西武(★7対9☆)楽天 =リーグ戦16回戦・メットライフ=
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楽天
00200 1240 9121
西武
20110 0300 782
勝利投手:松井 裕樹(2勝5敗2S)
(セーブ:ハーマン(1勝1敗11S))
敗戦投手:武隈 祥太(1勝2敗0S)
  DAZN
◆乱打戦を制した楽天が5連勝。楽天は1点を追う7回表、嶋と島内の適時打で逆転する。直後にリードを許すも、8回に田中がグランドスラムを放ち、再逆転に成功した。投げては、2番手・松井が今季2勝目。敗れた西武は、打線が5本塁打を放つも、投手陣が崩れた。なお、この試合で西武・秋山が536試合連続フルイニング出場のパ・リーグ新記録を達成した。

◆歌手の松崎しげるが試合前に国歌独唱を行った。  西武の40周年PRアンバサダーを務めており、白いスーツ姿で登場。力強く「君が代」を歌い上げた。  「今年のライオンズは、ずっと首位を明け渡さずにきている。節目の年には必ず優勝しているので、この40周年も、優勝を目指して頑張ってほしいという思いでいっぱいです」とエールを送った。

◆楽天が打ち合いを制し、今季初の5連勝を決めた。  先発岸が5本塁打を浴び、7回途中7失点(自責6)でKOされたが、2点を追う8回に田中和基外野手が、決勝の逆転満塁弾。田中は「前の(打者の)四球の後で(相手投手は)初球ストライクがほしいと思って打席に入った。レフトの打球の追い方を見て、入ったと思った。(満塁弾は)多分人生で初めて」と初球チェンジアップを左翼席に運んだ会心の一打に笑顔をみせた。  平石監督代行は「みんなよく粘ってくれた。すごい試合になった。投手も野手もよくやってくれた」と選手の頑張りをたたえた。

◆西武秋山翔吾外野手が、連続フルイニング出場を536試合とし、パ・リーグ記録を更新した。  それでも試合に敗れ、自身も5打数無安打に終わり、笑顔はなし。守備では3回に今江の中堅への大きな飛球をフェンス際でジャンピングキャッチする好捕をみせたが、「悔しいです。(連続フルイニング出場の)記録に関してはいろいろな方に支えて頂いて。でも今日にように出塁なしを少なくしないと出ている意味がない」と感謝とともに、悔しさをにじませた。  これからの試合に向け、「勝つことに貢献出来るように、ファンの方の声援に応えられるように、頑張っていきたい」と口元を引き締めていた。

◆西武の中村が2試合ぶりの8号ソロを放った。3-2の四回2死で岸の147キロの速球を鋭いスイングで捉えると、打球はバックスクリーン右のスタンドへ飛び込み「打てて良かった」とうなずいた。  今季は6月まで本塁打がわずか3本だったが、7月に入ってこれが5本目。6度の本塁打王に輝いた本領を発揮してきた。

◆西武は3万1389人の観客を集め、今季の主催試合の観客動員数が100万人を突破した。主催41試合目での到達で、球団によると実数発表となった2005年以降では最速。

◆楽天が乱打戦を制して今季初の5連勝を飾った。5-7と逆転された直後の八回一死満塁で田中が左越えに7号本塁打を放ち、試合をひっくり返した。2番手の松井が2勝目。西武は5本塁打などで3度リードしながら救援陣が崩れた。

◆西武の秋山翔吾外野手が21日、メットライフドームで行われた楽天16回戦で536試合連続フルイニング出場としてパ・リーグ記録を更新した。プロ野球記録は阪神の金本監督が現役時代にマークした1492試合。  秋山は2014年9月6日のソフトバンク戦からフルイニング出場を継続し、20日の試合で愛甲(ロッテ)が持っていたパ・リーグ記録に並んでいた。

◆西武の辻監督は乱打戦に敗れ「疲れた」と思わず第一声でこぼした。4-3の七回に2番手の野田が2失点。その裏に中村、岡田の2者連続本塁打で7-5と逆転したが、直後の八回に4番手の武隈が満塁本塁打を浴びた。  打線が5本塁打を放ちながら救援陣が守り切れなかったが「最善の手を尽くしているし、死力を尽くしてやった結果」と責めなかった。2位日本ハムに0・5ゲーム差まで迫られたが「何度もあった」と気にするそぶりはなかった。 今井(6回3失点) 「ボール自体は良かった。六回の1失点がもったいなかった」

◆楽天の島内が4月13日以来となる3安打の固め打ちで、チームの5連勝に貢献した。0-2の三回2死二塁では「チャンスをつぶしたくなかったので、何とか(走者を)かえそうと思った」と浮いたチェンジアップを捉え、右越えに6号2ランを運んだ。  4-4の七回1死満塁では右前適時打を放ち「後ろにつなぐ気持ちだった」と納得顔。八回には三塁打をマークし、二塁が足りずサイクル安打とはならなかったが、3打点の活躍だった。 平石監督代行(逆転勝ちで5連勝) 「よく粘ってくれた。すごい試合だった」 嶋(3-4の七回1死三塁で適時打) 「何としても同点に追い付こうと思った。しっかりとチャンスをものにできた」 岸(5本塁打を浴び7失点) 「球が高かった。修正できなかった自分が悪い。結果的に連勝が止まらなくて良かった」

◆秋山が、楽天戦で連続フルイニング出場を536試合に伸ばし、元ロッテの愛甲猛を抜いてパ・リーグ記録を更新した。プロ野球記録は阪神・金本監督が現役時代にマークした1492試合。5打数無安打で試合に敗れた秋山は「出塁できない試合を少なくしないと出ている意味がない」と悔しがったが、記録については「試合に出たいと思って始まった。ポジションは簡単に人に譲るものじゃない」と熱い思いを明かした。

◆今季最多の5本塁打が飛び出した。2打席連続本塁打の中村は38度目の1試合複数本塁打となり、清原和博の37度を抜く球団新記録となった。それでも中継ぎ陣がリードを守りきれずに逆転負け。「こちらは最善の手を打っている。死力を尽くした結果なので仕方がない」と辻監督は選手をかばった。2位・日本ハムに0.5ゲーム差と迫られたが「今までもこういうことはあった。また前向きにやっていきたい」と強調した。

◆福島県田村市の鍾乳洞「あぶくま洞」で21日、プロ野球楽天-西武戦を中継映像で観戦するイベントが開かれた。同市は最高気温33度の猛暑だったが、洞内は一年を通して約15度と肌寒い別世界。多くのファンが鍾乳石に囲まれた幻想的な空間で試合を楽しんだ。  楽天球団によると、鍾乳洞内での観戦イベントは球界初。楽天選手の姿がラベルになっているミネラルウオーターの採水地が田村市だったことがきっかけで実現した。  メットライフドーム(埼玉県所沢市)で行われた試合が洞内の壁に映し出され、楽天OBの鉄平さん(35)が解説。入場料金は通常大人1200円のところ、観戦料込みで大人1000円とお得に。収容可能人数の2倍の200人以上が訪れ、数イニングごとの入れ替え制となるほど盛況だった。

◆楽天は21日、西武16回戦(メットライフ)に9-7で逆転勝ちし、今季初の5連勝。田中和基外野手(23)が、逆転の7号満塁弾を放った。  「狙っていました。野球人生で満塁弾は初めて。最高にうれしいです。打球がいい角度で上がってくれました」  声を弾ませて振り返った場面は5-7の八回一死満塁。武隈の129キロのスライダーを捉え、高く舞い上がった打球は左翼席に着弾した。  前日20日、左腕・菊池に3打数0安打。「中堅から逆方向を意識したら引っかけたので、きょうは上げることを考えた」と同じ左腕を攻略。身長1メートル81ながら、交流戦の頃から体重は2キロ増えても75キロ。細身の肉体にパワーを秘めている。  後半戦は12球団で唯一の全勝。平石監督代行が指揮を執った21試合は13勝8敗だ。梨田前監督から借金20でバトンを引き受け、15に減らした。  平石代行は「みんなよく粘ってくれた」とたたえつつ、「目の前の試合に勝つしかない」と勝負師の顔に戻った。V字回復へ、矢印の向きは定まった。 (広岡浩二)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
473510.573
(↓0.007)
0
(-)
60462
(+7)
405
(+9)
108
(+5)
91
(+1)
0.274
(-)
4.55
(↓0.04)
2
(-)
日ハム
473610.566
(↑0.005)
0.5
(↑1)
59359
(+3)
324
(+2)
95
(+1)
56
(-)
0.246
(↓0.001)
3.49
(↑0.02)
3
(-)
福岡
414000.5062
(↓0.007)
5.5
(-)
62354
(+2)
347
(+3)
117
(-)
49
(-)
0.253
(-)
4.1
(↑0.02)
3
(-)
ORIX
414040.5062
(↓0.007)
5.5
(-)
58325
(+1)
318
(+2)
65
(+1)
55
(-)
0.243
(-)
3.53
(↑0.01)
5
(-)
ロッテ
424120.506
(↑0.006)
5.5
(↑1)
58336
(+2)
339
(+1)
43
(-)
87
(+1)
0.256
(↓0.001)
3.65
(↑0.03)
6
(-)
楽天
344910.41
(↑0.008)
13.5
(↑1)
59302
(+9)
341
(+7)
78
(+2)
43
(-)
0.242
(↑0.001)
3.83
(↓0.02)