阪神(★3対5☆)巨人 =リーグ戦15回戦・阪神甲子園球場=
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巨人
30000 0020 5110
阪神
00000 0003 390
勝利投手:メルセデス(2勝0敗0S)
(セーブ:マシソン(0勝2敗8S))
敗戦投手:才木 浩人(2勝3敗0S)
  DAZN
◆巨人が破竹の7連勝。巨人は初回、2死満塁から陽が走者一掃の適時二塁打を放ち、3点を先制する。その後は8回表に、陽の適時打で2点を追加した。先発・メルセデスが7回無失点の力投で今季2勝目。敗れた阪神は、打線が最終回に追い上げを見せるも、反撃が遅かった。

◆19歳の阪神才木浩人投手は今季2度目の巨人戦先発。前回5月27日の登板では6回無失点でプロ初勝利をマークした。10代の投手が巨人から2勝すると16~17年小笠原(中日)以来。阪神では新人だった67年に3勝した江夏以来となる。

◆巨人陽岱鋼外野手(31)が先制の3点適時二塁打を放った。  1回2死満塁から阪神才木の外角145キロ直球を右中間へとはじき返した。走者一掃の一打は7月9日のヤクルト戦以来17打席ぶりの安打。「高めのボール(ストレート)を押し込むように、しっかりと打ち返すができました。久しぶりのヒットですし、それが先制点につながったのはうれしいですね」とコメントした。

◆阪神才木浩人投手(19)は2死から3失点した初回がもったいなかった。  2死走者なしでマギーに中前打を打たれると岡本、亀井と連続四球で満塁。陽に走者一掃の二塁打を浴びた。  2回以降は緩急を使って持ち直しただけに、余計に悔やまれた。5回3失点の右腕は「決め球を制球できず、無駄な四球を出してしまったことが先制点につながってしまった。2回以降は腕を振って攻めの投球を心がけましが、立ち上がりは慎重に入りすぎてしまった」と反省を並べた。

◆巨人が今季2度目の7連勝。1回に先制の3点二塁打を放った陽岱鋼が8回は2点打で加点し5打点の活躍。メルセデスは7回無失点の好投で育成出身投手初のデビュー2戦2勝。阪神は4連敗で借金が今季ワーストに並ぶ6に膨らんだ。

◆巨人先発のクリストファー・クリソストモ・メルセデス投手(24)が7回6安打無失点と好投し、育成出身投手初のデビュー2戦2勝の快挙を達成した。  立ち上がりから安定感が光った。初回に3点の援護にも恵まれ、最速145キロの直球とスライダー、カーブ、チェンジアップをストライクゾーンへ集めた。3回には2死から連打で一、二塁とし福留を迎えたが、120キロのカーブで遊ゴロに打ち取り、難をしのいだ。7回まで108球で1四球。先頭打者を出塁させたのは5回の1イニングだけと、主導権を握り続けた。

◆阪神才木浩人投手(19)が初回の3失点を悔やんだ。2死走者なしでマギーに中前打を打たれると岡本、亀井と連続四球で満塁。陽に走者一掃の二塁打を浴びた。  「2死からヒットを打たれた後、四球で出したランナーだったので...。初回の立ち上がりの面でうまくできませんでした」  2回以降は緩急を使って持ち直しただけに、余計に悔やまれた。  「真っすぐも空振りが取れましたし、初回以降はうまく立ち直れた。チームは連敗していたので、絶対に勝とうと思っていたんですけど、先制点を与えてしまいました」  5回3失点で3敗目を喫した右腕は「決め球を制球できず、無駄な四球を出してしまったことが先制点につながってしまった。2回以降は腕を振って攻めの投球を心がけましが、立ち上がりは慎重に入りすぎてしまった」と反省を並べた。

◆阪神新助っ人のエフレン・ナバーロ内野手が3戦連続となるマルチ安打をマークし、好調をキープした。  「自分自身は心身ともに悪い状態ではない。もっともっとチームの勝利に貢献できるようにやっていきたい」  途中加入の助っ人だが、日本野球にもじわじわと対応しており、打率は3割7分にまで上昇。虎を救うために海を越えてきたナバーロが結果で示している。

◆巨人陽岱鋼外野手(31)が3打数2安打5打点と大暴れし、チームの全得点をたたき出した。5打点は日本ハム時代の16年6月25日のオリックス戦以来となった。  1回2死満塁から阪神才木の外角145キロ直球を右中間へとはじき返した。走者一掃の先制3点適時二塁打は、7月9日のヤクルト戦以来17打席ぶりの安打。「3連戦で初めてのヒットがタイムリーになって良かった。前の亀井さんがフォアボールを選んでつないでくれたので、楽な気持ちで打てました」と胸をなで下ろした。8回にも1死二、三塁で左前2点適時打を放ち、試合を決定づけた。  前日17日に坂本勇が登録を抹消。ヒーローインタビューで20日からの敵地・広島3連戦へ「キャプテンがケガでチームを離れたので、全員でカバーして勇人の分までチームで戦っていきたい」と力強く意気込んだ。  高橋監督は「心強いというか、もっと打って、もっとやってもらわないといけない選手だから、これをきっかけに、ここから本来の調子、姿をみせてほしい」と陽にさらなる活躍を期待。首位広島との直接対決に「首位を走っているチームですし、そのまま走らせるわけにはいかないから、何とかいいゲームというか、勝ってこちらが近づけるようにしたい」と力を込めた

◆阪神ウィリン・ロサリオ内野手(29)が6番一塁で47日ぶりにスタメンに復帰し、3打数1安打だった。  5点を追う9回。先頭で迎えた第4打席で、巨人谷岡の初球146キロ直球を捉え、左翼線に痛烈な打球を飛ばした。二塁に滑り込むと、手をたたいて喜びを表現。ロサリオのチャンスメークで、阪神はこの回に3点を返した。  打撃不振で6月3日に2軍落ち。昇格した前日17日は出番がなかったが、復帰戦で安打を放った。「(1本出て)自信をもって今後も取り組みたいし、チームに貢献したい」と話した。この日5番左翼でフル出場した新助っ人ナバーロと、1軍で初めて共闘となった。

◆巨人メルセデス投手が初登板の10日ヤクルト戦に続いて白星。巨人の外国人投手で来日初登板から2戦2勝は88年ガリクソン、00年鄭■哲、18年ヤングマンに次いで4人目だが、メルセデスは10日ヤクルト戦が5回0失点、18日阪神戦が7回0失点。巨人投手がデビュー戦から2試合連続無失点勝利は外国人だけでなく、日本人を含めても球団史上初。10日も捕手は宇佐見で、メルセデス-宇佐見コンビで球団初の記録をつくった。  ▼巨人は8日広島戦から7連勝。巨人の7連勝以上は4月20~30日の8連勝に次いで今季2度目。球宴を挟んだケースでは、90年に2連勝→球宴→7連勝と9連勝して以来、28年ぶり。 ※■は王へんに民

◆負けない、しんちゃんだ! 巨人宇佐見真吾捕手(25)が先発クリストファー・クリソストモ・メルセデス投手(24)とのコンビで阪神戦を制した。育成出身左腕の特長を引き出し、7回を6安打無失点。チームを7連勝に導き、首位広島と5ゲーム差に縮めた。スタメンマスクを務めれば7戦7勝。昨季は劇的一打で「2代目サヨナラしんちゃん」としてブレークしたが、負けない配球も輝き始めた。  勝利への最短ルートを突き進んだ。初回無死、宇佐見は外角低めにミットを構えた。メルセデスの直球は要求通りにストライクとなる。糸原を2球で追い込むと、カウント1-2から128キロのスライダーで見逃し三振。「CC(メルセデス)の良さはテンポの良さ。早めに打ち取るのを意識した」と、わずか4球で主導権を握り、初回を10球で終わらせた。7回までで3ボールとなったのは2回だけ。無駄な球数を省き、無失点で白星へと到達した。  情報収集は欠かさない。スタメンマスクをかぶった試合は7戦7勝、防御率2・03で勝率10割。外国人投手とのコンビで5勝を挙げる。勝利の隠し味は通訳に試合後の感想を聞くこと。投げた本人がポロリとこぼす会話の内容から修正点を洗い出す。「僕もそうですが、組む投手は結果を出さないと2軍に落ちてしまう。だから絶対に勝ちたい」と細やかに勝つための確率を上げる。  野球人生の配球もしっかり組み立てていた。11年の高校3年夏、市柏で千葉県大会4回戦敗退。翌日、部室を掃除しながら進路を考えた。監督には大学でプレーする実力はあると太鼓判を押されたが、プロは夢のまた夢。もし、夢をかなえるならばと頭を働かせた。「東都とか強豪リーグでは自分よりうまい選手はたくさんいる。ならば1年生から出場機会をつかみたい」。候補から千葉大学リーグの城西国際大に決めた。  翌日から、大学生に負けない体作りを始めた。1日3食の丼飯に加えて、カップ麺とクリームたっぷりのシュークリームをほおばった。1カ月で体重は10キロ増の80キロ。「筋力もついて、1年生から出ても負けない体になった」と振り返る。  昨年はプロ初本塁打がサヨナラ弾と打力での貢献が光ったが、今年は守備で魅了する。「投手陣の状態がいい中で守らせてもらってるからです」と謙遜するが、不敗神話は続く。負けないしんちゃんで、広島の背中を追う。【島根純】

◆「育成の星」巨人メルセデスがまた1つ、希望のわだちを残した。阪神打線を7回6安打無失点に抑え、2勝目を挙げた。育成出身のデビュー2戦2勝は史上初。連続無失点も12回に伸ばし「非常にハッピーな気持ち。頑張ったかいがあった」と胸をなで下ろした。  安全運転を心がけたが、ピンチではギアを1段上げた。3点リードの3回2死一、二塁。福留へカウント1-2からの5球目。143キロの直球で内角を攻めたが、ボール1つ分、内へわずかに外れた。それでも「低めなら打たれる確率は減る。ゴロを打たせようと思った」と切り替えた。最後は120キロのカーブで遊ゴロ。狙いがはまった。  ミットめがけて迷わず腕を振った。7回まで108球中71球がストライクゾーンへ。6割を超えれば好投手と呼ばれるストライク率は65・7%。前回登板の10日ヤクルト戦は68・1%(88球中60球)だった。「少ない球数で長い回を投げようと意識した」と持ち味を十二分に発揮した。  オーバーヒートの心配は無用だ。この日は全国的に高温注意報が出され、甲子園のある兵庫・西宮市も最高気温36度。試合開始時の18時は気温34度、湿度は70%を超えた。それでも「地元も常に暑かったし、全く問題ない」と対策も取らなかった。夏場は常時30度を超えるドミニカ共和国出身らしく、クールに投げきった。「チャンスがもらえたら最少失点で抑えるだけだよ」。まじめな左腕が、今日も無事故で仕事を全うした。【桑原幹久】

◆あぁ甲子園で...。金本阪神が後半開幕の巨人戦で屈辱の3連敗を喫した。ウィリン・ロサリオ内野手(29)が1カ月半ぶりにスタメン復帰し、新外国人エフレン・ナバーロ内野手(32)との初コンビで合計3安打したが勝利は呼び込めず。4連敗で今季最多タイの借金6となった金本知憲監督(50)の苦悩は、深い。頼みは右足骨折から再起し、21日のDeNA戦(横浜)にも1軍復帰する超人・糸井嘉男外野手(36)だ。  うだるような暑さの中、虎が苦しんでいる。0-5で迎えた9回裏、3得点でなんとか完封負けは阻止。連日最終回に追い上げモードに入ったが、裏を返せば序盤の沈黙が響いた敗戦が続く。後半戦開幕から甲子園で宿敵巨人に3連敗。前半戦から4連敗となり、金本監督の表情は厳しく固まったままだった。  「そこ(2、3回)で1本出ていれば、また違ったかも分からんけどな。向こうの先発も良かったし、なかなか思うようにはね。そりゃあ(序盤から)行ければ理想だけど。理想に近いように取り組んでいかないといけないんだけど...」  前日17日に1軍再昇格させたロサリオを6月1日西武戦以来のスタメン復帰させ、5番ナバーロ、6番ロサリオの並びで勝負。今季初の助っ人野手併用スタメンも勝利に結びつかず、2日連続で初対決に敗れた。前日17日は右腕ヤングマンの前に7イニングで2得点。この日は左腕メルセデスに7回6安打無失点。2回2死三塁、3回2死一、二塁を逃すとズルズル...。指揮官は「分からん投手ほど積極的に打ちにいくのも1つの手だけど」と渋い表情で振り返るしかなかった。  この日、ナバーロは2安打。ロサリオも9回に痛烈な二塁打を披露した。それでも勝てなかったのだから、いよいよあの男に頼りたくなる。1軍巨人戦開始の7時間前、灼熱(しゃくねつ)の鳴尾浜では右足腓骨(ひこつ)を骨折している糸井が激走を見せていた。スパイクで一塁ベースへ猛ダッシュ。一塁でけん制の帰塁をへてからスタートを切ると、トップスピードで骨折後初スライディングも披露。状態確認に訪れていた平野打撃コーチは「問題ないと思う。見た感じ、全然大丈夫そう」と納得顔だった。  3日連続のフリー打撃では89スイングで柵越え8本を放ち、右翼ノックも敢行。平野コーチは「本人も横浜に合わせていると言っているし。あとは本人と監督が決めること。本人が行けると言ったら、ダメと言う理由はないです」とも説明した。今日19日に鳴尾浜の2軍残留組練習で状態に問題がなければ、明日20日のウエスタン・リーグ中日戦(甲子園)で実戦復帰する方向。経過が順調であれば、21日の敵地DeNA戦で1軍復帰する可能性が高い。  借金が今季ワーストタイの6まで膨らみ、2位巨人とのゲーム差が4まで広がった。一気に流れを変える救世主となれるのは、超人糸井しかいない。【佐井陽介】

◆阪神ロサリオは6番一塁でフル出場。  1軍昇格した前日は出番がなかったが、この日は9回先頭打者で左翼へ二塁打を放ち、3点をかえす反撃のきっかけをつくった。復帰初安打に「(1本出て)自信をもって今後も取り組みたいし、チームに貢献したい」と汗をぬぐった。金本監督も最後の1本をきっかけにとの問いに「もちろん。その前のセカンドゴロもいい当たりだったし」と期待した。

◆虎に新代打の神様登場だ。阪神原口文仁捕手(26)がまた打った。9回、1点を返してなお2死二、三塁で北條の代打で登場し、2点中前打を放った。  「あそこで走者をかえせたらまだ(試合展開が)分からない状況だったので、走者をかえすことだけ考えていました。打つべきボールに手を出せたのはよかったと思う」  静まりかえるばかりだった甲子園が、代打・原口のコールに沸いた。背番号94はカウント2-1から谷岡の甘い147キロを狙った。打球はライナーで飛び、中前ではずむ。5点ビハインドで入った最終回。原口の一打でこの回3点となった。濃厚な敗色ムードから、1発出れば同点になる局面までもっていった。  今季の代打成績は実に25打数12安打。打率4割8分だ。16日の初戦でも8回に適時左前打を打っていた。最近7度の代打機会のうち6度は得点圏に走者がいる場面。首脳陣の信頼ぶりがうかがえる。代打でリーグ2位の10打点。巨人阿部の13に次ぐ数字だ。  出番は常に試合終盤。昼の球場入りから、延々と長い時間を、すべてはこの一瞬のために費やす。平野打撃コーチは「準備と意識ですね。集中力もすごい。大したもんです」とプロの仕事ぶりを絶賛する。  梅野が好調、陽川の台頭などもあって、代打の切り札として控えることが多くなっている。もちろん代打専門に甘んじるつもりはないが、この勝負手が阪神ベンチの攻撃の選択肢を増やしている。【柏原誠】

◆阪神の才木は一回の3失点が響き、3勝目を逃した。この回2死無走者から中前打と連続四球で満塁を招き、陽岱鋼に高く浮いた直球を走者一掃の右中間二塁打とされた。「2死から決め球を制球できず、無駄な四球を出したことが先制点につながってしまった」と悔やんだ。  5月にプロ初勝利を挙げた相手に対し、二~五回は単打2本に抑えて立ち直り、5回3失点。「二回以降は腕を振って攻めの投球を心掛けたが、立ち上がりに慎重に入り過ぎてしまった」と反省した

◆巨人・陽岱鋼外野手(31)が18日、阪神15回戦(甲子園)に「6番・中堅」で先発出場。3点リードの八回一死二、三塁から左前2点打を放った。  一回には先制の3点二塁打を放った背番号2。この日は、1人で5打点を挙げる大活躍で、主将・坂本勇がいない打線を引っ張った。

◆巨人が7連勝。6番・陽岱鋼がチームの全5打点を挙げる活躍。後半戦開幕となった阪神との同一カードを3連勝で締め、貯金を「2」とした。先発の左腕メルセデスは7回6安打無失点で2勝目(無敗)を挙げた。  伝統の一戦。波に乗る巨人が、阪神先発・才木の立ち上がりを攻めた。一回二死満塁から右中間を破る走者一掃の先制3点二塁打を放った。さらに八回一死二、三塁で、再び陽岱鋼が4番手・桑原から左前2点打を放ち、5-0とリードを広げ、試合を決めた。  阪神は九回に3点を返したが、反撃及ばず。これで4連敗となった。前日1軍に出場選手登録されたロサリオはこの日「6番・一塁」で先発。九回に左翼線二塁打を放ち、後続の適時打で生還。3打数1安打だった。先発の才木は5回5安打3失点で3敗目(2勝)を喫した。 全5打点の陽岱鋼の話 「この3連戦初めてのヒットが、タイムリーになってよかった。明後日から(広島戦)いい状態でできるようにがんばります」

◆17日に1軍に昇格したロサリオが「6番・一塁」で先発し、先頭打者の九回に左翼線へ二塁打を放ち、反撃ムードを高めた。不振で2軍落ちを経験した新外国人は6月1日以来の復帰戦で結果を残し「自信を持って取り組みたいし、それしかないので続けていきたい」と先を見据えた。  四回は四球を選んで出塁。六回は二ゴロに倒れたが、鋭い当たりを飛ばして今後の巻き返しに期待を抱かせた。 原口(九回に代打で2点打) 「走者をかえすことだけを考えていた。打つべき球に手を出せた」 ナバーロ(3試合連続2安打) 「心身ともに悪くない。もっと(状態を)上げてチームの勝利に貢献したい」

◆巨人は陽岱鋼が2本のタイムリーでチームの全5打点を挙げた。一回2死満塁から「押し込むように、しっかりと打ち返すことができた」と右中間への二塁打で走者を一掃し、八回は1死二、三塁から左前へ2点適時打を放った。  17日まで4試合連続無安打と当たりが止まっていただけに、高橋監督は「これをきっかけに、本来の姿を見せてほしい」と期待した。

◆陽岱鋼が3打数2安打で全打点を稼いだ。一回二死満塁では、右中間を破る先制の3点二塁打を放ち、八回には左前2点打。自己最多で今季のチーム内でトップの岡本に並ぶ5打点の活躍だ。前日17日には主将・坂本勇が抹消され、「勇人の分まで戦っていきたい。僕ら中堅選手が頑張っていかないと」。抹消後、連絡を取り「お願いします。チームを引っ張ってください」と託された背番号2が気を吐いた。

◆夢の球宴の後に悪夢の球宴が待ってたー!! ムカムカムカー!! 日本列島が40度近い猛虎、いや猛暑の中での地元甲子園で宿敵・巨人に3連敗って...。  先発の才木は19歳の若虎だから仕方ないといえば仕方ないんだけど、えい、やー!! と思い切り投げているだけの初回3失点...。4番・陽川は「4番は、やっぱホームランすよね!!」と大勘違いしているとしか思えない大振りを繰り返し...。  ネチネチ言えば、3点を追う七回先頭の梅野は当たってでも出る気は一切なくて気持ち良く一邪飛に倒れるわ、九回の岡本の三遊間内野安打の当たりを止めた北條は100点だけど、悪送球になる可能性もあるのに放ったのは0点よりひどい!!  もちろん、選手たちもそうだけど、首脳陣、気合を入れたらんかー!!

◆「俺、ちょっとだけ寄るとこあるから...」と編集委員上田雅昭はトラ番サブキャップ長友孝輔に電話を入れた。  エッ、先輩。何かあったんですか? 前夜は久しぶりに長友と上田は試合後に遅い夕食をとった。といったってTG戦のあとだから深夜...それにムシ暑い。まちがってもフランス料理の小粋なディナーでは断じてない。どうせ熱風ふきすさぶ路地裏の屋台、ナントか餃子とギトギトラーメンの大盛りとあとは冷えすぎのビールでヘロヘロになったに違いない。  そして家に帰りバタンキューだ。問題はその時のエアコンの温度だ。  長友がどうなったかについては、彼はケロリンカンとしての出勤だ。問題は上田。その答えが長友への電話でわかる。「ちょっと医者に寄ってから行くヮ」で、お医者さんにかけこんだら診察後にサラリと言われた。  「食い過ぎデス」  これで前夜の上田と長友の我がサンスポが誇る? 記者2人がどれだけ深い分析と阪神の巻き返し策に激論を戦わせたかおわかりでしょう。餃子のお代わりでモメてたわけじゃない。  つまり...なかなかコレといった解決策は2人の視点をもってしても名案はない。なぜなら"原因"がはっきりしているのだから...そのためのカンカンガクガク...あげくの悪酔いと食い過ぎ...。  しかし、さすがはアイアン・ストマック(鉄の胃)の上田だ。こっちがゆで上がって社にたどりついた頃に電話をくれて「ガハハハッ。食い過ぎやて、俺。今夜ぐらいは阪神がエエ試合して、巨人に一矢報いてくれんとまた"食い過ぎる"かも知れんヮ」だと。  長友は「ロサリオが6月1日(西武との交流戦)以来のスタメン復活ですョ。これで、あとは糸井さんが復活してくれば阪神はそろい踏みなんですが、顔ぶれだけが出そろっても...肝心の人が打ってくれないと...」とポツリ。  実は1962年のこの7月18日は、甲子園から少し南の川崎重工グラウンドでひっそりと一人の外国人投手の入団テストが行われた日だ。3Aのハワイ・アイランダースをクビになり、片道の飛行機代しか持たずやってきたその投手の投球を受けたのは辻恭彦。なんたるノーコン...と驚いた。当時のヘッドコーチ青田昇も酷評したが、監督藤本定義はまことにヘンな理由で採用を球団に主張している。「球がどこにいくかわからんところがエエんや。これなら巨人も打てんぞ...」  うそつけ伊予ダヌキ。その時、背番号『18』をつけた22歳の新外国人ブラウンスタイン投手をアテこんだが、これがひどかった。結局、彼は1度も登板することなく消えたのだが...。入団テストを受けた25歳の目玉の大きな投手バッキーは背番号『4』をもらって大喜びだ。そしてバッキーは瞬く間に村山と並ぶチームの柱になり...阪神のリーグ制覇に貢献した。  鳴り物入りの期待の投手がからっきしダメで、仕方なくとったテスト投手が掘り出し物...というのは「投手と打者」の違いはあっても、現在の阪神の皮肉なジレンマと同じなのだ。いまの虎はひたすら点が欲しい! 点に飢えてる...。  陽岱鋼一人に5打点...で、虎はまた負けた。何をガツガツ"食い過ぎた"からなのか?

◆伝統の一戦が、甲子園が泣いている...。阪神は巨人に3-5で敗れ、今季4度目の同一カード3連敗。後半戦を最悪の形でスタートした。しかも4度はすべて甲子園で巨人には2度目。  阪神は今季4度目の4連敗。同一カード3連敗は6月22日-24日の広島戦以来、今季4度目ですべて甲子園。甲子園でシーズン4度は2016年以来(同年は甲子園で4度、ビジター3度)。  甲子園でのシーズン最多の同一カード3連敗は、最近では1995年の5度(ビジターでは4度)。同年は6位。  巨人に同一カード3連敗は4月20日-22日(甲子園)以来、今季2度目。巨人戦でシーズン2度も2016年以来(1995年は3度)。  昨季は巨人に10勝13敗2分。6年連続負け越し中で、10年連続で勝ち越しがない。  今季は初対戦の外国人投手に対し、前日のヤングマンに続いて5連敗(3勝)。8試合通算の対戦防御率は2・01。

◆  --序盤にチャンスがあったが  金本監督「チャンスらしいチャンス、あったか...?」  --二、三回に  「そこで1本な、出ていればまた違ったのかも分からんけどな」  --メルセデスは  「まあ、ちょっと分からんな。わからん投手ほど積極的に打ちにいくのも1つの手だけど」  --連日、最後に追い上げただけに  「向こうの先発もよかったし、なかなかそんな思うようには。(前日17日の)ヤングマンもよかったしね。(序盤から)いければ理想だけど。終盤の追い上げというのはね。できれば理想に近いように取り組んでいかなあかんけど」  --才木は  「コントロールミスがね、やっぱりインサイド突けなかったというのが。ど真ん中高めにいったから。もったいない」

◆6月17日の楽天戦(楽天生命)以来の先発のマウンドに上がった19歳の才木は、5回5安打3失点で3敗目(2勝)を喫した。一回二死走者なしからヒットと2四球で満塁すると、陽岱鋼に高め145キロを捉えられ、右中間への走者一掃の二塁打。その後は立ち直り、自己最多タイの7奪三振と力投も報われず「(チームが)連敗中でしたし絶対に勝とうという気持ちだったが、まだまだです」と唇を噛んだ。

◆桑原は0-3の八回に登板したが、1/3回を2失点。8日のDeNA戦(甲子園)以来のマウンドとなったが、試合を決める追加点を与えてしまった。「打たれたので何もないです」と足早にクラブハウスへ引き揚げた。今季は巨人戦4試合で防御率13・50と、相性が悪い。

◆ナバーロの快音が止まらない。「5番・左翼」で出場し、0-3の二回一死からメルセデスの外角144キロを鮮やかに流し打ち、左翼線二塁打。六回二死からは中前打を放ち、3試合連続でマルチ(複数)安打と存在感を示した。チームは4連敗と苦しいが「自分自身は心身ともに悪くない。もっと状態を上げてチームの勝利に貢献したい」と顔を上げた。

◆原口が、右の代打の切り札として最後まで抵抗した。北條の代打で登場した1-5の九回二死二、三塁で、谷岡の外角147キロを中前に弾き返す2点打だ。「しっかり打つべき球に手を出していけました。それがよかった」。これで今季の代打成績は驚異の打率・480(25打数12安打)、10打点。少ないチャンスを確実にものにして、スタメンマスクの機会を狙っていく。

◆暗いトンネルをさまよった"最強助っ人"が、ようやく晴れ舞台に帰ってきた。ロサリオが1軍昇格後、初安打。執念あふれるこの姿を、虎党は待っていた。  「楽しんでやることが一番だと思う。あまり難しく考えすぎずに、シンプルにやることだけを心がけてやりました」  6月1日の西武戦(メットライフ)以来のスタメンは「6番・一塁」。2打数無安打1四球で迎えた0-5の九回先頭。谷岡の146キロを左翼線へ引っ張った。二塁に滑り込むと、何度も拳を握る。闘志がみなぎった。5月31日のソフトバンク戦(甲子園)以来のヒット。これが呼び水となり意地の3点を返した。  ナバーロとの1軍揃い踏みも初。阪神が外国人野手2人を先発で起用するのは、2016年6月3日の西武戦(甲子園)でのヘイグ、ゴメス以来だ。起用した金本監督は「セカンドゴロもいい当たりだった」と凡打の内容にも、成長の兆しを感じ取った。  1年目の助っ人では球団最高額となる年俸3億4000万円で入団した今季。不動の4番を期待されながら、外角に逃げる変化球攻めに対応できず打率・230、4本塁打、22打点の不振で6月3日に2軍落ちした。  それでも、鳴尾浜で必死に汗を流した。打撃の"間"を取り戻すため、浜中2軍打撃コーチとスローボールを打ち込む日々。練習後も、1軍投手陣の映像をチェックし、"来る日"に向けて分析を重ねてきた。  「下(2軍)で自信を取り戻すことができた。どんな投手が、どんな球を投げるか把握しながらいけた」。昇格して出番のなかった前日17日も、試合前のフリー打撃で打撃投手にスローボールを要求。ひたすら、打棒を見つめ直してきた。  「自分で唯一、コントロールできるのは毎日全力で必死にプレーすることだけ。打順は関係なく、チームのために貢献したい気持ちなので。続けていきたい」  リーグ最下位のチーム打率・242、42本塁打。この暗い現状を打破すべく、戻ってきたトロ(闘牛)。後れを取り戻す時間は、まだある。 (竹村岳)
★今季のロサリオ  3月30日の巨人との開幕戦(東京ドーム)に「4番・一塁」で出場。適時打を放って勝利に貢献すると、3戦目に来日1号。4月30日の広島戦(マツダ)でも延長十回に決勝2号2ランを放ったが、調子は上がらず。5月12日の広島戦(同)で初めて4番を外れ、5番降格。同19日の中日戦(ナゴヤドーム)で4番に復帰し、同24日のヤクルト戦(甲子園)では決勝2点二塁打を放ったが、同26日の巨人戦(甲子園)で初めて代打を送られた。翌27日に7番に下げられ、6月2日の西武戦(メットライフ)で初のスタメン落ち。翌3日に抹消された。

◆伝統の一戦が、甲子園が泣いている...。阪神は巨人に3-5で敗れ、今季4度目の同一カード3連敗。後半戦を最悪の形でスタートした。しかも4度はすべて甲子園で巨人には2度目。金本知憲監督(50)は「巨人だけが相手じゃない」と話したが...。宿敵に叩かれ、借金は今季ワーストの6。4連敗で4位に転落した虎は、ここからはい上がれるのか-。  「ウル虎の夏」で真っ黄色に染まった甲子園のスタンドの一角、オレンジのタオルだけが何度も踊った。巨人に甲子園で今季2度目の同一カード3連敗。いざ後半戦と勇ましく踏み出した虎が、悪夢の3連敗という現実を突きつけられた。  「別に巨人だけが相手じゃないんだから。リーグ全体で見て戦ってるんだから」  金本監督はそう話すにとどめたが...。4月20-22日も本拠地で3つやられた。5月25-27日の甲子園では3連勝でやり返したが...。後半戦開幕というシーズンの分岐点でまたも3つやられた。悔しすぎる。たしかに、5球団のうちの1つ。だが他ならぬ指揮官も、虎党にとっての「巨人」が特別な存在であることはわかっている。  振り返ること4カ月。3月19日の「セ・リーグファンミーティング」で絶対負けたくないチームを巨人と即答。「ファンを代表して言わせてもらっています」とファンの思いを代弁していた。  自身も東北福祉大時代から"打倒東京"を叩き込まれ、現役時代は「強い巨人」との戦いに燃えた。広島時代の1996年(メークドラマ)、阪神時代の2008年(メークレジェンド)と2度の大逆転Vを許したのも金本監督だけ。G倒への思いは人一倍のはずだ。  そんな永遠のライバルに、2年ぶりとなる1シーズン2度の屈辱。しかも2007年を最後に巨人に10年連続勝ち越しがないが、今季も、はや10敗(5勝)となった。  初対戦となったメルセデスには7回6安打と無失点投球を許し、これで6月5日のアルバース(オリックス)に敗れて以来、初モノ助っ人投手に5連敗だ。5点を追う九回に3点を返したものの、時すでに遅し。球宴期間を挟んで4連敗となり、借金も今季ワーストタイの6になった。  同一カード3連敗も今季4度目。巨人戦に限らず、すべてが甲子園だ。しかも交流戦スタート(対ソフトバンク)、リーグ戦再開(対広島)、そして後半戦開幕と、仕切り直しを図った節目のカードで食らっていては勢いがつくわけがない。4位に転落し、振り向けば6位のヤクルトに0・5ゲーム差となった。  「(序盤に)チャンスらしいチャンス、あったか...? まあ、そこで1本な、出ていればまた違ったのかも分からんけどな」。自嘲気味に振り返った指揮官は「向こうの先発もよかったし、なかなかそんな思うようには...。(前日17日の)ヤングマンもよかったしね。(序盤から)いければ理想だけど」と言葉少な。試合がない期間が長かったこともあり7月4日から2週間、勝ちがない。甲子園では15勝23敗と借金8だ。そして巨人にここまでやられては-。身も心も黄色く染め、ともに戦った虎党と聖地が泣いている。 (長友孝輔)
★「セ・リーグファンミーティング」VTR  3月19日に横浜市内で行われ、金本監督は壇上で『ここだけには絶対に負けたくないチーム』というテーマに「巨人ですね」と、開幕戦の相手で、隣りに立つ巨人・高橋監督に宣戦布告。「巨人さんの方は阪神のことをなんとも思っていないと思いますが、阪神ファンはものすごく巨人を意識している」と、力を込めていた。

◆セ・リーグ2位の巨人は18日、阪神15回戦(甲子園)に5-3で勝利。今季2度目の7連勝を飾り、貯金を「2」、首位・広島とのゲーム差を「5」とした。先発のクリストファー・クリソストモ・メルセデス投手(24)が、7回108球を投げ6安打無失点。育成出身選手としては史上初の2戦2勝を飾った。新オーナーに就任し、この日記者会見した山口寿一氏(61)も期待する助っ人たちが連日の活躍を見せた。  黄色に染まった敵地・甲子園の虎党を黙らせた。メルセデスが阪神打線を手玉に取り、チームを7連勝に導いた。  「非常にうれしい。頑張ってきたかいがありました。マウンドに上がったら、大観衆のことも気にせず、バッターに集中していた」  武器とする"動く直球"が決まった。右打者への内角は勝手に動き、外角へは意識して動かしているという"魔球"で12個の内野ゴロを打たせた。  三回二死一、二塁では福留相手に直球でカウントを稼ぎ、最後はスライダーで遊ゴロに仕留めるなど、冷静な投球で7回6安打無失点。初登板(10日、対ヤクルト)から、12イニング連続無失点とスコアボードに「0」を並べ続けている。  またも快挙を達成した。育成出身選手で初登板から2戦2勝はプロ野球史上初。前日はヤングマンが球団の助っ人として30年ぶりのデビューから3戦3勝を飾った。この日、就任した山口新オーナーも「昨日のヤングマン、メルセデスが頑張ってくれている。このような、いい循環をもたらしてくれることを願っている」と高い評価を与える助っ人たちが、連夜の活躍でチームに流れを呼んだ。  1メートル88、82キロと恵まれた体を持つメルセデス。ドイツ産高級車を思わせる頑丈な肉体は、故郷・ドミニカ共和国に住む母・ノルマさんが作る手料理によってできあがった。一番のお気に入りは母国で定番の家庭料理「アビチュエラ」。豆を煮込んだスープで、チキンなどにかけて食べるのが一般的だ。「寮の食事もいろいろ考えてもらっている。でも、やっぱり母が作る料理はすごくおいしい」と"おふくろの味"に感謝する。  新戦力の活躍でチームは貯金を5月24日以来の「2」に増やし、首位・広島とのゲーム差も4・5差だった6月23日以来の「5」に縮めた。「2人の活躍はここにきて非常に大きいと思う」と高橋監督。20日からは広島との敵地での3連戦。勢いに乗り、いざ鯉斬りを果たす。 (赤尾裕希)

◆最後の最後にようやく甲子園が盛り上がった。酷暑の中、声を枯らしたファンにとって、慰めになったのかどうか。  私に言わせれば反撃が遅すぎ。一回の3失点の後、才木が追加点を防ぐ中で1点でも返していれば、展開は全く変わったはず。それがメルセデスに淡泊な攻めで沈黙。"初モノ"に弱いのは、今に始まったことではないが、打てなさすぎ。各打者から「何とかしたい」と伝わってくるものもない。話にならない。  これが阪神-巨人戦なのか? という思いが胸を過ぎる。「伝統の一戦」はどこへ行ってしまったのか? 我々の現役時代、巨人戦は他の4球団と全く別の、絶対に負けられない思いを前面に押し出して戦ってきた自負がある。  だからその時々の巨人戦は「前評判が低い方が勝つ」ケースが当然のように起こった。今回のように巨人が勢いに乗っている時は、虎が牙をむいたもの。今は5分の1(他5球団の1つ)に過ぎないように映る。  甲子園で負け越している現実も寂しすぎだ。甲子園の、巨人戦。恥ずかしい戦いだけはして欲しくない。  これだけのファンを悲しませてどうする。2005年、03年、そして1985年。阪神が優勝した年は、必ず巨人に勝ち越した。最低条件。その思いを胸に、残り試合を戦ってもらいたい。 (サンケイスポーツ専属評論家) ★05年は14勝8敗  阪神は巨人に対し、1985年は13勝12敗1分け、2003年は17勝10敗1分け、05年は14勝8敗だった

◆  江本 「坂本勇の離脱でガタつくかと心配していたら、3タテで貯金も蓄えた。巨人には、いい兆候がみえるよ」  相川 「遊撃の吉川尚は、守備範囲なら坂本より広いかもしれません。能力は高いのですから、守備に関する不安はありませんね」  江本 「そこが、兆候その1よ。誰かが抜けると、2番手の選手が同等に近い働きをする。それこそが広島の強み。巨人はまだ、そこまで層が厚い...とは言えんけど、不振だった陽も5打点。広島を引っくり返す力はあるか、と聞かれれば、まだ足りないとは思うけど、追いかけるムードは、確実に高まってきた」  相川 「はい。追撃の筆頭格になりました。20日からの広島3連戦は、これまでにないほど、期待度が高いですね」  江本 「菅野、山口俊、内海に、ヤングマンとメルセデス。先発投手も充実してきた。チーム全体で、もっと投打の底上げができれば、ますます面白くなるよ」  相川 「メルセデスについて、言わせてください。右打者の内角、左打者の外角への精度が高く、いい角度で投げていました。ランナーを背負ったときが課題ですけど、テンポはいいし、余分なボール球も少ない。野手も守りやすいでしょう。まじめで、ファームでも一生懸命、練習していました。僕もうれしく思っています」

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
453310.577
(↓0.007)
0
(-)
64389
(-)
337
(+5)
92
(-)
43
(-)
0.26
(↓0.003)
4.02
(↓0.02)
2
(-)
巨人
434110.512
(↑0.006)
5
(↑1)
58385
(+5)
340
(+3)
81
(-)
44
(-)
0.26
(↑0.001)
3.84
(↑0.01)
3
(↑1)
DeNA
374220.468
(↑0.006)
8.5
(↑1)
62309
(+7)
350
(+2)
96
(+3)
51
(-)
0.246
(-)
3.95
(↑0.03)
4
(↓1)
阪神
354110.461
(↓0.006)
9
(-)
66288
(+3)
323
(+5)
42
(-)
44
(-)
0.242
(-)
3.73
(↓0.01)
5
(↑1)
中日
384510.458
(↑0.007)
9.5
(↑1)
59335
(+5)
383
(-)
54
(-)
41
(-)
0.26
(-)
4.37
(↑0.05)
6
(↓2)
ヤクルト
364310.456
(↓0.006)
9.5
(-)
63349
(+2)
386
(+7)
69
(+1)
39
(-)
0.26
(↓0.001)
4.37
(↓0.04)