ヤクルト( -台風接近のため中止- )阪神 =リーグ戦11回戦・明治神宮=
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阪神
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ヤクルト
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勝利投手:-
敗戦投手:-
  DAZN
◆阪神岩貞祐太投手(26)の先発登板がまた雨で流れた。28日のヤクルト戦(神宮)が雨天中止。岩貞の登板日の雨天中止は今季5度目となった。  この日は神宮球場の室内練習場でキャッチボールやダッシュで調整した左腕は「仕方ないというか、どうしようもない。いつものことかな」と淡々。次のカードからナゴヤドーム、京セラドームが会場となり、「雨の心配がないので、交通機関さえ止まらなければ。しっかり調整していきたい」と切り替えた。香田投手コーチは「(雨で登板がずれても)そのたびにちゃんと対応して、彼なりのピッチングをしてくれる。心配していない」と期待を寄せた。

◆ヤクルト石川雅規投手がチームの連勝継続を誓った。先発予定だった28日の阪神戦は、台風12号接近による天候悪化を考慮して中止。  29日の同戦へスライドとなった。チームは現在7連勝中で、前夜に勝率5割に復帰。キャッチボールやダッシュなどで汗を流した左腕は「チームはすごくいい流れ。この流れを止めないこと。それしかない」と表情を引き締めた。  小川監督は「1イニング1イニングをしっかり投げてほしい。自分のやるべきことをやってくれれば」と期待。連勝中での中止については「登板過多になっている(リリーフ)投手を考えればよかったかな。ホッとする部分もある」と話した。

◆阪神は28日、ヤクルト戦(神宮)が台風12号直撃にともなって中止になり、9月以降、さらに過密日程を強いられることになった。すでに追加日程で10連戦が組まれており、今後の調整次第では、最大14連戦になる恐れもある。谷本球団副社長兼球団本部長は「しばらくは(追加)日程も出さないようです」と説明。他球団の雨天中止も照らし合わせ、NPBが決める。  この日は午後から、激しい風雨がたたき付ける神宮の室内練習場で練習。金本監督も「仕方ない。チーム状態がいま、いいとは言えない。かみ合っていないところがあるからね。そういう面ではいいのかも分からんね。あとに回す方が」と前向きにとらえた。チームは今季16度目の試合中止。天候不順にたたられ、乗り切れない状況が続く。上位浮上を期すためにも、恵みの雨として、態勢を整えたいところだ。

◆ヤクルトは石川が29日にスライド登板することが決まった。チームが7連勝中で、勝率を5割に戻したこともあり「何とか流れを止めないように、自分もその流れに乗れるように頑張りたい」と意気込んだ。  この連勝中に登板が続き、疲労が蓄積していた救援陣にとっては恵みの雨になった。5勝目を目指す石川が試合をつくれば得意の接戦に持ち込めそうだ。小川監督は「6~7回は投げてほしい」とベテランの踏ん張りを期待した。

◆阪神は神宮球場に隣接する室内練習場で全体練習を行った。試合中止により、大型連戦が待ち受ける秋の日程がさらに過密になることが想定されるが、金本監督は「台風も雨も仕方がない」と苦笑い。2連敗中で「チーム状態が今いいとは言えないから。ちょっとかみ合っていないところがあるから、そういう面ではいいのかも分からんね」と話した。  29日に先発するメッセンジャーはキャッチボールやダッシュで汗を流し「自分の仕事をすれば勝てると信じている」と意気込んだ。

◆8試合連続「2番・遊撃」でスタメン出場中の北條は打撃練習などで汗を流し「チャンスを拡げたり、勝つために何ができるか考えたい」と意気込んだ。片岡ヘッド兼打撃コーチとの打撃ポイントの修正が奏功し、現在8試合連続安打中。金本監督は「星野(仙一・元監督)さんもいっていたでしょ? 『(監督を)我慢させるような選手(だから使う)』と。それだけのものを見せたら、こちらも使い続けるしね」と目を細めた。

◆♪雲はわき 光あふれて 天たかく...きまぐれな台風12号がふらつきながら日本列島を横断する。阪神は試合中止で、虎戦士らは神宮の室内で汗をかいた。ちょっと水入りもいいのかも...。  一方、高校野球も熱気をおびる。北大阪大会の決勝は30日に順延となり、大阪桐蔭と大院大高が激突する。タイガースの球史を飾った大院大高OBは江夏豊。今、あえぎながらその"足跡"を追う大阪桐蔭の春夏優勝投手藤浪晋太郎はどんな想いでこの決勝戦をみつめるのだろう。  いつもこの季節に聴く大会歌はその年、その時、それぞれの人生を背中に感じて熱い...そして次の瞬間にハッとわれに返って"それにしてもわが虎は何をモタモタしとんねん"と舌打ち。  歴史に「イフ・エニィ(もし...ならば...)」は許されないが、この日、東兵庫決勝に勝利した報徳学園の練習に、中学生時代の江夏豊が参加したことがある。だが「野球も勉強もせなあかん」ときいてあきらめ? その次に彼は超古豪・浪商(現大体大浪商)を訪ねた。彼が見学したのは、まだ阪急京都線茨木市駅の近くにあった頃だ。グラウンドの背後の土手を下級生はランニングの毎日...それが「大阪名物白虎隊」と呼ばれるほどハード練習なので...俺は白虎隊はいやや...と浪商もあきらめ、帰りに近くの大院大高をのぞいた。それが縁で熱血監督塩釜強と出会い...やがては今日の球史を飾るレジェンド江夏豊となったのである。  男の人生というのはまことに不思議だ。もし彼が報徳に入っていたら...浪商で連日、土手の上を「白虎隊マラソン」ばかりさせられていたら...若き塩釜監督に出会うことはなかったのだ。  彼は「よき師に巡り合ったこともまた人生だった」と、のちに筆者にシミジミと語っていた。  編集委員上田雅昭はその江夏氏が藤浪晋太郎のことをいつも心にとめていることを神宮の室内練習場から「虎ソナ」席にこう電話をしてきた。  「藤浪を、江夏さんは阪神に入団時からなんとなく目にかけていた。それは左と右の違いはあっても、江夏さんがジッと待ち続けていた"阪神の伝統を継ぐ投手"としての藤浪の資質に感じるものがあったからやないですか? いつも球場でみかけると江夏さんとはいろいろなコトを話すんですが、その時、藤浪晋太郎のコトになると『素材としての深さ、輝き』に江夏さんは目を輝かせて熱く語る。若い頃の自分自身を投影しているんとちがうかナ」という。  1966年夏、阪神は藤本定義総監督と杉下茂監督(当時)がわざわざ高校野球大阪大会の準決勝を見た。お目当ては江夏。だが、桜塚のサイドスロー奥田敏輝(阪神)に負け、甲子園への夢は散る。この年、阪神が指名した高校投手3羽ガラスは江夏、平山英雄(釧路江南)そして奥田だった。この3人にスキな女優は? と聞いたら、平山と奥田は清純派の名前をあげたが、江夏は間髪をいれずズバッとこう答えた。「ジューン・アダムス」  その頃、テレビの大人向け番組『11PM』に出演していた、グラマーなカバーガールである。藤浪晋太郎にこの度胸一番を期待する。甲子園に響いた『青春譜』を、今こそ思い出してくれ。  ♪まなじりは歓呼にこたえ...ああ栄冠は 君に輝く...

◆右腓骨骨折から21日に1軍復帰した糸井は、フリー打撃などで汗を流した。この日は、はとこにあたる糸井辰徳外野手(3年)が所属する報徳学園高が市尼崎高との東兵庫大会決勝を制し、夏の甲子園出場を決めた。チームバスに乗り込む際に結果を伝え聞き、何度もうなずきながら満面の笑み。"後輩"からの刺激を力に変え、虎を勝利に導く。

◆金本監督が練習中にロサリオに話しかける一幕があった。R砲が熱心に聞き入っていたが、指揮官は「雑談。何もない」。ロサリオも「内緒だよ」と明かさなかった。前日27日のヤクルト戦で3試合ぶりの安打を放ったが、得点圏打率は・211(71打数15安打)。この日はフリー打撃などで調整し「あしたからも積極的にバットを振っていけるようにやっていく」と気合を入れ直した。

◆  --試合中止で流れも変わる  金本監督 「チーム状態が今、いいとはいえないから。そういう面ではいいかもしれんね」  --北條が好調。何かつかんだものがあるのか  「打つ方はいいポイントをつかんだんじゃない。片岡(ヘッド兼打撃コーチ)と『ポイントの確認だけやっています』というようなことをいっていたから、それが出始めたんじゃない? 梅野もいいしね。取り組んでいることが出始めたんじゃないかな」  --遊撃のポジションを...  「つかむか離すかは彼次第。コイツでいこうかなというところを見せてくれたら、こっちも我慢するし。星野さんもいっていたでしょ? 我慢させるような選手、だから我慢する...と。まだまだ植田海も捨てがたいしね」

◆勝利の方程式入りへ-。阪神は28日のヤクルト戦(神宮)が台風12号の影響で中止となった。金本知憲監督(50)は、能見篤史投手(39)を新セットアッパーとして起用したい考えを示した。自慢の投手陣もここにきてお疲れ気味。経験豊富な左腕に、白羽の矢を立てた。  新勝利の方程式は"KND"!? 台風12号の影響で東都の杜は強風に襲われ、昼過ぎに中止が決まった。29日にも自力優勝が消滅する虎も雨降って、地固まるか。金本監督は中継ぎ陣を再建することを示唆した。  「桑原が落ちているから、調子が。そのうちまた上がってくるとは思うけどね。でもなぁ...能見がやっぱり勝ち(パターン)でいきたいけどね、本来ならば」  今季序盤は昨季に続いて守護神ドリスにつなぐ七、八回を桑原、マテオが務めてきた。しかし、マテオは開幕から不調で、後半戦開幕早々に2軍落ち。再昇格のメドは立っていない。桑原も前日27日のヤクルト戦で1回3失点(自責1)するなど、最近4試合で2試合失点。開幕から32試合を投げて、さすがに疲れが目立ってきた。  「今年はちょっと(勝ち)パターンというのが作れてないんだけどな。できれば作るにこしたことはない。マテオがああなったから仕方がないけど。(方程式が)崩れてしまったからね」  そこで左の能見を1枚セットアッパーとして増やし、桑原らの負担軽減を図るというわけだ。能見は6月上旬に先発から中継ぎに配置転換され、現在10試合連続無失点中。リリーフでの防御率は0・48という安定感で、勝ち負けに限らず登板してフル回転している。近日中にも桑原(K)、能見(N)、ドリス(D)が結成!? "KND大作戦"から上昇気流を図る。 (阿部祐亮)

◆ヤクルトは28日、台風12号による悪天候の影響で阪神11回戦(神宮)が中止となり、神宮外苑の室内練習場で一部選手を除く全体練習を行った。勝率5割の2位につける中、小川淳司監督(60)は「そういう思いはある」と、4月16日以来の"貯金生活"を見据えた。  29日の阪神の予告先発はメッセンジャー。今季2敗を喫し通算10勝20敗、防御率3・12と苦手にしているが、神宮での試合に限れば6勝5敗、防御率5・03と相性は悪くない。7月に入って打率・422、7本塁打と絶好調で、7試合連続で打点を挙げている山田哲は「一番は直球に力負けしないこと。特別なことはしない」と頼もしく言い切った。  「登板過多な中継ぎが休めたのはよかった」と小川監督。2011年以来の8連勝へ、羽を休めた燕が一気に加速する。 (横山尚杜)
29日にスライド登板するヤクルト・石川 「自分もいい流れに乗れるように。先制点を与えないようにして、長いイニングを投げたい」

◆中止により、阪神の終盤日程はまた過密になってしまう。私は中継ぎ経験が多かったこともあって、やはり救援陣の起用法を心配してしまう。  27日の継投が象徴的なのだが、今の阪神は誰も得をしない継投をしてしまうことがある。小野が五回で降板し、望月も1イニングで交代。その後、ビハインドで能見、桑原を投入した。  2失点したとはいえ望月にもう1回、挽回の舞台として投げさせてほしかった。抑えれば自信になる。打たれれば勉強材料にすればいい。そうすることによって、勝ちパターンの投手の投入を最小限にできたはずだ。  勝ちパターンの投手をつぎ込むことは彼らの疲弊につながる。八回に打ち込まれた桑原は、次回登板が心配だ。1回を0点に抑えた能見を含め、誰も得をしない継投になってしまった。  今のメンバー構成なら能見をセットアッパーに固定すべき。その前で相手の勢いを止める役は桑原、藤川に任せたい。過密日程で最も大変なのは救援陣。"その時"に余力を持って臨める起用をしてもらいたい。 (サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
513510.593
(↓0.007)
0
(-)
56440
(+1)
377
(+9)
106
(-)
52
(-)
0.26
(↓0.002)
3.97
(↓0.01)
2
(-)
ヤクルト
434310.5
(-)
8
(↑0.5)
56391
(-)
409
(-)
83
(-)
47
(-)
0.264
(-)
4.22
(-)
3
(-)
巨人
444810.478
(↓0.006)
10
(-)
50418
(-)
382
(+4)
89
(-)
47
(+1)
0.258
(↓0.001)
3.94
(-)
4
(-)
DeNA
414620.471
(↑0.006)
10.5
(↑1)
54354
(+9)
400
(+1)
108
(+1)
55
(-)
0.248
(↑0.001)
4.13
(↑0.03)
5
(-)
阪神
384510.458
(-)
11.5
(↑0.5)
59321
(-)
368
(-)
50
(-)
44
(-)
0.245
(-)
3.91
(-)
6
(-)
中日
405110.44
(↑0.007)
13.5
(↑1)
51370
(+4)
422
(-)
61
(+2)
43
(-)
0.26
(-)
4.43
(↑0.05)