日本ハム(☆13対2★)ORIX =リーグ戦15回戦・札幌ドーム=
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ORIX
00000 0110 291
日ハム
20051 320× 13130
勝利投手:上沢 直之(10勝3敗0S)
敗戦投手:西 勇輝(5勝9敗0S)
  DAZN
◆日本ハムは初回、レアードの適時打などで2点を先制する。その後は、4回裏に松本と近藤の連続適時打が飛び出すなど、終わってみれば13安打で13得点を挙げた。投げては、先発・上沢が8回2失点で今季10勝目。敗れたオリックスは、先発・西が試合をつくれなかった。

◆日本ハムが5月から展開していた「15万人のファンの皆様と、15万本のつまようじを使ったメモリアルアート」が、完成した。  球団の北海道移転15年目の節目を記念して、つまようじによるアートをチームとファンが協力して作成。最初の1本目は栗山監督が刺し、約100日間をかけてファンも参加して制作。この日、稲葉SCOが最後の1本を刺して出来上がった。稲葉SCOは「これを見て分かるように、みなさんに支えられて、ここまで来られたと思います。これからも愛され続けるように、我々も努力していきたい」と、気持ちを新たにしていた。  メモリアルアートは27日からのオリックス3連戦(札幌ドーム)は球場内に展示。8月1日から19日までは新千歳空港で展示される予定となっている。

◆日本ハムは昨年に続いて「SNOW-ROOT SCHOLARSHIP~ゆきのね奨楽金~」を実施すると発表した。  子どもたちがスポーツを"楽"しみながら体験、挑戦できる環境作りを推奨する取り組みで、奨学金ではなく奨"楽"金と銘打っている。昨年は北海道内6地域で7種目7事業に助成を行い、約600人の子どもたちがウインタースポーツに触れる機会を作った。  2月には平昌五輪で道産子アスリートが活躍し、札幌市も冬期五輪招致を検討している。北海道内のウインタースポーツの普及・発展に貢献したい球団の思いから、昨年に続く助成活動の実施が決まった。  試合前に稲葉SCO、杉浦、マスコットの「B☆B」らが会見に登場。帯広市出身の杉浦は「小2から中2まで、アイスホッケーをやっていました。アイスホッケーは、すごく激しいスポーツなので、自然とフィジカルが強くなったっと思います。子どもたちにも、ウインタースポーツをやってほしいです」と、本助成活動をきっかけに、冬のスポーツが活性化することを期待した。  球団は8月31日まで、助成金を活用したい北海道内のウインタースポーツ競技の団体を募集する。球団ホームページ内にある申請書をダウンロード、プリントアウトしたものに必要事項を明記して郵送で受け付ける。詳細は球団ホームページへ。

◆日本ハムが初回に2点を先制した。  1番西川、2番松本の連打に3番近藤が四球を選んで無死満塁とし、まずは4番中田翔内野手が中堅へ先制犠飛。中田は「ノーアウト満塁だったから、何としても点が取りたかった。最低限の仕事はできたかな。連敗中なので、もっと追加点が取れるように頑張ります」と、コメントした。  さらに、5番のブランドン・レアード内野手が左前へ適時打で続いた。「中田の犠飛に続いて追加点を取ることができて良かったよ。良いところに抜けてくれたと思う。次の打席も頑張るよ」。1番から5番まで、ムダのない攻撃で幸先よく先行した。

◆日本ハム横尾俊建内野手が5回、シーズン自己最多となる8号ソロをバックスクリーンへ運んだ。  オリックス西の141キロ直球を完璧にとらえた。「会心の当たりで、打った瞬間(スタンドへ)いったと思いました。良いイメージで打席に入れました。1点でも多く援護ができるように、残りの打席も頑張りたいです」と、さらに気合を高めていた。

◆日本ハムが4回に打者10人で6安打を集中する猛攻で5点を追加した。  まずは1死満塁のチャンスで、中島卓也内野手が右翼の頭を越える2点適時二塁打。「犠牲フライには十分な当たりかなと思ったけど、外野が前に来ていたこともあって、いい形で越えてくれました。簡単に追い込まれた後、何とか前に飛ばそうと食らい付いて、良い結果につながりました」とコメントした。  2死二、三塁の場面では松本剛内野手が右中間へ2点適時三塁打を放った。10球粘って最高の結果を残した松本は「粘りながら打つことができましたし、外野の良いところに飛んでくれたと思います。チャンスだったので追加点が取れて良かったです」と笑顔。  さらに近藤健介捕手も中前適時打で続いた。近藤は「(松本)剛がタイムリーを打ってくれた後だったので、楽な気持ちで打席に立てました。真っすぐをうまく捉えられて良かったです。まだ試合は終わっていないので、さらに追加点を狙っていきたいです」

◆オリックス武田健吾外野手が今季1号を放った。7回無死走者なしの場面で代打出場すると、日本ハム上沢の直球を左中間スタンドに運んだ。  打球はスタンド最前列の男性が差し出したグラブにスッポリ。フェンスオーバーしているかのリプレー検証が行われたが、判定が覆ることはなかった。

◆日本ハム上沢直之投手が、プロ7年目で初の2ケタ10勝目を挙げた。  中盤まで無失点の快投。7回、武田に左中間ソロを浴びて8回にも失点したが、味方打線の大量援護に力をもらった。8回8安打2失点で白星。自身3連勝で節目に到達した。  お立ち台では「7年かかっているので。やっとか...という感じです。今まで散々、チームの期待を裏切っているので、やっと勝ててうれしいです」と喜んだ。

◆独立リーグBC福井から移籍した元阪神のオリックス岩本輝投手が、再デビューを果たした。  この日1軍登録され、8回から登板。石井一、レアード、渡辺を3者凡退に抑えた。最速は148キロを計測。落ち着いた表情でボールを投げ込んだ。  NPBの1軍登板は阪神時代の15年8月15日ヤクルト戦以来、1077日ぶり。岩本は「緊張しました。三振を取れる場面もあったので取りたかった。結果的に3者凡退で抑えられて良かった。せっかくここまで来たのでここからが大事」と話した。

◆日本ハムが投打でオリックスを圧倒し、連敗を2で止めた。  打線が序盤から活発だった。初回に2点を先行すると、4回には打者10人の猛攻で5点を追加。中盤以降も小刻み得点を重ねて、今季最多タイの13点を奪った。  投げては先発上沢が8回2失点と試合を作って、自身初の2桁勝利となる10勝目を挙げた。  栗山英樹監督(57)は、好投した上沢について「こういう大事なときに勝ちきってくれるのが仕事。本当に嫌な流れだったのでね」と感謝。さらに、初回の守備で中堅への大飛球を好捕し、ピンチを救った西川についても「あれで(試合展開が)全然違った。ハルキらしさを出してくれた」と絶賛していた。

◆日本ハム上沢直之投手(24)が27日、オリックス15回戦(札幌ドーム)で初の2桁勝利を達成し、チームの連敗を止めた。立ち上がりから力のある直球に多彩な変化球を交えて、相手打線に的を絞らせなかった。今季最多タイ13得点の援護を受け、8回8安打2失点にまとめて10勝目。試合のなかった首位西武に2・5差と半歩詰め寄った。  ついに白星が大台に乗った。上沢が7年目で初めて、シーズン10勝に到達した。「いろいろあったので、やっとできたという感じです。うれしいです」。節目は価値あるエースの仕事で飾った。チームは楽天に2連敗して札幌ドームに戻ってきた。ここ数試合はブルペン陣も登板過多になっていた。「チームも連敗していたので、何とか止めたかった。長い回を投げることを目標にマウンドに上がった」。8回2失点で投げきっての勝利は、チームにとっても大きな意味があった。  直球が走っていた。3回、山崎勝から空振り三振を奪った真っすぐは自己最速タイの149キロをマークした。「真っすぐでしっかり差し込めたし、空振りも取れていた。真っすぐを投げないとリズムが出てこないので」。手応え十分のストレートがあるから、多彩な変化球も生きた。ナックルカーブにスライダー、カットボールにフォーク。器用な右腕は、テンポよくアウトを重ねた。  研究熱心で常に新たな自分にバージョンアップを試みてきた。初出場した球宴ではロッテ・ボルシンガーから、すでに投げているカットボールの別の握りを教わったように、探求心は果てない。「同じボールを投げていたら、すぐに飽きてしまうんですよ。だから、新しいものは常に探しています」。手先も器用で高校時代はフォークを1週間でマスターしたほど。16年に右肘手術をしても、はい上がってきた下地には尽きない向上心がある。  栗山監督は逆転優勝に向け、新エースに期待した。「(勝ち星は)まだ、こっちがイメージしている半分。ここから、あと10勝してくれると思う。持っている力は、こんなものじゃない」。嫌な流れを断ち切りたかった試合で、期待通りの結果を残せるのが今の上沢だ。「しっかり、チームを首位に押し上げたい」。自覚も十分。進化を続ける背番号15が、獅子猛追の旗手になる。【木下大輔】

◆オリックスが今季ワーストの7連敗を喫し、今日28日にも自力Vの可能性が消滅する。  先発西が5回を投げて今季ワースト8失点。1回、中田の先制犠飛などで2失点すると、4回には打者一巡の6安打5失点と立ち直れなかった。福良監督は「球に力がなかった。大胆さがほしかった」と話した。39試合登板している山本が疲労の蓄積で登録を抹消。苦しい台所事情だったが開幕投手が試合を作れなかった。

◆日本ハムは一回に中田の犠飛とレアードの適時打で2点を先制し、四回に打者一巡の猛攻で5点を奪った。上沢が8回2失点と好投し、プロ7年目で初の10勝目を挙げた。オリックスは投打に精彩を欠き、今季初の7連敗を喫した。

◆オリックスの福良監督は投打にいいところがなく、今季初の7連敗を喫し、試合後は厳しい言葉を並べた。先発の西が5回を投げて2年ぶりとなる8失点をマークするなど崩れ「ボールに力がなかったと思う。ゲームをつくってほしかった」と嘆いた。  打線も得点圏に走者を置いてからつながらず9安打で2得点。「塁には出るけど、そこからというところ。何とか手を尽くしてやっていく」と険しい表情だった。 西(5回8失点で9敗目) 「チーム状況が苦しい中だし、何とか勝ちにつながる投球がしたかった」 岩本(今季途中で加入後初登板で1回無失点) 「緊張した。取りあえず結果、三者凡退になったので良かった」

◆日本ハムの中田が一回に中犠飛で1点を先制し、今季70打点目を記録した。4番の一打が起点となり、チームは今季最多に並ぶ13得点で快勝。「すごく優位に運べた。(上沢が)八回まで頑張ってくれた。すごく良かった」と主将らしく喜んだ。  四回には中前に運び、7試合連続安打をマーク。オールスター第1戦での死球で左腕を痛めた。万全の状態とは言えずこの日も六回の打席では代打を送られて交代したが「これから良くなっていくと思う」と前向きに話した。 栗山監督(上沢に) 「持っている力はこんなものじゃない。ここから10勝してくれると思っている」 レアード(3安打3打点) 「打席でしっかりボールを見られている。上沢投手を助けたかったので良かった」

◆一回に中田の中犠飛で先制。四回に打者10人で6安打の猛攻で5点を挙げ、今季最多タイの13得点で快勝した。左肘痛を抱えながら出場している主将の中田は「大量得点ができて、上沢がのびのび投げてくれた」と満足げ。28日は2年目の堀が今季初先発する。「どんどん若い選手が出てくる。1軍経験が多い選手がカバーしてあげたい」と援護を誓った。

◆日本ハムは27日、オリックス15回戦(札幌ドーム)に13-2で大勝。上沢直之投手(24)が、8回8安打2失点の好投で、プロ7年目で初の2桁となる10勝目(3敗)を挙げた。  「長いイニングを投げることを目標に、マウンドに上がった。いつも札幌ドームでは良くないので、いい投球ができてよかったです」  本拠地では今季初のお立ち台に、端正なマスクをほころばせた。  自己最速に並ぶ149キロの直球を軸に、116球をテンポ良く投げ込んだ。初の2桁勝利に「いろいろあったので、長く感じた。やっとできた」と喜びをかみしめた。  チームが日本一に輝いた2016年は右肘の手術を受け、シーズンを棒に振った。昨冬にリハビリを支えてくれた夫人と結婚。オフに始めたサプリメントやプロテインの摂取、上半身のウエートトレーニングの成果が結果に表れている。  チームは連敗を2で止め、首位・西武とは2・5ゲーム差。エースに成長した右腕は「チームを首位に立たせられるようにしたい」と誓った。 (中田愛沙美)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
513510.593
(-)
0
(-)
56483
(-)
415
(-)
114
(-)
96
(-)
0.274
(-)
4.44
(-)
2
(-)
日ハム
493810.563
(↑0.005)
2.5
(↑0.5)
55388
(+13)
349
(+2)
100
(+2)
56
(-)
0.248
(↑0.001)
3.6
(↑0.02)
3
(↑1)
ロッテ
434230.506
(-)
7.5
(-)
55358
(-)
358
(-)
45
(-)
90
(-)
0.258
(-)
3.71
(-)
4
(↓1)
福岡
424210.5
(↓0.006)
8
(↓0.5)
58380
(+5)
375
(+6)
124
(-)
55
(+4)
0.256
(↑0.001)
4.22
(↓0.02)
5
(-)
ORIX
414540.477
(↓0.005)
10
(↓0.5)
53337
(+2)
353
(+13)
71
(+1)
58
(-)
0.242
(-)
3.71
(↓0.09)
6
(-)
楽天
375010.425
(↑0.006)
14.5
(↑0.5)
55329
(+6)
361
(+5)
85
(-)
44
(-)
0.245
(-)
3.85
(↑0.01)