日本ハム(☆6対5★)ソフトバンク =リーグ戦14回戦・札幌ドーム=
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福岡
31000 0100 5100
日ハム
13200 000× 6101
勝利投手:上沢 直之(9勝3敗0S)
(セーブ:石川 直也(1勝2敗7S))
敗戦投手:バンデンハーク(6勝7敗0S)
  DAZN
◆日本ハムは3点を追う2回裏、レアードと渡邉の本塁打などで3点を挙げ、同点とする。続く3回には、渡邉の2打席連続本塁打となる2ランが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、先発・上沢が今季9勝目。敗れたソフトバンクは、先発・バンデンハークが試合をつくれなかった。

◆日本ハムは1-4の2回、6番ブランドン・レアード外野手(30)、7番渡辺諒内野手(23)の2者連続本塁打が飛び出した。  先頭のレアードは1回の三塁守備でゴロをファンブル。立ち上がりに苦しむ先発上沢の足を引っ張っていただけに「気持ち良くスイングができたし、感触はもちろん最高だったよ!」と、汚名返上の一撃に大喜び。  8試合ぶりの17号となり「ヒサシブリ!」とご機嫌だった。

◆日本ハム上沢直之投手(24)は7回、先頭打者に本塁打を浴びて降板した。立ち上がりに苦しみ、2回までに4失点(自責3)。味方打線の援護に助けられた。  「立ち上がり、特別に何かを意識したわけではないんですけど、最小失点で抑えたかったですね。チームが連敗していたので、流れを作るピッチングをしたかったです」と、反省していた。

◆日本ハムの高卒5年目、渡辺諒内野手が、2打席連続アーチで大歓声を浴びた。  2回の第1打席でソフトバンク、バンデンハークの150キロ直球を左中間スタンドへたたき込むと、4-4の同点で迎えた3回2死一塁からは、勝ち越しの2ランをバックスクリーンへ放った。  2016年にプロ初本塁打を放って以降、ご無沙汰だったアーチが一気に2本も飛び出し「ミーティングでも真っすぐに振り負けないようにと言われていたので、しっかり捉えられて良かったです。入ってくれと思いながら走っていました」と、喜んだ。

◆試合前に日本ハムとソフトバンクが協力して、平成30年7月豪雨災害義援金募金を実施した。  日本ハムからは栗山英樹監督、中田翔内野手、中島卓也内野手、西川遥輝選手、ソフトバンクからは工藤公康監督、中田賢一投手、千賀滉大投手が参加した。  ユニホーム姿で募金をしてくれた来場者に握手などをした中島は「ニュースで甚大な被害を見て、少しでも力になれたらと思っていた。試合前でしたが、ソフトバンクのみなさんと一緒に出来て良かった。大変だとは思いますが、元気になってもらえるようなプレーを見せられたらと思います」と、話した。  札幌ドームでの募金活動は、21日と22日にも実施される。場所は北ゲート2で両日とも正午から日本ハムの選手が参加予定。また、この3連戦中は場内の南・北総合案内、北ゲート2前には募金箱が設置されている。

◆ソフトバンクが日本ハム上沢に今季4戦4敗となった。  初回に内川の適時打などで3点を先行。2回にも柳田の適時打で追加点を挙げたが、先発バンデンハークが3回6失点。逆転を許すと、打線も4回以降は今宮のソロ本塁打1本に抑えられた。  工藤公康監督は「しっかり攻略できた。立ち上がりをとらえてくれた」と上沢攻略に手ごたえ。1点差での惜敗に「そこまで追いつめられたのはリリーフ陣が頑張ってくれたのが大きい。相手側が強いと認めた上で、明日からもしっかり戦う」と前を向いた。

◆日本ハムが逆転勝ちで連敗を止め、貯金を再び2桁の「10」に戻した。  点を取られても、取り返す強さがあった。先発上沢が初回に3点を失ったが、その裏に中田の適時打で1点を返した。2回に上沢は4点目を失ったが、その裏はレアードと渡辺の連続ソロ本塁打に松本の犠飛で同点とした。そして3回に渡辺が2打席連発となる2号2ランで勝ち越し。序盤の打ち合いを制すと、上沢も何とか立ち直ってリードを守り、盤石のリリーフ陣がしのぎきった。  栗山英樹監督(57)は、勝利の立役者となった5年目の渡辺の活躍に「試合中は、けっこう感動しました。良かったなぁ」と、笑顔を見せた。13年ドラフトで外れ外れ外れ1位で入団しながら、故障などで伸び悩んできた姿を知る。「これはナベ(渡辺)に限らないんだけど、一生懸命やっている人の『しでかせる大きさ』を見せてくれた。ある意味、ナベで勝った試合。よくやってくれた」と、活躍をたたえた。

◆5年目の外れ外れ外れ1位が、ついに日の目を見た。日本ハム渡辺がプロ初の1試合2本塁打で、チームの連敗を止めた。2回に2年ぶりの1号ソロを放つと、3回は決勝2号2ラン。東海大甲府時代は高校通算39本塁打のスラッガーも過去4年で1本だけ。緊張で汗だくとなった初のお立ち台で「自分自身が一番びっくり」と笑顔。栗山監督も「ナベ(渡辺)で勝った試合」と、絶賛した。  プロ入り後は相次ぐ故障などで伸び悩んだ。若手を積極起用する日本ハムでも、後輩に先を越されていた。昨オフに自主トレを共にした近藤からは、18日までの大阪遠征中に食事に誘われて「若いんだから、変に考えずにフルスイングしろ」と助言された。最高の2発で先輩に恩返しした渡辺は「これからも思い切って強い打球を打っていきたい」。遅れてきた13年ドラフト1位が、覚醒の予感だ。

◆日本ハム渡辺諒内野手(23)が、ついに大爆発した。ソフトバンク14回戦(札幌ドーム)で、2打席連続本塁打を放った。2回は2年ぶりの1号ソロを左中間席に、3回は決勝の2号2ランをバックスクリーンに運んだ。過去4年間で1本塁打しか打っていなかった13年ドラフト1位が、5年目で初の1試合2アーチをマーク。チームの連敗を止める大仕事を果たした。  13年ドラフトで外れ外れ外れ1位の大器が、やっと日の目を見た。文句なしのヒーローの座を勝ち取った渡辺は、プロ初のお立ち台で、たどたどしく言葉をつむいだ。「5年目で、この舞台に立つのが初めてなので、今日は本当に勝って良かったです。(2打席連発は)自分自身が一番びっくりしていると思います」。緊張で顔から首にかけて、汗でびっしょりとぬれたが、声援は心地よかった。  価値の高い、インパクト十分の放物線を2本も描いた。2点を追う2回は150キロ直球をとらえ、左中間へ1号ソロ。同点の3回は、151キロ直球をバックスクリーンへ運ぶ決勝の勝ち越し2号2ランだ。「本当に、どちらも入ってくれたらいいなと思って走っていました」。2本目がスタンドへ着弾した瞬間は、激しくガッツポーズ。三塁側ベンチもお祭り騒ぎで出迎えた。  プロ入り後は、悔しすぎる道のりを歩んできた。1年目から右踵腓靱帯(じんたい)を断裂するなど、故障に苦しみ、伸び悩んだ。若手を積極起用する日本ハムでも、同世代の石川亮や後輩の清水らに先を越された。他球団でもソフトバンク上林ら同じ年代の選手が、次々と1軍定着を果たしていた。「若い人が活躍するのをテレビで見て、自分自身も札幌で活躍したいと思っていた」。2軍の千葉・鎌ケ谷にある勇翔寮で悔しさは日々たまっていた。誓っていた、1軍本拠地での大暴れを、ついに果たした。  栗山監督も、渡辺の躍動を待っていた1人だ。「一生懸命やっている人の『しでかせる大きさ』を見せてくれた。ある意味、ナベ(渡辺)で勝った試合。よくやってくれた」と、絶賛した。大阪で嫌な流れに乗りかけたチームも、連敗が止まった。渡辺は「打つ方でアピールしなきゃいけない立場。ホームランバッターじゃないので、これからも思い切って強い打球を打っていきたい」。遅れてきた13年ドラフト1位が、覚醒の予感だ。【木下大輔】

◆また天敵に勝てなかった。ソフトバンクが日本ハム先発の上沢に対し、今季4戦4敗となった。攻略の兆しは見せていた。これまでの3戦は24イニングでデスパイネのソロ本塁打による1得点のみだったが、この日は初回から違った。中村晃からの3連打で1死満塁のチャンスをつくると、内川が中堅左へ先制の2点打。牧原も犠飛を打ち上げ、3点を先行した。上沢からリードを奪ったのは今季初。適時打による得点も初めてだった。2回にも柳田の適時二塁打で追加点。工藤監督も「しっかり攻略できた。立ち上がりをとらえてくれた」と手ごたえをつかんだ。  それだけに、もったいない1敗となってしまった。バンデンハークがプロ通算1本塁打だった渡辺に2打席連発されるなど、3回6失点でKO。逆転を許すと上沢を立ち直らせてしまい、4回以降は今宮のソロ本塁打1本に抑えられた。1点ビハインドの8回には勝ちパターンの加治屋を投入。無死一、二塁では内野陣を猛チャージさせ、一塁福田が杉谷のバントを三塁封殺する場面もあった。最後まで勝ちにこだわり采配をふるったが、1点の差が大きかった。  2位日本ハムとの直接対決で、大事な初戦を落とした。しかも、これで日本ハム戦は5連敗。工藤監督は「もう1歩というところはありますけど。相手側が強いと認めた上で、明日からもしっかり戦う。過去のことより未来のことを考える方が大事」。札幌での残り2戦、なんとしても連勝したい。【山本大地】

◆炎暑の博多から涼風やさしい札幌に来て「熱気」も冷めたわけではなかろうが、工藤ホークスがまた日本ハムに負けた。これで今季のこのカードは4勝10敗。何とも苦しい北海道遠征スタートとなった。  なぜか日本ハムに勝てない。首位レオ追撃だ、後半戦巻き返しだ、と号令をかけても目の上の日本ハムにやられていては奪首などほど遠い。これで対日本ハムは5連敗。沖縄・那覇で連敗し、「鷹の祭典」スタートとなった東京ドーム(9、10日)では2試合で22失点の爆敗。札幌に乗り込んで、この日の初戦は天敵・上沢から初回に3点を奪いながら逆転負け。結果がすべてのこの世界。よくやった、では何も残らない。  「大田がいないのが痛いんですよ」。試合前、日本ハム関係者はそう言って顔をしかめていたが、大田抜きでもホークスは3連敗。好調男の離脱も「打線」がしっかりカバーしている。中盤以降は両チームとも好機をものにできない展開だったが、今宮の1発で1点差に詰め寄りながら8、9回の攻撃で打線がつながらなかったのは何とも歯がゆい。  ホークスは80試合を消化した。交流戦の貯金4を通算勝敗から差し引けば30勝32敗。リーグ戦では借金2である。残り63試合、よほどの復元力がない限り、厳しい状況は変わらない。後半戦スタートとなった西武、日本ハムの6試合に「必勝」を誓ったはず。とりあえずは、北の大地で勝ち越さなければ、連覇の夢はかかすみ始める。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆日本ハムが逆転勝ち。3点を追う二回にレアードと渡辺の連続ソロ、松本の犠飛で追い付き、三回に渡辺の2打席連発となる2ランで勝ち越した。上沢は七回途中5失点で9勝目。ソフトバンクはバンデンハークが3回6失点と崩れた。

◆ソフトバンクの柳田が3-1の二回2死三塁で上沢から適時二塁打を放った。2球で追い込まれながら、外角球を左翼線にはじき返し「ランナーをかえすことだけを考えて打席に入り、シャープにスイングできた」とうれしそうだった。  試合前まで対上沢は通算26打数2安打、打率0割7分7厘と苦手にしていたが、この日は一回にも左前へ安打。「いい投手なのでなかなか打つのは難しい。(2安打は)たまたま」と謙遜しながらも、攻略への糸口をつかみつつあるようだ。

◆日本ハムの上沢は七回途中5失点と苦しみながら自己最多の9勝目を挙げた。登板前の時点で今季のソフトバンク戦は24イニングを投げて1失点だったが、この日は二回までに4失点。ただ三~六回は無失点となんとか立て直した。  これで昨季の日本一チームを相手に4戦4勝。チームとしてもこのカードは5連勝と圧倒する。上沢は「僕はきょうは何もしていない。野手の方々に感謝したい」と謙虚に喜んだ。 栗山監督 「ナベ(渡辺)で勝った試合。もともと力があって、その力が証明された」 中田(一回の適時二塁打を含む2安打) 「すごくいい勝ち方をした。(チームで)声も出ていた」 レアード(二回に17号ソロ) 「気持ち良くスイングができた。感触はもちろん最高だった」

◆日本ハム-ソフトバンク14回戦(札幌ドーム)の試合前に日本ハムは栗山英樹監督(57)や中田翔内野手(29)、中島卓也内野手(27)、ソフトバンクは工藤公康監督(55)、千賀滉大投手(25)らが西日本豪雨の支援活動として募金を行った。

◆日本ハム戦に5連敗。先発のバンデンハークは3本塁打を浴び、3回6失点で7敗目。18日の武田に続き、自己最短でマウンドを降り「どの球種も合わせられた。申し訳ない」と深刻そうな表情だった。打線はこれまで苦手にしていた上沢を序盤でつかまえただけに、もったいない試合。工藤監督は「過去のことよりも未来のことの方が大事」と気持ちの切り替えを強調した。

◆日本ハムは20日、ソフトバンク14回戦(札幌ドーム)に6-5で競り勝った。「7番・二塁」で先発した渡辺諒内野手(23)が、三回に"人生初"の2打席連発となる決勝の中越え2号2ランを放った。  「自分が一番、びっくりしています。若い人たちの活躍をテレビで見ていて、札幌で活躍したかった。本当によかった」  プロ5年目で初めて立つ本拠地でのお立ち台で喜びをかみしめた。二回にバンデンハークから2年ぶりの一発となる追撃の1号ソロ。続く4-4で迎えた三回の第2打席は、151キロの速球を豪快に中越えに運んだ。  2013年にドラフト1位で入団も成績は今ひとつ。前カードの大阪遠征では、今年1月に鹿児島・徳之島でともに自主トレを行った近藤と食事。「若いんだから思い切り、変に考えずにフルスイングしろ」と助言を受け、迷いが消えた。  チームは連敗を2で止め、首位西武とのゲーム差は1・5。負けられない戦いが続く中、新星がキラリと光った。 (中田愛沙美) 七回途中8安打5失点(自責4)で、自己最多の9勝目(3敗)を挙げた日本ハム・上沢 「こんな投球で勝てると思わなかった。(チームメートに)感謝です」

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
473410.58
(↓0.008)
0
(-)
61455
(+2)
396
(+7)
103
(-)
90
(-)
0.274
(↓0.001)
4.51
(↓0.03)
2
(-)
日ハム
463610.561
(↑0.005)
1.5
(↑1)
60356
(+6)
322
(+5)
94
(+3)
56
(+1)
0.247
(↑0.001)
3.51
(↓0.01)
3
(-)
福岡
413900.513
(↓0.006)
5.5
(-)
63352
(+5)
344
(+6)
117
(+1)
49
(+2)
0.253
(-)
4.12
(↓0.03)
3
(-)
ORIX
413940.513
(↓0.006)
5.5
(-)
59324
(+7)
316
(+8)
64
(+1)
55
(+2)
0.243
(↑0.002)
3.54
(↓0.05)
5
(-)
ロッテ
414120.5
(↑0.006)
6.5
(↑1)
59334
(+8)
338
(+7)
43
(-)
86
(+2)
0.257
(↑0.003)
3.68
(↓0.02)
6
(-)
楽天
334910.402
(↑0.007)
14.5
(↑1)
60293
(+7)
334
(+2)
76
(+1)
43
(-)
0.241
(↑0.001)
3.81
(↑0.02)