楽天(☆10対8★)日本ハム =リーグ戦12回戦・楽天宮城球場=
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日ハム
01400 1100 108112
楽天
02011 1110 110161
勝利投手:松井 裕樹(3勝6敗2S)
敗戦投手:玉井 大翔(1勝2敗0S)
  DAZN
◆熱戦を制した楽天がサヨナラ勝ち。楽天は7-8で迎えた延長10回裏、銀次の適時打で試合を振り出しに戻す。続く11回には、途中出場の山下がプロ初本塁打となる2ランを放ち、試合を決めた。投げては、6番手・松井が今季3勝目。敗れた日本ハムは、投手陣が再三のリードを守れなかった。

◆日本ハム中田翔内野手(29)が、勝ち越しの2点二塁打を放った。  逆転を許した直後の3回、1死から3連打で満塁とし、3番近藤が押し出し四球を選んで同点。続く4番中田が、楽天則本の5球目、フォークボールを左手1本ですくい上げた。高く上がった打球は、左翼フェンスを直撃。「うまく拾って打つことができたと思う。みんながつないでつくったチャンスだったから、何とか点を取りたかった。点を取られた後に、すぐ取り返せて良かった」と話した。

◆日本ハムのブランドン・レアード内野手(30)が絶好調だ。  まずは2回、先制の19号ソロ。楽天則本の3球目、内角低めの139キロ直球を左翼席へ運ぶと、5-4の6回、再び楽天ファンで埋まった左翼席へ20号ソロをぶち込んだ。  則本からの価値ある2発に「正直なところ何を打ったか分からないけど、良い反応ができた。追加点が欲しかったから、本塁打を打てたことは大きいね。1打席目も良い感触だったよ」と、喜んだ。

◆日本ハム有原航平投手(25)は、5回2/3を投げて8安打5失点(自責4)でマウンドを降りた。  3回に味方が4点を挙げ逆転も、じわじわと点を返された。6-4の6回1死から、楽天アマダーにこの日2本目のソロ本塁打を許し、なお2死一、二塁となったところで降板。1試合3被弾。うつむき加減にベンチ裏へ消え「リズムが悪くて、良い流れをつくるような投球ができませんでした。ランナーを置いたまま降板して、中継ぎに迷惑をかけてしまいました」とコメントした。

◆楽天山下斐紹捕手が、プロ初本塁打を放った。8-8で迎えた延長11回1死一塁から右翼ポール際へ、サヨナラの2ランをマークした。  昨年11月にソフトバンクから西田との交換トレードで加入した8年目。  「完璧でした。こういう接戦の場面で打てたことはうれしい。時間はかかりましたけど。トレードと聞いた時は驚きましたけど、イーグルスは本当に溶け込みやすいチームで、ここまでお世話になった方々に恩返しができて良かったです。それに、ホークスの方々にもようやく恩返しができたのかなと思います。ホームランボールはいつも心配をかけて、トレードになった時も『切り替えて頑張れ』と送り出してくれた両親に贈りたいと思います。ここからが大事だと思うので、この後もチームの勝利に貢献できるように頑張ります」と喜びを口にした。

◆日本ハムが、手痛いサヨナラ負けを喫した。  延長11回1死一塁で、伏兵・山下にサヨナラアーチを浴びた。被弾した7番手・玉井大翔投手は、1点勝ち越した直後の10回に打球を処理した際に、ファンブル。投安で同点とされていた。ベンチに残されていたのは、浦野博司投手のみ。玉井が連投も、白星を逃した。  両軍で計27安打、6本塁打が飛び交った乱打戦を落とした。サヨナラ負けで、首位西武とのゲーム差は1・5に広がった。栗山英樹監督は「誰が悪いとかではなく、監督が勝ち切らせてあげられなかった。しっかりやります」と一点を見つめながら、言葉を振り絞った。

◆5時間7分に及んだ死闘は、無情の1発で幕を閉じた。敵地に乗り込んだ日本ハムは、楽天12回戦(楽天生命パーク)で今季5度目のサヨナラ負け。8-8の延長11回1死一塁から、7人目の玉井大翔投手(26)が途中出場の楽天山下に右越え2ランを許した。  総力戦となった二転三転のシーソーゲーム。延長10回、代打鶴岡の左中間二塁打で1点を勝ち越し、迎えたその裏の守り。この回からマウンドに上がった玉井が不運に見舞われたのは、2死走者なしからだった。2連続長短打で一、三塁と同点のピンチを招くと、続く5番銀次の打球は、高く跳ねて玉井を襲った。捕球したものの、体勢を崩しての一塁送球はセーフに。日本ハムベンチからの要求でリプレー検証したものの、判定は覆らずに同点の適時内野安打となった。  そして、11回。山下への2球目は、想定より浮いてしまった。この日、最後のとりでとしてチームのマウンドに上がった背番号54は「アウトにしないといけない場面で、アウトにできなかった。ちょっと甘く入った感じのボールになってしまい、スタンドへ持って行かれてしまった」と肩を落とした。  首位西武とのゲーム差は1・5差に、再び開いた。だが、下を向いている時間はない。栗山監督は「誰が悪いとかどうこうではなく、監督が勝ちきらせてあげられなかった」と選手たちをかばい「しっかりやります」と、次戦を見据えた。【中島宙恵】

◆日本ハム・有原が24日の楽天戦(楽天生命パーク)に先発する。今季は右肩炎症で出遅れ、6月は救援に回っていたが、今月9日のソフトバンク戦から先発に再転向し、2戦2勝。防御率0・56で7月の月間MVP候補にも選ばれている。チームは首位西武に0・5ゲーム差と肉薄。「いい投球を続けていくことが大事。チームに流れがくるようにしたい」と23日、意気込んだ。

◆日本ハムの中田が4試合連続で打点を挙げた。1-2の三回に押し出し四球で同点とした直後に、則本から低めの変化球に食らいつき、左越えへ2点二塁打を放った。「うまく拾って打つことができた。みんながつないでつくったチャンスだから何とか点を取りたかった」と話した。  オールスター第1戦で左腕に投球を受けたが、責任感の強い4番は痛みに負けず打線をけん引。チーム86試合目で打点は早くも昨季の67を上回る69に伸ばした。

◆日本ハムのレアードが来日して4年連続の20本塁打を達成した。二回の第1打席に則本の内角球をうまくさばいて左越えへ運ぶと、六回の第3打席には再び則本から初球を捉えて左翼スタンドへたたき込んだ。  今季初めて1試合での複数本塁打をマーク。前カードのソフトバンク3連戦でも2本塁打しており、量産態勢に入った。2016年の本塁打王は「本塁打を打てたことは大きい。1打席目もいい感触だった」と話した。

◆楽天の則本はまた波に乗れなかった。二回にレアードに先制ソロを許すと、2-1の三回は4安打に押し出し四球で一挙4失点。六回にもレアードにソロを浴び、6回6失点で降板した。  味方が追い付いて9敗目は免れたが、粘りを欠き「点を取ってもらった後に取られる悪い流れにしてしまった。野手の皆さんに申し訳ない」と反省した。ただ、前回16日の試合は右肘の疲労の影響で5回、72球で降板したが、この日は最速150キロ台を計測するなど回復ぶりも見せた。 島内(八回に右翼フェンス直撃の同点二塁打) 「あと少しだった。入らなくて残念」 アマダー(2試合連続の2本塁打で六回の19号ソロに) 「甘い球をしっかり仕留められた。自分の仕事ができて良かった」

◆楽天は同点の延長十一回に山下斐紹捕手(25)がプロ初本塁打となる2ランを放ち、劇的なサヨナラ勝利を収めた。山下の一発で楽天は2連勝とした。  一振りで試合を決めた。8-8で迎えた延長十一回、山下が一死一塁で打席に立つと日本ハムの7番手・玉井の内角に入ってきた変化球をフルスイング。右翼席へ飛び込む決勝の2ランとなった。  山下は試合後、「この打席は思い切って、ここで打つしかないと思って打ちました。サヨナラというのも忘れたくらい夢中だった」と充実感を漂わせた。昨オフにソフトバンクからトレードで加入。新天地での殊勲の一発に「僕とトレードになった西田さんが楽天戦で本塁打を打っていたので、ファンの方は『なんでこいつ来たのか』と思っていたと思うけど、きょう打ててよかったです」とあいさつした。

◆日本ハムは3点リードを守り切れずサヨナラ負けを喫し連勝が3で止まった。1-2の三回に4点を奪って逆転した後に失点を重ねて延長戦へ。十回には代打鶴岡の適時二塁打で勝ち越したが、直後にまたも同点とされると、十一回に玉井が2ランを浴びて力尽きた。  5時間超の総力戦を落とし、首位西武とは1・5ゲーム差に広がった。栗山監督は「誰がどうのこうのではない。勝ち切れなかった。こっち(監督)が悪い」と疲れた表情で話した。 玉井(十回から投げて3失点で2敗目) 「自分の力のなさ。最後の場面はしっかり投げないといけない」 有原(六回途中5失点) 「リズムが悪くていい流れをつくる投球ができなかった」

◆楽天は24日、日本ハム12回戦(楽天生命パーク)に10-8で勝利。延長十一回一死一塁で、途中出場の山下斐紹(あやつぐ)捕手(25)がサヨナラ2ランを右翼席へたたき込んだ。  今季ソフトバンクからトレードで加入。プロ8年目で初の本塁打が劇的弾となり「距離、感触は完璧。すごくうれしい」と声を張り上げた。初アーチがサヨナラ弾は昨年の巨人・宇佐見以来で、楽天では初となった。  5時間を超える乱打戦を執念で制した。三回まで2-5とリードされたが、四~八回まで毎回1点ずつを奪って延長戦に持ち込む。1点を勝ち越された十回も二死から島内、代打・岡島、銀次の3連打で追いつき、最後は勝ちきった。  これで後半戦は6勝1敗。平石監督代行は「苦しい状況だったけど、よく粘ってくれた。大きな1勝」と選手をたたえた。

◆7-7の延長十回に代打・鶴岡が適時二塁打も、直後に追いつかれ、延長十一回に7番手・玉井がサヨナラ被弾。両軍計27安打の乱打戦に敗れた栗山監督は「監督が勝ち切らせてあげられなかったということ」。そのまま守備についていた鶴岡は「抑えられなければ勝てない。守備が大事。切り替えてやります」と、捕手として責任をかみしめていた。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
493510.583
(↑0.005)
0
(-)
58475
(+7)
409
(+1)
113
(+3)
94
(+1)
0.274
(↑0.001)
4.49
(↑0.04)
2
(-)
日ハム
483710.565
(↓0.006)
1.5
(↓1)
57374
(+8)
339
(+10)
98
(+2)
56
(-)
0.247
(-)
3.56
(↓0.05)
3
(-)
ロッテ
434130.512
(-)
6
(↓0.5)
56353
(+10)
352
(+10)
45
(+1)
90
(+2)
0.259
(↑0.002)
3.69
(↓0.05)
4
(-)
福岡
414110.5
(-)
7
(↓0.5)
60369
(+10)
364
(+10)
123
(+4)
50
(-)
0.254
(↑0.001)
4.19
(↓0.05)
5
(↓1)
ORIX
414240.494
(↓0.006)
7.5
(↓1)
56329
(+1)
332
(+7)
67
(+1)
56
(-)
0.242
(↓0.001)
3.62
(↓0.05)
6
(-)
楽天
355010.412
(↑0.007)
14.5
(-)
57315
(+10)
355
(+8)
85
(+4)
44
(+1)
0.243
(↑0.002)
3.89
(↓0.03)