球場でシーズン10本塁打以上打つと、13年の井口以来。生え抜き選手では08年に13本打った大松以来10年ぶりになる。

◆西武ドラフト1位ルーキーの斉藤大将投手が、プロ初勝利を挙げた。  6-2の4回1死満塁で、2番手で登板。鈴木を左飛、平沢を空振り三振でピンチを脱した。続投した5回に2安打で1点を失い、その回限りで降板。チームがそのままリードを守ったため、斉藤大に白星がついた。  「本当に、もらった勝ち。今は中継ぎとして入っているので、チームのリードを守り、勝ちにつながる投球をしたい」と、自身の白星にはこだわらなかった。  それでも、中盤のピンチをしのいだ働きは大きかった。辻監督も「よくピンチを0点でしのいでくれた」とねぎらった。斉藤大を起用した理由については「(相手打者が)左もあるし、前回も良い投球をしてたから」と説明した。  一方で、5回に2安打で失点し、2四球を与えたこともあり、同監督は「あまり、よくはなかったけどね。逆球も多かったし、今日みたいな投球では不安」という指摘も忘れなかった。最後は「勝ち投手。このまま投げてくれたら、大きな戦力になる」と、さらなる成長を期待していた。

◆ロッテ・マイク・ボルシンガー投手(30)の連勝が11で止まった。  勝てばNPB外国人新記録だったが、ともに来日ワーストの9安打6失点(自責5)で4回KO。制球に苦しむ場面もみられたが、失点は守備の乱れも絡んだ。今季2敗目に、「自分にとってはタフなゲームだった。打ち取ったと思った当たりが誰もいない所に飛んでしまったが、それはどうしようもない。切り替えは出来たと思うが、不運な当たりが多かった。次の1勝をしっかり勝ち取りたい」と気持ちを切り替えた。  井口資仁監督は「制球に苦しんでいたが、それなりに投げてくれていた。次回もしっかり調整して、投げてもらいたい」と変わらぬ信頼を寄せた。

◆西武が5連勝を果たし、2位日本ハムとのゲーム差を5に広げた。  相手のミスに乗じた。3回2死満塁で、外崎がボルシンガーから右前に落ちる2点適時打を放ち先制。ただ、打球は二塁後方への平凡なフライだった。ロッテの二塁中村がいったん手を上げ、捕球体勢に入ったが、落下直前で捕球を取りやめ、後ろにいた右翼平沢の方を向いた。平沢は反応できず、打球は中村と平沢の間に落ちた。その間、三塁走者に続き、二塁走者も生還した。  なお二、三塁のチャンスで、栗山が左前に2点適時打で続いた。「思わぬ形で点が入り、自分に回ってきた。ここが勝負どころと思った」と、さすがの集中力でたたみかけた。栗山は、3安打2四球と全打席で出塁した。  4回にも、敵失から2点を追加。防御率、勝ち星でリーグトップの右腕を4回9安打6得点でKOした。

◆プロ初勝利を、西武のドラフト1位左腕、斉藤大将投手(23)は手放しで喜ばなかった。「本当に、もらった勝ちなので。個人的には、5回がダメでした」と、2イニング目の失点を反省した。ただ、なぜかソフトボールに「祝 初勝利」と書かれた記念球? をチームメートから手渡されると、口元がほころんだ。  1回2/3、2安打1失点。収穫もあった。6-2の4回1死満塁。プロ3試合目で初めてリードした場面で登場した。準備はできていた。ブルペンで戦況を見守り「そろそろだな」。榎田が押し出し死球を与え、お呼びがかかる。点差はあったが満塁だ。1発同点に「多少緊張しました」。だから、思い切り腕を振った。ロッテ鈴木への初球スライダーを引っかけたが「抜けるよりいい」と落ち着けた。2球で並行カウントにし、最後は浅い左飛でタッチアップを許さない。平沢は外のスライダーでタイミングを外し、空振り三振。胸を張ってベンチに戻った。  準備を怠らない。3月初めのオープン戦で訪れた長崎。球場入りすると、真っ先にマウンドへ向かった。登板予定はなかったが「いつか、ここで投げるかも知れない。自分で見ておきたいんです。プロでは全てが初めてなので」と謙虚に、だが、抜け目なく言った。開幕前に2軍落ちし、2軍戦でも打ち込まれた。それでも、直球の質にこだわり、1軍に戻ってきた。  5連勝と首位固めに貢献し、辻監督から「よくピンチをしのいでくれた」とねぎらわれたが、中継ぎの矜持(きょうじ)がある。「(自身の)勝ちより、チームの勝ちにこだわっていきたい」と言い切った。【古川真弥】

◆守備の乱れが絡み、ロッテ・ボルシンガーの連勝が止まった。0-0の3回2死満塁で、西武外崎を二飛に仕留めたと思われた打球が右翼前にポトリ。二塁中村が1度手を挙げて捕球意思を示しながら一転、右翼手に任せたことで2者の生還を許した。続く4回には一塁井上のファンブルから2点を失った。それでも恨み言は一切口にせず「(失点は)相手の粘りに負けた部分もあった。打ちとったと思った当たりが誰もいないところに飛んでしまった。不運な打球が多かったが、それが野球」と受け止めた。  勝てばNPB外国人新記録の12連勝だったが、ともに来日ワーストの9安打6失点(自責5)。最短の4回KOとなった。「(結果に)がっかりだけど、今まで試合をつくってこれた」と切り替えた右腕。4月6日以来の黒星となる2敗目も「次の1勝をしっかり勝ち取って、そこからまた連勝出来るように頑張りたい」と前だけを見据えた。

◆日本ハムからトレード移籍したロッテ岡が新天地でのデビュー戦で4出塁した。「7番中堅」でフル出場。1打席目から3打席連続四球を選び、8回の第4打席は死球を受けた。安打こそなかったが「全打席(塁に)出られたのはよかった。出塁を続けていきたい」。  次カードは古巣日本ハム戦。井口監督は「いい形でつないでくれた。次の試合も積極的に使っていきたい」とした。

◆西武・榎田がローテーション通り、29日のロッテ戦に先発する。台風12号通過の影響で、球場特有の風が変化する可能性もあるが「状況に応じて対応できれば。うまく利用できるようにしたい」。28日は4戦4勝と相性抜群のロッテ斬りへ、入念に調整した。また5月1日のオリックス戦の先発以降、2軍調整していた高木が1軍の練習に合流。8月1日のソフトバンク戦(メットライフ)に先発予定だ。 (ZOZOマリン)

◆日本野球機構の藤原宏之公式記録員(51)が29日のロッテ-西武16回戦(ZOZOマリン)で通算1000試合出場を達成した。

◆西武は相手のミスを逃さず、外国人初の12連勝を狙ったボルシンガーを攻略して快勝した。三回二死満塁で、外崎の打球は二塁後方への飛球に。これが二塁手と右翼手の連係ミスでグラウンドに落ち先制の2点打となった。外崎は「打ったのはスライダー。先制できて良かった」とうなずいた。  なお二死二、三塁で続く栗山が「勝負どころはここやと思った」と畳み掛けた。左前へ2者連続の2点適時打。この回計4点を挙げて試合の主導権をものにした。勢いづいた打線は四回にも浅村の2点適時打で加点し、ボルシンガーを4回でKOした。 榎田(四回途中2失点) 「右のふくらはぎをつりかけた。でも言い訳はできない。また切り替えてやりたい」 辻監督(プロ初勝利の斉藤大に) 「(四回のピンチを)ゼロでしのいでくれた。前回もいい投球をしていた」

◆ロッテは守備の乱れで自滅し、勝率5割に戻った。特に「あれが全て」と井口監督を怒らせたのは、三回二死満塁での二塁手中村のプレー。二塁後方への飛球を追って早々に右翼手の平沢を制したが、直前で譲り、不意を突かれた平沢は取れずに2点を先制された。ボルシンガーは立て直せず、続く栗山にも2点打を浴びた。  四回は一塁手の井上の失策からさらに2失点。井口監督は「ああいうプレーをされて切り替えるのは難しい」とボルシンガーをかばった。 岡(移籍後初出場で4四死球) 「全打席出塁できたのは良かった。こういう打席を続けていきたい」

◆ロッテのボルシンガーは2敗目を喫し、外国人初の12連勝はならなかった。前日28日の試合が台風接近で中止となりスライド登板し、自己最短の4回でともにワーストの9安打6失点。「失点したイニングは相手の粘りに負けた部分もあった。ベースカバーに遅れたりしてリズムを崩してしまった」と悔やんだ。  守備に足を引っ張られた。三回二死満塁で外崎の二塁後方への飛球を二塁手の中村が捕球体勢に入ってから右翼手の平沢に譲って結局、捕球できず2点適時打となった。続く栗山にも2点打を浴びてこの回計4点を先行されると、四回にも失策から2失点。「野球では打ち取った当たりが安打になることもある。また次の1勝を目指して頑張る」と前向きに話した。

◆外国人投手としては新記録となる12連勝を目指したボルシンガーだったが、自己ワーストの4回6失点で降板。「自分でも、がっかりしたけど、残り試合で連勝を目標にしたい」と気持ちを切り替えた。三回二死満塁で二塁手の中村と右翼手の平沢の連携ミスから失点するなど、守備でミスが重なった。「自分のカバーが遅れたのもあるし、不運な当たりもあった」と味方は責めなかった。 移籍後初スタメンで4打席4四死球のロッテ・岡 「全打席で出塁できたのはよかった。風など特徴がある球場なので早く慣れたい」 三回の守備の乱れに苦言を呈したロッテ・井口監督 「ミスがなければボルシンガーも立て直せていた。あれでは締まった試合にならない」

◆西武は29日、ロッテ16回戦(ZOZOマリン)で9-3の快勝。2番手で登板したドラフト1位の斉藤大将投手(23)=明大=がデビューから3試合目で待望のプロ初白星を手にした。  「しっかり腕を振ろうと思った。チームが勝てたことが一番良かった」  4点リードの四回一死満塁。一発を浴びれば、同点となるピンチで出番が回ってきた。先発の榎田に代わり、マウンドに上がると、鈴木を左飛に、平沢を空振り三振に仕留め無失点。五回に1点を失ったが、リードを守り、野田にバトンを渡した。  神奈川・桐蔭学園高から明大を経て入団。左の先発として期待され、春季キャンプは1軍でスタートした。だが、オープン戦で結果を残せず、開幕1軍を逃した。20日に中継ぎとして初昇格。3戦目で初勝利を手にしたが、「頂いた勝利。自分で1勝を取れるようにしたい」と自らの立ち位置は自覚している。  チームの連勝は5に伸び、貯金は今季最多の17に増えた。新人左腕は「このまま連勝が続くように、次の試合も頑張りたい」とさわやかに話した。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
523510.598
(↑0.005)
0
(-)
55492
(+9)
418
(+3)
114
(-)
96
(-)
0.275
(↑0.001)
4.43
(↑0.01)
2
(-)
日ハム
503910.562
(↓0.006)
3
(↓1)
53393
(+2)
357
(+8)
100
(-)
57
(-)
0.247
(↓0.001)
3.61
(↓0.05)
3
(↑1)
福岡
434310.5
(↑0.006)
8.5
(-)
56385
(+4)
382
(-)
124
(-)
56
(+1)
0.255
(-)
4.2
(↑0.05)
3
(-)
ロッテ
434330.5
(↓0.006)
8.5
(↓1)
54361
(+3)
367
(+9)
45
(-)
90
(-)
0.258
(-)
3.76
(↓0.05)
5
(-)
ORIX
424640.477
(↑0.006)
10.5
(-)
51345
(+8)
358
(+2)
72
(+1)
61
(+3)
0.24
(-)
3.67
(↑0.02)
6
(-)
楽天
385110.427
(↓0.005)
15
(↓1)
53336
(-)
366
(+4)
87
(-)
46
(-)
0.245
(↓0.001)
3.82
(↓0.01)