広島(★1対9☆)DeNA =リーグ戦12回戦・マツダスタジアム=
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DeNA
00200 2023 9111
広島
01000 0000 142
勝利投手:京山 将弥(5勝2敗0S)
敗戦投手:大瀬良 大地(11勝5敗0S)
  DAZN
◆DeNAは1点を追う3回表、2死一塁からソトの2ランが飛び出し、逆転に成功する。そのまま迎えた6回には、筒香の適時打と倉本の犠飛でリードを広げた。投げては、先発・京山が6回途中を1安打1失点で今季5勝目。敗れた広島は、投打ともに精彩を欠いた。

◆DeNAが連敗を止めた。先発京山が5回途中1安打1失点の好投で5勝目。広島は先発大瀬良が6回4失点で5敗目を喫した。打線も2回以降は得点を奪えず、チームの連勝が止まった。

◆DeNA京山将弥投手(20)が、約2カ月ぶりの1軍先発マウンドで好投した。  2回に先制点を許したが6回途中まで1安打1失点に抑えた。3回には1死満塁のピンチで4番鈴木誠也を空振り三振。5回2/3を投げ1安打1失点で5勝目の権利を得てマウンドを降りた。  京山は「調子自体は悪くなかったですが、カウント不利な状況を多くつくってしまいました。四球を多く出してしまい、苦しい投球になりましたが、野手のみなさんの守備にも助けられ、なんとか粘り強く投げることができました」と、1軍最年少選手らしく先輩たちに感謝した。

◆広島は先発京山らDeNA投手陣の前に4安打1得点に抑えられ、投手陣も9失点。投打ともに精彩を欠いて連勝が2で止まった。広島緒方孝市監督(49)の談話は以下の通り。  - 打線が沈黙  緒方監督 安打も少なかったけど、その中で四球などで好機はあったけど、相手に粘りきられた。  - DeNA京山を攻略できなかった  緒方監督 勝負どころでしっかり投げきられた。失投が少なかった  - 大瀬良は粘りきれなかった  緒方監督 あそこの回(追加点を許した6回)はエラーからだったからね。うまい攻撃をされた中で難しい球も拾われていたように感じる。しょうがない。また切り替えて明日頑張ります。

◆サインに首を振り、覚悟を決めた。DeNA京山将弥投手(20)が、大ピンチで4番相手に選んだ決め球はスライダーだった。3回に逆転した直後。2四球と失策で1死満塁を迎えていた。4番鈴木にフルカウント。「真っすぐがよかったから、スライダーを振ってくれた」。前夜にチームは満塁弾2発を被弾。ヤマ場を乗り越え、高卒2年目の5勝は球団では中山裕章以来31年ぶりとなった。  6月7日西武戦で4回4失点で降板して以来、約2カ月ぶりの1軍マウンドだった。ファームでは大胆に腕を振り抜くことを続けてきた。「縮こまりすぎずにアバウトなイメージをしてから良くなった」。その割り切りが功を奏し、1軍でも直球が生きた。3番丸から2奪三振で、ラミレス監督を「初めて見たかもしれない」と驚かせた。5回2/3を1安打1失点と堂々たる投球だった。  ちょうど同日、母校・近江が滋賀大会決勝で2年ぶり甲子園を決めていた。2年前のエースが京山。試合前に結果を知り「僕たちができなかった甲子園優勝をしてほしい」。打者から見えにくい、小さくたたんで大きく投げるフォームは高校で磨いた。「プロに入っても投げ方は変わってない。テークバックは高校時代に教わったまま」。2年前は1年生だった後輩たちに負けじとプロのマウンドで先輩の貫禄を見せた。  4日に20歳の誕生日を迎えてから初めての勝利。「お酒は20歳になって3日くらいしてから飲みました」。大人の味を知り、投球も成熟した味を見せた。【栗田成芳】
 ◆京山将弥(きょうやま・まさや)1998年(平10)7月4日、滋賀県生まれ。近江では15年春、16年夏に甲子園出場。16年ドラフト4位でDeNA入団。1年目の昨季は2軍で16試合に投げ、6勝6敗、防御率4・17。今年4月1日ヤクルト戦(横浜)で、球団史上初めて10代投手による開幕カードでの初登板先発勝利。同15日中日戦まで球団初のプロ初登板から3戦3勝をマークした。今季推定年俸560万円。182センチ、75キロ。右投げ右打ち。

◆DeNAのソトが好調を維持している。0-1の三回二死一塁で大瀬良の外寄りの145キロを振り抜くと、高く上がった打球は「風も後押ししてくれた」と台風の影響による強風に乗って右中間席へ届いた。リーグ最多勝投手からの一発が、7月に入って9本目の本塁打となった。  18日のヤクルト戦の第3打席から26日の中日戦までに記録した6安打は全て本塁打。その珍事こそ27日の右前打で止まったが、驚きのペースで本塁打を量産し続けている。

◆DeNAが広島に快勝。先発の京山将弥投手(20)が5回2/3を投げ5三振を奪うなど1安打1失点で5勝目(2敗)を挙げた。  先制したのは広島だった。二回一死一、三塁とし、西川の二ゴロの間に三走が生還し、先制した。DeNAは三回二死から梶谷が右前打。ソトが右越えに16号逆転2ランを放ち、2-1とした。  DeNAは六回、筒香が中前適時打。さらに倉本の中犠飛で4-1とリードを広げた。DeNAは八回一死からロペスが左翼への二塁打。筒香が申告敬遠で歩かされて一、二塁。ここで一走・筒香に代走・神里を送る。宮崎の打席で捕手・会沢が捕逸。一死二、三塁となった後、宮崎が中前へ2点打を放って、6-1とした。 DeNAは九回にも3点を追加。京山の後は砂田、三嶋、三上とつないだ。

◆DeNAが快勝。先発の京山将弥投手(20)5回2/3を投げ5三振を奪うなど1安打1失点で5勝目(2敗)を挙げた。  --久しぶりの1軍のマウンド。どんな意識でマウンドに  「下でしっかりやってきたことを、この1軍でしっかりやるっていうことを意識してやってきました」  --首位カープ相手に六回途中までで1安打1失点。自身のピッチングを振り返って  「まず、真っすぐが今日は良かったので、真っすぐが空振りを取れたのが非常に軸となって良かったと思います」  --三回には一死満塁というピンチ。あそこを切り抜けたのは大きかったと思うのですが、あそこを振り返って  「まあ、四球とかのランナーでピンチを迎えたんですけど、しっかりと低めに集めることができて、抑えることができたと思います」  --久しぶりの1軍のマウンドで5月6日以来の勝利  「そうですね。なによりチームが勝ったことが一番大きいと思います」  --高卒2年目の選手が5勝目を挙げたのは球団31年ぶりです  「素直に嬉しいです」  --今後のピッチングにさらに期待もかかると思います。今後に向けて  「次の登板もしっかり調整して、しっかり抑えられるようにがんばりたいと思います」

◆広島は本拠地では交流戦後初の黒星となった。6月26日から8連勝中だったが、手痛い逆転負け。投打ともに振るわなかったが、緒方監督は「しょうがない。また切り替えて頑張ります」と努めて前向きな言葉を並べた。  打線が二回の1点のみで京山を攻めあぐねると、先発の大瀬良も踏ん張れなかった。1-0の三回にソトに逆転2ランを浴び、六回には味方の失策も絡んで2点を失った。5敗目を喫し「要所要所で打たれてしまった。(味方の)ミスとかもカバーできていないので申し訳ない」と悔しさをにじませた。 広島・迎打撃コーチ(京山に1安打に抑え込まれた打線に) 「我慢比べに負けた。相手が上だったということ」

◆打線は11安打9得点の猛攻を見せた。0-1の三回には、ソトが逆転の16号2ラン。高く上がった打球は、台風の影響による強風に乗って右中間席へ届いた。「風も後押ししてくれた」と笑顔。18日のヤクルト戦(横浜)の第3打席から26日の中日戦までに記録した6安打は全て本塁打。その珍事こそ27日の右前打で止まったが、これで9戦7発の量産だ。

◆DeNAは28日、広島12回戦(マツダ)に9-1で快勝した。京山将弥投手(20)が六回途中1安打1失点と好投。ドラフト制(1966年)以降の高卒2年目以内では球団(前身を含む)で31年ぶり4人目となるシーズン5勝目を挙げた。母校の滋賀・近江高が夏の甲子園出場を決めたこの日、若武者が本拠地で8連勝中だった広島相手に奮闘した。  老練な投球で強力打線を翻弄した。2年目右腕・京山が、4月8日に続いて首位・広島から敵地で白星をつかんだ。  「下(2軍)でやってきたことを出したかった。低めに集められた」  六回二死で交代するまで5四球を与えながら内野ゴロの間に1点を失ったのみ。今月20歳になったばかりと思えない、真骨頂の粘りを見せた。  最大のヤマ場は1点リードの三回、失策と四球で一死満塁とされ、4番・鈴木を迎えた場面だ。フルカウントから首を振って惑わせた後、スライダーを落として空振り三振。6打数連続安打中だった安部はチェンジアップで打き気をそらし、右飛に打ち取った。  今季は初の開幕1軍を勝ち取り、今永、浜口らを故障で欠いた序盤戦で4月1日のデビューから3連勝するなどチームの救世主となった。主力の復帰もあり2軍調整が続いていたが、5月6日の巨人戦(横浜)以来、83日ぶりの白星。高卒2年目以内でのシーズン5勝は、ドラフト制以降では球団31年ぶりの快挙で「素直にうれしい」と初々しく笑った。  この日は母校・近江高が甲子園出場を決めた。「登板前に(結果は)知っていた。甲子園で優勝してほしい」。2学年下で、よく知る後輩たちの頑張りも力になった。  マツダスタジアムで8連勝中だった相手に勝ち、チームは同地で3勝2敗1分け。8戦全敗の巨人をはじめ他球団が苦しむ中、リーグで唯一勝ち越している。うち京山が2勝と好相性だ。  勝たなければ自力優勝の可能性が消えた一戦。ラミレス監督は「スバラシイ。丸の2三振は初めて見た」と殊勲の右腕をたたえ、次回登板のチャンスを与える考えを示した。 (伊藤昇)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
513510.593
(↓0.007)
0
(-)
56440
(+1)
377
(+9)
106
(-)
52
(-)
0.26
(↓0.002)
3.97
(↓0.01)
2
(-)
ヤクルト
434310.5
(-)
8
(↑0.5)
56391
(-)
409
(-)
83
(-)
47
(-)
0.264
(-)
4.22
(-)
3
(-)
巨人
444810.478
(↓0.006)
10
(-)
50418
(-)
382
(+4)
89
(-)
47
(+1)
0.258
(↓0.001)
3.94
(-)
4
(-)
DeNA
414620.471
(↑0.006)
10.5
(↑1)
54354
(+9)
400
(+1)
108
(+1)
55
(-)
0.248
(↑0.001)
4.13
(↑0.03)
5
(-)
阪神
384510.458
(-)
11.5
(↑0.5)
59321
(-)
368
(-)
50
(-)
44
(-)
0.245
(-)
3.91
(-)
6
(-)
中日
405110.44
(↑0.007)
13.5
(↑1)
51370
(+4)
422
(-)
61
(+2)
43
(-)
0.26
(-)
4.43
(↑0.05)